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134話☆

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「んっ……」

寝台に放り込まれた俺は、リルとレヴィのふたりに服を脱がされる。
あっという間に全裸にされて、両手が敷布に縫い止められた。

「流石に、俺達も嫉妬はすんぞ?」

リルが器用に片手で自分の服を脱ぎ始める。

「子供を育てたって……獣人の子供じゃなくて、こっちで言うと、魔獣を育てた見たいな感じの意味だよ!」
「それにしてもだ」
「まぁ、リルは最近ご無沙汰だしな?」
「うるせぇ、お前もだろうが」

そう言われてふと気付いた。
なんやかんやで、ふたりと一緒にはいるか、その……いたしていない。
でも、此処はミトさん達の家で、寝具や部屋などを汚してしまうのは……なんて事、ふたりの表情を見ていると、そんなこと言えなくなってしまう。

「ごめん……ばたばたしてたから、って、言い訳だもんね?汚したらミトさんに怒られるかなぁ?」
「ちゃんと、俺とレヴィが怒られてやるし、洗濯もするから」

そのくらいじゃミトさんは怒らないだろうし、ただ……滅茶苦茶恥ずかしい。

「洗濯は俺がするから、お手柔らかに……オネガイシマス」

同性だから辛いのもわかるし。
俺は少しだけ諦めにも似た境地に陥りながら、ふたりを見上げる。

「リル、逃げないから手を離して?ふたりを抱き締めながらしたい……ミトさん達の部屋とは離れてるし、大丈夫かな」

クスクスと笑って見せると、リルの手が俺の手から離れ、レヴィの手が俺を抱き起こしてくれた。
ゆっくりと沈んだ寝台。
唇を合わせてふたりを抱き締めふたりが望むように今夜は抱かれようと決めた。


☆☆☆☆☆☆☆


「……リクト、起きられるか?」
「レヴィ、うん……大丈夫?かな」

起き上がろうとして力が上手く入らない。
隣に寝ていたリルに起こされてやっと起きられた。
たぶん窓の外は日射しが強くなっていることだろう。
レヴィが遮光のカーテンを引くと日射しが眩しく感じる。

「ミラ……どうしたかな」
「見に行くか?その前にシャワー浴びような?」

リルに促されて寝台から降りる。
身支度は大切だよね。
髪を整える前に、ふたりがかりでシャワールームに入れられる。
もともとそういう使い方をするのだろうか、複数で入っても何ら狭くは感じないシャワールームで、たっぷりのお湯を使って3人で身体を綺麗にした。
身体の色々な場所にある赤い痣は、ふたりがつけたもの。
俺は上手くできないけれど、ふたりの身体の首の辺りにひとつずつ付けさせて貰った。
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