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回戦 アイヴィス⑤
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「団長、いや今は陛下か?そのピアス初めてだな」
「あぁ、何があるかわからないからな?」
アイヴィスはルシウスに指摘されたピアスをそっと指先で撫でた。
ピアスを嵌める事が初めてなのだ。
2年前に開けたホールは既に綺麗に整えられている。
その耳たぶに今朝初めてピアスを嵌めた。
ハワードがおやっと、いう顔をしていたが深くは聞いてこなかった。
「もしスタンピードが始まって、陣営で会議をするようなことがあれば、セラを連れてきて欲しい。
カラクは防衛の為に城に残ってもらうからな?」
「格別のご配慮を賜りありがとうございます」
「お前も、死ねないな?」
「はい…」
誰も欠けさせたくない。
もちろん自分も戻るつもりだ。
まだセラフィリーアと契りを交わしていないのだから。
今までの事を思い出しつつ、今後の事を考える。
国王として、何が最前か。
いつも迷う。
その迷いを見せる訳にはいかない。
魔獣討伐で魔獣が落としていく魔石や金貨、武器などは珍しいものもあるが、その背景で命を落としていく者もいる。
その報告を聞くのが辛い。
飛竜騎士に重傷者が多いのは、大型魔獣を相手にするからで、命はあっても四肢を欠損し飛竜を駆れなくなり引退する。
今までにそんな騎士をたくさん見てきた。
自分も、ルディアスもそうならないとは限らない。
普段の飾り物の剣から、宝剣へと履き直しアイヴィスは立ち上がった。
「あぁ、何があるかわからないからな?」
アイヴィスはルシウスに指摘されたピアスをそっと指先で撫でた。
ピアスを嵌める事が初めてなのだ。
2年前に開けたホールは既に綺麗に整えられている。
その耳たぶに今朝初めてピアスを嵌めた。
ハワードがおやっと、いう顔をしていたが深くは聞いてこなかった。
「もしスタンピードが始まって、陣営で会議をするようなことがあれば、セラを連れてきて欲しい。
カラクは防衛の為に城に残ってもらうからな?」
「格別のご配慮を賜りありがとうございます」
「お前も、死ねないな?」
「はい…」
誰も欠けさせたくない。
もちろん自分も戻るつもりだ。
まだセラフィリーアと契りを交わしていないのだから。
今までの事を思い出しつつ、今後の事を考える。
国王として、何が最前か。
いつも迷う。
その迷いを見せる訳にはいかない。
魔獣討伐で魔獣が落としていく魔石や金貨、武器などは珍しいものもあるが、その背景で命を落としていく者もいる。
その報告を聞くのが辛い。
飛竜騎士に重傷者が多いのは、大型魔獣を相手にするからで、命はあっても四肢を欠損し飛竜を駆れなくなり引退する。
今までにそんな騎士をたくさん見てきた。
自分も、ルディアスもそうならないとは限らない。
普段の飾り物の剣から、宝剣へと履き直しアイヴィスは立ち上がった。
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