46 / 55
財前大慈の生活
46 Soft
しおりを挟む
Domに転換する気配は一向になく、抑制剤のストックが切れるころに主治医へ転換を打ち明けた。会社にはあえて言わなかったが、とうに噂になっているため無駄な抵抗だろう。
俺がどっちなのか確かめようと探りを入れる社員も増えてきた。なんだかんだ躱しているが、もういつバレても構わないと思っている。
DomでもSubでも、俺の働き方は変わらないのだから。
「ほんっとに大丈夫なんですか? 普通なら過労で身体壊してますよ」
ナポリピッツァが美味いと評判のイタリアンレストランにいる。小さなテーブルを挟んで夕食をとりながら、千裕は俺の最近のスケジュールにドン引きしていた。
彼と距離を置いた後からさらに忙しくなっているため、休日らしい休日がなく仕事終わりに会うくらいしかできていない。
栄養はとれているか、睡眠はとれているか、毎度会うたび確認される。
「倒れたらそこまでの器ということだ」
「バトル漫画じゃないんですよ、この世界は」
先に運ばれていた前菜をつついていると、注文していたピザが運ばれてきた。
生地の縁がぷっくりと膨らんだ焼きたてのマルゲリータ。トマトの赤とチーズの乳白色のコントラストに、添えられたバジルの緑が鮮やかだ。
もう一枚はリピエーノで、チーズやサラミの包み焼きピザだ。ピザの固定概念を打ち崩す見た目をしている。
千裕は迷いながらまずマルゲリータを一切れ皿にとり、大きな口を開けて頬張った。
「生地がもちもちしてて……おいしい!」
もぐもぐと口を動かし、存分に味わって飲み込むと満面の笑みで俺を見る。
俺も食べるのを待っているのだと気付いて、一切れ手に取った。垂れるチーズを巻き取りつつ口へ運ぶ。
「……うまいな。香ばしくて」
「ですねぇ。この素朴な味がなんとも……ぱくぱく食べられちゃいますね。飲んでしまう……」
「ちゃんと噛め」
「はいっ」
意気込んで返事をしながら、リピエーノのほうにも手をつけ始めた。
ピザ一切れでここまで喜べるなら、彼の人生はいいものなのだろう。
冷めてはおいしくない。二人せっせと顎を動かした。
今夜は帰社の予定がないため、ゆっくりできる。
皿が空になったあとは他愛もない雑談が続いた。
ワイングラスも減ってきたころ、店員がテーブルへやってくる。
「お待たせいたしました。カフェ・コレットとアメリカーノ。ジェラートとティラミスです」
食後のドリンクとデザートがテーブルに置かれた。
俺がアメリカーノとティラミス。カフェなんとかとジェラートが千裕。
「……おまえのそれ、コーヒーか?」
千裕の手元のそれを見る。見た目は普通のブラックコーヒーだ。耐熱カップの中身はやけに少ないが。
「これは、グラッパというお酒とエスプレッソを混ぜたイタリアのホットドリンクですよ」
「アルコールとカフェインを混ぜて摂取するなんて、不摂生で死にたいのか」
「イタリア人も超過労の人には言われたくないと思います。──というより、大慈さん甘いものそんなに好きじゃないのに、またデザート頼んだんですか?」
目の前のもこもこしたデザートをフォークでつつく。
溶けかけのアイスクリームのような柔らかなクリームと生地を崩し、口へ運んだ。──コーヒーの苦味もあるが、ねっとりと甘い。
アメリカーノで舌をリセットしてから、言った。
「おまえが喜ぶから……」
「え?」
「俺が甘いものを頼むと、おまえが」
「ま、待ってください。僕は食事の時間を分かち合えるのが嬉しいだけで、別に……」
そんなことはないはずだ。
俺はティラミスを千裕のほうへ押しやる。
「いつも食べたそうにデザートメニューを見てるだろ。でも食後に何も頼まない俺に遠慮してメニューを閉じる。だから俺が食後のドリンクを頼むと、おまえは嬉しそうにする。デザートを頼めるから。──そして、俺がドリンクだけでなくデザートも頼むとおまえの機嫌はさらにわかりやすい。俺から一口もらえるからだ」
差し出されたデザートの皿を見て、千裕はデジャヴと納得を感じたようだ。
「結構、人のこと見てますね……」
みるみる顔が赤くなっていく。てっきり、わかって恒例の流れにしていると思っていた。無自覚だったのか。
「それに、味の好みはともかく糖は肉体のパフォーマンス維持のために必要だと気付いた」
千裕が味見するのを見届けて、手元に戻ってきたそれをまた一口食べる。
「ロボットみたいなこと言いながらティラミス食べる人、初めて見た……」
■
腹を満たした後は千裕の家へ寄った。
ベッドですることをして、裸で寝転んだまま穏やかな時間を過ごす。
「帰るの面倒でしょう。前みたいに奥の部屋使っていいんですよ」
「ん……」
同棲の誘いに対し、煮え切らない返事をしてしまう。
千裕は俺にCommandを向けなくなった。
Careさえもない。欲求不満になったら通院先で受けるように言う。
そばにいさせてほしい。Domではなく、一人の男として──あのときの言葉を誠実に体現すると、こうなるわけだ。
Domとして接さず、Subとして扱わない。彼も欲求不満になるだろうに。
彼のSubになって自分を見失うことを恐れる俺にとって、これ以上なくありがたい状況だろう。
だから安心して同棲すればいい。ただの恋人として。
(だがこれは……俺がもたない)
実は、彼の誠意に応えるべく通院先でCareを受けようとした。
だが無理だった。プライドが高すぎて。
自分がこんなにも頑固だとは知らなかった。
千裕や自分のためだと思っても、強制はしてこない人道的なDomにまったく従えなかった。
カルテに「バッヂが足りないジムトレーナーの気分」と書かれた。どういう意味なんだ。
Care従事者によるPlayは穏やかで、Commandに従えなくてもストレスが溜まりにくいように工夫されている。ゆえにSub dropに陥ることはないが、満たされることも決してない。
だから、千裕にはCareをちゃんと受けられているふりをしているが、ぜんぜんちっとも欲求不満なのである。
(今日もCommandを言ってもらえなかった……いや、それが普通なんだ、いまの俺たちの関係は。……でも、ああ、くそ、俺はなんて自分勝手なんだ、こういうときだけ都合良く千裕に期待するなんて。使われたら使われたで、きっと後にひきずるのに。でも、しかし、千裕だってつらくないのか? 我慢しているのか、それとも……うっ、あいつが誰かとPlayしてるなんて考えたくない。だったら俺でいいだろ、違う、俺はそれが嫌で、あれ?)
ダメだ。肉体性の欲望が満たされると、よけいに第二性の欲にばかり意識が向いてしまう。思考がぐちゃぐちゃだ。
俺は起き上がって脱ぎ捨てた服を拾いはじめた。
ここに居続けると千裕にあらぬ懇願をしてしまいそうになる。
下着をつけ、ベッドのふちに座りながらワイシャツに袖を通す。ボタンを閉めていると後ろから抱きつかれた。うなじにキスされる。
「まだしたいのか?」
「こうすることでしか引き止められないなら、何度でもしますよ」
肩に顔を埋められ、存在を確かめるように抱きしめられ続ける。
これでは服が着られない。
「……わかったわかった。そんなことをせずとも泊まる」
観念してふりむき、閉じたばかりのボタンを外した。シワになるからシャツは脱ぎ、下着だけでベッドに戻る。
「もう少し広いベッドを買え」
小言でごまかしながら自分の欲望を頭の外へ追いやり、目を閉じた。
「では、次の休みに」
彼の返事で会話が終わり、就寝。と思いきや、布団の下でもぞもぞと彼の脚が絡んできた。
結局まだするんじゃないか。こいつ、若いな……。
まあいい。だったらいっそ、抱き潰してもらうのもひとつだ。余計なことを考えずに済む。
俺がどっちなのか確かめようと探りを入れる社員も増えてきた。なんだかんだ躱しているが、もういつバレても構わないと思っている。
DomでもSubでも、俺の働き方は変わらないのだから。
「ほんっとに大丈夫なんですか? 普通なら過労で身体壊してますよ」
ナポリピッツァが美味いと評判のイタリアンレストランにいる。小さなテーブルを挟んで夕食をとりながら、千裕は俺の最近のスケジュールにドン引きしていた。
彼と距離を置いた後からさらに忙しくなっているため、休日らしい休日がなく仕事終わりに会うくらいしかできていない。
栄養はとれているか、睡眠はとれているか、毎度会うたび確認される。
「倒れたらそこまでの器ということだ」
「バトル漫画じゃないんですよ、この世界は」
先に運ばれていた前菜をつついていると、注文していたピザが運ばれてきた。
生地の縁がぷっくりと膨らんだ焼きたてのマルゲリータ。トマトの赤とチーズの乳白色のコントラストに、添えられたバジルの緑が鮮やかだ。
もう一枚はリピエーノで、チーズやサラミの包み焼きピザだ。ピザの固定概念を打ち崩す見た目をしている。
千裕は迷いながらまずマルゲリータを一切れ皿にとり、大きな口を開けて頬張った。
「生地がもちもちしてて……おいしい!」
もぐもぐと口を動かし、存分に味わって飲み込むと満面の笑みで俺を見る。
俺も食べるのを待っているのだと気付いて、一切れ手に取った。垂れるチーズを巻き取りつつ口へ運ぶ。
「……うまいな。香ばしくて」
「ですねぇ。この素朴な味がなんとも……ぱくぱく食べられちゃいますね。飲んでしまう……」
「ちゃんと噛め」
「はいっ」
意気込んで返事をしながら、リピエーノのほうにも手をつけ始めた。
ピザ一切れでここまで喜べるなら、彼の人生はいいものなのだろう。
冷めてはおいしくない。二人せっせと顎を動かした。
今夜は帰社の予定がないため、ゆっくりできる。
皿が空になったあとは他愛もない雑談が続いた。
ワイングラスも減ってきたころ、店員がテーブルへやってくる。
「お待たせいたしました。カフェ・コレットとアメリカーノ。ジェラートとティラミスです」
食後のドリンクとデザートがテーブルに置かれた。
俺がアメリカーノとティラミス。カフェなんとかとジェラートが千裕。
「……おまえのそれ、コーヒーか?」
千裕の手元のそれを見る。見た目は普通のブラックコーヒーだ。耐熱カップの中身はやけに少ないが。
「これは、グラッパというお酒とエスプレッソを混ぜたイタリアのホットドリンクですよ」
「アルコールとカフェインを混ぜて摂取するなんて、不摂生で死にたいのか」
「イタリア人も超過労の人には言われたくないと思います。──というより、大慈さん甘いものそんなに好きじゃないのに、またデザート頼んだんですか?」
目の前のもこもこしたデザートをフォークでつつく。
溶けかけのアイスクリームのような柔らかなクリームと生地を崩し、口へ運んだ。──コーヒーの苦味もあるが、ねっとりと甘い。
アメリカーノで舌をリセットしてから、言った。
「おまえが喜ぶから……」
「え?」
「俺が甘いものを頼むと、おまえが」
「ま、待ってください。僕は食事の時間を分かち合えるのが嬉しいだけで、別に……」
そんなことはないはずだ。
俺はティラミスを千裕のほうへ押しやる。
「いつも食べたそうにデザートメニューを見てるだろ。でも食後に何も頼まない俺に遠慮してメニューを閉じる。だから俺が食後のドリンクを頼むと、おまえは嬉しそうにする。デザートを頼めるから。──そして、俺がドリンクだけでなくデザートも頼むとおまえの機嫌はさらにわかりやすい。俺から一口もらえるからだ」
差し出されたデザートの皿を見て、千裕はデジャヴと納得を感じたようだ。
「結構、人のこと見てますね……」
みるみる顔が赤くなっていく。てっきり、わかって恒例の流れにしていると思っていた。無自覚だったのか。
「それに、味の好みはともかく糖は肉体のパフォーマンス維持のために必要だと気付いた」
千裕が味見するのを見届けて、手元に戻ってきたそれをまた一口食べる。
「ロボットみたいなこと言いながらティラミス食べる人、初めて見た……」
■
腹を満たした後は千裕の家へ寄った。
ベッドですることをして、裸で寝転んだまま穏やかな時間を過ごす。
「帰るの面倒でしょう。前みたいに奥の部屋使っていいんですよ」
「ん……」
同棲の誘いに対し、煮え切らない返事をしてしまう。
千裕は俺にCommandを向けなくなった。
Careさえもない。欲求不満になったら通院先で受けるように言う。
そばにいさせてほしい。Domではなく、一人の男として──あのときの言葉を誠実に体現すると、こうなるわけだ。
Domとして接さず、Subとして扱わない。彼も欲求不満になるだろうに。
彼のSubになって自分を見失うことを恐れる俺にとって、これ以上なくありがたい状況だろう。
だから安心して同棲すればいい。ただの恋人として。
(だがこれは……俺がもたない)
実は、彼の誠意に応えるべく通院先でCareを受けようとした。
だが無理だった。プライドが高すぎて。
自分がこんなにも頑固だとは知らなかった。
千裕や自分のためだと思っても、強制はしてこない人道的なDomにまったく従えなかった。
カルテに「バッヂが足りないジムトレーナーの気分」と書かれた。どういう意味なんだ。
Care従事者によるPlayは穏やかで、Commandに従えなくてもストレスが溜まりにくいように工夫されている。ゆえにSub dropに陥ることはないが、満たされることも決してない。
だから、千裕にはCareをちゃんと受けられているふりをしているが、ぜんぜんちっとも欲求不満なのである。
(今日もCommandを言ってもらえなかった……いや、それが普通なんだ、いまの俺たちの関係は。……でも、ああ、くそ、俺はなんて自分勝手なんだ、こういうときだけ都合良く千裕に期待するなんて。使われたら使われたで、きっと後にひきずるのに。でも、しかし、千裕だってつらくないのか? 我慢しているのか、それとも……うっ、あいつが誰かとPlayしてるなんて考えたくない。だったら俺でいいだろ、違う、俺はそれが嫌で、あれ?)
ダメだ。肉体性の欲望が満たされると、よけいに第二性の欲にばかり意識が向いてしまう。思考がぐちゃぐちゃだ。
俺は起き上がって脱ぎ捨てた服を拾いはじめた。
ここに居続けると千裕にあらぬ懇願をしてしまいそうになる。
下着をつけ、ベッドのふちに座りながらワイシャツに袖を通す。ボタンを閉めていると後ろから抱きつかれた。うなじにキスされる。
「まだしたいのか?」
「こうすることでしか引き止められないなら、何度でもしますよ」
肩に顔を埋められ、存在を確かめるように抱きしめられ続ける。
これでは服が着られない。
「……わかったわかった。そんなことをせずとも泊まる」
観念してふりむき、閉じたばかりのボタンを外した。シワになるからシャツは脱ぎ、下着だけでベッドに戻る。
「もう少し広いベッドを買え」
小言でごまかしながら自分の欲望を頭の外へ追いやり、目を閉じた。
「では、次の休みに」
彼の返事で会話が終わり、就寝。と思いきや、布団の下でもぞもぞと彼の脚が絡んできた。
結局まだするんじゃないか。こいつ、若いな……。
まあいい。だったらいっそ、抱き潰してもらうのもひとつだ。余計なことを考えずに済む。
58
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
世界で一番優しいKNEELをあなたに
珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。
Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。
抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。
しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。
※Dom/Subユニバース独自設定有り
※やんわりモブレ有り
※Usual✕Sub
※ダイナミクスの変異あり
共の蓮にて酔い咲う
あのにめっと
BL
神原 蓮華はΩSub向けDom派遣サービス会社の社員である。彼はある日同じ職場の後輩のαSubである新家 縁也がドロップしかける現場に居合わせる。他にDomがいなかったため神原が対応するが、彼はとある事件がきっかけでαSubに対して苦手意識を持っており…。
トラウマ持ちのΩDomとその同僚のαSub
※リバです。
※オメガバースとDom/Subユニバースの設定を独自に融合させております。今作はそれぞれの世界観の予備知識がないと理解しづらいと思われます。ちなみに拙作「そよ風に香る」と同じ世界観ですが、共通の登場人物はいません。
※詳細な性的描写が入る場面はタイトルに「※」を付けています。
※他サイトでも完結済
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
愛されSubは尽くしたい
リミル
BL
【Dom/Subユニバース】
玩具メーカーの取締役開発部長Dom(37)×元子役の大学生Sub(20)
かつて天才子役として名を馳せていた天使 汐は、収録中にSub drop(サブドロップ)に陥り、生死の境をさまよう。
不安定になっていた汐を救ったのは、スーツ姿の男だった。
素性や名前も知らない。でも、優しく撫でて「いい子」だと言ってくれた記憶は残っている。
父親の紹介で、自身の欲求を満たしてくれるDomを頼るものの、誰も彼も汐をひたすらに甘やかしてくる。こんなにも尽くしたい気持ちがあるのに。
ある夜、通っているサロンで不正にCommand(コマンド)を使われ、心身ともにダメージを負った汐を助けたのは、年上の男だ。
それは偶然にも15年前、瀕死の汐を救った相手──深見 誠吾だった。
運命的な出会いに、「恋人にもパートナーにもなって欲しい」と求めるも、深見にきっぱりと断られてしまい──!?
一筋縄ではいかない17才差の、再会から始まるラブ!
Illust » 41x様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる