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本編
168話
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「じゃあ、着替えてからにしようか、折角の日だから少しくらいお洒落してくる」
流石にパジャマみたいな格好では不味いだろうと思い立ちながら、リボンを片手に部屋へ向かおうとすると、後ろからふたりもついてくる。
ふたりの部屋は下の階だよね?
「え?」
「リクトを最高に可愛く着飾ってやるから」
リルがにこにこと笑いながら俺の背中を押して部屋に入り、レヴィが自分も入ると扉を閉めた。
狭い部屋ではないが、3人男が入るとやはり少しだけ窮屈だ。
しかも、そのうちのふたりは筋骨隆々のイケメンマッチョなのだから。
「さてと、クローゼットで何がいい?」
「そうだな」
ふたりは真剣に中を見始める。
そう言えば、空気を入れ替えようと窓を開ける。
昨日帰ってきても、この部屋には入らなかったのだ。
むしろ、今までもあまりこの部屋を使っていない。
眠るときでも大概はどちらかもしくは3人で眠っていたから。
「やっぱりこれだな」
ふたりが選んだのは濃紺のズボンに白いシャツ。
黒いループタイには大振りのカメオが付いている。
それに、革靴。
「リクト、これに着替えたら降りてきてくれ。俺たちも着替えてくる」
そう言って出ていった。
でも、このシャツもズボンも俺は見たことがないから、いつの間にかふたりが用意してくれていたってこと?
そして、そのシャツの上に置かれていたのは小さな箱。
その中に入っていたのは黒い石のカフスだった。
似合うかはわからないが、とりあえず着替えてみようと着ていた服を脱いだ。
首から下がるタグを気にしながらシャツを着て、一番上のボタンを開けたままズボンを履いた。
ぴったりと誂えたようにフィットする服は動いても楽で、そのままループタイを通す。
そしてカフスを留めると姿見で見てみようとそっと扉のところに立つ。
少しだけ伸びた髪が、どちらかというと自分の顔を中性的に見せていた。
「切らなきゃなぁ…」
そう呟いてから、支度が出来たからと階段を下りる。
革靴までぴったりのコーディネートだった。
「リル、レヴィ何処?」
「おう、もうちょい待て」
声のした部屋の扉を開けると、俺は絶句した。
「えっ!どうしたの?」
「リクトと合わせようと思ってな」
リルもレヴィも後ろに髪を撫で付けて、リルは白シャツにボウタイ、濃灰のズボンにジレ。
レヴィは白シャツにタイ、黒いズボンにジレ。
どちらも見惚れるほど格好いい。
「似合うか?」
「うん、凄く……」
「惚れ直したか?」
「うん」
その手首に光るのは黒い石のカフス。
お揃いらしい。
ふたりの優しさについ俺は抱きついてしまった。
流石にパジャマみたいな格好では不味いだろうと思い立ちながら、リボンを片手に部屋へ向かおうとすると、後ろからふたりもついてくる。
ふたりの部屋は下の階だよね?
「え?」
「リクトを最高に可愛く着飾ってやるから」
リルがにこにこと笑いながら俺の背中を押して部屋に入り、レヴィが自分も入ると扉を閉めた。
狭い部屋ではないが、3人男が入るとやはり少しだけ窮屈だ。
しかも、そのうちのふたりは筋骨隆々のイケメンマッチョなのだから。
「さてと、クローゼットで何がいい?」
「そうだな」
ふたりは真剣に中を見始める。
そう言えば、空気を入れ替えようと窓を開ける。
昨日帰ってきても、この部屋には入らなかったのだ。
むしろ、今までもあまりこの部屋を使っていない。
眠るときでも大概はどちらかもしくは3人で眠っていたから。
「やっぱりこれだな」
ふたりが選んだのは濃紺のズボンに白いシャツ。
黒いループタイには大振りのカメオが付いている。
それに、革靴。
「リクト、これに着替えたら降りてきてくれ。俺たちも着替えてくる」
そう言って出ていった。
でも、このシャツもズボンも俺は見たことがないから、いつの間にかふたりが用意してくれていたってこと?
そして、そのシャツの上に置かれていたのは小さな箱。
その中に入っていたのは黒い石のカフスだった。
似合うかはわからないが、とりあえず着替えてみようと着ていた服を脱いだ。
首から下がるタグを気にしながらシャツを着て、一番上のボタンを開けたままズボンを履いた。
ぴったりと誂えたようにフィットする服は動いても楽で、そのままループタイを通す。
そしてカフスを留めると姿見で見てみようとそっと扉のところに立つ。
少しだけ伸びた髪が、どちらかというと自分の顔を中性的に見せていた。
「切らなきゃなぁ…」
そう呟いてから、支度が出来たからと階段を下りる。
革靴までぴったりのコーディネートだった。
「リル、レヴィ何処?」
「おう、もうちょい待て」
声のした部屋の扉を開けると、俺は絶句した。
「えっ!どうしたの?」
「リクトと合わせようと思ってな」
リルもレヴィも後ろに髪を撫で付けて、リルは白シャツにボウタイ、濃灰のズボンにジレ。
レヴィは白シャツにタイ、黒いズボンにジレ。
どちらも見惚れるほど格好いい。
「似合うか?」
「うん、凄く……」
「惚れ直したか?」
「うん」
その手首に光るのは黒い石のカフス。
お揃いらしい。
ふたりの優しさについ俺は抱きついてしまった。
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