11 / 64
蜻蛉切
しおりを挟む
「神業……まさか、ゴッズスキルのこと!」
ナイトさんの表情が変わり、同時に発せられた名称に私は青ざめる。
転生者が異世界より召喚される際、神に授けられるという人知を超えた唯一無二の力それがゴッズスキル。
その力こそ転生者を転生者たらしめる、この世界の人間との決定的な違いであり、転生者ではないといったナイトさんには存在しないはずのものである。
「盾ではこの技受け切れぬぞ?」
殺意と入り混じった魔力の波に、私は口元を手で押さえる。
気を抜けばすべての臓器が口からこぼれ落ちてしまいそう。
それほどの狂気……私たちの世界はこんなものに狙われているのかとおもうと……絶望すらこみあげてくる。
だが。
「試してみろ。そして貴様こそ目に焼き付けるといい。至高の騎士という存在をな」
ナイトさんは依然剣を抜くことはなく、盾を構えて相手を見据える。
「後悔するなよ」
「我が道に後悔はない……騎士だからな」
もはや、忠告も脅しも必要ないとの判断か、転生者は目を見開き。
スキルを発動する。
「我が魂は空へ落ちる……」
あふれ出た魔力が槍に集まっていき、まるで太陽のように煌々と赤く光る。
息をすることもつらい……あふれ出た魔力は、スキルの発動により熱を持ち、空気を吸うたびに喉がやけどをしてしまいそうなほどだ。
「鋭いな……」
ナイトさんの感想はシンプルであったが、しかしその表情からは笑みが消えている。
――――――――… - ……。-
やがて、魔力の収束は収まり……研ぎ澄まされ……一瞬の静寂が訪れる。
呼吸を忘れ、瞬きすらも許されない。
そんな短くも永遠にも感じる静寂の中。
「来い……」
短い合図を出したのはナイトさんであり。
「……っ」
応えるように転生者はその巨大な槍を構えたまま。
爆ぜる。
純粋なる突撃。
全身をばねにして飛び掛かる跳躍は、先ほどの打ち合いの一足をはるかに凌駕する一閃。
十メートルほどの距離を、一足にてゼロにしたその跳躍はまさに飛翔にも近く。
ナイトさんは一瞬で間合いへと踏み込まれる
「その程度か?」
いや……あえて踏み込ませた。
速度を込めた一撃ということは、盾の破壊ではなく……盾を躱し本体を貫くことを目的とした一撃。
ゆえに、盾で防ぐことは可能であるとナイトさんは判断したのだ。
だが。
「其は、自由にして不規則な軌跡……言ったはずだぞ、我が一撃、盾では防ぎきれぬと!」
「なに!?」
その槍は、盾を貫通し……ナイトさんの心臓を穿ち、貫く。
【蜻蛉】
「ナイトさん!」
圧倒していた。
実力も速度も力も、すべてを凌駕していたナイトさん。
しかし、ゴッズスキルを前には、その戦力差でさえも容易に無意味に帰す。
「これが……神業」
自分の死が間近に迫っていることすらも忘れ……私はその一撃にくぎ付けになる。
そして確信をする。
もはやこの世界に生き残る道などないということを。
だが。
「躱したか……この一撃すらも」
ナイトさんを貫いたはずの転生者からこぼれたのは、そんな悪態と呆れの入り混じった声であった。
「……え?」
その言葉に槍の穂先を私は見る……。
確かに、光る槍は依然輝いたまま……血液のようなものは一切付着していない。
「貫いたかと思ったか? 残念、お見通しだ」
みれば、ナイトさんの体を貫いたかと思った槍は、ナイトさんの脇腹をすり抜けていただけであり……その身に傷
をつけてはいなかった。
盾を貫かれた一瞬、ナイトさんは体をひねって一撃を回避したのだ。
「恐れ入ったよ、すり抜けた直後に躱せるとはどんな動体視力だ、おぬし」
転生者はそういうと、槍を振るい背後へと飛ぶ。
盾を貫通しているはずの槍であったが、まるで盾がないがごとくあっさりと盾から外れると……ナイトさんは苦笑を漏らして構えを解く。
見える盾には傷一つ、貫かれた形跡もない。
「え? あれ?」
「それが貴様のゴッズスキルか」
その言葉に私は首をかしげると、舌打ちを漏らし転生者は槍を再度構える。
「いかにも。槍使いは速度こそあれど、貴様ほどの騎士の盾を割るほどの破壊力はない……小生の神業の名は【鎧通し】いかなる防具呪具問わず、すべての守りをすり抜け小生の槍は敵を穿つ……よくぞ躱した」
「なに、当たらなければどうということはない」
「あぁ、だがその剣を抜かなければ……貴様は主を守るすべはない」
ぎろりとこちらをにらむ転生者、その眼光に射止められ私は足がすくむ。
「そのようだな……マスター。命の危険がある故、剣を抜くが構わんか?」
ナイトさんの言葉に私は無言で一つうなずくと、腰に下げた剣の柄に手を触れ。
一瞬で転生者の懐まで踏み込む。
「よくぞ抜かせた。約束通り教えてやろう、騎士こそ最強であることを」
めくれ上がる迷宮の床、そして、ナイトさんが放つ明確な殺意により、空気が尋常でないほどに震えあがる。
「はやっ……」
転生者の漏らす声など間に合うはずもなく。
槍の間合を完全にすり抜け、抜刀と同時に転生者の首に一閃を叩き込む。
その一撃は閃光……。
「がっ!?」
神速にて放たれた刃、首を落とさんと振るわれた一撃をかろうじて転生者は槍で受け止めたが。
その代償に……槍に亀裂がはいり、砕け散る。
「案外もろいんだな? ちゃんと強化してるのか?」
魔力の痕跡もスキルの発動もないただの強烈な一撃に……ゴッズスキルをまとった槍が打ち砕かれたのだ。
「ば、かなっ……」
壁に叩きつけられ、ずるりと崩れ落ちる転生者。
その首元に刃を突きつけ、ナイトさんは笑みをこぼす。
突きつけられた刃は帯電しているかのように黄金に輝き、翼のような形状の鍔の中央には赤い宝玉が埋め込まれている。
「この剣は……なぜおぬしが」
「これから死ぬやつが、知る必要もないだろう?」
「!……ふっ……言いおる」
皮肉を込めた笑みを浮かべてナイトさんはそう呟き、転生者にとどめを刺す。
「さらばだ……蜻蛉切」
蜻蛉切にはもはや回避をする動作は見られない。
だが。
「あぁ、また会おう。我等が理想よ」
にやりと蜻蛉切は嗤い。
【任務完了……山茶花はつぼみを開いた】
短い呪文を口にする。
同時に、ナイトさんを中心に、魔法陣のようなものが浮かび上がり。
部屋の中が光に包まれる。
「転移魔法……用意がいいな」
最後に聞いたのはそんな驚愕の声を漏らすナイトさんのつぶやきと。
【テレポーター……起動】
響き渡る無機質な女性の声であり……私の記憶は一度そこで途切れたのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
「……やれやれ、どうやら命を拾ったようだ」
ナイト=サン、そしてその主と思われる少女と死体が消えた部屋の中で、蜻蛉切は一人息をつき立ち上がる。
「我が槍【蜻蛉切】がこうもあっさりか……我が師匠ながらとんでもないものを呼び寄せたものだ。まぁしかし、ここまでは予定通りだが……」
砕け折れた槍を拾い上げ、蜻蛉切はため息を漏らしてそう呟き、己の記憶が見たものが間違いではなかったことを思い出す。
それは、計画にはない不純物……しかし不純物にしてはあまりにも強大な武器。
「冠位剣グランド……」
間違いではないからこそ、転生者の表情は暗く……そして疑問が渦巻く。
ありえないものを見た……。
思い起こせば思い起こすほど、転生者の額にはぽたぽたと汗が滴っていく。
「あれは、ナイト=サンの物ではないはず」
疑問は迷宮に不気味に響き渡るが、迷宮はその謎かけには答えかねるといわんばかりに、不協和音を返すのみ。
「よからぬものを呼び寄せたか」
何かの訪れを予見するかのように、不協和音はやがて不気味な音となり迷宮中に響いた。
◆◆◆◆◆◆◆
ナイトさんの表情が変わり、同時に発せられた名称に私は青ざめる。
転生者が異世界より召喚される際、神に授けられるという人知を超えた唯一無二の力それがゴッズスキル。
その力こそ転生者を転生者たらしめる、この世界の人間との決定的な違いであり、転生者ではないといったナイトさんには存在しないはずのものである。
「盾ではこの技受け切れぬぞ?」
殺意と入り混じった魔力の波に、私は口元を手で押さえる。
気を抜けばすべての臓器が口からこぼれ落ちてしまいそう。
それほどの狂気……私たちの世界はこんなものに狙われているのかとおもうと……絶望すらこみあげてくる。
だが。
「試してみろ。そして貴様こそ目に焼き付けるといい。至高の騎士という存在をな」
ナイトさんは依然剣を抜くことはなく、盾を構えて相手を見据える。
「後悔するなよ」
「我が道に後悔はない……騎士だからな」
もはや、忠告も脅しも必要ないとの判断か、転生者は目を見開き。
スキルを発動する。
「我が魂は空へ落ちる……」
あふれ出た魔力が槍に集まっていき、まるで太陽のように煌々と赤く光る。
息をすることもつらい……あふれ出た魔力は、スキルの発動により熱を持ち、空気を吸うたびに喉がやけどをしてしまいそうなほどだ。
「鋭いな……」
ナイトさんの感想はシンプルであったが、しかしその表情からは笑みが消えている。
――――――――… - ……。-
やがて、魔力の収束は収まり……研ぎ澄まされ……一瞬の静寂が訪れる。
呼吸を忘れ、瞬きすらも許されない。
そんな短くも永遠にも感じる静寂の中。
「来い……」
短い合図を出したのはナイトさんであり。
「……っ」
応えるように転生者はその巨大な槍を構えたまま。
爆ぜる。
純粋なる突撃。
全身をばねにして飛び掛かる跳躍は、先ほどの打ち合いの一足をはるかに凌駕する一閃。
十メートルほどの距離を、一足にてゼロにしたその跳躍はまさに飛翔にも近く。
ナイトさんは一瞬で間合いへと踏み込まれる
「その程度か?」
いや……あえて踏み込ませた。
速度を込めた一撃ということは、盾の破壊ではなく……盾を躱し本体を貫くことを目的とした一撃。
ゆえに、盾で防ぐことは可能であるとナイトさんは判断したのだ。
だが。
「其は、自由にして不規則な軌跡……言ったはずだぞ、我が一撃、盾では防ぎきれぬと!」
「なに!?」
その槍は、盾を貫通し……ナイトさんの心臓を穿ち、貫く。
【蜻蛉】
「ナイトさん!」
圧倒していた。
実力も速度も力も、すべてを凌駕していたナイトさん。
しかし、ゴッズスキルを前には、その戦力差でさえも容易に無意味に帰す。
「これが……神業」
自分の死が間近に迫っていることすらも忘れ……私はその一撃にくぎ付けになる。
そして確信をする。
もはやこの世界に生き残る道などないということを。
だが。
「躱したか……この一撃すらも」
ナイトさんを貫いたはずの転生者からこぼれたのは、そんな悪態と呆れの入り混じった声であった。
「……え?」
その言葉に槍の穂先を私は見る……。
確かに、光る槍は依然輝いたまま……血液のようなものは一切付着していない。
「貫いたかと思ったか? 残念、お見通しだ」
みれば、ナイトさんの体を貫いたかと思った槍は、ナイトさんの脇腹をすり抜けていただけであり……その身に傷
をつけてはいなかった。
盾を貫かれた一瞬、ナイトさんは体をひねって一撃を回避したのだ。
「恐れ入ったよ、すり抜けた直後に躱せるとはどんな動体視力だ、おぬし」
転生者はそういうと、槍を振るい背後へと飛ぶ。
盾を貫通しているはずの槍であったが、まるで盾がないがごとくあっさりと盾から外れると……ナイトさんは苦笑を漏らして構えを解く。
見える盾には傷一つ、貫かれた形跡もない。
「え? あれ?」
「それが貴様のゴッズスキルか」
その言葉に私は首をかしげると、舌打ちを漏らし転生者は槍を再度構える。
「いかにも。槍使いは速度こそあれど、貴様ほどの騎士の盾を割るほどの破壊力はない……小生の神業の名は【鎧通し】いかなる防具呪具問わず、すべての守りをすり抜け小生の槍は敵を穿つ……よくぞ躱した」
「なに、当たらなければどうということはない」
「あぁ、だがその剣を抜かなければ……貴様は主を守るすべはない」
ぎろりとこちらをにらむ転生者、その眼光に射止められ私は足がすくむ。
「そのようだな……マスター。命の危険がある故、剣を抜くが構わんか?」
ナイトさんの言葉に私は無言で一つうなずくと、腰に下げた剣の柄に手を触れ。
一瞬で転生者の懐まで踏み込む。
「よくぞ抜かせた。約束通り教えてやろう、騎士こそ最強であることを」
めくれ上がる迷宮の床、そして、ナイトさんが放つ明確な殺意により、空気が尋常でないほどに震えあがる。
「はやっ……」
転生者の漏らす声など間に合うはずもなく。
槍の間合を完全にすり抜け、抜刀と同時に転生者の首に一閃を叩き込む。
その一撃は閃光……。
「がっ!?」
神速にて放たれた刃、首を落とさんと振るわれた一撃をかろうじて転生者は槍で受け止めたが。
その代償に……槍に亀裂がはいり、砕け散る。
「案外もろいんだな? ちゃんと強化してるのか?」
魔力の痕跡もスキルの発動もないただの強烈な一撃に……ゴッズスキルをまとった槍が打ち砕かれたのだ。
「ば、かなっ……」
壁に叩きつけられ、ずるりと崩れ落ちる転生者。
その首元に刃を突きつけ、ナイトさんは笑みをこぼす。
突きつけられた刃は帯電しているかのように黄金に輝き、翼のような形状の鍔の中央には赤い宝玉が埋め込まれている。
「この剣は……なぜおぬしが」
「これから死ぬやつが、知る必要もないだろう?」
「!……ふっ……言いおる」
皮肉を込めた笑みを浮かべてナイトさんはそう呟き、転生者にとどめを刺す。
「さらばだ……蜻蛉切」
蜻蛉切にはもはや回避をする動作は見られない。
だが。
「あぁ、また会おう。我等が理想よ」
にやりと蜻蛉切は嗤い。
【任務完了……山茶花はつぼみを開いた】
短い呪文を口にする。
同時に、ナイトさんを中心に、魔法陣のようなものが浮かび上がり。
部屋の中が光に包まれる。
「転移魔法……用意がいいな」
最後に聞いたのはそんな驚愕の声を漏らすナイトさんのつぶやきと。
【テレポーター……起動】
響き渡る無機質な女性の声であり……私の記憶は一度そこで途切れたのだった。
◆◆◆◆◆◆◆
「……やれやれ、どうやら命を拾ったようだ」
ナイト=サン、そしてその主と思われる少女と死体が消えた部屋の中で、蜻蛉切は一人息をつき立ち上がる。
「我が槍【蜻蛉切】がこうもあっさりか……我が師匠ながらとんでもないものを呼び寄せたものだ。まぁしかし、ここまでは予定通りだが……」
砕け折れた槍を拾い上げ、蜻蛉切はため息を漏らしてそう呟き、己の記憶が見たものが間違いではなかったことを思い出す。
それは、計画にはない不純物……しかし不純物にしてはあまりにも強大な武器。
「冠位剣グランド……」
間違いではないからこそ、転生者の表情は暗く……そして疑問が渦巻く。
ありえないものを見た……。
思い起こせば思い起こすほど、転生者の額にはぽたぽたと汗が滴っていく。
「あれは、ナイト=サンの物ではないはず」
疑問は迷宮に不気味に響き渡るが、迷宮はその謎かけには答えかねるといわんばかりに、不協和音を返すのみ。
「よからぬものを呼び寄せたか」
何かの訪れを予見するかのように、不協和音はやがて不気味な音となり迷宮中に響いた。
◆◆◆◆◆◆◆
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる