30 / 64
エルフ族救作戦
しおりを挟む
「私の村に、異変が起こったのは、私達が竜神様に大岩を捧げに行った後よ」
その後局長も戻り少女も元気を取り戻したということで、私たちは引き続き少女から村に何が起こったのかを聞くことにした。
衰弱から立ち直ったとはいえ、エリクサーであっても心の傷まではいやせない。
本来であれば時間をおいて聞くのが正しい選択であり、少女に対し酷なことを迫っていることを理解しながら
も……真っすぐに私たちを見据えてくれる少女の勇気に私たちは甘えることにする。
「あの巨体の餌運びを君だけで?」
ミアちゃんの言葉に、疑るようにつぶやく局長。
確かに、あの巨体が満足するだけの大岩を彼女の力だけで運び出すというのはにわかには信じがたい。
しかし。
「私だけじゃなくて、お友達のアリサと一緒にお仕事をしていたわ……大岩は、私が魔法で軽くすることができた
から」
そういうと、一つ少女はぼそりと呟くと、手に持っていたカップから手を放す。
しかしカップは落ちることなくふわりふわりと宙に浮かぶ。
「なるほど、その魔法はゼログラビティか。重力魔法とはまた随分と渋い」
「当たり前のように使ってるけど、それもライトニングボルトと同じ第四番魔法だね……エルフの村は全員当たり
前のようにその魔法を使うのかい?」
局長はあきれたように、呟くがミアちゃんは首を左右に振り。
「いいえ、私だけ。村長さんは、私が勇者様に愛されてるからだって言ってたけど……でも」
ぎゅっと自分を責めるように手を握りしめるミアちゃん。
「自分を責めるんじゃないよ……何があったんだい?」
ルインさんは優しく肩に手をのせてそう呟き。ミアちゃんは話を続ける。
「毎日のお仕事を終えて二人で村に戻ると村はいつも通りだったわ。煙突からは煙が出てて、おばさんが作るクルミのパンの匂いが村中にあふれてた。私は、友達のアリサにおなかすいたねって言って手を引いたらアリサがその
場に崩れ落ちたの」
「し、死んでしまったんですか?」
私の言葉にミアちゃんは首を振る。
「ううん、寝てただけ。でも変でしょ? さっきまで一緒にお花を摘んだり、走っていたのにいきなり寝てしまって。私怖くなって、慌ててセネルおばさまを呼びに行ったの。セネルおばさまは村で一番お薬に詳しい人だったから……でも、セネルおばさまの家に入ったら」
カタカタと体を震わせるミアちゃん。
「そのセネルという人も眠ってしまっていたんだね? 不自然に」
局長は話の続きを促すようにつぶやくと、ミアちゃんの震えは収まり話の続きを始める。
「ええ、薬箱を手に持ったまま床で眠っていたの。ほかの大人たちに助けを求めたけど、みんな、みんな眠ってしまっていた。おかしいって思ったわ。そして同時にみんなが誰かに何かをされたんだって思ったの。でも、村の戦士たちはみんな狩りに出かけていて、戻ってくるのは夕方を過ぎてから。だから私怖くておうちのベッドの下に隠れたの。お母さまから、怖い人が来たらベッドの下に隠れなさいって言われてたから」
「懸命だねぇ。そのあとは覚えているのかい?」
「大きな音がしたわ。怒鳴り声や笑い声。聞いたことのある声もあればない声も、地響きも何かが燃えるような音も。でも、その音もしばらくしたら止んで、怖かったけど外に出てみたら、もうそこには誰もいなかった。全員あの人たちに連れていかれたの」
「あの人たち?」
「剣を持ったぼろぼろの服を着た人たち……馬車にみんなを積み込んで、森の奥へ行くのが見えてそれを追いかけたわ」
「一人でかい?」
「ええ、森をでてはいけないっていわれてたけど、皆のために追いかけてった。助けられるかもって思ったわ……でも、だめだった」
「なぜ?」
カタカタと震えるミアちゃん。
「とっても、とっても怖い人が二人いた。遠くから見ただけなのにとっても怖くて……体が動かなくなって、逃げ出したの」
カタカタと肩を震わせ、ミアちゃんは言葉を閉ざす。
見た目は私と同じ背丈の少女であるがまだ子供。その恐怖は計り知れない。
「おそらく、村の者達を眠らせたのは【クレイドル】という魔法だろう。第四番魔法で……第四番魔法以上の魔法を使えるもの以外を眠らせる魔法だ」
「なるほど、だからミアちゃんだけは平気だったんだね? でも、第四番魔法を使える人間なんてそれこそ稀だ……つまりは」
「論理的に考えて、エルフ族の誘拐は転生者の犯行と考えるべきだろう。アーリーやマスターが言う通り、この世界で第四番魔法が大魔法と呼ばれるものであるならば……【クレイドル】の魔法は不可避の眠りの呪文ということになるからな。魔力の節約にもなる……捕縛に使用するならうってつけだ」
転生者がかかわっているという言葉に、私は意外にも驚かなかった。
それは私が転生者という存在に慣れてしまったのか。
それとも、なんとなくそんな気がしていたのかどちらなのかはわからなかったが、私は比較的に冷静にその事実を受けれ入れた。
「転生者……まさかこんな短時間でこれだけ奴らがかかわる事件に巻き込まれるとはね。サクヤ君、君は呪われでもしているのかい?」
「知りませんよ……」
局長の呑気な発言にもはや怒りすらわくことなく私はあきれてそう呟く。
「お願い……誰か、皆を助けて……お願い……」
泣きながら、うわごとのように震えるミアちゃん。
しかしルインさんは苦虫をかみつぶしたような表情を見せる。
「転生者に対抗できる戦力なんざ残っちゃいない……助けたいのはやまやまだが、村一つを数時間で滅ぼす奴らだ。ギルドでも対処ができるような化け物じゃない」
「ふむ……ならばこういう時こそ俺の出番だろう」
頭を悩ませるルインさんの表情をよそにナイトさんはミアちゃんの前にしゃがむ。
「おにい……さん?」
泣きじゃくるミアちゃんは、ナイトさんの顔を見つめ。ナイトさんもまたミアちゃんをじっと見つめる。
「場所は覚えているか?」
「え? ええ!」
「案内は?」
「で、できるわ」
おどけながらも力強く答えるミアちゃん。
それにナイトさんはにやりと笑うとこちらを見る。
もはや実力の心配など必要ないだろう? そう問うように。
当然私の至高の騎士が、この程度のことで止まるわけはない。
それに、私も騎士として、自分の従者が―――勝手にとはいえ―――結んだ約束を反故にするわけにはいかない。
だからこそ。
「ええ! 命じるわ、我が騎士ナイト=サン! エルフ族を救出しなさい!」
私はその願いを、ナイト=サンに命じる。
「イエス! マイマスター!」
その命令に喜び震えるようにナイトさんは高らかに叫び、剣を取るが……。
「ちょっと!? ギルドマスターとしてそんなことは許さないよ!?」
ルインさんはそう叫び、ナイトさんの腕を爪を立てて掴む。
髪は総毛立ち、瞳の色は金色に染まっており、その姿からは焦りが垣間見えた。
ギルドマスターとしての自分と、彼女たちを助けたい冒険者としての自分がせめぎあっているようだ
「なぜ止める? 冒険者とは本来自由である存在のはずだ。ギルドに縛られるゆえんはない……それに、こんな小さな少女までも勇気をだして戦ったのだ、それに応えなければナイトではない」
「あぁ、この少女は立派さ。アジトを突き止めたその勇気も本物だ! だが自由には必ず責任が伴うんだよ。こと
預かっているのはアンタの命だけじゃあない! エルフの村人の命を背負っているんだ」
「あぁ、だから責任をもってエルフ族を救出しよう」
「それが驕りだって言ってるんだ! 土地勘も冒険者としてのスキルもブレイブすら会得していないアンタだけじゃ、とてもじゃないがエルフ族の救出なんて不可能だ」
「あぁそうだな。 確かに敵が複数いる中での救出作戦だ……一人で全員を助けるのはなかなかに骨が折れるだろう。俺だって考えなしじゃない」
「ほら……だったら」
「だがそれは一人だったらの話だ……俺たちには仲間がいる。そのためのエリクサーだ」
小瓶に詰められた、透き通った青い液体。
エリクサーをルインさんの目の前で一度揺らし、ナイトさんは口元を吊り上げるのであった。
その後局長も戻り少女も元気を取り戻したということで、私たちは引き続き少女から村に何が起こったのかを聞くことにした。
衰弱から立ち直ったとはいえ、エリクサーであっても心の傷まではいやせない。
本来であれば時間をおいて聞くのが正しい選択であり、少女に対し酷なことを迫っていることを理解しながら
も……真っすぐに私たちを見据えてくれる少女の勇気に私たちは甘えることにする。
「あの巨体の餌運びを君だけで?」
ミアちゃんの言葉に、疑るようにつぶやく局長。
確かに、あの巨体が満足するだけの大岩を彼女の力だけで運び出すというのはにわかには信じがたい。
しかし。
「私だけじゃなくて、お友達のアリサと一緒にお仕事をしていたわ……大岩は、私が魔法で軽くすることができた
から」
そういうと、一つ少女はぼそりと呟くと、手に持っていたカップから手を放す。
しかしカップは落ちることなくふわりふわりと宙に浮かぶ。
「なるほど、その魔法はゼログラビティか。重力魔法とはまた随分と渋い」
「当たり前のように使ってるけど、それもライトニングボルトと同じ第四番魔法だね……エルフの村は全員当たり
前のようにその魔法を使うのかい?」
局長はあきれたように、呟くがミアちゃんは首を左右に振り。
「いいえ、私だけ。村長さんは、私が勇者様に愛されてるからだって言ってたけど……でも」
ぎゅっと自分を責めるように手を握りしめるミアちゃん。
「自分を責めるんじゃないよ……何があったんだい?」
ルインさんは優しく肩に手をのせてそう呟き。ミアちゃんは話を続ける。
「毎日のお仕事を終えて二人で村に戻ると村はいつも通りだったわ。煙突からは煙が出てて、おばさんが作るクルミのパンの匂いが村中にあふれてた。私は、友達のアリサにおなかすいたねって言って手を引いたらアリサがその
場に崩れ落ちたの」
「し、死んでしまったんですか?」
私の言葉にミアちゃんは首を振る。
「ううん、寝てただけ。でも変でしょ? さっきまで一緒にお花を摘んだり、走っていたのにいきなり寝てしまって。私怖くなって、慌ててセネルおばさまを呼びに行ったの。セネルおばさまは村で一番お薬に詳しい人だったから……でも、セネルおばさまの家に入ったら」
カタカタと体を震わせるミアちゃん。
「そのセネルという人も眠ってしまっていたんだね? 不自然に」
局長は話の続きを促すようにつぶやくと、ミアちゃんの震えは収まり話の続きを始める。
「ええ、薬箱を手に持ったまま床で眠っていたの。ほかの大人たちに助けを求めたけど、みんな、みんな眠ってしまっていた。おかしいって思ったわ。そして同時にみんなが誰かに何かをされたんだって思ったの。でも、村の戦士たちはみんな狩りに出かけていて、戻ってくるのは夕方を過ぎてから。だから私怖くておうちのベッドの下に隠れたの。お母さまから、怖い人が来たらベッドの下に隠れなさいって言われてたから」
「懸命だねぇ。そのあとは覚えているのかい?」
「大きな音がしたわ。怒鳴り声や笑い声。聞いたことのある声もあればない声も、地響きも何かが燃えるような音も。でも、その音もしばらくしたら止んで、怖かったけど外に出てみたら、もうそこには誰もいなかった。全員あの人たちに連れていかれたの」
「あの人たち?」
「剣を持ったぼろぼろの服を着た人たち……馬車にみんなを積み込んで、森の奥へ行くのが見えてそれを追いかけたわ」
「一人でかい?」
「ええ、森をでてはいけないっていわれてたけど、皆のために追いかけてった。助けられるかもって思ったわ……でも、だめだった」
「なぜ?」
カタカタと震えるミアちゃん。
「とっても、とっても怖い人が二人いた。遠くから見ただけなのにとっても怖くて……体が動かなくなって、逃げ出したの」
カタカタと肩を震わせ、ミアちゃんは言葉を閉ざす。
見た目は私と同じ背丈の少女であるがまだ子供。その恐怖は計り知れない。
「おそらく、村の者達を眠らせたのは【クレイドル】という魔法だろう。第四番魔法で……第四番魔法以上の魔法を使えるもの以外を眠らせる魔法だ」
「なるほど、だからミアちゃんだけは平気だったんだね? でも、第四番魔法を使える人間なんてそれこそ稀だ……つまりは」
「論理的に考えて、エルフ族の誘拐は転生者の犯行と考えるべきだろう。アーリーやマスターが言う通り、この世界で第四番魔法が大魔法と呼ばれるものであるならば……【クレイドル】の魔法は不可避の眠りの呪文ということになるからな。魔力の節約にもなる……捕縛に使用するならうってつけだ」
転生者がかかわっているという言葉に、私は意外にも驚かなかった。
それは私が転生者という存在に慣れてしまったのか。
それとも、なんとなくそんな気がしていたのかどちらなのかはわからなかったが、私は比較的に冷静にその事実を受けれ入れた。
「転生者……まさかこんな短時間でこれだけ奴らがかかわる事件に巻き込まれるとはね。サクヤ君、君は呪われでもしているのかい?」
「知りませんよ……」
局長の呑気な発言にもはや怒りすらわくことなく私はあきれてそう呟く。
「お願い……誰か、皆を助けて……お願い……」
泣きながら、うわごとのように震えるミアちゃん。
しかしルインさんは苦虫をかみつぶしたような表情を見せる。
「転生者に対抗できる戦力なんざ残っちゃいない……助けたいのはやまやまだが、村一つを数時間で滅ぼす奴らだ。ギルドでも対処ができるような化け物じゃない」
「ふむ……ならばこういう時こそ俺の出番だろう」
頭を悩ませるルインさんの表情をよそにナイトさんはミアちゃんの前にしゃがむ。
「おにい……さん?」
泣きじゃくるミアちゃんは、ナイトさんの顔を見つめ。ナイトさんもまたミアちゃんをじっと見つめる。
「場所は覚えているか?」
「え? ええ!」
「案内は?」
「で、できるわ」
おどけながらも力強く答えるミアちゃん。
それにナイトさんはにやりと笑うとこちらを見る。
もはや実力の心配など必要ないだろう? そう問うように。
当然私の至高の騎士が、この程度のことで止まるわけはない。
それに、私も騎士として、自分の従者が―――勝手にとはいえ―――結んだ約束を反故にするわけにはいかない。
だからこそ。
「ええ! 命じるわ、我が騎士ナイト=サン! エルフ族を救出しなさい!」
私はその願いを、ナイト=サンに命じる。
「イエス! マイマスター!」
その命令に喜び震えるようにナイトさんは高らかに叫び、剣を取るが……。
「ちょっと!? ギルドマスターとしてそんなことは許さないよ!?」
ルインさんはそう叫び、ナイトさんの腕を爪を立てて掴む。
髪は総毛立ち、瞳の色は金色に染まっており、その姿からは焦りが垣間見えた。
ギルドマスターとしての自分と、彼女たちを助けたい冒険者としての自分がせめぎあっているようだ
「なぜ止める? 冒険者とは本来自由である存在のはずだ。ギルドに縛られるゆえんはない……それに、こんな小さな少女までも勇気をだして戦ったのだ、それに応えなければナイトではない」
「あぁ、この少女は立派さ。アジトを突き止めたその勇気も本物だ! だが自由には必ず責任が伴うんだよ。こと
預かっているのはアンタの命だけじゃあない! エルフの村人の命を背負っているんだ」
「あぁ、だから責任をもってエルフ族を救出しよう」
「それが驕りだって言ってるんだ! 土地勘も冒険者としてのスキルもブレイブすら会得していないアンタだけじゃ、とてもじゃないがエルフ族の救出なんて不可能だ」
「あぁそうだな。 確かに敵が複数いる中での救出作戦だ……一人で全員を助けるのはなかなかに骨が折れるだろう。俺だって考えなしじゃない」
「ほら……だったら」
「だがそれは一人だったらの話だ……俺たちには仲間がいる。そのためのエリクサーだ」
小瓶に詰められた、透き通った青い液体。
エリクサーをルインさんの目の前で一度揺らし、ナイトさんは口元を吊り上げるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる