【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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番外編

リクト子供化SS④

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あれから、俺たちは三人で出掛けた。
レヴィに抱っこされたまま。
行く先、行く先で可愛いねとか、何歳?とか聞かれ。
俺は曖昧に笑うと、リルもレヴィも俺たちの伴侶だと言ってくれる。
見知らぬ婦人たちは、おやまぁと笑いながら将来安泰ねと頭を撫でてくれた。
リクトを知ってる獣人には、親戚の子だと言ってくれた。
急に人型になれるようになったから、慌てて服を買いに来たと言いながら、子供用の服売り場に来ると、そこには獣人用の服ばかり。
いつ獣化した姿から人型になっても大丈夫なように、直ぐにスナップボタンのようなもので外れるようになっている布だ。
「リクトなら、このサイズか。色はどうしたい?」
レヴィが俺をそっと肩から下ろして見やすい位置に抱いてくれている。
降りれると言っても、靴がないから駄目だと断られた。
こんなことなら靴屋を先に行けばよかったと後悔しても仕方ない。
俺は適当に青系の上下を選ぶと、それと同じサイズの服をリルとレヴィが色違いで買ってくれる。
「ふたりとも、そんなにいらな……」
「洗濯するだろ?」
「うん……」
そう言われてしまうと、俺は仕方ないかなと諦めた。
「おれ、じぶんでかう」
「買ってやりたいんだって、リクトは本当に無欲すぎるんだよ」
「そうだ、リクトが喜ぶのって俺たちが食う食材とかだろ?」
リルもレヴィもそう言ってくる。
二人に挟まれるようにしながら愛でられるのが恥ずかしいが、俺はありがとうとレヴィの頬にチュッとキスをするとリルが俺も俺もと寄ってくる。
子供の俺以上に子供みたいな二人がとても好きだった。
「ありがと、ふたりとも」
こんな姿になっても好きだと言ってくれる懐の深さに有難く思いながら甘えることにする。
「おぅ」
リルが支払いをしてくれ、荷物を持ってから靴を買いに行く。
「レヴィ、どっちが靴を買う?」
「二人で一足ずつだろう」
と、会話をしながら互いに頷くと靴を選び始める。
この世界での靴は婚約指輪や告白と同じ意味。
「いっかい、もらってるんだよ?」
「何度でも買ってやるから。サンダルもいいけど、しっかり足首を固定できるのがいいよなぁ?」
「サンダルだと脱げるだろ?」
「だよなぁ?」
二人でそう言いながら決めたのは、踵のあるサンダルに似た靴だった。
クロックスのような、踵に引っ掛けるようにできるもの。
色違いで二足。
とても履きやすいそれは、大人の時の俺も愛用していたものだ。
購入した靴の一足、白いサンダルを店の前のベンチで左右を履かせて貰ったのが、まるでプロポーズのように二人が膝をつくのが恥ずかしかったが嬉しかった。

それから数日後、俺の身体は何も無かったように元に戻った。
あれは何だったのかと三人で笑いながら、二人に買って貰った服と靴は大切にクローゼットの中にしまってある。
その服を使うことになるのはもう少し後の話。

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