【BL】ほれぐすり

梅花

文字の大きさ
5 / 6

5話

しおりを挟む
「……っ、は……」
 ヴィンセントが舌先で触れたのは、小さく硬く尖ったフェイの突起。
 自分についているものは、男なのに何の意味があるのだろうかと思ったこともあったが、こうして触れた時に相手が気持ち良いと感じるなら男にもあって良い機関なのだと認識した。
 白い肌に映える薄桃色の部分がぷくりと膨れ上がるのを舌先と視覚で感じ、徐にジュッと吸い上げると、フェイの口からは細い悲鳴が上がった。
「な……ヴィンセントさん……僕……」
 びくんとフェイの足が跳ねてから、少し辛そうに潤んだ目でフェイはヴィンセントを見上げる。
 足の間。
 敏感な部分がぞわぞわして、自ら触っていいのかヴィンセントに視線で伺いをたてる。
 それに気付いてヴィンセントは大きな手をフェイの屹立に触れさせた。
「……ん」
 流石に自慰を経験はしているフェイだったが、他人に触れられるのは恥ずかしい。
 でも、他人の体温は触れられるだけで気持ちがいいのだ。
「一度、イっとくか」
 そう言って笑ったヴィンセントはあろう事かぱくりと手で包んでいたフェイの先端を口に含んだ。
「やっ!あっん」
 ぬるりとした舌の感触と口内の熱さにフェイは腰を引こうとする。
 そもそも、そんな場所を口に入れる行為なんて知識では知っているが、他人のを含むなんてと思ったフェイだったがヴィンセントのなら出来るかもしれないと思い至った。
 でも、自分がされることは想定していないのだ。
「あ、ん……ヴィンセント……さ、僕も、ヴィンセントさんのしたい……です」
 舐めるという行為なら自分にもできる。フェイはそう思ってヴィンセントを見上げる。
 良いと言ってくれるだろうか。
 そう思ったのがフェイの表情に現れていたのだろう、ヴィンセントはそっとフェイの頭を撫でてから口を開いた。
「んじゃ、俺の顔の上を跨げるか? でも無理はすんなよ」
 ヴィンセントが口を離し、ゆっくり寝台に寝転んだ。
 その顔を跨ぐようにフェイができたのは春画でそれを見ていたからで、互いのものを舐め合う体勢だ。
「こうですか?」
 ポロンとヴィンセントの口元に自分のモノが落ちるのを見ながらも、目の前に現れたそそり立つヴィンセントにそっと触れるとピクリと震えるのがわかる。
「んむ」
 フェイは躊躇わずに先端を口に入れた。
 嫌悪感があるかとも思ったが、薬のせいか気分は高揚しており少しも嫌だと言う気持ちは無い。
 むしろ、その滑らかな舌触りを楽しむまでもあった。「ふ、ん……」
 春画に描かれていたように、先端を舌で舐めながら根元までを指で包み、上下に動かしながら窪んだ部分に吸い付くと、ヴィンセントからは低くくぐもった声が漏れた。
「フェイ、待ってくれ……お前、そんな技術を何処で学んだ?」
 ただでさえ口いっぱいだったヴィンセントが更に大きさを増す。
「ほん、て……」
 咥えながらもごもごと喋ると、ヴィンセントが息をのむ。
「待て……フェイ……イっちまいそうだ、薬、すげぇな……こんなになるなんて」
 ヴィンセントは細く息を吐き出して、フェイの口から自身を引き抜く。
「こんなに直ぐにイっちまって、終わっちまうのは勿体ねぇからなちゃんとフェイを気持ち良くしてやりてぇし」
 せっかくだからなと、ヴィンセントは苦笑しながら体位を変えた。
 最初の時のように、フェイが仰向けになりヴィンセントはその足を開かせてその中心へと顔を埋めた。
「あ、ヴィンセントさ!」
 ヴィンセントの口が、フェイの小ぶりなそれを一気に喉奥まで咥え込み、ちゅぷちゅぷと舌を絡め吸いながら指先で付け根を揉み始めると、フェイの身体は一気に熱を上げた。
「ダメ、イっちゃう!」
 自分でするのとは違う何がどう動くかわからない他人の動きに薬のせいか翻弄される。
「口、離して……」
 フェイはヴィンセントの髪に指を絡めて引き離そうとするが、一瞬痛いだろうかと躊躇った瞬間チュッと窪みを吸い上げられたらもう駄目だった。
 細く上がる悲鳴に似た嬌声と一緒に吐き出された白濁。
「ぁ、んぅ」
 ビクンビクンと何度かフェイの肢体が跳ねて震え、やがて弛緩したがヴィンセントの口に咥えられていたものは形を変えていなかった。
「や、なんで……」
「薬のせいだろ。まだまだイケるのは若いからだな」
 ヴィンセントは口内に残ったフェイの残滓を掌に吐き出すと、それを指先に絡めた。
「これも使うぞ?」
 そう言って笑ったヴィンセントはフェイの足を開かせたままさっきまで舐めていた更に奥、二人が繋がる部分の準備を始めた。
「ぁ、待って……ヴィンセントさん……軟膏があり……ます」
 すり傷切り傷用の軟膏があるので、それをとフェイが春画の入った上の引出しを引くと中には二枚貝を器にした入れ物が入っていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる

彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。 国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。 王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。 (誤字脱字報告は不要)

竜神様の番

田舎
BL
いつかX内で呟いた、 『えーん、えーん…💦 竜人の攻めが長いこと探してた番の人間くんを探して(半強制的)に結婚したのに、ツンデレどころかクーデレが過ぎてたせいで、ある日人間くんが「離縁します」と置き手紙残して失踪…! 後悔とブチギレしてる話がなきゃ掃除と洗濯できない😭😭』 という自分の愚痴から始まったツイノベもどきを、再構成と校正しました。 「番」とは何かも知らされず、 選択肢すら与えられなかった人間リオと、 大切にしている“つもり”だった竜人のナガレ。 ちゃんとハッピーエンドです。

【BL】こんな恋、したくなかった

のらねことすていぬ
BL
【貴族×貴族。明るい人気者×暗め引っ込み思案。】  人付き合いの苦手なルース(受け)は、貴族学校に居た頃からずっと人気者のギルバート(攻め)に恋をしていた。だけど彼はきらきらと輝く人気者で、この恋心はそっと己の中で葬り去るつもりだった。  ある日、彼が成り上がりの令嬢に恋をしていると聞く。苦しい気持ちを抑えつつ、二人の恋を応援しようとするルースだが……。 ※ご都合主義、ハッピーエンド

運命が切れたそのあとは。

めっちゃ抹茶
BL
【本編完結】 オメガのフィアは、憧れていた運命の番と出会えて喜んだのも束の間、運命の番が何者かに刺殺されてしまう。目の前で繰り広げられた惨劇にフィアは意識を失い、倒れてしまう。 呼ばれた救急車で二人は緊急搬送されたものの、フィアは一向に目を覚ます気配がない。 身体の深い奥底で繋がっているという運命。それがぷつりと切れたら果たして二人はどうなってしまうのか。そして目を覚ました先に目にしたものとは————。 投稿予約分(4話)は毎日更新。あと数話で完結予定。 遅筆&亀更新なのでゆっくりお待ちいただければ幸いです。見切り発車の突貫工事で書いたお話故、構想はあれど最後まで書き切っておらず、内容に纏まりがないかもしれませんが温かい目で見てください🙏

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

愛を知らない少年たちの番物語。

あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。 *触れ合いシーンは★マークをつけます。

処理中です...