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ドリュアスちゃんが来た!
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「うっ…ううぅぅ…」
「ねえフィルギャ…この子どうすれば良いの?」
「相当嬉しかったんだね、ドリュアスちゃん
今はそっとしておいてあげようよ」
私とフィルギャの目の前で鼻水垂らしながら大泣きしているのは、木の精霊・ドリュアスちゃんという子だ。
何故この子が私たちの前にいて泣いているのかというと、それは陽が完全に沈む前に遡る ーー。
◇
今から街を目指すには道中は危険ということから、フィルギャが用意してくれた冒険者7つ道具の1つ、万能テントを組み立て今日はここで野宿することになった。
受け取った冒険者カバンには冒険者7つ道具とちょっとしたアイテムが入るスペースがあるだけで、お宝とか見つけたら冒険者とかってどうやって収納しているんだろうという疑問がここにきて更に深まってしまった。
7つ道具は万能テント、魔石ランタン、魔符、干し肉、寝袋、タオル、サバイバルナイフだそうだ。
魔石ランタンは魔力を1回注ぐと2時間くらいは灯りが灯っているそうだ。
魔符はテントの内側に貼っておくと結界が張られモンスターに狙われないとのことらしい。
寝袋や干し肉、タオルにサバイバルナイフはまあ書いて字の如く必要だよね。
「アキラー!魚釣れたよー!」
とても献身的な守護妖精のおかげで無事晩御飯にありつけそうです。
火おこし魚の内臓処理はお手のものよ!
一度でも参加しておいて良かったガールスカウト!
割り箸がないからサバイバルナイフで削った木の枝2本を使いまして、魚の口から枝を入れ、エラを引っ掛けるようにしてお腹の中に入れる。
反対側にもエラがあるから同じように引っ掛けて、魚と枝をしっかり持ってぐりぐりっと回せば、あら簡単!
内臓がポーンと出てきたよ。
あとはお水でちょっと中身綺麗にして枝に刺して焼けば、今日の晩ご飯焼き魚になるってわけよ。
塩がないのがつらい…。
「そういえばさ、弱体能力とか能力強化の付与って狙って込められるものなの?」
魚を焼きながらふと思った疑問をフィルギャに投げかければ、フィルギャは魚を凝視しながらも答えてくれた。
「レベルが上がれば狙ってつけることできるけど
アキラの今のレベルは2だから、狙うのは無理かな」
「レベル!? 何レベルって!?」
「あー…そっか。ちゃんと説明してなかったね
うん。じゃあご飯の前に説明しておくね!」
フィルギャの説明によればこの世界の名前は《ユースレス》
人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族に竜人族、鳥人族、様々な種族が存在しているそうだ。
そして聖女伝説にもあったように敵対する魔族が存在している世界。
ユースレスの民には元々、魔族と戦うための力が生まれながらに備わっていたらしい。
しかし自身に特別な力があると思える者は少ない。誰だって強くカッコいいヒーローには憧れる。
だが格差や身分の違いから、逆立ちしたってなれるわけがないと、己の力を信じられない者たちが多く、ほとんどの民が力の発現に至らずその生涯を終えるそうだ。
力が発現した者たちは各地にある神殿で司祭から精霊の加護を授かることができるらしく、そこで自分が加護を得たい精霊を決めるそうだ。
魔族と戦うための力が生まれながらに備わっているから、レベルという強さの段階を表す数値が存在していると、フィルギャの話をまとめるとそういうことらしい。
人間の他にも色々な種族が存在するのはまさにファンタジーだね。
今から今後どう会わずに済むか考える必要性があるよ。
獣人族に竜人族って怖いわ!
絶対出会い頭に”こんにちは。いただきます”で頭からパクリでしょ!
偏見とか言わないで!妄想と言って!
だってそういうイメージしかないんだもんよ!
「ってか精霊の加護って自分で選べるんだね
てっきり生まれながらの運なのかと思ってたよ」
「職業に合った加護を選ばないと成長は見込めないからね
例えば剣豪、格闘家、大槌使いなんかは前線で戦うから
火の精霊サラマンダーの加護が適してるし
僧侶や神官なんかは回復魔法や補助魔法を使うから
水の精霊ウンディーネや風の精霊シルフの加護が適してるし
魔法使いに関してはどの精霊の加護でも適してるよ
前線で仲間をガードする盾兵なんかは地の精霊ノームの加護が適してて
貴族出身の剣士たちは聖騎士や護衛騎士になる人が多いから光の精霊ウィスプの加護を
狂戦士系統な人たちは闇の精霊シャドウの加護を選んだりしてるね」
「……あれ?
1つ属性足りてないような」
聖女伝説に出てきた精霊王はたしか7人いたはずだ。
つまり属性は7つあるってことになるよね?
もう1つの属性はなんではぶかれた?
「なん「木の精霊ドリュアスちゃんを忘れてんじゃないわよおおお!!」
言葉を遮り現れたフィルギャと同じくらいの大きさの子は、フィルギャにタックルをキメた。
唖然とする私と近くに吹っ飛んでったフィルギャを置き去りにし、鼻高々にその子は話を続けた。
「木の精霊の加護はどこでも樹脂が出せるのよ!」
「……え、それだけ?」
ここにいるのが私だけじゃなかったらそう言った人は絶対他にもいるはずだ。
樹脂が出せる。戦いにどう役立つんだそれ!
神殿の司祭も”木の精霊の加護は樹脂が出せる!”なんて説明したくないだろうよ。
「えっとね。木の精霊の加護は戦闘向きじゃないんだ
補助の役割の方が大きくて樹脂が出せる以外にも
木の生命力を人の生命力に変換する力や
睡眠作用のある花粉を撒き散らしたりできるんだよ」
ドリュアスちゃんの背中に飛び蹴りし補足をするフィルギャ。
さっきのタックルが相当ムカついたのね。
ヤンチャな守護妖精と精霊に囲まれてしまっていつか虫と間違えて叩き潰しそうで本当に怖いわ。
「補助の加護…樹脂……ふむ…」
樹脂か…趣味でやってたレジンアクセ作りに樹脂は必須。
レジンアクセに能力付与できれば商売になるんじゃないか!?
「良いじゃないか木の加護!樹脂最高!
私が木の精霊の良さを広めてあげるわ!」
私の何気ないこの一言がドリュアスちゃんの心に突き刺さったのか、彼女はぶわっと涙を滝のように流し出した。
え、私が泣かせた感じになってる?
「うっ…ううぅぅ…」
「ねえフィルギャ…この子どうすれば良いの?」
「相当嬉しかったんだね、ドリュアスちゃん
今はそっとしておいてあげようよ」
泣くほど嬉しいってどういうことよ。
木の精霊の加護ってそんなに人気ないの?
まあ、人気はないんだろうね…ここまで泣いてるってことは…。
「ユースレスの民は私のこと全然選んでくれないの!
みんな水の精霊のウンディーネちゃんや
火の精霊のサラマンダーくんや
風の精霊のシルフちゃんや地の精霊のノームくん
光の精霊のウィスプちゃんや闇の精霊のシャドウくんばっかり選ぶの!
各地にある精霊の像の前には信仰者からのお供え物がたくさん!
比べて私の像には何もない!
それどころか腐敗してるし顔崩れてるし鳥のフン塗れ!
酷いよ!あんまりだ!私だってお供え物欲しいよー!」
あ、キミが泣く原因そこなのね。
他の精霊たちが人気過ぎて木の精霊であるドリュアスちゃんの加護を受け、お供えをしてくれる信者が全くいないのね。
だから私が良さを広めてあげるなんて言ったから感動しちゃったのか…責任重大。
しかし清々しいくらい自分の欲に忠実な精霊だ。
こういうタイプの子は嫌いじゃないぜ。好きでもないけど。
「でもどういう風の吹き回し?
精霊が自ら接触しに来るなんて」
フィルギャの顔がとても不機嫌そうだ。
妖精と精霊って仲悪いの?
似たような存在かと思ってたんだけど実はそうじゃない?
「ふふん!精霊王様たちの会議で決定したのよ!
聖女召喚に巻き込まれた哀れな異界の人間に愛の手を!ってね!」
「へー…」
へー…哀れな異界の人間に愛の手が不人気加護とかいじめだな。
まったく手を差し伸べる気ないな。
ちくしょう…若い聖女だけ優遇しおって…。
「で!貴方お名前はなんというの!?」
「森泉 晶だけど…」
「アキラお婆ちゃんね!」
「うん。晶お姉さんな?」
見た目はお婆ちゃん、中身三十路!
そこ忘れてもらっちゃ困るわ。
こちとらなりたくてなったわけじゃないんだ!
妖精や精霊から見ても三十路はお姉さんでしょ!
そっちの方が歳いってるんでしょ!?
見た目に騙されないからな!
「さあさあ手を出して!
木の精霊の加護を授けるわね!
月に1回はお供えしてね!
お供えはなんでも良いわ!
でもお菓子だと最高に嬉しい!」
なんでも良いとは?
今サラッとお菓子所望してたよね?
え、気のせいかな?
あ、うん。木の精だな。
そんなこんなで木の精霊ドリュアスちゃんの加護を授かりました。
異世界の1日はフィルギャと魚を食べて終わった。
本当…私この世界でやっていけるのか?
「ねえフィルギャ…この子どうすれば良いの?」
「相当嬉しかったんだね、ドリュアスちゃん
今はそっとしておいてあげようよ」
私とフィルギャの目の前で鼻水垂らしながら大泣きしているのは、木の精霊・ドリュアスちゃんという子だ。
何故この子が私たちの前にいて泣いているのかというと、それは陽が完全に沈む前に遡る ーー。
◇
今から街を目指すには道中は危険ということから、フィルギャが用意してくれた冒険者7つ道具の1つ、万能テントを組み立て今日はここで野宿することになった。
受け取った冒険者カバンには冒険者7つ道具とちょっとしたアイテムが入るスペースがあるだけで、お宝とか見つけたら冒険者とかってどうやって収納しているんだろうという疑問がここにきて更に深まってしまった。
7つ道具は万能テント、魔石ランタン、魔符、干し肉、寝袋、タオル、サバイバルナイフだそうだ。
魔石ランタンは魔力を1回注ぐと2時間くらいは灯りが灯っているそうだ。
魔符はテントの内側に貼っておくと結界が張られモンスターに狙われないとのことらしい。
寝袋や干し肉、タオルにサバイバルナイフはまあ書いて字の如く必要だよね。
「アキラー!魚釣れたよー!」
とても献身的な守護妖精のおかげで無事晩御飯にありつけそうです。
火おこし魚の内臓処理はお手のものよ!
一度でも参加しておいて良かったガールスカウト!
割り箸がないからサバイバルナイフで削った木の枝2本を使いまして、魚の口から枝を入れ、エラを引っ掛けるようにしてお腹の中に入れる。
反対側にもエラがあるから同じように引っ掛けて、魚と枝をしっかり持ってぐりぐりっと回せば、あら簡単!
内臓がポーンと出てきたよ。
あとはお水でちょっと中身綺麗にして枝に刺して焼けば、今日の晩ご飯焼き魚になるってわけよ。
塩がないのがつらい…。
「そういえばさ、弱体能力とか能力強化の付与って狙って込められるものなの?」
魚を焼きながらふと思った疑問をフィルギャに投げかければ、フィルギャは魚を凝視しながらも答えてくれた。
「レベルが上がれば狙ってつけることできるけど
アキラの今のレベルは2だから、狙うのは無理かな」
「レベル!? 何レベルって!?」
「あー…そっか。ちゃんと説明してなかったね
うん。じゃあご飯の前に説明しておくね!」
フィルギャの説明によればこの世界の名前は《ユースレス》
人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族に竜人族、鳥人族、様々な種族が存在しているそうだ。
そして聖女伝説にもあったように敵対する魔族が存在している世界。
ユースレスの民には元々、魔族と戦うための力が生まれながらに備わっていたらしい。
しかし自身に特別な力があると思える者は少ない。誰だって強くカッコいいヒーローには憧れる。
だが格差や身分の違いから、逆立ちしたってなれるわけがないと、己の力を信じられない者たちが多く、ほとんどの民が力の発現に至らずその生涯を終えるそうだ。
力が発現した者たちは各地にある神殿で司祭から精霊の加護を授かることができるらしく、そこで自分が加護を得たい精霊を決めるそうだ。
魔族と戦うための力が生まれながらに備わっているから、レベルという強さの段階を表す数値が存在していると、フィルギャの話をまとめるとそういうことらしい。
人間の他にも色々な種族が存在するのはまさにファンタジーだね。
今から今後どう会わずに済むか考える必要性があるよ。
獣人族に竜人族って怖いわ!
絶対出会い頭に”こんにちは。いただきます”で頭からパクリでしょ!
偏見とか言わないで!妄想と言って!
だってそういうイメージしかないんだもんよ!
「ってか精霊の加護って自分で選べるんだね
てっきり生まれながらの運なのかと思ってたよ」
「職業に合った加護を選ばないと成長は見込めないからね
例えば剣豪、格闘家、大槌使いなんかは前線で戦うから
火の精霊サラマンダーの加護が適してるし
僧侶や神官なんかは回復魔法や補助魔法を使うから
水の精霊ウンディーネや風の精霊シルフの加護が適してるし
魔法使いに関してはどの精霊の加護でも適してるよ
前線で仲間をガードする盾兵なんかは地の精霊ノームの加護が適してて
貴族出身の剣士たちは聖騎士や護衛騎士になる人が多いから光の精霊ウィスプの加護を
狂戦士系統な人たちは闇の精霊シャドウの加護を選んだりしてるね」
「……あれ?
1つ属性足りてないような」
聖女伝説に出てきた精霊王はたしか7人いたはずだ。
つまり属性は7つあるってことになるよね?
もう1つの属性はなんではぶかれた?
「なん「木の精霊ドリュアスちゃんを忘れてんじゃないわよおおお!!」
言葉を遮り現れたフィルギャと同じくらいの大きさの子は、フィルギャにタックルをキメた。
唖然とする私と近くに吹っ飛んでったフィルギャを置き去りにし、鼻高々にその子は話を続けた。
「木の精霊の加護はどこでも樹脂が出せるのよ!」
「……え、それだけ?」
ここにいるのが私だけじゃなかったらそう言った人は絶対他にもいるはずだ。
樹脂が出せる。戦いにどう役立つんだそれ!
神殿の司祭も”木の精霊の加護は樹脂が出せる!”なんて説明したくないだろうよ。
「えっとね。木の精霊の加護は戦闘向きじゃないんだ
補助の役割の方が大きくて樹脂が出せる以外にも
木の生命力を人の生命力に変換する力や
睡眠作用のある花粉を撒き散らしたりできるんだよ」
ドリュアスちゃんの背中に飛び蹴りし補足をするフィルギャ。
さっきのタックルが相当ムカついたのね。
ヤンチャな守護妖精と精霊に囲まれてしまっていつか虫と間違えて叩き潰しそうで本当に怖いわ。
「補助の加護…樹脂……ふむ…」
樹脂か…趣味でやってたレジンアクセ作りに樹脂は必須。
レジンアクセに能力付与できれば商売になるんじゃないか!?
「良いじゃないか木の加護!樹脂最高!
私が木の精霊の良さを広めてあげるわ!」
私の何気ないこの一言がドリュアスちゃんの心に突き刺さったのか、彼女はぶわっと涙を滝のように流し出した。
え、私が泣かせた感じになってる?
「うっ…ううぅぅ…」
「ねえフィルギャ…この子どうすれば良いの?」
「相当嬉しかったんだね、ドリュアスちゃん
今はそっとしておいてあげようよ」
泣くほど嬉しいってどういうことよ。
木の精霊の加護ってそんなに人気ないの?
まあ、人気はないんだろうね…ここまで泣いてるってことは…。
「ユースレスの民は私のこと全然選んでくれないの!
みんな水の精霊のウンディーネちゃんや
火の精霊のサラマンダーくんや
風の精霊のシルフちゃんや地の精霊のノームくん
光の精霊のウィスプちゃんや闇の精霊のシャドウくんばっかり選ぶの!
各地にある精霊の像の前には信仰者からのお供え物がたくさん!
比べて私の像には何もない!
それどころか腐敗してるし顔崩れてるし鳥のフン塗れ!
酷いよ!あんまりだ!私だってお供え物欲しいよー!」
あ、キミが泣く原因そこなのね。
他の精霊たちが人気過ぎて木の精霊であるドリュアスちゃんの加護を受け、お供えをしてくれる信者が全くいないのね。
だから私が良さを広めてあげるなんて言ったから感動しちゃったのか…責任重大。
しかし清々しいくらい自分の欲に忠実な精霊だ。
こういうタイプの子は嫌いじゃないぜ。好きでもないけど。
「でもどういう風の吹き回し?
精霊が自ら接触しに来るなんて」
フィルギャの顔がとても不機嫌そうだ。
妖精と精霊って仲悪いの?
似たような存在かと思ってたんだけど実はそうじゃない?
「ふふん!精霊王様たちの会議で決定したのよ!
聖女召喚に巻き込まれた哀れな異界の人間に愛の手を!ってね!」
「へー…」
へー…哀れな異界の人間に愛の手が不人気加護とかいじめだな。
まったく手を差し伸べる気ないな。
ちくしょう…若い聖女だけ優遇しおって…。
「で!貴方お名前はなんというの!?」
「森泉 晶だけど…」
「アキラお婆ちゃんね!」
「うん。晶お姉さんな?」
見た目はお婆ちゃん、中身三十路!
そこ忘れてもらっちゃ困るわ。
こちとらなりたくてなったわけじゃないんだ!
妖精や精霊から見ても三十路はお姉さんでしょ!
そっちの方が歳いってるんでしょ!?
見た目に騙されないからな!
「さあさあ手を出して!
木の精霊の加護を授けるわね!
月に1回はお供えしてね!
お供えはなんでも良いわ!
でもお菓子だと最高に嬉しい!」
なんでも良いとは?
今サラッとお菓子所望してたよね?
え、気のせいかな?
あ、うん。木の精だな。
そんなこんなで木の精霊ドリュアスちゃんの加護を授かりました。
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本当…私この世界でやっていけるのか?
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