【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花

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58話

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「ご馳走様でした」

かなり長い間、シルヴィアと二人で楽しく話をしながらお茶をした。
シルヴィアの話は美南が知らない事を噛み砕いて教えてくれる。
それはとてもありがたかった。

「楽しかったわ、ミナミが大丈夫なら家の中の案内を……あらお兄様?」

シルヴィアが顔を上げた方を釣られて見ると、そこにはベルゴッドが歩いてきていた。

「随分、ごゆっくりだったこと?」
「悪いな、出間際に捕まった」
「そう。兄様お茶会は終わりなのよ……ミナミを色々と案内してくれない?」

シルヴィアは立ち上がり美南へと手を差し出した。
美南はその手を取って立ち上がると、シルヴィアはそのまま美南の手をベルゴッドに引き継いだ。
美南がえっ!?と思っている間にシルヴィアはじゃあとガゼボを出て行く。

「あー……ミナミ、庭でも歩くか?」
「はい。来る時に綺麗でしたから見させていただけるなら嬉しいです」
「じゃあ、行くか」

差し出された腕に、美南はそっと手を置いた。
騎士団を出る時には隊服だったベルゴッドは今は白いシャツに黒のトラウザーズと言う軽装で、自宅にいる気やすさからか、とてもさっぱりとしていた。

「すみません……ベルゴッド様はお仕事をされてきたから、休みたいですよね?」
「気にするな、あまり帰ってこないが自宅だからな。それにしてもここは本当に変わらないな」

生垣の間の石畳の上を歩きながら進むと小さな噴水が見えた。

「暑い時は此処に来て涼んだりしたがこんなに小さかったか?」
「ふふ、ベルゴッド様が幼い時ですか?そんな時もあったのですね……ベルゴッド様はいつから騎士団に?」

まだ、騎士団長と言っても若い。
とても苦労しただろう。

「騎士団を受験できる年齢が決まっているからそれに合わせて騎士団入りをした。父が元騎士だからなそれを継ぐような形になったな。流石にシルヴィアも騎士になるとは思っていなかったが」
「あ、そうですね。シルヴィアが騎士と言うとびっくりするかも。あんなに美人なのに」
「ミナミの方が美人だろ」
「ベルゴッド様……シルヴィアに言いますよ」
「それは困る」

ベルゴッドが眉を下げるのが可愛くて美南はクスクス笑う。
ゆっくりと二人で噴水の周りをまわると立ち止まった。
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