昼の蟷螂 ネタバレ

歌川ピロシキ

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昼の蟷螂

其の十四

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 また更新が遅れて申し訳ありません。
前回保護されたななしのごんべ君あらためケヴィン君、名前をつけてもらって嬉しそうです。
どうやら優しくされた記憶がほとんどないため、優しくしてもらうとすぐにほだされてしまうようですね。先行き心配です。

 オーウェンは神殿育ちだったようですね。多少潔癖なところやお行儀の良さは神殿で徹底的に躾けられたからなのでしょうか。彼は孤児出身ではなく、幼いうちに神の声を聴いたために神官候補として神殿で育つことになったのですが、神官たちは見習い神官を実家の身分で差別することなくきちんと教育してくれたようです。
 神殿は色々と問題の多い点もありますが、まっとうな神官は真面目に神の教えに従い、民衆の助けになるべく努力しているようですね。

 さて、作中に何度か出てきましたが「神の声を聞く」とはどういうことでしょうか?
 この世界では、わりと神様が気軽に人間に話しかけたりしますが、誰にでも声が聞こえる訳ではありません。強い信仰を持ち、神官としての素質がある者のみが神から直接語り掛けられ、その力を魔法として行使する事ができるのです。
 神の声が聞こえる年齢は人それぞれで、オーウェンのように幼児期から聞こえてしまう子もいれば、年齢をかさねて初めて聞く人もいます。
 ただし、なぜか純血の森林妖精エルフ草原妖精ハーフリングは神の声を聞くことができません。肉体を持っていても、精霊に極めて近い存在だからと言われていますが、理由は定かではありません。
 同じ妖精族でも、岩妖精ドワーフ土妖精ホビットは神の声を聞くことができるようです。特に頑固で強い信仰を持っている者が多い岩妖精は神官となる者が多いようですね。

 さて、神殿で暮らすことになったケヴィンですが、結局アザットについてはほとんど何も知りませんでした。アザットが狂っていないということだけは確かのようですが……

 次回こそ本人がまた出てくるはずなので、そこで進展があるといなぁ……。
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