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第15 ばってん
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いい加減、騒ぎに駆けつけて欲しいのですが。
一体、教師の皆さんは何をしているのでしょうか。
新しく現れたオークが私に声をかけてきました。
「 お嬢ちゃん、こいつに何かされなかったかい?」
声からすると、妙齢の女性のようです。
んっ?
ふうし君は怯えた表情で小さくなっています。
ひょっとして......。
私は女性オークの正体を確かめることにしました。
「[オープンステータス]」
やはり。
私の思った通りです。
〈まだらんす......ふよさん。
オークプリンセス。
オークキングの娘にして、ジェネラルオークの妻。
人間が大好きなので、もしも人を襲うオークがいたら、容赦なく折檻します。魔力七万です。
怒らせない限り優しいので、気をつけて接しましょう〉
私は、ふよさんに告げ口をすることにしました。
「 私のDホンをふうし君に取られました」
「 なんですって!?」
ギロリ!
おおっ!
異世界では本当に視線だけで殺せそうですね。
ふうしくんはダメージを受けています。
でも。
よくも怖がらせてくれましたね。たっぷりと仕返ししてあげますよ。
「『 初体験の相手になってあげますぞ』と言われました。ふうし君が襲いかかってきて、とても怖かったです」
しくしく。
嘘泣きを開始します。
すると。
ふよさんは私に優しく微笑みました。
「 もう大丈夫だからね」
ドカツ!
バキッ!
べチャツ!
う、うーわぁっ..,...。
ふうし君が どうなったのか、描写するのはやめておきましょうか。
「あっ!」
きゅーと君が 何かに気づきます。
「ひょっとして......。
ふよさん、ふうし君は 仕事だと言って出かけたんじゃないんですか?」
「 そうだよ。
それがまさか、成人もしていない人間の女の子を襲うなんて......。
死んで詫びな!」
「ブモーーーツ!!!」
まさか、断末魔じゃありませんよね?
汗。
息はしています。
ふうし君は気絶しているだけです。
きゅーと君は、ふうし君を フォローするように説明しました。
「ふうし君は 学校の講師になったと言っていませんでしたか?
ちなみに、ここは学園の校内で、このコは学園の生徒の一人です」
「 そういえば、そんなことを言ってたね。
でも......」
初体験発言が引っかかります。
きゅーと君は、 果たして どんな神対応を見せてくれるのでしょうか。
「 このコは実戦経験がなかったので、初体験とは初戦闘のことではなかったのではないでしょうか」
「Dホンは?」
「 助けを呼ばれたら、戦闘訓練になりませんからね。
それが証拠に、教師陣は近くで待機していました」
きゅーと君の 言葉を合図に、ぞろぞろと大人の人たちが現れます。
私だけのための特別授業だったわけですか。
ふよ
さんは首をかしげました。
「あるばの所で 実践訓練をしなかったのかい?」
「えっ?
あるばさんって、 どなたですか?」
「 だったら、どうして亜方 魔法が使えるんだい?」
あほまほについては あまり話題にしたくないんですよね。
って。
ちょっと待ってください。
「 どうして、あほまほの事を知っているんですか?」
「 お嬢ちゃんは自分の魔法について、よくわかっていないみたいだね。
[オープンステータス]
により、お互いのプロフィール情報が頭の中で交換されるんだよ」
なるほど。
ふうし君が私の魔法を警戒していたのはそのためだったんですね。
いや。
私は未だに、自分の魔法を把握していません。
思い切って、ふよさんに聞いてみました。
「 あほまほについて、私に教えてください」
「 あるばに習うのが一番だけど、よく考えたらあいつは山に引きこもってるからね。
お嬢ちゃんが習得している 、亜方魔法の効果については教えてあげるよ」
「 ありがとうございます!」
これでやっと、まともに魔法が使えるようになりますね。
〈[ デコイチャーム]
ただひたすら目立ち、おとりとなります〉
〈[ ピーチフラッシュ]
どんな相手に対しても一定のダメージを与えます。
その後に、対象と同等の種族を紹介します〉
〈[ ミラクルホープデコレーション]
[デコイチャーム]、[オープンステータス]、[ピーチフラッシュ]をかけた対象にのみ発動することができます。
ピンチゲージが マックスでなければ使用できません。
視聴者の応援ポイントゲージをピンチゲージの代用にすることが可能です。
この魔法は一日に立ち1回限定の必殺魔法です。
どんな対象でも、悪ならば一撃で消滅させます〉
なるほど。
ドラゴンが2体に増えたり、ふよさんがこの場に現れたのは、[ピーチフラッシュ]の効果だったんですね。
ふうし君との戦闘も、 怪我ひとつ負わなかったし、最大のピンチではありませんでしたからね。
応援ポイントも大したことはなかったから、[ミラクルホープデコレーション]は不発だったわけですよ。
これでどうやって、まともに戦えって言うんですか!
ふよさんは 優しく微笑みました。
「 ついに、この時が来たんだね」
「? 何のことですか」
「 いずれわかる時がくるよ。今は学園生活を楽しむことだね」
「 よくわからないけど、そうします」
そうですよね。
心配していても事態は好転しません。
ふよさんが言うように、思い切って学園生活を満喫しましょう。
担任の先生は女性のようです。
「 あなたがりなこさんね?
学園長から話は伺っているわ。私はあなたのクラスの担任のまりあーじゅ、ほーせいんよ。
魔法学科を担当しているから、魔法のことなら何でも聴いてね」
にっこり。
黒髪のロングヘアーにとんがり帽子を被っています。
真っ黒のローブは魔法使いの典型ですね。
でも。
優しそうな目元をしていて柔らかい印象だから、全く怖くありません。
これなら相談しても大丈夫でしょう。
「 実は私は、この世界の名前が聞き取りずらいんです。
だから。
まほ先生とお呼びしてもいいですか?」
「ええ、 いいわよ」
まほ先生が担任でよかったです。
......でも。
クラスには男子もいるんですよね......。
一体、教師の皆さんは何をしているのでしょうか。
新しく現れたオークが私に声をかけてきました。
「 お嬢ちゃん、こいつに何かされなかったかい?」
声からすると、妙齢の女性のようです。
んっ?
ふうし君は怯えた表情で小さくなっています。
ひょっとして......。
私は女性オークの正体を確かめることにしました。
「[オープンステータス]」
やはり。
私の思った通りです。
〈まだらんす......ふよさん。
オークプリンセス。
オークキングの娘にして、ジェネラルオークの妻。
人間が大好きなので、もしも人を襲うオークがいたら、容赦なく折檻します。魔力七万です。
怒らせない限り優しいので、気をつけて接しましょう〉
私は、ふよさんに告げ口をすることにしました。
「 私のDホンをふうし君に取られました」
「 なんですって!?」
ギロリ!
おおっ!
異世界では本当に視線だけで殺せそうですね。
ふうしくんはダメージを受けています。
でも。
よくも怖がらせてくれましたね。たっぷりと仕返ししてあげますよ。
「『 初体験の相手になってあげますぞ』と言われました。ふうし君が襲いかかってきて、とても怖かったです」
しくしく。
嘘泣きを開始します。
すると。
ふよさんは私に優しく微笑みました。
「 もう大丈夫だからね」
ドカツ!
バキッ!
べチャツ!
う、うーわぁっ..,...。
ふうし君が どうなったのか、描写するのはやめておきましょうか。
「あっ!」
きゅーと君が 何かに気づきます。
「ひょっとして......。
ふよさん、ふうし君は 仕事だと言って出かけたんじゃないんですか?」
「 そうだよ。
それがまさか、成人もしていない人間の女の子を襲うなんて......。
死んで詫びな!」
「ブモーーーツ!!!」
まさか、断末魔じゃありませんよね?
汗。
息はしています。
ふうし君は気絶しているだけです。
きゅーと君は、ふうし君を フォローするように説明しました。
「ふうし君は 学校の講師になったと言っていませんでしたか?
ちなみに、ここは学園の校内で、このコは学園の生徒の一人です」
「 そういえば、そんなことを言ってたね。
でも......」
初体験発言が引っかかります。
きゅーと君は、 果たして どんな神対応を見せてくれるのでしょうか。
「 このコは実戦経験がなかったので、初体験とは初戦闘のことではなかったのではないでしょうか」
「Dホンは?」
「 助けを呼ばれたら、戦闘訓練になりませんからね。
それが証拠に、教師陣は近くで待機していました」
きゅーと君の 言葉を合図に、ぞろぞろと大人の人たちが現れます。
私だけのための特別授業だったわけですか。
ふよ
さんは首をかしげました。
「あるばの所で 実践訓練をしなかったのかい?」
「えっ?
あるばさんって、 どなたですか?」
「 だったら、どうして亜方 魔法が使えるんだい?」
あほまほについては あまり話題にしたくないんですよね。
って。
ちょっと待ってください。
「 どうして、あほまほの事を知っているんですか?」
「 お嬢ちゃんは自分の魔法について、よくわかっていないみたいだね。
[オープンステータス]
により、お互いのプロフィール情報が頭の中で交換されるんだよ」
なるほど。
ふうし君が私の魔法を警戒していたのはそのためだったんですね。
いや。
私は未だに、自分の魔法を把握していません。
思い切って、ふよさんに聞いてみました。
「 あほまほについて、私に教えてください」
「 あるばに習うのが一番だけど、よく考えたらあいつは山に引きこもってるからね。
お嬢ちゃんが習得している 、亜方魔法の効果については教えてあげるよ」
「 ありがとうございます!」
これでやっと、まともに魔法が使えるようになりますね。
〈[ デコイチャーム]
ただひたすら目立ち、おとりとなります〉
〈[ ピーチフラッシュ]
どんな相手に対しても一定のダメージを与えます。
その後に、対象と同等の種族を紹介します〉
〈[ ミラクルホープデコレーション]
[デコイチャーム]、[オープンステータス]、[ピーチフラッシュ]をかけた対象にのみ発動することができます。
ピンチゲージが マックスでなければ使用できません。
視聴者の応援ポイントゲージをピンチゲージの代用にすることが可能です。
この魔法は一日に立ち1回限定の必殺魔法です。
どんな対象でも、悪ならば一撃で消滅させます〉
なるほど。
ドラゴンが2体に増えたり、ふよさんがこの場に現れたのは、[ピーチフラッシュ]の効果だったんですね。
ふうし君との戦闘も、 怪我ひとつ負わなかったし、最大のピンチではありませんでしたからね。
応援ポイントも大したことはなかったから、[ミラクルホープデコレーション]は不発だったわけですよ。
これでどうやって、まともに戦えって言うんですか!
ふよさんは 優しく微笑みました。
「 ついに、この時が来たんだね」
「? 何のことですか」
「 いずれわかる時がくるよ。今は学園生活を楽しむことだね」
「 よくわからないけど、そうします」
そうですよね。
心配していても事態は好転しません。
ふよさんが言うように、思い切って学園生活を満喫しましょう。
担任の先生は女性のようです。
「 あなたがりなこさんね?
学園長から話は伺っているわ。私はあなたのクラスの担任のまりあーじゅ、ほーせいんよ。
魔法学科を担当しているから、魔法のことなら何でも聴いてね」
にっこり。
黒髪のロングヘアーにとんがり帽子を被っています。
真っ黒のローブは魔法使いの典型ですね。
でも。
優しそうな目元をしていて柔らかい印象だから、全く怖くありません。
これなら相談しても大丈夫でしょう。
「 実は私は、この世界の名前が聞き取りずらいんです。
だから。
まほ先生とお呼びしてもいいですか?」
「ええ、 いいわよ」
まほ先生が担任でよかったです。
......でも。
クラスには男子もいるんですよね......。
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