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61話
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「ミナミ、紅茶でいいか?」
「はい」
ソファーに座った美南の隣に、躊躇いもなく腰掛けたベルゴッド。
男性一人分の重みを隣に感じてそちらを美南は見てしまう。
がっしりとした体躯。
「ほら、熱いだろうから気をつけて」
添えてもらった焼き菓子はとても美味しそうだったけれど、夕飯が控えているため遠慮して紅茶だけいただいた。
シルヴィアと一緒にかなり食べてしまったのもある。
「ありがとうございます」
綺麗な陶磁器のカップを手にして、中に注がれた紅茶を口にする。
優しい味にほっと美南は息を吐いた。
「あれ、シルヴィアと飲んだ紅茶と味が違う?」
「あぁ、うちは色々と用意してあるからな……俺は特に味など気にしないから、きっとメイドが選んだのだろうな」
ベルゴッドは特に何も気にしないとばかりにカップに口をつける。
「それは、ベルゴッドが騎士だからですか?遠征先では何でも口にしなければならないからだと?
私は戦争は経験したことはありませんけど、話だけは聞いた事がありますし私も災害で食べる物を選べなかった経験もしています……でも、ベルゴッド……好きなものを口にしたとき、幸せになれるんですよ……食べられれば何でもいいなんて悲しいことは言わないで欲しい……です」
美南はベルゴッドを見上げる。
美南は大きな地震災害を経験している。
震源地から遠く離れてはいたが、交通機関は止まり自宅に帰るにも道路は寸断され歩いて帰った。
店の中の食糧は主食や食べやすいものから無くなり、お茶や水は売り切れていた。
「有事の際に一口だけでもいいのですが、甘いものや好きなものを食べる事で、頑張ろうと思えたりするんです」
カップを置いて目を伏せると美南はゆっくりと話し始める。
「私の民族は食に煩くてどんな食事でも受け入れ、それから独自に進化させていきました。少しでも美味しく少しでも簡単に……食材が口にできるように。
遠征をするために食材を乾かして軽くして食べる時には水やお湯で戻すようにしたり、少量でもお腹に貯まり疲労を回復したりするものを入れてあったり。
ただ、先ずは食べて美味しいものと試行錯誤をしながら」
凄いでしょう?食べるという事は命を繋ぐことなんです。
美南はベルゴッドにそう告げた。
「はい」
ソファーに座った美南の隣に、躊躇いもなく腰掛けたベルゴッド。
男性一人分の重みを隣に感じてそちらを美南は見てしまう。
がっしりとした体躯。
「ほら、熱いだろうから気をつけて」
添えてもらった焼き菓子はとても美味しそうだったけれど、夕飯が控えているため遠慮して紅茶だけいただいた。
シルヴィアと一緒にかなり食べてしまったのもある。
「ありがとうございます」
綺麗な陶磁器のカップを手にして、中に注がれた紅茶を口にする。
優しい味にほっと美南は息を吐いた。
「あれ、シルヴィアと飲んだ紅茶と味が違う?」
「あぁ、うちは色々と用意してあるからな……俺は特に味など気にしないから、きっとメイドが選んだのだろうな」
ベルゴッドは特に何も気にしないとばかりにカップに口をつける。
「それは、ベルゴッドが騎士だからですか?遠征先では何でも口にしなければならないからだと?
私は戦争は経験したことはありませんけど、話だけは聞いた事がありますし私も災害で食べる物を選べなかった経験もしています……でも、ベルゴッド……好きなものを口にしたとき、幸せになれるんですよ……食べられれば何でもいいなんて悲しいことは言わないで欲しい……です」
美南はベルゴッドを見上げる。
美南は大きな地震災害を経験している。
震源地から遠く離れてはいたが、交通機関は止まり自宅に帰るにも道路は寸断され歩いて帰った。
店の中の食糧は主食や食べやすいものから無くなり、お茶や水は売り切れていた。
「有事の際に一口だけでもいいのですが、甘いものや好きなものを食べる事で、頑張ろうと思えたりするんです」
カップを置いて目を伏せると美南はゆっくりと話し始める。
「私の民族は食に煩くてどんな食事でも受け入れ、それから独自に進化させていきました。少しでも美味しく少しでも簡単に……食材が口にできるように。
遠征をするために食材を乾かして軽くして食べる時には水やお湯で戻すようにしたり、少量でもお腹に貯まり疲労を回復したりするものを入れてあったり。
ただ、先ずは食べて美味しいものと試行錯誤をしながら」
凄いでしょう?食べるという事は命を繋ぐことなんです。
美南はベルゴッドにそう告げた。
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