665 / 669
番外編
リクト子供化SS②
しおりを挟む
レヴィにソファーに下ろされて頭を撫でられる。
リルにはクッションをいくつか渡された。
「トーストと、ハムエッグ。味覚はどうなんだろうな……コーヒー飲めるかなぁ?」
リルとレヴィが並んでキッチンに立ち、食事を作り始めてくれた。
「リクト、コーヒーはミルクを入れるか?」
レヴィの問い掛けにこくりと頷いてみせると、レヴィは少し温めたミルクを使ってカフェオレにしてくれた。
「ほら」
「ありがと」
いつもは片手で飲むカッブも。両手で持たないと持ち上がらない。
口を付けてカフェオレを飲んだけれど、それでも苦いと眉を寄せたのをレヴィに気付かれ笑いながら砂糖を足してもらった。
「リクトの味覚もお子様になってるみたいだな」
「んー……にがぁ」
「そうか、砂糖を足そうな?」
「ずりぃぞ、お前らだけでイチャイチャして」
レヴィがカップに砂糖を足してくれていると、レヴィがハムエッグを運んできてくれる。
だが、それは二人分でいつも食べる量よりかなり少ない。
「リクトは俺かレヴィに食べさせて貰うようにな?その小さな手じゃナイフとか持てねぇだろ?」
そう言われて、たぶんフォークを使うことは出来るかもしれないが上手くは食べられないだろうと思い至る。
「ごめんね?でも、ふたりともたりる?」
「少しずつ食ったら出先で食おうぜ?つーか、いつもリクトありがとなぁ……」
リルから感謝の言葉が出て、俺は驚いた。
「リル?どうしたの?」
「いや、いつもあの量を作ってくれてンの、ありがてぇなって……」
「しかも美味いんだよな」
レヴィもそう言って俺を撫でてくれる。
「え?」
リルもレヴィもそんな事を考えてくれていたのなんてほっこりしてしまう。
「俺、たいへんじゃないよ。ふたりにごはん食べてもらうのうれしい。でも、つくれなくてごめんね……」
この小さな手じゃ包丁も握れない。
「いや、それは気にしなくていいぜ?ただ、俺とレヴィじゃリクトみてぇな食事が作れねぇから出来合いになっちまうだろうけど……なぁ、レヴィ」
リルがレヴィを見て、二人で顔を見合わせて頷いた。
「俺たちは、何も出来なくてもリクトが好きだからな?リクトがこのままでも三人で仲良く生活していこうな?」
リルの膝に座らせてもらい、レヴィにあーんと食事をさせてもらいながら、レヴィの言葉にこくんと頷くのだった。
続
リルにはクッションをいくつか渡された。
「トーストと、ハムエッグ。味覚はどうなんだろうな……コーヒー飲めるかなぁ?」
リルとレヴィが並んでキッチンに立ち、食事を作り始めてくれた。
「リクト、コーヒーはミルクを入れるか?」
レヴィの問い掛けにこくりと頷いてみせると、レヴィは少し温めたミルクを使ってカフェオレにしてくれた。
「ほら」
「ありがと」
いつもは片手で飲むカッブも。両手で持たないと持ち上がらない。
口を付けてカフェオレを飲んだけれど、それでも苦いと眉を寄せたのをレヴィに気付かれ笑いながら砂糖を足してもらった。
「リクトの味覚もお子様になってるみたいだな」
「んー……にがぁ」
「そうか、砂糖を足そうな?」
「ずりぃぞ、お前らだけでイチャイチャして」
レヴィがカップに砂糖を足してくれていると、レヴィがハムエッグを運んできてくれる。
だが、それは二人分でいつも食べる量よりかなり少ない。
「リクトは俺かレヴィに食べさせて貰うようにな?その小さな手じゃナイフとか持てねぇだろ?」
そう言われて、たぶんフォークを使うことは出来るかもしれないが上手くは食べられないだろうと思い至る。
「ごめんね?でも、ふたりともたりる?」
「少しずつ食ったら出先で食おうぜ?つーか、いつもリクトありがとなぁ……」
リルから感謝の言葉が出て、俺は驚いた。
「リル?どうしたの?」
「いや、いつもあの量を作ってくれてンの、ありがてぇなって……」
「しかも美味いんだよな」
レヴィもそう言って俺を撫でてくれる。
「え?」
リルもレヴィもそんな事を考えてくれていたのなんてほっこりしてしまう。
「俺、たいへんじゃないよ。ふたりにごはん食べてもらうのうれしい。でも、つくれなくてごめんね……」
この小さな手じゃ包丁も握れない。
「いや、それは気にしなくていいぜ?ただ、俺とレヴィじゃリクトみてぇな食事が作れねぇから出来合いになっちまうだろうけど……なぁ、レヴィ」
リルがレヴィを見て、二人で顔を見合わせて頷いた。
「俺たちは、何も出来なくてもリクトが好きだからな?リクトがこのままでも三人で仲良く生活していこうな?」
リルの膝に座らせてもらい、レヴィにあーんと食事をさせてもらいながら、レヴィの言葉にこくんと頷くのだった。
続
399
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日7時•19時に更新予定です。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる