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預かったもの リオル②

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「確かにお預かり致します」

アイヴィス陛下から直々に預かった箱。

中を確認してから涙が溢れた。

「確かに…お預かりして、お渡し致します」

リオルは膝をついてその箱を捧げ持つ。

頼むと言われた後に頭を下げてアイヴィスが部屋を出ていくのを待った。

すれ違い様にぽんと肩を叩かれる。

叩いたのは筆頭侍従のハワード様だった。

箱を持つ手が震える。

リオルもアルトリアの人間だ。

耳飾りの意味は知っている。

それに、本来ならば自らの手でつけて差し上げたい気持ちも

痛いくらいにわかる。

あぁ、アスラン早く帰ってきてくれ。

この気持ちを聞いて欲しい。
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