【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

663話

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「……っは、もう……」
全裸にされてしまった俺は、前身にリルとレヴィのキスを受けていた。
触れられていない場所はないくらいに。
「可愛いなぁ」
「あぁ」
チュッ、チュッとリップ音をさせながら二人は肌の上で喋るため吐息がザワザワと粟立つような感覚に陥るが、それは不快感ではなく上手く言葉に表せないが、その感覚がある一定を過ぎると快楽に変わるのだ。
「ん、リル……レヴィ……もっと、違うところ……」
身体全てが薬のせいか、熱くてもどかしい。
月の光の下でなんて、もう俺は気にならなくなってしまっていた。
どこかと聞かれ、いつもは答えるのを躊躇うのに今日の俺は素直にお願いをする。
脚を開いてその奥を二人の眼前に晒す。
喉を鳴らした二人が同時に覆い被さってきた。
「は……ぁ、あぁ」

俺はこの日、初めて朝帰りを経験することになってしまったのだった。

「キツ……」
リルに抱かれてレヴィの背中に揺られ、あの森から出るとゆっくりと歩いてきたが玄関に到着するとほぼ同時にルカさんが出てくる。
「わ、ルカさんもう行くのですか?」
俺はそう声を掛けた。
まだ、夜が明けきらぬ薄明るい朝日の中でだ。
「お世話になりました。ルイをよろしくお願いします」
頭を下げたルカさんの後ろで控えていたセイさんも頭を下げていた。
「セイさんも、気をつけてください」
「勿体ないお言葉です」
リルの膝から降りようとして、そのまま抱き上げられると背中に背負うものがなくなったレヴィは獣化を解いた。
「気をつけて」
「ありがとう」
リルは俺を抱いているためそのままだったが、レヴィはルカと握手をした。全裸で……だが、男同士だから気にならないのだろうか?
ガタンと音がし、そちらを向くとラディットが馬車を用意してくれていたらしく、その馬車が横付けされた。
そして、素早く布を何処からか取り出してレヴィの腰へと巻くと、どうぞと馬車の扉を開けた。
「ルカさんたちは来た時のように湖からお帰りに? 王都まで馬車で行くならお貸ししますよ?足の早い魔獣もおりますが」
俺の申し出にルカさんは頭を横に振った。
長い黒髪がさらさら揺れる。
「お心遣いありがとうございます、水に入れば私どもは船より早く王都に到着する事が出来ますから」
綺麗に微笑んだ。
「ではここで。少し休みながら向かってくださいね」
「お世話になりました」
馬車に乗り込むルカさん。
俺は道中お気をつけてと、祈ることしか出来なかった。
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