【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

479話 ジーザ義弟(?)

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「ミラ?」
「あぁ、うん……彼氏。パパ達の船のクルーなの。パパ達も知ってるわ」
ニコニコと笑うミラにませてるなぁ?とか思いながらリルを見ると 、微妙に眉が吊り上がっている?
「ミラ……」
いつもよりリルの低い声に、俺はミラとリルの間に入るように動く。
「初めまして、俺はリクト。ミラのお兄さんのリルの伴侶だから、義理の兄?になるのかな?」
姉じゃないよねと、自己紹介をする。
「あ、俺は……ジーザと言います」
ぺこりと頭を下げ、ジーザと名乗った彼は白とグレーの入り交じる髪色と、丸い耳。
あ、ユキヒョウ族ですと笑った。
こんなにも肉食獣が集まる家族で、俺だけが少し異質な気がしてしまう。
「あぁ、俺はサル族……かな」
「珍しいっすね?」
きょとんと俺の全身を見ていたジーザを、ミラが小突く。
「私の義兄なの失礼なことしないで」
「悪い……」
顔をぽりぽりと人差し指で掻いた、ジーザはすんません……と、謝る。
優しい子だなと思いながらふと、ミラに聞く。
「ルーファスお父さんの船のクルーは皆肉食系?」
いや、違う子もいるのだろうけれど……。
「違うわよ、それぞれ……でもね、ジーザは厨房担当なのよ。美味しいシチューを食べさせてくれるの」
ニコニコ笑うミラは、既に胃袋を掴まれているのかもしれない。
「そうなんだ?じゃあ、今度の王都までの船旅、短い時間だけど楽しみだなぁ」
「うん、シチューは無理かもだけど」
俺たちの会話を静かに聞いていたリルが何か言おうとするのを俺はそっと止める。
「ルスもライも楽しみだねぇ?レヴィ、ルスを抱っこしてくれる?」
振り向いてレヴィにルスを託すと、俺はインベントリーから財布を取り出しミラにその中から少しの硬貨を手渡す。
「少ないけどジーザくん……でいいかな?と、何かお茶でもして甘い物でも食べておいで?ルーファスお父さんやミトお母さんからお小遣いを貰っているのは知ってるけど、お兄ちゃんからちょっとだけね?」
本当にお茶をするくらいしか渡さないけれど、ミラはありがとうと嬉しそうに受け取った。
「じゃあ、俺たちもう少し見て回るけどミラは夕方までには帰ってきなさいね?それまでに帰ってこないとお父さんが怒ると思うよ?ジーザくんもミラをよろしく」
「はいっ!」
元気に返事をした少年は必ずと頭を下げてからミラと手を繋ぎ直す。
「行こうか」
ミラが主導権を握っているように見えて、案外そうでも無いのかもと思いながら俺は二人を見送った。
「認めねぇぞ?」
ポツリと言ったリルに、俺は振り向く。
「リルー……もし、次の子が女の子でもそうやって言うなら、当分子供はやめるよ?絶対に女の子だったら溺愛しそうだもん」
「え、それは困る!」
わたわたと慌て始めたリルを見て可愛いなと思いながらちらりとレヴィを見上げると、レヴィもバツが悪そうに目を逸らす。
そうだ、ミラの兄は一人ではなかった……俺は苦笑を浮かべながらレヴィの背中を軽く叩いた。
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