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第一章 4月
お姉さまと一緒に ★4★
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寝る前に、遅いだろかと思いつつ、その後の報告をしたいからと電話の許可を求めるメールを志奈さんに送ったら、すぐに電話が掛かってきた。
「あの、志奈さんの言う通り、丸く収まりました。ありがとうございます」
『そう、良かった』
「それで薫が、志奈さんと真美子さんにお礼がしたいと言ってて」
「お礼?」
志奈さんは不思議そうに言った。
『私には必要ないわ。元々柚鈴ちゃんが困ってたら助けたいって思ってたから、それがその通りに出来て満足よ』
あっさりと言われて、柚鈴は曖昧に笑う。
「ま、まぁ、志奈さんには私もお礼をしたい気持ちがあるので、何かさせてください」
『そうなの?うーん』
志奈さんは少し困ったように考えた。
てっきり喜んで、色々考えるかと思っていたので、拍子抜けしてしまう。
『なんというか、今回の件は柚鈴ちゃんと喫茶店でケーキも食べれたし、満足しちゃっているのよね』
「あ、あれで良いんですか?」
『良いも悪いも、別に大して働いてないから、ピンと来なくて』
志奈さんは欲がない言い方だ。
今回の件を解決したのに、大して働いてない、と言ってしまえる志奈さん。
もしかしてすごく経験値が高いのかもしれない。
志奈さんはそうねぇ、と考えてから何か思いついたように声を明るくした。
『柚鈴ちゃん、GWには帰って来るんでしょう?なら、そこで何か私と姉妹らしいことをしましょう』
「姉妹らしいこと、ですか?」
『そう。それを柚鈴ちゃんが考えてくれることが私へのお礼ってことでどうかしら?思いつかなければ、その友達にも相談して考えて?それなら皆んな、私にお礼をしたことになるわ』
「な、なるほど」
随分アバウトなお願いだったが、それなら確かに薫も参加出来る。
どうせ家に帰ったら志奈さんに戯れられるんだから、最初から計画しておくのも悪くない気がした。
なにか、私もズレてきただろうか?
一抹の不安もよぎったが、気にしないことに、今回はする。
「じゃあ後は、真美子さんが喜びそうなお礼とか、心当たりありませんか?」
『真美子?真美子は簡単よ』
「そうなんですか?」
『生徒会が困るようなことがあったら、助けてあげてちょうだい。真美子はね、あれで後輩想いなの。特に生徒会では真美子なりに色々頑張っていたから、そうしてくれることが一番のお礼になるわ』
「わかりました。そうします」
『うん。よろしくね』
志奈さんの方は、現生徒会の為というより、真美子さんの為に頼んでいる気がした。
後輩の為には頼まないが、真美子さんの為には頼む、ということ?
友達想いなのかな?
この辺りの関係はいまいち良く分からないが、これから少しずつ分かって来るだろう。
そう、これから。
なんだかそう考えると温かい気持ちになってきた。
「志奈さん」
『なあに?』
「私、ちょっと志奈さんの妹になれて良かったなって思ってきました」
『……』
てっきりすぐに歓声でも上げるかと思ったら、志奈さんは聞こえてなかったのかと思うくらい黙りこんだ。
「あの、志奈さん」
『……』
問いかけるけど、返事がない。
電波状況が悪いのかと、窓の近くに進んでいくと、ようやく志奈さんの声が聞こえた。
『ありがとう』
ただ、それだけの言葉だった。
けど、志奈さんの気持ちが伝わって来る気がした。
志奈さんはなんだかとても掴み所がなくて、私を振り回しているけれど、もしかしたら志奈さんも案外一生懸命なのかもしれない。
なんだかそんな風にも思えて来た。
この人が、私のお姉さん
まだまだぎこちないけれど、最初の一歩を踏み出した四月だった
「あの、志奈さんの言う通り、丸く収まりました。ありがとうございます」
『そう、良かった』
「それで薫が、志奈さんと真美子さんにお礼がしたいと言ってて」
「お礼?」
志奈さんは不思議そうに言った。
『私には必要ないわ。元々柚鈴ちゃんが困ってたら助けたいって思ってたから、それがその通りに出来て満足よ』
あっさりと言われて、柚鈴は曖昧に笑う。
「ま、まぁ、志奈さんには私もお礼をしたい気持ちがあるので、何かさせてください」
『そうなの?うーん』
志奈さんは少し困ったように考えた。
てっきり喜んで、色々考えるかと思っていたので、拍子抜けしてしまう。
『なんというか、今回の件は柚鈴ちゃんと喫茶店でケーキも食べれたし、満足しちゃっているのよね』
「あ、あれで良いんですか?」
『良いも悪いも、別に大して働いてないから、ピンと来なくて』
志奈さんは欲がない言い方だ。
今回の件を解決したのに、大して働いてない、と言ってしまえる志奈さん。
もしかしてすごく経験値が高いのかもしれない。
志奈さんはそうねぇ、と考えてから何か思いついたように声を明るくした。
『柚鈴ちゃん、GWには帰って来るんでしょう?なら、そこで何か私と姉妹らしいことをしましょう』
「姉妹らしいこと、ですか?」
『そう。それを柚鈴ちゃんが考えてくれることが私へのお礼ってことでどうかしら?思いつかなければ、その友達にも相談して考えて?それなら皆んな、私にお礼をしたことになるわ』
「な、なるほど」
随分アバウトなお願いだったが、それなら確かに薫も参加出来る。
どうせ家に帰ったら志奈さんに戯れられるんだから、最初から計画しておくのも悪くない気がした。
なにか、私もズレてきただろうか?
一抹の不安もよぎったが、気にしないことに、今回はする。
「じゃあ後は、真美子さんが喜びそうなお礼とか、心当たりありませんか?」
『真美子?真美子は簡単よ』
「そうなんですか?」
『生徒会が困るようなことがあったら、助けてあげてちょうだい。真美子はね、あれで後輩想いなの。特に生徒会では真美子なりに色々頑張っていたから、そうしてくれることが一番のお礼になるわ』
「わかりました。そうします」
『うん。よろしくね』
志奈さんの方は、現生徒会の為というより、真美子さんの為に頼んでいる気がした。
後輩の為には頼まないが、真美子さんの為には頼む、ということ?
友達想いなのかな?
この辺りの関係はいまいち良く分からないが、これから少しずつ分かって来るだろう。
そう、これから。
なんだかそう考えると温かい気持ちになってきた。
「志奈さん」
『なあに?』
「私、ちょっと志奈さんの妹になれて良かったなって思ってきました」
『……』
てっきりすぐに歓声でも上げるかと思ったら、志奈さんは聞こえてなかったのかと思うくらい黙りこんだ。
「あの、志奈さん」
『……』
問いかけるけど、返事がない。
電波状況が悪いのかと、窓の近くに進んでいくと、ようやく志奈さんの声が聞こえた。
『ありがとう』
ただ、それだけの言葉だった。
けど、志奈さんの気持ちが伝わって来る気がした。
志奈さんはなんだかとても掴み所がなくて、私を振り回しているけれど、もしかしたら志奈さんも案外一生懸命なのかもしれない。
なんだかそんな風にも思えて来た。
この人が、私のお姉さん
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