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第3章 私の魔法は奇跡だって起こせるんだよ
アスモデリアと楽しくお茶会してるよ!?
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「まずはお茶とお茶菓子を用意しな」
アスモデリアーーデリアでいいか。デリアはふてぶてしい態度で、お茶会の用意をさせた。私は訳がわからなくて困惑しているけど、プリシラとリアラは楽しそうに準備に 取り掛かっている。
「「できたよ」」
「ふむ。これはなかなかいけるな」
デリアはお茶菓子を堪能している。人形が物を食べれるのは、 ファンタジー世界だからってことで流して欲しい。
私はデリアの様子を 伺うことにした。
「デリアは、何が目的なの?」
「そんなことは決まっているよ。私の目的は世界中の美少年とお近づきになることさ!」
デリアは 私の質問に答えてくれた。 私は目を丸くしてしまう。
え? 美少年?
「他にあるでしょ。人間と戦争するほどの理由が」
「いや、ないよ。マルシュ王国が美少年王子だった フェルディナンドを私に渡さないから、ハズバンドをけしかけただけさね」
「ええっ!? じゃあ、 5年前までの戦争は?」
「ハズバンドが フェルディナンドを私に献上するどころかマルシュ王国側に返してしまったからね。お仕置きとして魔王の座を奪ってやったのさ。そのせいで魔界が二分割して、人間界を戦争に巻き込んでしまったかもしれないね」
デリアに悪気はなかったのかもしれないけど、太刀が悪すぎるよ。さすがネクヒロのラスボスだけの事はあるね。思考がぶっ飛び過ぎているよ。
デリアはそんなことのために戦争していたの? 人間側も何を真面目に防衛していたのかな。ネクヒロは実は コメディゲームだったっけ?
あ。でも、アスモデリアの美少年好き設定は確かにあったね。
「デリアは 突飛な性格をしているよね」
「いやいや、エリカには負けるよ」
「 それどういう意味かな!?」
私はデリアと違って 常識人だというのに、 彼女以上の危ないやつ扱いはやめてほしい。
「エリカは 赤ちゃんの頃に私を殺しただろ」
「それは・・・・・・ほら、 世のため人のためにね」
「 世のため人のためにね。 私が悪かどうかも確かめずに、 勝手に決めつけて排除したってわけだね。 飛んだ正義の味方もいたものだよ」
「うぐっ!」
それを言われると 何も言い返せないよ。ネクヒロの 設定だけで私は、デリアのことを 全ての元凶だと決めつけていた。でも、 今話している感じでは 彼女だけが悪いとは思えない。クルセイラを 殺したことも正当防衛という一面があったかもしれないのだ。
私はデリアに頭を下げた。
「 謝っても許してもらえないかもしれないけど・・・・・・ごめんなさい」
「私の方こそすまないね。クワトロのことを助けることができなかったよ」
デリアも 私に謝罪の言葉をかけてくれる。でも、 何を謝ってくれているのかはわからなかった。
「クワトロって誰?」
「そうか。 カトリーヌは教えてくれなかったようだね。クワトロはエリカの父親だよ」
「え? デリアは 私のママとパパの知り合いなの?」
「 カトリーヌは大賢者で、クワトロは 勇者だからね。魔界で 知らない奴は一人もいないよ」
「ええっ!?」
衝撃の事実が判明してしまったよ。
ママは 大賢者だったんだね。通りで私に魔法の才能があるはずだよ。 大賢者は 平民として 密かに暮らしているという設定しかなかったから、 容姿や名前は 謎だったんだよね。まさか、ママだったとはね。 灯台下暗しというやつだね。
そう言えば、クルセイラの仲間にクワトロという勇者がいた。けど、あまり目立つ事がなかったから、印象に残ってないんだよね。
「ママがいるから、 パパのことは別にいいよ。 一生懸命助けようとしてくれたけど叶わなかったんでしょ。ママは 悲しむかもしれないけど、 話せばきっとわかってくれると思うよ」
「他人事のような言い方だね。エリカは何も思うことがないのかい?」
「私はデリアと仲良くなりたいからね。怒りをぶつけても仕方ないでしょ」
「それならいいけどね」
私はごまかすように笑った。
ずっと一緒にいたママと違って、クワトロのことは パパだとは思えない。私は冷たい人間なのかな・・・・・・。
アスモデリアーーデリアでいいか。デリアはふてぶてしい態度で、お茶会の用意をさせた。私は訳がわからなくて困惑しているけど、プリシラとリアラは楽しそうに準備に 取り掛かっている。
「「できたよ」」
「ふむ。これはなかなかいけるな」
デリアはお茶菓子を堪能している。人形が物を食べれるのは、 ファンタジー世界だからってことで流して欲しい。
私はデリアの様子を 伺うことにした。
「デリアは、何が目的なの?」
「そんなことは決まっているよ。私の目的は世界中の美少年とお近づきになることさ!」
デリアは 私の質問に答えてくれた。 私は目を丸くしてしまう。
え? 美少年?
「他にあるでしょ。人間と戦争するほどの理由が」
「いや、ないよ。マルシュ王国が美少年王子だった フェルディナンドを私に渡さないから、ハズバンドをけしかけただけさね」
「ええっ!? じゃあ、 5年前までの戦争は?」
「ハズバンドが フェルディナンドを私に献上するどころかマルシュ王国側に返してしまったからね。お仕置きとして魔王の座を奪ってやったのさ。そのせいで魔界が二分割して、人間界を戦争に巻き込んでしまったかもしれないね」
デリアに悪気はなかったのかもしれないけど、太刀が悪すぎるよ。さすがネクヒロのラスボスだけの事はあるね。思考がぶっ飛び過ぎているよ。
デリアはそんなことのために戦争していたの? 人間側も何を真面目に防衛していたのかな。ネクヒロは実は コメディゲームだったっけ?
あ。でも、アスモデリアの美少年好き設定は確かにあったね。
「デリアは 突飛な性格をしているよね」
「いやいや、エリカには負けるよ」
「 それどういう意味かな!?」
私はデリアと違って 常識人だというのに、 彼女以上の危ないやつ扱いはやめてほしい。
「エリカは 赤ちゃんの頃に私を殺しただろ」
「それは・・・・・・ほら、 世のため人のためにね」
「 世のため人のためにね。 私が悪かどうかも確かめずに、 勝手に決めつけて排除したってわけだね。 飛んだ正義の味方もいたものだよ」
「うぐっ!」
それを言われると 何も言い返せないよ。ネクヒロの 設定だけで私は、デリアのことを 全ての元凶だと決めつけていた。でも、 今話している感じでは 彼女だけが悪いとは思えない。クルセイラを 殺したことも正当防衛という一面があったかもしれないのだ。
私はデリアに頭を下げた。
「 謝っても許してもらえないかもしれないけど・・・・・・ごめんなさい」
「私の方こそすまないね。クワトロのことを助けることができなかったよ」
デリアも 私に謝罪の言葉をかけてくれる。でも、 何を謝ってくれているのかはわからなかった。
「クワトロって誰?」
「そうか。 カトリーヌは教えてくれなかったようだね。クワトロはエリカの父親だよ」
「え? デリアは 私のママとパパの知り合いなの?」
「 カトリーヌは大賢者で、クワトロは 勇者だからね。魔界で 知らない奴は一人もいないよ」
「ええっ!?」
衝撃の事実が判明してしまったよ。
ママは 大賢者だったんだね。通りで私に魔法の才能があるはずだよ。 大賢者は 平民として 密かに暮らしているという設定しかなかったから、 容姿や名前は 謎だったんだよね。まさか、ママだったとはね。 灯台下暗しというやつだね。
そう言えば、クルセイラの仲間にクワトロという勇者がいた。けど、あまり目立つ事がなかったから、印象に残ってないんだよね。
「ママがいるから、 パパのことは別にいいよ。 一生懸命助けようとしてくれたけど叶わなかったんでしょ。ママは 悲しむかもしれないけど、 話せばきっとわかってくれると思うよ」
「他人事のような言い方だね。エリカは何も思うことがないのかい?」
「私はデリアと仲良くなりたいからね。怒りをぶつけても仕方ないでしょ」
「それならいいけどね」
私はごまかすように笑った。
ずっと一緒にいたママと違って、クワトロのことは パパだとは思えない。私は冷たい人間なのかな・・・・・・。
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じわっと読み進めています。
いきなり魔王ぶったおして悪役令嬢のフラグを折ったのは笑いました!
また続きを読んだら感想書きますね。
最強 チートはこのくらいぶっ飛んでてもいいかと思いまして(笑)(o≧▽゜)o(笑)
その後に 金貨9999枚という制限がついてしまうのですけどね(;^_^A
エリカちゃんが制限の中、どうやって活躍していくのか注目してください。それとママの話もあるのです。
初めましてこんにちは!木元卯月(きのもとうづき)と申します!
最近、一定したテンプレな作品が多く新鮮な物がないかと探していましたら偶然この作品と出会いました!
オリジナリティーが出ていましてまだ3話までしか読んでいませんが楽しいです!
私もこんな感じのポップな感じの作品を作る予定なので参考にさして頂きます!
あ、最後に露骨な宣伝ですが・・・私の作品も暇があれば見に来てください!w
(最後、本当に露骨な宣伝申し訳ないです・・・。応援してます!)
はじめまして。
確かに、テンプレの真逆かもですね。その分、注目度はかなり低いです。それでも参考にしていただけるのは嬉しいものです。
ランキング目指すなら、やはりテンプレにオリジナル要素を加えるのが手っ取り早いですけどね。
この作品はあまり読者はつかないと予想はしていました。しかし、 それで落ち込まないわけではないようです。
豆腐メンタルでやる気が少し落ちていたところだったので、 こういった感想は本当にありがたいものです。
本当に本当にありがとうございました。
和やかな雰囲気で楽しませています。
車椅子みたいなものは無いのですよねー?
これから妖精さんなどが集まってくるのかな?
家族愛に癒されます
車椅子は開発中ですね(;^_^A
ちなみに、実はパパは行方不明なのですが、話題にも触れないと言う(笑)
ママは有名な魔法使いです。その旦那さんは・・・・・・?
エリカはマザコンですなの(*≧∀≦*)
妖精は王様? かもしれない(*´∀`)♪