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潜入
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「裏通りを抜けた先の廃墟……ここか」
ミコトさんより買った情報を頼りに、曲がりくねった迷路のようなブラックマーケットの道を進むこと数分。
建物と建物の隙間を縫うように進んでいくと、建物をつなぎ合わせたかのような古びた廃墟が目の前に現れる。
足元に転がる古びた看板がこの建物が何年も前に役目を終えていることを物語っており、だと言うのに入り口付近に黒服の男が数人立っているところから、ミコトさんの情報が確かなものだったと言うことを教えてくれた。
「……なにやらいかにもーな建物じゃな」
「あちこち変な模様の落書きだらけ……入り口付近にはやばそーな見張りが数人、わかりやすいっちゃ分かりやすいが」
「……とりあえず、騒ぎを起こして人を呼ばれても面倒だね。ここは慎重に潜入できる方法を探そう」
「「賛成」」
僕の意見に、フレンもマオも納得したように頷くが。
「え、なんでそんな面倒くさいことするの? お姉ちゃんがいるのに」
不思議そうな表情をしながらシャドウボクシングをする大量破壊兵器が若干一名。
「……だから潜入するんだよ」
「????でも」
「いいからいくよ姉ちゃん」
不思議そうにシャドウボクシングをする姉ちゃんの首根っこを引き摺り、僕たちは潜入ルートの捜索を開始した。
◇
「お、こっから中に入れそうだぜ? ユウ」
見張りに見つからないよう、建物の裏手を見回すこと数分。
フレンは格子状の扉がついた大きな穴を指差す。
「……これは?」
「形状からして通気口だろうな、随分でけえけど」
「ふむふむ、この通気口みたところ地下に伸びてるみたいだね、むっふっふ、なんだか悪者の気配がするよユウくん‼︎」
「……なんで悪者の気配がするのかは分からないけれども、地下があるってこと?」
「そういうこと‼︎ 悪い奴らっていうのは大体、地下に潜んで静かに爪を研いでいるものなの‼︎ だけど安心してユウくん、悪の組織なんかにお姉ちゃんは負けたりしないんだから‼︎」
きっと地下施設で暗躍する悪者が出てくる勧善懲悪ものの小説でも読んだのだろう。
自慢げに披露してくる決めポーズが、ちょっとかっこいいところがムカつく。
「まぁとりあえず入ってみようか……姉ちゃん、いったん杖を返すからみんなに気配遮断と認識疎外の魔法をかけて」
「へ?……使えないよ?」
「はい?」
「気配遮断とか認識阻害って、強い存在とか魔物の群れから逃げるために使うものでしょ?つよつよ賢者であるお姉ちゃんが、そんな魔法使うわけないじゃない?」
つかえねぇ……。
ため息をつきたいのを抑え、僕は仕方なく杖を返すのをやめて右腕を変形させる。
「はぁ……それじゃあ仕方ない。僕が扉を開けるから、フレンのスキルで敵探知よろしく」
「了解……というか自在に操れるようになったんだな、その化け物の腕」
「まぁね、初めはなんてことしてくれたんだって思ったけれども、慣れると重いものも軽々運べるし……それに」
「それに?」
感心したようなフレンの言葉に僕は頷き、そのまま鉄格子にかけられた南京錠を握り潰し、扉を開ける。
「こうやって南京錠ぐらいは簡単に開けられるから便利だよ」
「すげー馬鹿力……お前もとうとう化け物の仲間入りか?」
「なんか、勇者としてすごい複雑な気分」
「まぁまぁ、別にこのご時世、勇者が怪物だろうと誰も構いやしねーよ……っていうかこの腕でかい傷痕みたいなものついてるけど……そんな無茶な訓練したのか?」
「傷? そんなもの負った覚えはないけど……本当だ」
フレンの言葉に、僕はふと自分の腕を見てみると、確かにそこには剣で切られたかのような大きな十字傷が残っている。
白銀の毛に覆われているため目立たないが……これも姉ちゃんのこだわりなのだろうか?
確かにちょっとかっこいいけど。
「……まぁ、どうでも良いではないか。そんなことよりも金髪、罠や敵がいないか調べんか」
そんなことを考えていると、マオはその十字傷を優しく撫でてそういう。
一瞬、マオがすこし寂しそうな表情をしたように見えたのだが……気のせいだろうか?
「へえへえ……わかりましたよ」
乾いた笑いを漏らしながらフレンは開けた扉を潜り、壁に手をあてて『気配感知』のスキルを発動する。
「……とりあえずは、通路に罠とか人はいないみたいだぜ?」
「そっか、それじゃあ慎重に行こうか」
「ふふん、灯りは妾に任せるが良いぞ? なんたって妾はファイアーボールが使えるのだからな」
「はいはい……足元気をつけてね」
「………………」
フレンとマオが通気口の中へ入るのを確認したのち、後ろを振り返ると、姉ちゃんがなにやら狐に摘まれたような表情で立ち尽くしている。
「……どうしたの姉ちゃん、ぼーっとして?」
「え? あ、ごめんねユウくん、今行くね‼︎」
「?」
慌ててこちらに走っていき、マオとフレンを追いかけていく姉ちゃん。
「……もう、お姉ちゃんは必要ないのかもしれないなぁ」
すれ違いざま……姉ちゃんがぽつりとそんなことを呟いたような気がした。
◇
ミコトさんより買った情報を頼りに、曲がりくねった迷路のようなブラックマーケットの道を進むこと数分。
建物と建物の隙間を縫うように進んでいくと、建物をつなぎ合わせたかのような古びた廃墟が目の前に現れる。
足元に転がる古びた看板がこの建物が何年も前に役目を終えていることを物語っており、だと言うのに入り口付近に黒服の男が数人立っているところから、ミコトさんの情報が確かなものだったと言うことを教えてくれた。
「……なにやらいかにもーな建物じゃな」
「あちこち変な模様の落書きだらけ……入り口付近にはやばそーな見張りが数人、わかりやすいっちゃ分かりやすいが」
「……とりあえず、騒ぎを起こして人を呼ばれても面倒だね。ここは慎重に潜入できる方法を探そう」
「「賛成」」
僕の意見に、フレンもマオも納得したように頷くが。
「え、なんでそんな面倒くさいことするの? お姉ちゃんがいるのに」
不思議そうな表情をしながらシャドウボクシングをする大量破壊兵器が若干一名。
「……だから潜入するんだよ」
「????でも」
「いいからいくよ姉ちゃん」
不思議そうにシャドウボクシングをする姉ちゃんの首根っこを引き摺り、僕たちは潜入ルートの捜索を開始した。
◇
「お、こっから中に入れそうだぜ? ユウ」
見張りに見つからないよう、建物の裏手を見回すこと数分。
フレンは格子状の扉がついた大きな穴を指差す。
「……これは?」
「形状からして通気口だろうな、随分でけえけど」
「ふむふむ、この通気口みたところ地下に伸びてるみたいだね、むっふっふ、なんだか悪者の気配がするよユウくん‼︎」
「……なんで悪者の気配がするのかは分からないけれども、地下があるってこと?」
「そういうこと‼︎ 悪い奴らっていうのは大体、地下に潜んで静かに爪を研いでいるものなの‼︎ だけど安心してユウくん、悪の組織なんかにお姉ちゃんは負けたりしないんだから‼︎」
きっと地下施設で暗躍する悪者が出てくる勧善懲悪ものの小説でも読んだのだろう。
自慢げに披露してくる決めポーズが、ちょっとかっこいいところがムカつく。
「まぁとりあえず入ってみようか……姉ちゃん、いったん杖を返すからみんなに気配遮断と認識疎外の魔法をかけて」
「へ?……使えないよ?」
「はい?」
「気配遮断とか認識阻害って、強い存在とか魔物の群れから逃げるために使うものでしょ?つよつよ賢者であるお姉ちゃんが、そんな魔法使うわけないじゃない?」
つかえねぇ……。
ため息をつきたいのを抑え、僕は仕方なく杖を返すのをやめて右腕を変形させる。
「はぁ……それじゃあ仕方ない。僕が扉を開けるから、フレンのスキルで敵探知よろしく」
「了解……というか自在に操れるようになったんだな、その化け物の腕」
「まぁね、初めはなんてことしてくれたんだって思ったけれども、慣れると重いものも軽々運べるし……それに」
「それに?」
感心したようなフレンの言葉に僕は頷き、そのまま鉄格子にかけられた南京錠を握り潰し、扉を開ける。
「こうやって南京錠ぐらいは簡単に開けられるから便利だよ」
「すげー馬鹿力……お前もとうとう化け物の仲間入りか?」
「なんか、勇者としてすごい複雑な気分」
「まぁまぁ、別にこのご時世、勇者が怪物だろうと誰も構いやしねーよ……っていうかこの腕でかい傷痕みたいなものついてるけど……そんな無茶な訓練したのか?」
「傷? そんなもの負った覚えはないけど……本当だ」
フレンの言葉に、僕はふと自分の腕を見てみると、確かにそこには剣で切られたかのような大きな十字傷が残っている。
白銀の毛に覆われているため目立たないが……これも姉ちゃんのこだわりなのだろうか?
確かにちょっとかっこいいけど。
「……まぁ、どうでも良いではないか。そんなことよりも金髪、罠や敵がいないか調べんか」
そんなことを考えていると、マオはその十字傷を優しく撫でてそういう。
一瞬、マオがすこし寂しそうな表情をしたように見えたのだが……気のせいだろうか?
「へえへえ……わかりましたよ」
乾いた笑いを漏らしながらフレンは開けた扉を潜り、壁に手をあてて『気配感知』のスキルを発動する。
「……とりあえずは、通路に罠とか人はいないみたいだぜ?」
「そっか、それじゃあ慎重に行こうか」
「ふふん、灯りは妾に任せるが良いぞ? なんたって妾はファイアーボールが使えるのだからな」
「はいはい……足元気をつけてね」
「………………」
フレンとマオが通気口の中へ入るのを確認したのち、後ろを振り返ると、姉ちゃんがなにやら狐に摘まれたような表情で立ち尽くしている。
「……どうしたの姉ちゃん、ぼーっとして?」
「え? あ、ごめんねユウくん、今行くね‼︎」
「?」
慌ててこちらに走っていき、マオとフレンを追いかけていく姉ちゃん。
「……もう、お姉ちゃんは必要ないのかもしれないなぁ」
すれ違いざま……姉ちゃんがぽつりとそんなことを呟いたような気がした。
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