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本編
185話
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皆様に励まされています。
これからも頑張りますので宜しくお願いします。
☆☆☆☆☆☆☆
「ミラ、お散歩しようか」
退屈そうに前肢で何もない空中を掻く仕草を見せたミラに気付き、俺はミラを撫でてやる。
「あら、リクトちゃんゆっくり回って来て大丈夫よ?ね、レオン?」
「あぁ、誰かを護衛につかせよう」
「いや、俺が行く」
立ち上がったのはレヴィで、俺の椅子に手を掛けてくれた。
リルはひらひらと手を振って、行ってこいと言ってくれる。
「リクト、噴水の辺りまで行こうか。その先には温室もあるけれど、蝶とかが平気ならそっちも綺麗だ」
「え、見てみたい!」
「なら行こうか、ミラは俺が抱く」
ふわりと取り上げられたミラは、目線が変わったのが面白かったらしく、キャッキャッと嬉しそうに笑いながらレヴィの頬に可愛らしい虎パンチをしている。
レヴィもそれが嬉しいのか、普段寡黙な表情筋が弛んでいるように見えた。
そのまま石畳を歩き、水路に掛けられた橋を越えるとその先に勢い良く上がる噴水が見えた。
キラキラと輝く飛沫に俺はつい見惚れてしまう。
「いつ見ても綺麗にしてあるな」
レヴィの囁きにそちらを見上げると、優しいレヴィの笑顔にあたる。
リルもレヴィも優しさを惜しみ無く注いでくれる。
「そうなんだ?凄く素敵だね。流石、王宮だ」
「そうか?幼い頃にはリルと駆け回っていたこともあるからな」
ふたりの幼い頃を聞きながら、噴水の手前、石組の縁に腰を降ろしてミラをそっと地面に下ろす。
芝生の感触を楽しみながらミラはゆっくり歩いている。
「ミラ、こっちにおいで?」
俺が膝をつくと、ミラはよちよちと歩いてぽすんと腕の中に収まる。
その軟らかな毛並みを撫でてやると、ミラが俺の服を軽く咬みぐいっと引っ張る。
「ミラ、どうしたの?」
うにゃうにゃ喋るミラをひょいと抱き上げたのはレヴィで、何やらふたりで話をすると俺の手をレヴィが掴んで生垣の向こうを見た。
「リクト、こっちに来てくれ」
少し焦った声音のレヴィに俺は慌てて従った。
レヴィが向かったのは噴水から更に少し歩いた先、生垣の切れた先にあったのは聖樹だった。
ただ少し違うのは、街の中にある木よりも小振りで、今は実は全くついていなかった。
「レヴィ、ここは……」
聞かなくてもわかる。
それなのに俺は確かめるように聞いてしまう。
「……此処が王宮の聖樹だ」
後ろから掛けられた声に俺は振り向いた。
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「ミラ、お散歩しようか」
退屈そうに前肢で何もない空中を掻く仕草を見せたミラに気付き、俺はミラを撫でてやる。
「あら、リクトちゃんゆっくり回って来て大丈夫よ?ね、レオン?」
「あぁ、誰かを護衛につかせよう」
「いや、俺が行く」
立ち上がったのはレヴィで、俺の椅子に手を掛けてくれた。
リルはひらひらと手を振って、行ってこいと言ってくれる。
「リクト、噴水の辺りまで行こうか。その先には温室もあるけれど、蝶とかが平気ならそっちも綺麗だ」
「え、見てみたい!」
「なら行こうか、ミラは俺が抱く」
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レヴィもそれが嬉しいのか、普段寡黙な表情筋が弛んでいるように見えた。
そのまま石畳を歩き、水路に掛けられた橋を越えるとその先に勢い良く上がる噴水が見えた。
キラキラと輝く飛沫に俺はつい見惚れてしまう。
「いつ見ても綺麗にしてあるな」
レヴィの囁きにそちらを見上げると、優しいレヴィの笑顔にあたる。
リルもレヴィも優しさを惜しみ無く注いでくれる。
「そうなんだ?凄く素敵だね。流石、王宮だ」
「そうか?幼い頃にはリルと駆け回っていたこともあるからな」
ふたりの幼い頃を聞きながら、噴水の手前、石組の縁に腰を降ろしてミラをそっと地面に下ろす。
芝生の感触を楽しみながらミラはゆっくり歩いている。
「ミラ、こっちにおいで?」
俺が膝をつくと、ミラはよちよちと歩いてぽすんと腕の中に収まる。
その軟らかな毛並みを撫でてやると、ミラが俺の服を軽く咬みぐいっと引っ張る。
「ミラ、どうしたの?」
うにゃうにゃ喋るミラをひょいと抱き上げたのはレヴィで、何やらふたりで話をすると俺の手をレヴィが掴んで生垣の向こうを見た。
「リクト、こっちに来てくれ」
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レヴィが向かったのは噴水から更に少し歩いた先、生垣の切れた先にあったのは聖樹だった。
ただ少し違うのは、街の中にある木よりも小振りで、今は実は全くついていなかった。
「レヴィ、ここは……」
聞かなくてもわかる。
それなのに俺は確かめるように聞いてしまう。
「……此処が王宮の聖樹だ」
後ろから掛けられた声に俺は振り向いた。
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