【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

207話

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「あらぁ、こっちも可愛いわねぇ」
ミトさんが俺達を引き連れて来たのは子供服売り場だった。
色とりどりの服が並べられている。
ピンク、黄色、緑、青。
色ごとに並べられているため、まるで虹を見ているようだ。
「ミラには何でも似合いそうだね」
リルとレヴィに挟まれるようにしながら、服を見ているとミトさんか近づいてくる。
「リクトちゃん、貴方も選ぶのよ?もうすぐ産まれるでしょ?初めての子なんだから色々と準備するんでしょう?」
ミトさんにぐいぐい引っ張られてしまうと、何も言えなくなる。
「お母さん、何色が似合いますかね……二人に似たらどちらも可愛いとは思いますが……リルなら、緑かな、レヴィなら赤……」
「あら、どちらも瞳の色に近いのね」
「だって、俺に似たら黒……ですよ?」
そう、この世界の人達は色で溢れている。
黒髪黒眼なのは、俺が日本人だからなのだけど。
同じ黒髪でも、ルーファスさんは黒眼ではない。
「素敵じゃない?ダーリンだって黒髪なのよ?あたしは凄く羨ましいわぁ。だってあたしもダーリンと同じ色にしたい時期もあったけど、そのままのお前が好きだからって言われて自然体でいられるのよ。だから、あたしがこうなのはダーリンのお陰なの」
そう嬉しそうに笑うミトさんが眩しく感じた。
「なら、俺は白の服を買います。汚しても大丈夫だから何枚も……それで、上手くはないけれど生まれて来た子の色の糸で刺繍をしてあげようかな」
「あら、素敵ね。あたしもミラの服に刺繍をしてあげようかしら」
「いいですね、でも俺は名前くらいしか刺繍できないから、誰かに教えてもらえないかなと……やったことがなくて……」
そう言うとミトさんがニコニコ笑う
「じゃあ、アタシと一緒に習いましょ?」
それならと、頷くと早めに先生を探さないとねと言いながらミトさんは白の服をこれでもかと言うくらい選んでいる。
可愛いフリルやボタンがついたもの。
それを持たされるのはリルで、少しげんなりとしている。
「リル、あんたの子の服よしっかり持ちなさいよね?」
「だって大半はミラのだろ?」
「煩いわよ、それだってあんたの可愛い妹でしょ?我慢しなさい」
ミトさんの言葉にそうだけどさぁとぼやいたリル。
ミラも少しだけ飽きたのかレヴィの腕の中でふあぁと大きな欠伸をしていた。
確かに俺とミトさんは楽しいけれど、男性と子供には退屈だろうなぁ。そう思いながらもパワフルなミトさんの買い物に付き合いながら俺も服を選ぶのだった。
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