【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

文字の大きさ
514 / 680
本編

518話

しおりを挟む
レヴィはこくりと頷き、膝のライを俺の膝に乗せると立ち上がり、やんわりとリルを連れて出て行った。
あまり怒ることをしないリルとレヴィ。
子供たちが危険なことをした時には流石に怒るけれど、それ以外で声を荒らげたことは……俺関係だけかもしれない。
俺が悪いことをしたんじゃなく、俺に悪いことをしようとしたときに相手に吠えた。
「ままぁ、ぱぱたちどうしたの?」
ルスがくりくりのおめめで見上げてくるのを誤魔化すように前髪をかきあげて額にキスをしてやると、くすぐったかったのか、きゃっきゃとはしゃいだ。
「ままー……」
ルスばっかり狡いと言わんばかりに抱きついてくるライにもチュッとキスをすると、満面の笑顔だ。
「ふたりとも、もうすぐお兄ちゃんになるかな?楽しみだね」
そんな言葉が口をつく。
「どんな子かなぁ?」
「かわいーこがいい」
「うん。でもね、どんな子でもきっと可愛いよ?ルスはリルパパ、ライはレヴィパパに似てるけど、今度はどっちに似るかなぁ?」
左右に双子を抱きながら、ゆらゆら揺れてやる。
「ままにはにないの?」
「ん?俺?」
「だって、ままはじぃじとかみのいろ、いっしょだよ?」
「おめめもいっしょ、まっくろねぇ」
語彙力の増えた双子が手をのばして俺の顔に触れてくる。
「うん、でもねぇママはルスやライみたくお耳のついてるとことか、姿を変えることは出来ないんだ」
「どぉして?」
こてんと首を倒した双子を抱き締めると、不思議そうに俺の耳と自分達の耳を触り始めた。
「ママはちょっとふたりと違うからね……でも、ふたりのママだからね」
軟らかな頬に頬を寄せて抱き締めていると、漸く伴侶ふたりが戻ってきた。
「悪い」
リルが謝ると、レヴィがリルの頭を後ろからポンポンと叩く。
「もう大丈夫?」
「おう」
その返事に良かったと俺は微笑み、甲板に出ようかと促し双子を立たせる。
「じぃじ、ばぁばの所に行く?」
「うん」
ライが頷くと、レヴィがおいでと手招きした。
「結局俺が見てるところじゃルスもライも玩具で遊んでないかも」
俺は部屋の端に置きっぱなしの玩具に気付いてあまり子供たちに構ってやれていないのだろうかとちょっと反省する。
「ままーはやく、はやく!」
先に駆け出しそれぞれの父親の足に抱きつく双子が可愛らしく、双子の頭を撫でてからひょいと抱き上げるまでがセットのようで、高ーいとはしゃぐ姿はいつもの光景だった。
しおりを挟む
感想 238

あなたにおすすめの小説

気付いたらストーカーに外堀を埋められて溺愛包囲網が出来上がっていた話

上総啓
BL
何をするにもゆっくりになってしまうスローペースな会社員、マオ。小柄でぽわぽわしているマオは、最近できたストーカーに頭を悩ませていた。 と言っても何か悪いことがあるわけでもなく、ご飯を作ってくれたり掃除してくれたりという、割とありがたい被害ばかり。 動きが遅く家事に余裕がないマオにとっては、この上なく優しいストーカーだった。 通報する理由もないので全て受け入れていたら、あれ?と思う間もなく外堀を埋められていた。そんなぽややんスローペース受けの話

獣人将軍のヒモ

kouta
BL
巻き込まれて異世界移転した高校生が異世界でお金持ちの獣人に飼われて幸せになるお話 ※ムーンライトノベルにも投稿しています

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

【完結】冷酷騎士団長を助けたら口移しでしか薬を飲まなくなりました

ざっしゅ
BL
異世界に転移してから一年、透(トオル)は、ゲームの知識を活かし、薬師としてのんびり暮らしていた。ある日、突然現れた洞窟を覗いてみると、そこにいたのは冷酷と噂される騎士団長・グレイド。毒に侵された彼を透は助けたが、その毒は、キスをしたり体を重ねないと完全に解毒できないらしい。 タイトルに※印がついている話はR描写が含まれています。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

異世界転移した先は陰間茶屋でした

四季織
BL
気が付いたら、見たこともない部屋にいた。そこは和洋折衷の異世界で、俺を拾ってくれたのは陰間茶屋のオーナーだった。以来、俺は陰間として働いている。全くお客がつかない人気のない陰間だけど。 ※「異世界に来た俺の話」と同じ世界です。 ※謎解き要素はありません。 ※ミステリー小説のネタバレのようなものがありますので、ご注意ください。

処理中です...