【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

160話

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「片付けは俺たちがやるから、ミトとリクトは座っていてくれ」

食事を終えたルーファスさんが皿を持って立ち上がる。
来いとばかりに、リルとレヴィに顎をしゃくった。
仕方ないとばかりに立ち上がったふたりは洗い物をするとばかりにシンク前に立つ。

「ダーリン、ありがと」
「いつもやってもらってるからな、たまには」

ラブラブな義両親をほんわかしながら見ていると、ふにっふにっと顔に軟らかい肉球が押し当てられた。

「ミラ、どうしたの」

膝の上にいたミラがこっちを向いてと言わんばかりに前肢を上げている。

「うん、あっちに行って遊ぼうか。ボールと積木どっちがいいかなぁ?」

どっちもと、鳴いたミラの最近のお気に入りはちょっと激しいボール遊び。
転がすのじゃなくて取ってこい。なんだ。
後はら、積木をくわえて円の中に集めたり動かしたり。
まだ、人の型には自由になれないけれど、知能としては申し分ない。

「さて、歩こうね?」

膝から下ろすと、ミラは元気良くリビングのおもちゃ箱に向かうけれど、ちょっと歩きにくそうな感じに見えてはっとする。

「お義母さん、ミラは爪切りしてますか?」
「あらやだ、していないわ。やらなきゃ駄目かしら?」
「ちょっと歩きにくそうなのでもしかしたらなんですけど」
「爪切り持ってくるわ」

そう言って出ていったミトさんが小さな爪切りを持って戻ってきた。

「リクトちゃんお願いしていい?昔リルに大泣きされてらトラウマなのよ」
「え、あ。はい。やりますね?ミラおいで?」

とことこと近寄ってきたミラを抱いてから優しく撫でてやりつつ、爪切りを片手にパチパチと切っていく。
ミラも嫌がる素振りは見せずに何故か楽しそうにそれを見ている。

「ミラ、痛くない?」

切れるギリギリのラインで全部の指を切ると、おとなしくしていたごほうびと、ミラの全身を撫でまわす。
それが面白いらしくミラはきゃあきゃあ言いながらゴロゴロと床を転がりバタバタする。
その仕草が可愛すぎる。

「ミラ、遊ぼっか」

嫌なことがあったら、楽しい記憶で上書きする。
それが鉄則だよねと爪切りを片付けてからボールを手にして取ってこいをする。
ぽーんと投げたボールをおいかけたミラが転がるボールを前肢を器用に使って止めてから口に咥えて持ってくる。
それを盛大に誉めてからまたボールを投げる。
そんな遊びを繰り返してミラとの時間を過ごすのだった。
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