Rikakoさん

めでんノベルチーム

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②⑨ 気持ち

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34リカコさん・令和元年6月21日
 
 

私「でもね、付き合っていくうちにケイほど一途で、どこまでも純粋でまっすぐ私のことを愛してくれる人はケイしかいないと思えるようになったの。気がついたら誰よりもケイのことを好きになっていたの。ケイ、前にも言ってるけどいったいこんな私のどこが好きになったの?今日はハッキリ教えてよ?」
ケイ「リカにそこまで言われたんじゃ言うしかないか!」
私「うん」
ケイ「まずリカの笑顔がいい、お前の笑顔を見ているとホッとするし心が癒されていくんだ。それと心が優しいこと、一緒にいると俺まで心が優しくなっていくしな。あとは料理ができることかな、そして何よりリカと一緒にいると俺、疲れないんだよ。俺がリカのそばにいるだけで心が休まっていくんだ。不思議なんだよ。何もやらなくていい、話もしなくていいんだ。リカが俺のそばにいるだけで、俺の心と体が温かくなって、何かに優しく包まれているような気がするんだ。こんな感じになったのはリカが初めてなんだよ。だから俺は決めたんだ、世界中の誰よりも俺にはリカが最高の女性だし、これからは先も俺にはリカしかいない。本当にリカと巡り逢えてよかったよ。今は心からそう思う、こんなところでいいか?リカ」

私はいつのまにか目からボロボロと涙が溢れていた。

私「…嬉しい…嬉しいの…こんな私をこんなにも思ってくれているのケイが初めてだよ?最初は不安になったときもあったけど、…ケイを好きになってよかった…私もケイとめぐり逢えてよかった…う…うわぁー…」

その後も私は涙が止まらない。

ケイ「リカ、そんなに泣くなよ…可愛い顔が台無しだぞ?」

と言ってケイがズボンのポケットから何かを取り出した。ブルースディーンブライトのハンカチだ。そして私の涙を拭いてくれた。

私「…ありがとう、ありがとう…」
ケイ「リカ、涙を忘れるためにも俺からプレゼントだ」

ケイはそう言って私に優しくキスをして、強く抱き締めてきた。私もケイを抱き締めた。私たちのあいだにもはや言葉はいらない。それほどにケイと心がひとつになったということ。何も言えない。最高の雰囲気がややしばらく続いた。

ケイ「今日はリカときちんと話せてよかった」
私「私もだよ、ケイの気持ちがちゃんとわかったからね」
ケイ「俺もリカの気持ちがわかったよ」
私「コーヒー冷めるから早く飲も?」
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