美女装さんに迫られているんだが!?

はなまる

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第1章 好みのタイプの女の子だと思ったら男だった件について!?

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 翌朝。 俺は大学に向かった。講義があるのを すっかり忘れてたよ。 昨日の無理が 祟って眠い。

「ふああ」

 真面目にノートを取らなければいけないのに、あくびが出てしまう。
 就職活動を考えるならば、一つも単位を落とすわけにはいかない。
 眠い。
 視界がぼやけだして、 持っているシャープペンが 震えだした。 これでは勉強どころではない。

 あれから結局、広実とは 始発まで おしゃべりしていたからな。 可愛い子に好意を持たれるなんて初めてだったから、 浮かれてしまっていたんだ。
 今日も夜に公園で会う約束をしている。

 眠い。
 これはもうダメだな。 教授の言葉が耳に入ってこない。 後で卓巳に講義内容を聞くことにしよう。
 卓巳は 俺の友人の一人で、 メガネをかけた優等生タイプだ。 本来なら一流大学にも入学できたはずだけど、 何故か俺と同じ大学を選んだ。 物静かなタイプだが、俺とは付き合いが長いので気さくに話しかけてくれる。

「卓巳、俺はもうダメだ。後は任せた」
「亮、 そんな可愛い顔をして、僕を誘惑しているのかい?」

 おいおい。 なんてとんでもない冗談をぶち込んでくるんだ。 おかげで、すっかり目が冴えてしまったじゃないか。ありがとう。
 卓巳は 俺の性格を熟知しているからな。 俺の思考、行動パターンはお見通しなんだ。
 持つべきものは幼馴染だな。 これで卓巳が女の子だったら最高なんだけど、 贅沢は言っていられない。 今まで散々面倒を見てもらってきたし、 これからも頼らせてもらうことが山ほどあると思うので、 文句を言っては罰が当たるというものだろう。

「 ノートは後で 写させる。しかし、 誰が見ているかわからないから無防備な姿を晒してはいけないよ。いいね?」

 卓巳の 言う通りだ。 寝ている姿を見られて、 出席を取り消されたらたまったものではない。
 目を開けながら半分意識を眠るという、特技を発揮させる時だな!

 卓巳は、 苦笑いを浮かべた。

「亮が 考えていることはお見通しだよ」
「あ、やっぱり分かるか」
「 何年の付き合いだと思っているんだい。 僕は亮のことなら何でも分かるんだよ」

 いつもなら、 もう少しだけ講義に集中していられる。 だけど、今日だけは限界だった。
 眠い。

「 今日はかなりやばいんだよ」
「みたいだね。 昨日は合コンの後まっすぐ帰らなかったのかい?」
「 終電に間に合わなかったんだ」
「 だったら、僕のところに来ればよかったのに」

 卓巳の家は、 合コンの会場から近かった。 歩いて行ける距離だ。
 女の子とお楽しみ中のところにお邪魔できるか!?
 こいつ、 俺のことをからかっているな。卓巳は 悪いやつじゃないけど、こういうところがむかつくんだ。

「行かねえよ!」
「 安心しなよ。 女の子を 家に上げる真似はしてないからね」

 卓巳は 真面目だから、 よく考えたらその日のうちに、ということはなかった。 女の子とは誠実にお付き合いするのだろう。
 予想しかできないのは、卓巳が彼女を一度も紹介してくれないからだ。 俺のことは一方的に知っているくせに、卓巳は 秘密主義のようなところがあるんだよな。
 卓巳は 優しいから、 俺に当てつけにならないように隠しているのかもしれない。
 知らず知らずのうちに気を遣わせてしまっている。
 俺たち友達なんだから、 彼女との幸せは全力で応援するぞ。
 ・・・・・・でも、 やっぱり落ち込んでしまうな。 これは理屈じゃどうしようもないことだ。
 卓巳には 全て見透かされているから、 彼女を紹介してくれないのは全面的に俺の責任だよな。
 俺は器が小さすぎて、自分で自分のことが嫌になってしまう。

「亮は飛躍しすぎだよ」

 卓巳は、 俺の心を読んだようにそう言った。

「 僕の大切な・・・・・・友だちを卑下するのはやめてほしいね」
「 心の友よ!」

 卓巳は 俺の事をバカになんてしない。 いつでも認めてくれる。
 俺は素晴らしい友達を持ったものだ。



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感想 1

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みんなの感想(1件)

naturalsoft
2018.10.09 naturalsoft

まさかこんな話を書かれるとは意外でしたw

少し苦手分野ですがギャグとして読ませて頂きます。
(*´ー`*)

2018.10.09 はなまる

まあ、ギャグですね笑笑(ノ´∀`*)

解除

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