悪役令嬢に転生したら、勇者に師匠扱いされました(;゜∇゜)

第８章、 女神降臨

まずは皆を治さないとね(゜∇^d)!!

｢わ、 私は何も喋らないよ｣

クレアは口を割らない。 意外と強情だね。
拷問とかするべき？元 日本人としては、できれば穏便に済ませたいところだけどね。
戦いは好きだけど、人が傷つくところは見たくない。 矛盾があるし甘いとは思うけど、 クレアは私と同じ転生者だと思うから、 あっさりと切り捨てることはできないんだよね。

｢師匠、 アンジェリカたちはほっといていいのか？｣

アレクが指摘してくれた。
そうだった。 アンジェリカたちは黒騎士によって倒されていた。
再び怒りが湧き上がってくる。 とりあえず黒騎士の頭を蹴っておりた。
［ アンチエフェクトフィールド］のせいで、［ セイクリッド フェアリーヒール］が 発動できない。妖精神の 力を借りる魔法だから、 どうしても発動までに時間差があるんだよね。
［ フェアリーヒール］なら 使えるけど、 アンジェリカたちを完全には回復できないと思う。
アンチエフェクトのアイテムを 壊すしかないね。
私は クレアの懐を弄ることにした。

｢ ここかな｣
｢ そこは......あっ！｣
｢ ここなんだね｣
｢らめーっ！｣

私はマジックアイテムを見つけて 地面に投げつけた。 
これでよし！

｢アレクさん、 どうかしたんですか？｣
｢いや、 なんでもないんだ｣

アンジェリカが可愛らしく首をかしげた。
アレクは前かがみになっている。
男は大変だね。

｢ アンジェリカはいつまでも分からないままでいてね｣
にっこり。
｢ エリスちゃんだけわかってるの？ずるい！｣

アンジェリカは頬を膨らませてる姿も可愛いね！

なんて、楽しんでる場合じゃなかった。
みんなを回復しないといけないね。
バルトとの 約束があるから、 ついでにルリアちゃんを呼び出して治して あげようかな。

｢ 起点指定［ フェアリーテレポート］ 魔法拡大［ セイクリッドフェアリーヒール］！！｣

ルリアちゃんをこの場に召喚。 全員を完全回復させた。

｢あれ？ 私......｣

ルリアちゃんは状況がわからずきょとんとしている。
アンジェリカほどじゃないけど可愛い。 バルトに 似なくてよかったね。

｢ルリアちゃん、 気分はどう？｣
｢ 体のだるさがなくなってる......？｣