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本編
399話
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「もう!歩けるってば」
出掛けると支度をして、リルのジャケットを借りたがやはりブカブカで、隙間から冷たい空気が入ってくるとそれを気にしたリルに抱き上げられていた。
「こうしてりゃ、少しは暖かいだろ?」
確かに暖かいけれど、お姫様抱っこはいつも恥ずかしいんだって。
「まずはリクトのコートを買わなきゃなぁ?双子はレヴィが見ててくれるってからなぁ?」
リルの少し後ろをレヴィが双子を肩に乗せて歩いている。
ルスは歩きたくてウズウズしているようだ。
「でも、子供たち……」
「大丈夫だって、心配性だな。レヴィだっているんだからさ?」
そう言いながらリルはずんずんといつも俺たちが服を買う店に向かっている。
昼日中、人通りの多い道を行くものだから、ちらちらとすれ違う獣人たちに見られることになる。
「リルは恥ずかしくないのか?」
「こんな可愛い伴侶がいるんだって見せびらかす事ができるの、嬉しくねぇ?」
ニコニコ笑うリルの尻尾が、ぱたりぱたりと大きく揺れている。
「リルもレヴィも変だよ……もぅ」
ギュッと抱きつけば、リルの甘い香りがふわりと香る。
「リルの匂い好き……レヴィもだけど、いい匂いがするよね?」
頬と頬が触れる距離。
「そうか?リクトもいい香りだけどな?双子はまだそんなでもねぇけど……?」
「これって、やっぱり好みがあるんだよね?」
「おぅ、匂いはかなり重要だぜ?」
人間同士もそうだったけれど、嗅覚が鋭い獣人はよけいなのだろう。
「リクトと初めて会ったあのときに、既に俺ら匂いに惹かれてたんだぜ?」
「うん、何かの時に聞いた気がするけど……」
リルに言われて、そうだったなぁと思い出す。
出会った時から優しかったふたりに俺はかなり助けられた。
「リルとレヴィは俺に出会わなかったらどうするつもりだったの?伴侶……リルとレヴィが一緒の番になるなんて想像できないし……」
今、自分を挟んでリルとレヴィがイチャイチャするようになったが、きっとその前まではそんな事は無かっただろうけれど。
だって、どっちもバリタチに見える。
「秘密だ。俺もレヴィも今はリクト一筋だって」
「もう!」
誤魔化すようにキスをしてくるリルに俺はクスクスと笑う。
怒ったりするつもりはない。ちょっとだけ嫉妬はするけれど、あんなに激しいふたりを良く受け止められたなと感心しつつ俺はふたり同時なんだと気づいた。
普通の獣人じゃ無理だったのかもと思うと、少し優越感に浸る。
「さぁ、着いたぜ?店の中に入ったら下ろしてやるからな?」
店の扉から中に入ると、店内はふわりと暖かく冬の装いだった。
出掛けると支度をして、リルのジャケットを借りたがやはりブカブカで、隙間から冷たい空気が入ってくるとそれを気にしたリルに抱き上げられていた。
「こうしてりゃ、少しは暖かいだろ?」
確かに暖かいけれど、お姫様抱っこはいつも恥ずかしいんだって。
「まずはリクトのコートを買わなきゃなぁ?双子はレヴィが見ててくれるってからなぁ?」
リルの少し後ろをレヴィが双子を肩に乗せて歩いている。
ルスは歩きたくてウズウズしているようだ。
「でも、子供たち……」
「大丈夫だって、心配性だな。レヴィだっているんだからさ?」
そう言いながらリルはずんずんといつも俺たちが服を買う店に向かっている。
昼日中、人通りの多い道を行くものだから、ちらちらとすれ違う獣人たちに見られることになる。
「リルは恥ずかしくないのか?」
「こんな可愛い伴侶がいるんだって見せびらかす事ができるの、嬉しくねぇ?」
ニコニコ笑うリルの尻尾が、ぱたりぱたりと大きく揺れている。
「リルもレヴィも変だよ……もぅ」
ギュッと抱きつけば、リルの甘い香りがふわりと香る。
「リルの匂い好き……レヴィもだけど、いい匂いがするよね?」
頬と頬が触れる距離。
「そうか?リクトもいい香りだけどな?双子はまだそんなでもねぇけど……?」
「これって、やっぱり好みがあるんだよね?」
「おぅ、匂いはかなり重要だぜ?」
人間同士もそうだったけれど、嗅覚が鋭い獣人はよけいなのだろう。
「リクトと初めて会ったあのときに、既に俺ら匂いに惹かれてたんだぜ?」
「うん、何かの時に聞いた気がするけど……」
リルに言われて、そうだったなぁと思い出す。
出会った時から優しかったふたりに俺はかなり助けられた。
「リルとレヴィは俺に出会わなかったらどうするつもりだったの?伴侶……リルとレヴィが一緒の番になるなんて想像できないし……」
今、自分を挟んでリルとレヴィがイチャイチャするようになったが、きっとその前まではそんな事は無かっただろうけれど。
だって、どっちもバリタチに見える。
「秘密だ。俺もレヴィも今はリクト一筋だって」
「もう!」
誤魔化すようにキスをしてくるリルに俺はクスクスと笑う。
怒ったりするつもりはない。ちょっとだけ嫉妬はするけれど、あんなに激しいふたりを良く受け止められたなと感心しつつ俺はふたり同時なんだと気づいた。
普通の獣人じゃ無理だったのかもと思うと、少し優越感に浸る。
「さぁ、着いたぜ?店の中に入ったら下ろしてやるからな?」
店の扉から中に入ると、店内はふわりと暖かく冬の装いだった。
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