昼の蟷螂 ネタバレ

昼の蟷螂

其の十六

　すみません、其の十五の分は後日追加します（平謝り）

　今回は錯乱しかけたアザット君とオーウェンの掛け合いで終始します。

　以前、闇ギルドの男がえんえん説明していた回にも出てきましたが、この国での草原妖精への迫害は秩序神神殿の主導によるものです。
　一見、彼らの支配や信仰に都合の悪いものを排除しただけに見えますが、それ以上の何かがあるのかもしれません。（これはラスボスに関わる話なので、まだあまり詳しくネタバレできません）

　さて、今回のネタバレは作中しばしば出てくる「草原妖精には神聖魔法が通じない」について。
　元ネタのゲームでは、ざっくり言うと「魔法抵抗力の高いキャラクターは、受け容れるつもりのある魔法の効果はそのまま出るが、受け容れる気のない＝抵抗するつもりの魔法の効果は、抵抗に成功すれば半減する」というルールになっていました。
　が、こちらの世界では魔法を受ける側に抵抗する気があろうがなかろうがあらゆる魔法には抵抗判定を行い、性交すれば（自分に有利な魔法でも）効果が半減することにしています。

　オーウェンがアザットに心を鎮める魔法をかけた際に「いつもより多くの魔力が抜け出た感触がした」のは、ゲームでよくある「魔力を余計に消費する事で魔法の成功率や効果を引き上げる」というルールを使用したことの演出です。異常状態にある精神を鎮める魔法なので、魔法の成功率をあげるために魔力を通常の3倍くらい消費した模様。
　オーウェン君、実はもうフラフラです(笑)

　さて、今回ちょっと会話はできたものの、やっぱり逃げてしまったアザットですが……たぶん逃げも隠れもするけど嘘はつかない（世界線違う）はず。いやキャラの原形イメージそっちではないんですが。
　彼が何気なく語った事実が何を意味するのか……は、おいおいなぞ解きしてくれるでしょう。たぶん。