【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

414話

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「美味いな」
リルとレヴィだけでなく双子も御者さんたちも食べる食べる。
「ルスもライも食べたいものがある?卵焼きはどう?タルタルソースも持ってきてるよ」
「タルタルほしい」乗せて
「ほしー」
幼い双子も次第に食べるのは上手になってきていて、サンドイッチは手掴みだけれど子供用に小さくしたのが良かったようだ。
大人の一口サイズにしたおにぎりも、楽しそうに食べている。
御者さんたちは、食べ慣れないおにぎりにおっかなびっくり手を出していた。
「ゆっくりね?」
可愛らしい姿を見ながら自分も野菜を中心に皿に取り分けた。
「そう言えば、何日くらいあっちに滞在するの?日帰りじゃなさそうだけど……」
ふと、俺はリルとレヴィを見た。
「だから、とりあえず四、五日分で詰めただろ?他の土地も回れたら回ってもいいし、観光も出来たらいいなと思ってな?」
「必要なものは買ってもいいし楽しもう。旅行だろ?」
リルもレヴィも大人しく食べているのを見ながら俺はちょっと引っ掛かりを感じた。
「そっか、楽しみ。何が美味しいかなぁ」
「街があるわけじゃねぇからな。俺らが住むようになってシャーラが根付いたら街ができるだろ」
「え?じゃあ、何処の土地に住んでも同じポツンと一軒家から始まるんだね」
俺がそう言うと、レヴィが静かに頷いた。
「ままー、おにく」
ルスのおねだりにハッとしてから、俺は唐揚げの小さいのを乗せてやる。
「良く噛んでね?ライは何が良い?」
「あまいたまご」
卵焼きを乗せる。ルスはリルに似てお肉が好き。ライはレヴィに似て甘いものが好きらしい。
「ご馳走様でした、あの子にも食事をさせてきますね」
御者の片方が立ち上がると、停めていた獣車を見る。
繋がれた魔獣を見て斜めに下げたバッグを開けた。
その中には丸く大きなリンゴが入っていた。
「あの子、リンゴを食べるんですか?俺もいくつか持ってきてますからこれを皆で食べてください。俺があげてきても大丈夫ですか?」
艶々としたリンゴを見ながら、俺は皮を剥いて切ってあるリンゴを器ごと取り出した。
「あの子は、知らない人からだと受け取らない可能性もありますから」
やんわりと拒否をされ、俺はそれもそうかと頷いた。
「近くで食べるのを見るのはダメですか?魔獣なんて見る機会がなくて……可愛いので」
馬に似た青い魔獣は今まで何度もお世話になったこともあるし、騎乗したこともある。
「構わないとは思います、じゃあ一緒に行きましょうか」
「リル、レヴィちょっと行ってくるね?ふたりをお願い」
取り出したカットリンゴと双子を頼みながら俺は魔獣を見に立ち上がった。
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