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番外編
姫はじめ(書き途中)
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カチッ。
時計の秒針か音を立て、王宮の大きな金がガランとひとつ大きく鳴った。
深夜には鳴らないはずのそれが今日だけは違う。
年を越すための鐘の音だった。
「お、鳴った……な」
「あぁ」
「俺にも聞こえた」
獣人のふたりは耳がいいが、俺にも聞こえたのは街中が静かにその鐘の音を待っていたからで、それが聞こえた瞬間から街は一斉に騒がしくなった。
家の明かりという明かりがつけられた。
「ん……ふ……ちょっ……」
ジャンケンをして、買った方と先に年明けのキスをすると決めたらしい伴侶たち。
今回勝ったのはレヴィで、だったらリルとレヴィがキスでもいいんじゃ?と言った俺の意見は却下された。
最終的にはふたりもするんだけど。
「ほらリクト、次はリルだ」
決して短いキスではないそれに、俺はもう力が抜けてしまう。
レヴィの腕の中でぐったりするとリクの苦笑が降ってくる。
「悪いな、流石に今日は我慢してやれねぇからさ」
寝台の上で抱き寄せられて上向かされ、リルとも長いキスをする。
舌が離れ漸く俺は深く息を吸い込むが指先すら上手く動かせなくなっていた。
酸欠からきているのだろうか、思考回路に霞が掛かるようにぼんやりとしてしまうと、リルとレヴィに笑われた。
「いつまで初なんだろうなぁ?」
「それが、最高に可愛いだろう?」
どちらの手かわからないが、俺を優しく寝台に横たえてくれると右から左から、リルとレヴィの唇が降ってくる。
「んぅ、や……擽った……」
いつも思う、耳から首筋へのキスはぞくりと身体が作り替えられるスイッチのようで、それをふたりは知っているのかそこから触れ始める。
「リクトはここ、好きだもんなぁ?」
そう言われるのが恥ずかしくて、逃げるように腕を動かすも肉食獣のふたりに力で勝てるわけが無い。
本気で嫌がれば止めてくれるのだろうけれど、俺が本気で嫌がっている訳ではないのは何度も身体を重ねてきたからわかってしまっている。
「もう、リルの意地悪」
「可愛いなぁ、なぁレヴィ?」
「まったくだ」
何がまったくだなのかは良くわからないが、あっという間に伴侶の手で全裸にされてしまう。
「少し間が開いたから、辛くないようにはするけど……リクトも少し協力してくれ……な?」
レヴィの優しいボディタッチに、こくりと俺は頷くと身体を起こす。
「今日は俺からだ。キスはレヴィからだったからな」
何か順番を決めていたのだろう、俺がしたい事に気付いてかリルがおいでと手招いた。
胡座をかいて座ったリルの膝に手を置くと、そのシャツを脱いでいたリルの手にキスをする。
「リル、させてね?」
何をとは言わないしリルもわかっている。
ズボンのボタンを外して脱がせると、臨戦態勢ではあるもののまだまだ余裕ではあるらしく俺はそれを手で包む。
チュッと先端にキスをしてからゆっくりと口に含む。
口内でググッとリルが硬さを増した。
ずっと口に含んでは居られない大きさになるため、口と手を使いながらリルにできるだけ気持ちよくなって欲しいと思っていると、俺の身体にはレヴィからの愛撫が施されていく。
「ぁ、ん……レヴィ……」
大きな手が優しく動く。
リルも気持ちよくしてくれるけれど、レヴィの優しいタッチはもどかしいくらいで俺の腰は自然と揺れてしまう。
☆☆☆
あけましておめでとうございます
今年の姫はじめ、ここまでしか書けなかった……後日こっそり加筆します。
時計の秒針か音を立て、王宮の大きな金がガランとひとつ大きく鳴った。
深夜には鳴らないはずのそれが今日だけは違う。
年を越すための鐘の音だった。
「お、鳴った……な」
「あぁ」
「俺にも聞こえた」
獣人のふたりは耳がいいが、俺にも聞こえたのは街中が静かにその鐘の音を待っていたからで、それが聞こえた瞬間から街は一斉に騒がしくなった。
家の明かりという明かりがつけられた。
「ん……ふ……ちょっ……」
ジャンケンをして、買った方と先に年明けのキスをすると決めたらしい伴侶たち。
今回勝ったのはレヴィで、だったらリルとレヴィがキスでもいいんじゃ?と言った俺の意見は却下された。
最終的にはふたりもするんだけど。
「ほらリクト、次はリルだ」
決して短いキスではないそれに、俺はもう力が抜けてしまう。
レヴィの腕の中でぐったりするとリクの苦笑が降ってくる。
「悪いな、流石に今日は我慢してやれねぇからさ」
寝台の上で抱き寄せられて上向かされ、リルとも長いキスをする。
舌が離れ漸く俺は深く息を吸い込むが指先すら上手く動かせなくなっていた。
酸欠からきているのだろうか、思考回路に霞が掛かるようにぼんやりとしてしまうと、リルとレヴィに笑われた。
「いつまで初なんだろうなぁ?」
「それが、最高に可愛いだろう?」
どちらの手かわからないが、俺を優しく寝台に横たえてくれると右から左から、リルとレヴィの唇が降ってくる。
「んぅ、や……擽った……」
いつも思う、耳から首筋へのキスはぞくりと身体が作り替えられるスイッチのようで、それをふたりは知っているのかそこから触れ始める。
「リクトはここ、好きだもんなぁ?」
そう言われるのが恥ずかしくて、逃げるように腕を動かすも肉食獣のふたりに力で勝てるわけが無い。
本気で嫌がれば止めてくれるのだろうけれど、俺が本気で嫌がっている訳ではないのは何度も身体を重ねてきたからわかってしまっている。
「もう、リルの意地悪」
「可愛いなぁ、なぁレヴィ?」
「まったくだ」
何がまったくだなのかは良くわからないが、あっという間に伴侶の手で全裸にされてしまう。
「少し間が開いたから、辛くないようにはするけど……リクトも少し協力してくれ……な?」
レヴィの優しいボディタッチに、こくりと俺は頷くと身体を起こす。
「今日は俺からだ。キスはレヴィからだったからな」
何か順番を決めていたのだろう、俺がしたい事に気付いてかリルがおいでと手招いた。
胡座をかいて座ったリルの膝に手を置くと、そのシャツを脱いでいたリルの手にキスをする。
「リル、させてね?」
何をとは言わないしリルもわかっている。
ズボンのボタンを外して脱がせると、臨戦態勢ではあるもののまだまだ余裕ではあるらしく俺はそれを手で包む。
チュッと先端にキスをしてからゆっくりと口に含む。
口内でググッとリルが硬さを増した。
ずっと口に含んでは居られない大きさになるため、口と手を使いながらリルにできるだけ気持ちよくなって欲しいと思っていると、俺の身体にはレヴィからの愛撫が施されていく。
「ぁ、ん……レヴィ……」
大きな手が優しく動く。
リルも気持ちよくしてくれるけれど、レヴィの優しいタッチはもどかしいくらいで俺の腰は自然と揺れてしまう。
☆☆☆
あけましておめでとうございます
今年の姫はじめ、ここまでしか書けなかった……後日こっそり加筆します。
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