5 / 15
協定
しおりを挟む
はあーと、アレンは大きなため息をつく。机の上に肩肘を置いて、拳で頭を支えていた。眉間にシワをよせながら何度も嘆息する。
「……わからないな。あの屑はなぜ、ルシア・アルベルン嬢との婚約を破棄した?」
資料を無造作に机の上に放り投げた。ギィーという椅子の音を聞きながら、端麗な顔に焦りの色を浮かべる。天井を仰ぎ見て、青い瞳に不安を乗せた。
(彼女と婚約破棄しても、あの屑にとっては、何の利益にもならないはず。むしろ痛手でしかない。 まさか、それを分かっててやっていると?)
真意が読めない今、謎は深まっていくばかり。どうしたものかと、煮詰まってしまった。
すると、ハワードが机の上に紅茶の入ったティーカップを置く。困った表情をしながら大丈夫かと、アレンを心配していた。そんな彼の頭はいつものようにツルツルではない。黒のカツラを被っていたのだ。
「……? ハワード、またそのカツラ。いったいなぜ?」
ハワードを凝視すれば、彼の頭についているカツラが少しズレているのがわかる。淹れてくれた紅茶を飲みながら、ほんのわずかな疑問を伝えた。
ハワードはカツラに触れ、それを取る。両手で握り、恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた。
「じ、実はこれ、町の子供たちが買ってくれたものなんだ」
「へえ……ん? 子供たち?」
「そう。俺はあの子たちがいる教会、保護施設に寄付をしているからね。時間を見つけては教会に行って、子供たちと遊んでもいるんだ」
どうやらハワードは子供たちには人気があるよう。普段の彼は筋肉質や強面というその見た目のせいで、たくさんの人に怖がられていた。けれど子供たちにはそれが通用しないよう。むしろ逆に、好かれてしまうという体質だった。
「その子たちが、お小遣いを溜めて買ってくれたんだ。無下になんて、できないよ」
そう語るハワードの瞳は優しさに満ちている。
(ふふ。そういえば彼は、子供や小動物に好かれるタイプだったな)
見た目だけで判断してしまう大人と違い、子供や動物は本能で見極めていく。純粋な心を持つ存在とも言える子供だからこそ、ハワードのように中身が優しさで溢れている人に懐くのだろう。
(私とは真逆だな。私は、子供や動物から逃げられてしまう。だけど大人からは、好意的な反応がもらえる)
自分自身の嫌味な性格を理解し、それに習って振る舞う。ただ、それだけを繰り返していた。
反面、自由で親しみやすい彼に憧れてすらいる。
ただ、それを口にはしない。したら負けという、無駄に高いプライドがあるからだ。邪魔をしているとも言えるそれに、心底落ちこみそうになる。
「……それで? わざわざ、私にそのカツラ被ってる姿を見せているのはなぜ?」
「え? あ、うん。えっと……子供たちからのプレゼントが嬉しくて、つい。子供たちがかわいくて、君にも彼らの姿を見せてあげたかったよ」
「…………」
照れ続けるハワードは、やれ子供がかわいいだの、純粋でいいだのと、子煩悩な親のようになっていた。無邪気にも似た笑顔で、楽しそうに語り続ける。
「……は?」
アレンはそれが嬉しいとも思えず……バキッと、筆を折ってしまう。にこにこと、満面の笑みとドスの利いた低い声で、ハワードを手招きした。
ハワードは「ひっ!」と短い悲鳴をあげる。そして細すぎる瞳に涙をうっすら浮かべた。顔を真っ青にさせながらガタガタと震える様は、見た目を裏切る弱気な姿勢になっている。
「嬉しいという気持ちはわかるよ? だけど……」
アレンの放つ空気が、一気に冷たくなっていった。底冷えするほどに下がる怒りで、ハワードの胸ぐらを掴む。
絶世の美女も見惚れるほどの端麗な顔に、絶対零度の笑みを乗せた。けれどその額には血管が浮かび、まったく笑っていない瞳で彼を見つめる。
「子供にデレデレするのは、いただけないなぁ?」
「い、いや……違っ!」
ハワードは何とかしてこの状態から逃れようと踠いていた。けれどアレンの怒りに恐怖し、声すら出なくなってしまう。
「へえー? 私には、そんな顔見せたことないのに。子供相手だと、そんなふうに嬉しそうにするんだ?」
(ああ、私は何をやっているんだろう? 彼が子供たちと遊んで、好かれるのは、彼自身の人望からくるものだと言うのに。それだけ子供たちはハワードを信頼して、頼もしく思ってくれているだけなのに……)
自分以外の誰かのことで、そんな笑顔を見たくない。ハワードの心の中にはアレンだけいればいい。
強欲なまでの嫉妬心を顕にし、それを隠しながらハワードを睨んだ。
□ □ □ ■ ■ ■
一通りじゃれた日の午後、アレンはソファーに座っていた。テーブルを挟んだ向かい側にいるのはハワード……ではなく、鉄錆色髪の美しい女性である。
彼女の名はルシア・アルベルン。数日前に婚約破棄されたばかりの令嬢だ。そんな彼女がなぜ、アレンの元へと訪れているのだろうか。
「よくぞ、来てくださいました。ルシア・アルベルン嬢」
アレンは足を組み、堂々と背筋を伸ばした。彼女の前に紅茶と茶菓子を置き、それらをお薦めする。
「あ、いえ……えっと。どうして私のことを? それにあなたは、夜会のときにいらしてた方ですよね?」
ルシア・アルベルンは鉄錆色の髪をした、普通の少女だ。アレンが美女にも引けをとらない美しい男ならば、ルシアは霞むだろう。けれどその身についた貴族としての上品さ、あるいは淑女としての振る舞いが、彼女の育ちのよさを表していた。
そんな彼女を前に、アレンは不敵な笑みを浮かべる。
「ええ。そのとおりですよ。あのとき、私は確かにあの場にいました。そして、貴女とも目が合っていましたね?」
「はい」
ものおじない返事だ。
そのことに気分よくなった彼は足組をやめて、体を少しばかり前のめりにする。
「簡単なことですよ。貴女が、婚約破棄されてしまった理由をお聞きしたい」
「……っ!」
ぶしつけかつ、配慮の欠片もない質問だった。ルシアの顔が真っ赤になっても、全身を震わせていても、気にする素振りすらしない。
(空気の読めない男と思われても、いたしかたない。ここで聞いておかなければ、調べるものも調べられないからね)
ルシアの瞳をジッと凝視した。
すると彼女は首を左右にふり、紅茶を静かに飲んだ。
「……正直、わからないんです。殿下がなぜ、あのようなことを言い出したのか。殿下のそばにいたレナ様、私はあの方のことを存じ上げません」
「ん? そう、なのかい?」
意外だった。てっきり彼女は、あのレナという少女と面識があるものとばかり思っていたからだ。
(そうなると、だ。ますます、わからない。あの屑はなぜ、ルシア嬢を貶めるような嘘をついたのか)
ルシア・アルベルンは、公爵令嬢でもある。産まれたときから皇子の婚約者として教育を受け、いずれは国の王妃となる存在だ。何よりも彼女自身が非常に優秀で、王妃に相応しい器とすら言われている。
民からの信頼も厚く、ルシアが王妃になれば国は安泰とまで言われるほどだった。
(そんなルシアを手放すようなことを、皇子自らするのだろうか? ……普通は、しないだろうな)
後先考えなしならば話は別なのだろう。けれど、腐っても皇子だ。そのぐらいはわかっているはずではと、アレンは考える。
「……事情は、わかりました。そうなると、いろいろとおかしいですね?」
「はい。私も、そう思います。学校に入学するまでは、あの方は真面目でした。ですが、入学して数日たったある日を境に、豹変したかのようになってしまったのです」
(入学した後、か。私が襲われたときと重なる)
身を暴かれ、犯され、両親すらも喪った。苦い記憶だけが残る。
アレンはあのときの恐怖に打ち勝とうと、必死に深呼吸をした。
「……では、あのレナ嬢は?」
「申し訳ありません。本当に、わからないんです。レナ様が特待生として入学したとしか……あっ! そうだ。一つだけ。どうしても引っかかることがあるのです」
「え?」
接点すらない。そのことに焦りを覚えていった。その矢先、間近で皇子とレナを見ていたルシアが、思いもよらないことを口にする。
「私が直接見たわけでではありませんが……どうやらレナ様は、攻略本という書物を常に持ち歩いているそうです」
「こう、りゃ……く、ぼん?」
聞いたことがない言葉に驚きを覚えた。
ルシアを見れば、彼女は黙って頷いている。
「はい。誰かがそれに触れようものなら、物凄い剣幕で怒るそうです」
「……怪しいな」
レナという少女についての情報が欲しい今、ほんの少しの手がかりでも必要だった。ルシアが口にしたものは何かしらのヒントになり得る。
アレンはそう、確信した。そしてニッと片口を上げ、手を差し出す。
「……?」
彼女は何だろうかと、両目をパチクリさせていた。
「私と、手を組みませんか?」
「えっ!?」
突然の申し出に、ルシアはすっとんきょうな声を上げた。けれど……ふっと微笑みを浮かべて、アレンの手を取る。
「そうですね。このままでは私の気持ちも収まりませんし。アレン様の申し出、是非、受け取らせて頂きます」
こうしてアレンとルシア、皇子の我が儘に振り回されて人生を狂わされた二人。そしてアレンだけを想い続けるハワードの三人は、すべての謎を解くために動き出す決意をしたのだった。
「……わからないな。あの屑はなぜ、ルシア・アルベルン嬢との婚約を破棄した?」
資料を無造作に机の上に放り投げた。ギィーという椅子の音を聞きながら、端麗な顔に焦りの色を浮かべる。天井を仰ぎ見て、青い瞳に不安を乗せた。
(彼女と婚約破棄しても、あの屑にとっては、何の利益にもならないはず。むしろ痛手でしかない。 まさか、それを分かっててやっていると?)
真意が読めない今、謎は深まっていくばかり。どうしたものかと、煮詰まってしまった。
すると、ハワードが机の上に紅茶の入ったティーカップを置く。困った表情をしながら大丈夫かと、アレンを心配していた。そんな彼の頭はいつものようにツルツルではない。黒のカツラを被っていたのだ。
「……? ハワード、またそのカツラ。いったいなぜ?」
ハワードを凝視すれば、彼の頭についているカツラが少しズレているのがわかる。淹れてくれた紅茶を飲みながら、ほんのわずかな疑問を伝えた。
ハワードはカツラに触れ、それを取る。両手で握り、恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた。
「じ、実はこれ、町の子供たちが買ってくれたものなんだ」
「へえ……ん? 子供たち?」
「そう。俺はあの子たちがいる教会、保護施設に寄付をしているからね。時間を見つけては教会に行って、子供たちと遊んでもいるんだ」
どうやらハワードは子供たちには人気があるよう。普段の彼は筋肉質や強面というその見た目のせいで、たくさんの人に怖がられていた。けれど子供たちにはそれが通用しないよう。むしろ逆に、好かれてしまうという体質だった。
「その子たちが、お小遣いを溜めて買ってくれたんだ。無下になんて、できないよ」
そう語るハワードの瞳は優しさに満ちている。
(ふふ。そういえば彼は、子供や小動物に好かれるタイプだったな)
見た目だけで判断してしまう大人と違い、子供や動物は本能で見極めていく。純粋な心を持つ存在とも言える子供だからこそ、ハワードのように中身が優しさで溢れている人に懐くのだろう。
(私とは真逆だな。私は、子供や動物から逃げられてしまう。だけど大人からは、好意的な反応がもらえる)
自分自身の嫌味な性格を理解し、それに習って振る舞う。ただ、それだけを繰り返していた。
反面、自由で親しみやすい彼に憧れてすらいる。
ただ、それを口にはしない。したら負けという、無駄に高いプライドがあるからだ。邪魔をしているとも言えるそれに、心底落ちこみそうになる。
「……それで? わざわざ、私にそのカツラ被ってる姿を見せているのはなぜ?」
「え? あ、うん。えっと……子供たちからのプレゼントが嬉しくて、つい。子供たちがかわいくて、君にも彼らの姿を見せてあげたかったよ」
「…………」
照れ続けるハワードは、やれ子供がかわいいだの、純粋でいいだのと、子煩悩な親のようになっていた。無邪気にも似た笑顔で、楽しそうに語り続ける。
「……は?」
アレンはそれが嬉しいとも思えず……バキッと、筆を折ってしまう。にこにこと、満面の笑みとドスの利いた低い声で、ハワードを手招きした。
ハワードは「ひっ!」と短い悲鳴をあげる。そして細すぎる瞳に涙をうっすら浮かべた。顔を真っ青にさせながらガタガタと震える様は、見た目を裏切る弱気な姿勢になっている。
「嬉しいという気持ちはわかるよ? だけど……」
アレンの放つ空気が、一気に冷たくなっていった。底冷えするほどに下がる怒りで、ハワードの胸ぐらを掴む。
絶世の美女も見惚れるほどの端麗な顔に、絶対零度の笑みを乗せた。けれどその額には血管が浮かび、まったく笑っていない瞳で彼を見つめる。
「子供にデレデレするのは、いただけないなぁ?」
「い、いや……違っ!」
ハワードは何とかしてこの状態から逃れようと踠いていた。けれどアレンの怒りに恐怖し、声すら出なくなってしまう。
「へえー? 私には、そんな顔見せたことないのに。子供相手だと、そんなふうに嬉しそうにするんだ?」
(ああ、私は何をやっているんだろう? 彼が子供たちと遊んで、好かれるのは、彼自身の人望からくるものだと言うのに。それだけ子供たちはハワードを信頼して、頼もしく思ってくれているだけなのに……)
自分以外の誰かのことで、そんな笑顔を見たくない。ハワードの心の中にはアレンだけいればいい。
強欲なまでの嫉妬心を顕にし、それを隠しながらハワードを睨んだ。
□ □ □ ■ ■ ■
一通りじゃれた日の午後、アレンはソファーに座っていた。テーブルを挟んだ向かい側にいるのはハワード……ではなく、鉄錆色髪の美しい女性である。
彼女の名はルシア・アルベルン。数日前に婚約破棄されたばかりの令嬢だ。そんな彼女がなぜ、アレンの元へと訪れているのだろうか。
「よくぞ、来てくださいました。ルシア・アルベルン嬢」
アレンは足を組み、堂々と背筋を伸ばした。彼女の前に紅茶と茶菓子を置き、それらをお薦めする。
「あ、いえ……えっと。どうして私のことを? それにあなたは、夜会のときにいらしてた方ですよね?」
ルシア・アルベルンは鉄錆色の髪をした、普通の少女だ。アレンが美女にも引けをとらない美しい男ならば、ルシアは霞むだろう。けれどその身についた貴族としての上品さ、あるいは淑女としての振る舞いが、彼女の育ちのよさを表していた。
そんな彼女を前に、アレンは不敵な笑みを浮かべる。
「ええ。そのとおりですよ。あのとき、私は確かにあの場にいました。そして、貴女とも目が合っていましたね?」
「はい」
ものおじない返事だ。
そのことに気分よくなった彼は足組をやめて、体を少しばかり前のめりにする。
「簡単なことですよ。貴女が、婚約破棄されてしまった理由をお聞きしたい」
「……っ!」
ぶしつけかつ、配慮の欠片もない質問だった。ルシアの顔が真っ赤になっても、全身を震わせていても、気にする素振りすらしない。
(空気の読めない男と思われても、いたしかたない。ここで聞いておかなければ、調べるものも調べられないからね)
ルシアの瞳をジッと凝視した。
すると彼女は首を左右にふり、紅茶を静かに飲んだ。
「……正直、わからないんです。殿下がなぜ、あのようなことを言い出したのか。殿下のそばにいたレナ様、私はあの方のことを存じ上げません」
「ん? そう、なのかい?」
意外だった。てっきり彼女は、あのレナという少女と面識があるものとばかり思っていたからだ。
(そうなると、だ。ますます、わからない。あの屑はなぜ、ルシア嬢を貶めるような嘘をついたのか)
ルシア・アルベルンは、公爵令嬢でもある。産まれたときから皇子の婚約者として教育を受け、いずれは国の王妃となる存在だ。何よりも彼女自身が非常に優秀で、王妃に相応しい器とすら言われている。
民からの信頼も厚く、ルシアが王妃になれば国は安泰とまで言われるほどだった。
(そんなルシアを手放すようなことを、皇子自らするのだろうか? ……普通は、しないだろうな)
後先考えなしならば話は別なのだろう。けれど、腐っても皇子だ。そのぐらいはわかっているはずではと、アレンは考える。
「……事情は、わかりました。そうなると、いろいろとおかしいですね?」
「はい。私も、そう思います。学校に入学するまでは、あの方は真面目でした。ですが、入学して数日たったある日を境に、豹変したかのようになってしまったのです」
(入学した後、か。私が襲われたときと重なる)
身を暴かれ、犯され、両親すらも喪った。苦い記憶だけが残る。
アレンはあのときの恐怖に打ち勝とうと、必死に深呼吸をした。
「……では、あのレナ嬢は?」
「申し訳ありません。本当に、わからないんです。レナ様が特待生として入学したとしか……あっ! そうだ。一つだけ。どうしても引っかかることがあるのです」
「え?」
接点すらない。そのことに焦りを覚えていった。その矢先、間近で皇子とレナを見ていたルシアが、思いもよらないことを口にする。
「私が直接見たわけでではありませんが……どうやらレナ様は、攻略本という書物を常に持ち歩いているそうです」
「こう、りゃ……く、ぼん?」
聞いたことがない言葉に驚きを覚えた。
ルシアを見れば、彼女は黙って頷いている。
「はい。誰かがそれに触れようものなら、物凄い剣幕で怒るそうです」
「……怪しいな」
レナという少女についての情報が欲しい今、ほんの少しの手がかりでも必要だった。ルシアが口にしたものは何かしらのヒントになり得る。
アレンはそう、確信した。そしてニッと片口を上げ、手を差し出す。
「……?」
彼女は何だろうかと、両目をパチクリさせていた。
「私と、手を組みませんか?」
「えっ!?」
突然の申し出に、ルシアはすっとんきょうな声を上げた。けれど……ふっと微笑みを浮かべて、アレンの手を取る。
「そうですね。このままでは私の気持ちも収まりませんし。アレン様の申し出、是非、受け取らせて頂きます」
こうしてアレンとルシア、皇子の我が儘に振り回されて人生を狂わされた二人。そしてアレンだけを想い続けるハワードの三人は、すべての謎を解くために動き出す決意をしたのだった。
21
あなたにおすすめの小説
《一時完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
続編執筆中
【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜
キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。
モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。
このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。
「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」
恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。
甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。
全8話。
姉の代わりに舞踏会に行ったら呪われた第三王子の初恋を奪ってしまった
近井とお
BL
幼少期、ユーリは姉によく似ていることから彼女の代わりに社交の場に出席することが多々あった。ある舞踏会の夜、中庭に姿を眩ませたユーリに誰かがぶつかってくる。その正体は呪われていると噂の第三王子であったが、ぶつかられたことに腹を立てたユーリは強気に接し、ダンスを踊った後、彼を捜している気配を感じてからかいながら立ち去る。
それから数年後、第三王子は初恋の令嬢を探し始めたが、それはユーリに違いなく……。
初恋の相手を捜す第三王子×軽口令息
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 一月十日のアルファポリス規約改定を受け、サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をこちらへ移しましたm(__)m サブ垢の『バウムクーヘンエンド』はこちらへ移動が出来次第、非公開となりますm(__)m)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる