naissance(ネサンス)

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6月『花』が輝く時

6月24日バーベナの魔法

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花「おはようございます!あれ?優花さん何しているんですか」
優花「今日は予約してるお客様が来られるの、だからその用意よ」
花「はぁー予約ってできるんですね」
優花「その人は何十年も前からの常連らしいの、それで毎年この日に買いに来るのよ。だから特別よ」

「おはようございます」
花「おはようござって、ふぁ!」
「どうかしたの?」
花「いやあ、凄く美人さんだと思いまして」
「ありがと、で、店長はどこかしら」
花「えっ、あ、優花さん!呼ばれてます!」
優花「はいはい、あら!おはようございます!お早いですね」
「早くしてくれる?こう見えて忙しいの」
優花「はい。えっと」

優花「こちら紫のバーベナですよね。確かにお渡ししました」
「ん、ありがと。じゃあ来年も来るから用意しておいて」
優花「はい、来年もよろしくお願いしますね」

花「優花さんあの人何者なんですか」
優花「んー、あまりお客様のことを話したくないけれど、彼女は毎年来るし、話した方がいいかしら」
花「お願いします!」
優花「んー、しょうがないわねぇ。あのね、あの人は魔女なのよ」
花「は?」
優花「本当よ」
花「あはは、優花さんでも嘘つかれるんですね。魔女なんているわけないじゃないですか」
優花「私も最初はそう思ったわ 。でもね、あの人全く歳をとらないのよ。それにうちの花を咲かしたこともあったらしいしね」
花「嘘、じゃないのですか?」
優花「残念な事に本当よ。」
花「ありゃぁ、でもなんで魔女がうちで花を買うんですか?」
優花「彼女、今日が誕生日らしいのよ、それで毎年買いに来るらしいわ」
花「ああ、だからバーベナ!確か花言葉は『魔力』に『魅力』。そういうことかー!」
優花「ええ、そうね」



優花「でも紫のバーベナの花言葉は『後悔』彼女は一体何を後悔しているのかしら」
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