【短編】生まれ変わっても愛してる──社会人×高校生/転生BL

牛丸 ちよ

文字の大きさ
1 / 2

生まれ変わっても愛してる(本編)

しおりを挟む
「シュガー!」

 街中ですれ違った男に思わず声をかけてしまった。長い黒髪に赤い瞳──前世の恋人を見間違えるはずがない。
 やっと見つけた。

「……誰?」

 返ってきた言葉は、ひどくそっけないものだった。

 片や学ラン、片やスーツ。かつては同い年だったが、今の俺と彼にはどう見ても歳の差がある。
 彼は子供のいたずらだと思ったらしい。前世の名を名乗った俺をジトっと見るだけ見て、そっぽを向いて行ってしまった。

 だが俺はめげない。物心ついた頃から前世を理解し、おまえを探していたのだから。
 生まれ変わりがあるのなら、来世でこそ一緒になろう──そう約束しただろ。


 後をつけると、そこは雀荘だった。
 窓から中を覗く。すると、制服に着替えて働く彼の姿があった。


 俺は後先考えずに店内へ飛び込み、「バイトしたい」と高らかに宣言する。


 彼は目をしばたかせ、俺がさっき会った高校生だと気付くと「バカ言うな」と追い出そうと近づいてきた。

「テメェに用はない! 責任者と話しさせろ!」

 その場で座り込みを始めれば、麻雀を楽しんでいた客は面白がってヤジを飛ばし、味方をしてくれた。

「なんだこのガキ、ヤクザかよ」

 あきれ顔のシュガーの後ろから、壮年の男が笑いながら現れる。どうやら店のオーナーらしい。……どう見たってこのおっさんのほうがカタギじゃない。けれどここで怯んでたまるか。

 金が必要な貧乏学生であることを訴え(働きたい目的は違うが、嘘は言っていない)、同情を必死に買った。

「まぁ、人も足りてないし、やる気があるなら結構」

 そう言っておっさんは俺を雇ってくれた。本当なら未成年は雀荘で働けないため、内緒で。


   ■


「名前、なんだっけ?」

 ロッカールームで使い古しの制服ベストを渡されながら話す。

志門シモン。前世と同じ名前だ」

「ふーん、そう」

 あんなに仲が良かったのに、前世の記憶がない彼は俺を変人だと思ってあしらってくる。これはこれで新鮮な感じがして悪くない。

「シュガーは今世でなんて名前をもらったんだ?」

「……オリゴ糖の糖に、口編に牙で、糖呀シュガ

「キ、キラキラ……」

「うるさいっ! だいたいキミ、どこで僕の名前を知ったんだよ。ちょっと発音が違うところも気持ち悪い」

 なるほど。だから街中で声をかけたとき、立ち止まって振り返ってくれたのか。
 外見だけでなく名前もほぼ同じなら、俺の知るシュガーだとますます確信が強くなる。

「どこでもなにも、前世で」

「もういいもういい、聞いてると頭がおかしくなりそうだ。僕は仕事を教える、キミは仕事を教わる、それ以外で雑談はナシ」

「……わかった」

 主張しすぎて避けられては意味がない。まずは仲良くなろうと思った。
 シュガーもとい糖呀は警戒しつつも大人の態度で俺に接してくれる。

「シュ……糖呀は何歳なんだ?」

「二十三」

 その日以降は前世の話をやめた。

 雀荘《王冠オウカン》は古い三階建てビルの一階を居抜きした小さな店で、他の階はテナントが退去していて廃墟同然だ。
 それをいいことに、糖呀は十五歳から二階に住み込んでバイトをしているようだった。様々なポイントでどう考えてもダメなやつだが、カタギには見えないおっさんがそれを良しとしている。

 糖呀は掃除から金銭管理、代打ち、何から何までをこなし、実質店長の働きをしていた。
 《王冠》は人が足りていないというか糖呀しかいないわけだが、彼がすべてやってしまうので、おっさんも増員の必要性を感じていなかったようだ。
 とはいえ、負担の心配をしていなかったわけではないようで、俺の存在はちょうど良かったらしい。

 週六勤務の糖呀に会うため、俺も雀荘に通い詰めた。放課後も、休日も。雀荘のタバコのにおいが染みつき、学校で非行の噂が立つくらいには。
 がむしゃらに仕事を覚え、糖呀が客の代打ちをしている間は能動的に店を回した。
 ナマイキだが働き者の俺を常連客も可愛がってくれて、思っていたよりずっと楽しいバイトだった。

 男顔だが美人系で、絶えないセクハラをのらりくらりとかわすしなやかな糖呀と、ガタイが良く、子供のくせに背伸びしてオラつく俺の組み合わせを、おっさんはいたく気に入ってくれた。高校を卒業したら王冠で働かないかとさえ言ってくれている。

 半年もすると、糖呀も俺のことを「変なヤツ」なりに認めてくれたように思う。


   ■ ■ ■


 ある日、頬を腫らして出勤した。糖呀は驚いた顔をして、プライベートな話を避けてきたくせに大人面で事情をたずねてきた。

「別に」

 普段とはうって変わって俺のほうが心を閉ざす。
 こればっかりは俺の問題で、糖呀には関係ないから。

 けれど珍しく彼のほうが引き下がらない。

「志門、キミはいつも同じ服を着ているし、 ロッカーで着替えるときは必ず身体のどこかにアザがあった。そのへんのバイトよりずっと多い給料を渡しているのに、友達と遊んだとかの話もない。家族の話もしない。……僕が何も思ってないなんてことはないんだよ」

「だから?」

「助けが必要なら言ってくれ」

「いらない。俺はやっていけるし、欲しいのはシュガーだけだ」

「いい加減にしなよ、虐待されてる自分から目を逸らして空想に逃げたっていいことなんかない」

「空想なんかじゃない!!」

 彼の言う通り、俺は家で暴力をふるわれている。両親が仕事の都合で海外に行き、親戚に引き取られた日から。
 親戚はうまく嘘をついて毎月送られてくる養育費を横領し、自分の子供ばかりをかわいがっている。
 俺は前世の記憶が強くて親を親だと思えない。その後ろめたさもあって、両親には俺なんかのことは忘れて楽しく働いていて欲しかった。だから黙って境遇を受け入れている。
 そもそも、前世の悲惨な生い立ちを思えば今世の恵まれっぷりは比べものにならない。だからなんにも苦じゃなかった。

 シュガーが俺を思い出してくれないことのほうがつらい。
 思春期の肉体はぜんぜん言うことを聞いてくれない。格好悪いとわかっていても涙が止まらなかった。

「大丈夫だよ、志門……」

 優しく抱きしめられても満たされない。
 俺がぼろぼろと泣き出した理由を、やっぱり彼はわかってくれないから。



 俺が泣き止むまで待ってくれて、それから缶コーヒーを奢ってくれた。

「タバコのほうがいい」

「……マセガキ」

 糖呀はバックヤードの窓を開ける。
 二人並んで外の風に当たった。

 渡された一本を口へ運び、彼の咥えたタバコから火をもらう。

 店は今も営業中だが、常連客たちが勝手に卓を囲んで勝手に飲食して勝手に精算してくれている。
 俺が頬を腫らして店に入ってきて糖呀がバックヤードから出てこないことに、なにかしらを察して気遣っているのか、呼ばれることもなかった。

 ふと、糖呀が口を開いた。

「……僕も似たようなものだから」

「糖呀も?」

「僕の親は親らしいことなんにもしてくれなくて、小学生のとき児相が介入して孤児院に連れて行かれた。でもさ、日本で瞳が赤い子供が生まれたらそりゃ気味悪いでしょ。孤児院でもいじめられてさ、脱走して今があるんだ」

「……ずっと一人なのか?」

「雀荘のみんなや、オヤジさんがいるよ」

 ふう、と紫煙を吐く。

「──志門が探してるシュガーって、どんな関係だったの?」

 そうか。警戒されないようその話に触れないようにしていたから、何も知らないんだ。
 俺は話した。誰にも語ったことのない、前世の記憶を。

「俺は……ある国の大物マフィアで、偶然拾った奴隷と恋に落ちるんだ。その奴隷──シュガーは、俺に人を信じる心や、愛する心を思い出させてくれた。裏切りと罪が蔓延はびこる残酷な裏社会で、シュガーは俺にとって唯一の安息地だった。シュガーにとっても俺はそういう存在だった。周りからは嘲笑わらわれたよ。そして、身を滅ぼした」

 目の前で人質になったシュガーは、俺の枷になるまいと自ら命を絶った。
 ……おまえのほうなんだ。来世があるならまた一緒に、普通に暮らそうと言ってくれたのは。
 おまえが死に、生きる希望を失った俺もやがて死んだ。
 そして今世で目を覚ましたんだ。

「なにそれ、僕の前世って奴隷?」

 糖呀はくすくすと笑った。まったく信じてない顔だ。こんな突飛な話、仕方ないか。


「僕ね、好きな人がいるんだ」


「え……」

 唐突な言葉に、俺はタバコを落としそうになる。
 彼の横顔を見つめた。こっちを向いて欲しいのに、彼は遠くを眺めている。

「でも、会いたいとは思ってない。ただ心の支えにしてる。言ったでしょ、僕も似たようなものだって。子供が一人で生きるのはつらい。心の支えは必要なんだ。だからキミのその話も……信じるよ。気持ちには応えられないけどね」

 彼が俺のために心を許してくれたことが伝わってくる。俺がただの子供だったなら、認めてくれる大人との出会いに慰めを得たかもしれない。
 でも俺は、違う。ただの子供じゃない。

「そ……れは、どんな相手なんだ。おまえみたいな男を放っておくなんて、贅沢すぎる」

 乾いて張り付く喉をむりやり震わせてそう言うと、彼はフフフと笑ってくれた。

「その人はいつも、タバコのにおいがするんだ。だからかな、雀荘に居着いたのも」

 そう話す糖呀の表情は、見たことがない優しい顔だった。愛おしく懐かしむように、ここにはいない誰かへ微笑みかけている。

 俺は冷水を浴びた心地になって、動揺を隠せない。
 考えたこともなかった。シュガーが俺ではない誰かを愛するかもしれないなんてこと。

 しかも、今の彼は俺のことを覚えていない。前世の記憶がまるっとない。
 つまり、現代の歴史の中を糖呀として生きている。の人生がある。

 彼が選んだ人がいるのなら、それを邪魔する権利なんて俺にない。

 ちり。短くなったタバコが俺の指を焦がした。

「わっ。タバコここに入れて、ほら」

 糖呀は携帯灰皿を俺に差し出す。

「…………ッ」

 俺は灰皿を無視してタバコを握り潰し、床に放り捨てた。
 そのまま踵を返して走り出す。

「ちょっと! 志門!?」

 背後から困惑した糖呀の声が聞こえた。今は名前を呼ばれるのさえ切なくて耐えられない。

 驚く常連客の卓の間を抜けて、店を飛び出した。


   ■


 行き場もなく街中を走る。子供みたいにしゃくりあげて泣いていた。
 もっと早くに生まれていれば、こんなことにはならなかったかな。
 そもそも、俺がシュガーを死なせなかったら。
 もっと早くに足を洗って、あいつをちゃんと幸せにできていたなら、こんな思いをせずに済んだ。

 シュガーのいない人生なんて意味がない。
 生まれ変わった意味も、なにも。

 気が付くと歩道橋の上に立っていた。見下ろす先では無数の車がせわしなく行き交っている。
 そういえば、前世の俺も追い詰められた先で撃たれて、建物の中階から地上へまっさかさまに落ちたなぁ。
 無意識のうちに、手すりへ手が伸びる。

「──志門!」

 腕をつかまれ、むりやり引き寄せられた。
 反射的に手を振り払い、見なくてもわかる声の主のほうへ振り返る。

「ほっとけよ! 俺のことを思い出せないくせに!」

 息を切らした糖呀は怒った顔をして俺を見る。
 俺もめいっぱいの腹立ちを込めて睨みつけていた。

「ほっとけるわけないだろ!」

「うるせぇ! 兄貴面すんな!」

 彼が優しいのはシュガーだからじゃない。俺がかわいそうだからだ。ムカつく。ムカつく。ムカつく!
 暴れる俺を抱きしめて落ち着かせようとするけれど、ぜんぜん逆効果だ。
 いっそ、糖呀ごと道路に落ちてやろうかと思う。

「信じてないくせに信じるとか、しょうもない責任感でほっとけないとか、同情した途端に優しくしようとすんな! なんにもわかってねぇくせに! 俺の気持ちなんて!」

「わかるよ!」

「わかるもんか!」

「話は最後まで聞けって言ってんだろクソガキ! 僕も存在しない人が好きなんだよ!! だからキミのこと笑ったりしなかっただろ!」

 ぴた、と俺は暴れるのを止める。

「存在しない……?」

「そうだよ。僕は夢の中でだけ会える人のことが好きなんだ。だからキミの妄想癖を笑うつもりないし、治そうとかおせっかい焼くつもりもない。ただ、これからキミと関わるのなら想いに応えられないことだけはハッキリさせておこうと──」

「待て待て待て、そいつどんな奴だ?」

「どんな奴って、タバコのにおいがすることくらいしか。夢から覚めるといつもぼんやりとしか思い出せなくて、名前も知らない」

「そこをなんとか」

「急になに……? うーん、彼は……とってもかっこよくて、優しくて、一緒にいると現実のつらいことをぜんぶ忘れられるし、世界が悪いことばかりじゃないって思わせてくれる。あ、瞳の色は……綺麗な金色をしてるんだ」

「……………金色と黒色のオッドアイ」

「え、なんでわかるの?」

 俺だから。

「それ、俺」

 糖呀はキョトンとして、それからけらけらと笑った。数センチ低い俺の頭をぽんぽんと叩いて撫で、しぶとくわがままを言う子供をあやすみたいに言う。

「キミは両目とも黒いし、年下だし、似ても似つかないよ」

「……………」

 俺はうつむいて、右目に指を突っ込んだ(と言うと大袈裟で、実際は表面を撫でた)──カラーコンタクトを外す。

「は? え?」

 顔を上げた俺を見て、糖呀は心底驚いた顔をしていた。
 どうだ? 夢の中の男と俺は似てるか?

「おまえが赤い瞳で気味悪がられたのと同じで、俺もオッドアイに生まれていじめられてたから、ずっとカラコンで隠してたんだ」

「……思い出した」

 まばたきも忘れて目を見開いたまま、糖呀は唇を震わせる。

「なんでもっと早く言ってくれなかったの、シモン」

  俺は大きなため息を吐いて、シュガーの肩をどついた。

「はじめから言ってただろ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

青龍将軍の新婚生活

蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。 武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。 そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。 「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」 幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。 中華風政略結婚ラブコメ。 ※他のサイトにも投稿しています。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
ある日ハイランクDomの榊千鶴に告白してきたのは、Subを怖がらせているという噂のあの子でー。 更新がずいぶん遅れてしまいました。全話加筆修正いたしましたので、また読んでいただけると嬉しいです。

同居人の距離感がなんかおかしい

さくら優
BL
ひょんなことから会社の同期の家に居候することになった昂輝。でも待って!こいつなんか、距離感がおかしい!

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中  二日に一度を目安に更新しております

【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話

日向汐
BL
「好きです」 「…手離せよ」 「いやだ、」 じっと見つめてくる眼力に気圧される。 ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26) 閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、 一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕 ・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・: 📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨ 短期でサクッと読める完結作です♡ ぜひぜひ ゆるりとお楽しみください☻* ・───────────・ 🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧 ❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21 ・───────────・ 応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪) なにとぞ、よしなに♡ ・───────────・

敵国の将軍×見捨てられた王子

モカ
BL
敵国の将軍×見捨てられた王子

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

処理中です...