203 / 670
本編
208話
しおりを挟む
リルが両手で抱える量の服をミトさんが買ったらしくご満悦。
レヴィはミラの相手をしていた。
俺も、何着か購入をした。
「さて、靴も必要だし、小物も買いたいわよね」
ルンルンとするミトさんに、リルはげぇと声をあげると可愛い妹のためでしょうと頭を叩かれていた。
家の中では履かなくても大丈夫だけど、外ではあった方がいいし子供の足は直ぐに大きくなるからと言って大きなサイズを買っても危ない。
「服にも合わせたいし」
ミトさんはリルを引き摺るようにして次の店に向かう。
俺はレヴィと顔を見合わせてそれに付いていった。
時折、顔見知りの人たちだろうリルやレヴィは挨拶を受けている。
屈強な男性もいるし、妖艶な女性もいる。
きっと冒険者仲間なのだろうなと思いながら、ふとふたりがあまり冒険者家業をしていないことに気付いた。
ギルドにも顔を出していないみたいだし……。
「レヴィ、最近仕事はとうしているの?」
こそこそっとレヴィに聞くと、身体を屈めて顔を寄せてくれる。
「辞めた訳じゃないから大丈夫だ。俺もリルも少し休ませて貰っているだけだからな」
「そっか、俺はレヴィもリルも怪我はして欲しくないけど、ふたりもと冒険者としては凄く頼られているから……頑張って欲しい。俺も何かできるようにならなきゃなんだけど、まだ働けていないんだよな……」
ため息を吐くと、頬にミラの小さな手が触れた。
「おい、リル。ちょっとギルドに寄ってくる。ミラもちょっとお散歩しような」
レヴィがミラを抱き直して、片手を差し出してくる。
重くないかなと心配しながらも、差し出された手を握るとこっちだとレヴィに促された。
ゆっくり歩くと着いたのは冒険者ギルドではなく、商業ギルド。
華やかな意匠の扉を開き中に入る。何度か来たことがあるため、目新しくはないがガヤガヤとしたその空間は少し慣れない。
「悪い、リクトのタグを貸してくれるか?」
「あ、うん」
外出するときは迷子札宜しく持ち歩くようにしているタグを首からはずすとレヴィに手渡した。
「ミラを、預かろうか?」
「いや、大丈夫だ」
俺のタグを持ったレヴィが受付に向かう。
何やら受付に話をすると、慌てた獣人さんが奥に入り別の獣人さんを連れて出てきた。
商業ギルドのギルドマスターだと紹介されたが、俺にはいまいちピンとこない。
商業ギルドのギルドマスターさんはふわふわの白い毛並みをしたウサギの獣人さんだった。
レヴィはミラの相手をしていた。
俺も、何着か購入をした。
「さて、靴も必要だし、小物も買いたいわよね」
ルンルンとするミトさんに、リルはげぇと声をあげると可愛い妹のためでしょうと頭を叩かれていた。
家の中では履かなくても大丈夫だけど、外ではあった方がいいし子供の足は直ぐに大きくなるからと言って大きなサイズを買っても危ない。
「服にも合わせたいし」
ミトさんはリルを引き摺るようにして次の店に向かう。
俺はレヴィと顔を見合わせてそれに付いていった。
時折、顔見知りの人たちだろうリルやレヴィは挨拶を受けている。
屈強な男性もいるし、妖艶な女性もいる。
きっと冒険者仲間なのだろうなと思いながら、ふとふたりがあまり冒険者家業をしていないことに気付いた。
ギルドにも顔を出していないみたいだし……。
「レヴィ、最近仕事はとうしているの?」
こそこそっとレヴィに聞くと、身体を屈めて顔を寄せてくれる。
「辞めた訳じゃないから大丈夫だ。俺もリルも少し休ませて貰っているだけだからな」
「そっか、俺はレヴィもリルも怪我はして欲しくないけど、ふたりもと冒険者としては凄く頼られているから……頑張って欲しい。俺も何かできるようにならなきゃなんだけど、まだ働けていないんだよな……」
ため息を吐くと、頬にミラの小さな手が触れた。
「おい、リル。ちょっとギルドに寄ってくる。ミラもちょっとお散歩しような」
レヴィがミラを抱き直して、片手を差し出してくる。
重くないかなと心配しながらも、差し出された手を握るとこっちだとレヴィに促された。
ゆっくり歩くと着いたのは冒険者ギルドではなく、商業ギルド。
華やかな意匠の扉を開き中に入る。何度か来たことがあるため、目新しくはないがガヤガヤとしたその空間は少し慣れない。
「悪い、リクトのタグを貸してくれるか?」
「あ、うん」
外出するときは迷子札宜しく持ち歩くようにしているタグを首からはずすとレヴィに手渡した。
「ミラを、預かろうか?」
「いや、大丈夫だ」
俺のタグを持ったレヴィが受付に向かう。
何やら受付に話をすると、慌てた獣人さんが奥に入り別の獣人さんを連れて出てきた。
商業ギルドのギルドマスターだと紹介されたが、俺にはいまいちピンとこない。
商業ギルドのギルドマスターさんはふわふわの白い毛並みをしたウサギの獣人さんだった。
351
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる