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さらば鍋、こんにちは冷蔵庫
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「鉄鉱石ってこれくらいでいいの?」
「うんうん。少量で大丈夫」
「ばあちゃん!枝拾ってきた!」
「ありがとうありがとう
これで準備がバッチリ整うよ」
双子に素材の素になるものを集めてもらい、合成。
集めてもらい合成を繰り返し――やっと準備が整った!
今手に入れた材料から、あると便利なピンセットと爪楊枝を合成すればスタートラインだ。
しかし思いの外準備に時間がかかってしまったので、アクセサリー作りは明日にしよう。
陽もかげり太陽光がなくなるからな……と、普通なら思うじゃろ?
夜でも作業できるようにUVライトも作った。作れたことに驚きを隠せずにいるよ。
材料は太陽光、樹脂または鉄、銅、亜鉛、そして希硫酸。
希硫酸とは水で薄めた低濃度の硫酸のことだ。
そこで硫酸が必要になり、硫黄が必要になったわけだが……火山とかこの近くになくね?
と、諦めた――しかし、ふと悪知恵が働いたのだ。
“硫黄、現物でなくてもいいのでは?”
現物限定とは書かれていなかったし、ものは試しと羊皮紙を小さく千切り、硫酸の分子式「H2SO4」と書いた羊皮紙を空き瓶の中に入れて合成鍋の中に入れてみた。
赤い光が消えたのを確認し恐る恐る蓋を開ければ、空き瓶だった瓶の中には少量の液体が入っていた。
「これは……!!」
フィルギャに鑑定してもらったところ“リューサン”となっているとのことで、なんと現物でなくても大丈夫であることが判明してしまったのだ。
“異世界やばたにえん”と口走りそうになったが律した。
私のキャラ崩壊に繋がりかねないからだ。もうキャラ崩壊してる感若干あるが、これ以上の崩壊は避けたい。
硫酸ができたのでこれを水が入った瓶と一緒に鍋の中へ入れ合成。希硫酸ができたのでUVライト作りに必要な素材をすべて合成鍋の中に入れ蓋を閉めた。
そして完成したのが、犬猫が首につけるエリザベスカラーみたいなカバーのついたUVライトだ。
ちなみに太陽光は光を鍋の中に当てることで満たされるようだ。
「なんてとんでもスキルを
貰ってしまったんだろうか……」
これは女神精霊王様にネックレスとブレスレットとイヤリングと指輪もお供えしないと割に合わないな。
「これで必要なものは揃ったの?」
「まあ……そうだね
あれば便利なものは一通り揃った」
ニヤニヤしたい気持ちを抑えつつ、今すぐに双子を呼んで一緒に作りたい――が、UVライトの存在は隠しておきたい。
いつ誰に製造方法は?と尋ねられて太陽光、樹脂または鉄、銅、亜鉛、そして希硫酸なんて言ったところで意味不明だろう。
そんなの相手にするの疲れるから絶対画期的なアイテムは隠しておいた方が良いんだよ。
自分が発明したものであれば大いに結構!自慢して広めるが、これは先人たちが開発したもので特許もその人たちにある。
異世界だからと特許違反して良い理由にはならないのだが――ミール皿やシリコンモールドについては許してほしい。作ってしまった後ですが……。
「アクセ作りは明日にして
グラントからもらった食材で夕飯にするか」
「メニューは?」
「もらってすぐに焼いておいた魚だね」
明日こそは冷蔵庫を合成鍋で作るぞ!
いや、むしろ果物を冷やすために今作ってしまえ!
計画性?そんなものは現世に置いてきた!
「冷蔵庫に必要な素材は……」
この世界の冷蔵庫、もとい氷魔導箱は19世紀後半から20世紀前半に使われていたとされる、電気を使わず氷を入れて冷やす冷蔵庫が一般的らしい。上段と下段に分かれたシンプルなデザイン。
上段部分には扉が2つついており、小さい方の扉に氷属性の魔核を魔力を込めてから入れるだけで良いそうだ。それだけでずっと冷蔵庫として機能するのだからすごい。
しかし魔核が盗まれれば終わり。
魔力を込めた人間の魔力が尽きても終わり。ただの鉄箱に成り果てるそうだ。
だから盗まれたりしないよう見張る係兼冷蔵庫番の人間がいるそうだ。
ずっと魔力を込めておくことはできないから、毎日数時間毎に交代し冷蔵庫の維持に努めるそうだ。泣けるね。
幸いにも私は付与ができるから盗まれても問題ないが……それで盗まれ続けるのはさすがに腹が立つから冷蔵庫を作っても、ポムニット家には他言無用と釘を刺しておこう。
魔力を込め続けることに関してはどうしようと考える。フィルギャに込めてもらう?
妖精虐待とか言われたら目も当てられない。
そうなるとソーラーパネル積んだ冷蔵庫を作りたい欲求が出てくるが……とりあえず魔力問題については後で考えよう。
「鉄、銅、アルミニウム、氷属性の魔核……ん?
なんかいつもと違って追記項目がある」
「なになに?
なんて書いてあるの?」
「氷魔導箱を設置したい場所に
合成鍋を置いてから合成してください――だってさ」
完成したら合成鍋から飛んで出てくるのか?
設置したい場所に自動配置機能か?
もしそうなら本当に万能じゃないか合成鍋!
今も十分優秀なのにもっと優秀になっちゃうとかどうしよう……。
「よし。台所へGOGO!」
想像通りの結果になる保証はないので、検証しに行こう。
検証は大事だからね。
◇
「……」
「合成鍋粉々だね」
検証。氷魔導箱を置きたい場所に合成鍋を置いて合成した結果、勝手に鍋の外に飛び出し設置された。
ただし合成鍋は犠牲となった……――。
大きな氷魔導箱の下敷きになり粉砕されてしまった。
女神精霊王様に復元可能なのかを聞いておいて良かった。早々に使えないスキルになったら魅了効果下げるアクセサリーをお供えするところだったよ。
「合成鍋よ……――
お前の犠牲は無駄にはならないぞ」
「すぐ元通りになるもんね」
「それなー」
台所に来る前に作っておいた氷属性を付与した魔核に魔力を込めて、いざ氷魔導箱起動!
「魔力込めて
ここに入れれば良いんだよね?」
「そうそう
あとは込めた分の魔力が尽きるまでは
ずっと稼働してくれるから大丈夫だよ」
「……ん?込めた分だけ稼働?
タルディちゃんは氷魔導箱に番人がいるって言ってたけど?
番人いらないの?」
「それは貴族とかお金持ちの家にある氷魔導箱のことだよ
新鮮な食材や冷えた飲み物を常備してお客様に最高なものを振舞うことが
貴族の嗜みってやつなんだろうね
貴族様はただでさえ豪華を好むからね!
氷魔導箱の数も多いんだよ」
見栄の世界に付き合わされる番人たち可哀想にな。
まあでもそれが仕事なんだから文句はないか。それでお給料もらってるわけだし。
「アキラが今込めた分だと2日は稼働するよ」
「できれば1年稼働にしたい
むしろ永久稼働にしたい」
「永久稼働させる魔力込めたら死んじゃうよアキラ…」
「まだ終活には早いな」
見た目は終活レベルだけど中身はまだ若い!
しかし過信すること勿れ。突拍子もない出来事で一気に中身も老け込むというからな……。
橙魔核(知力)でカバーしつつ絶対にボケない覚悟でこの世界で生き抜き、あの褐色肌皇子を必ずデバフ漬けの体にしてやるまでは死なぬ!
「よし――とりあえずグラントから貰った食材は
すべて冷蔵庫に入れた」
「これで食材の新鮮さがキープできるね」
「ポムニット家の面々にはこれからお世話になるからね
新鮮さがキープできるのは喜ばしいことだ」
毎日朝昼晩と市場に出向いて食材と値段と睨めっこなんてやってられるか。
安い時にまとめ買いして冷凍できるものは冷凍して保存しておく。料理が苦手でも冷凍食品は電子レンジ一つで食事が完成する――素晴らしい世の中だ。冷凍食品万歳!
しかしこの世界に冷凍食品はない。そもそも電子レンジもない。万能鍋で電子レンジを合成したとしても、この世界にはまだ電気というものがない。冷凍食品が作れても電子レンジが作れなきゃ意味がな……くもないな。
湯煎で調理できるタイプの冷凍食品なら作っておいて損はない。お湯沸かして調理できるなら楽ちん度が増すってもんよ。
「……あ、ダメだ
真空パックの素材わかんないわ」
いや、主にナイロンとポリエチレンの素材で作られてるっていうのは知っている。
わからないのは、分子構造とか化学式の方だ。わかるものに関してはまだなんとかなるけど……お手上げだな。
質素なものと考えつく料理を作って、質素な感じで日々を乗り切ろう。
「……でも、諦めたらそこで試合終了なんだよな」
真空パックが無理なら、燻製か塩漬け、瓶詰めでいけるはず。
真空じゃなくても“保存”の形は色々ある。
水分を飛ばす棚と、風通しのいい干し場、あと瓶を煮沸できる鍋があれば一夜干しなんかは作れるだろう。
質素でも、美味しくて長持ちするなら、それが一番のご馳走だと祖母も言っていたしな。
「よし。今後やることはいっぱいだぞフィルギャ!」
「目指せ、保存食マイスター!」
「え、マイスターまで突き詰めなくていいかな」
でもまあ……できる範囲でコツコツやっていけばいいか。
焦らず、丁寧に――だね。
「うんうん。少量で大丈夫」
「ばあちゃん!枝拾ってきた!」
「ありがとうありがとう
これで準備がバッチリ整うよ」
双子に素材の素になるものを集めてもらい、合成。
集めてもらい合成を繰り返し――やっと準備が整った!
今手に入れた材料から、あると便利なピンセットと爪楊枝を合成すればスタートラインだ。
しかし思いの外準備に時間がかかってしまったので、アクセサリー作りは明日にしよう。
陽もかげり太陽光がなくなるからな……と、普通なら思うじゃろ?
夜でも作業できるようにUVライトも作った。作れたことに驚きを隠せずにいるよ。
材料は太陽光、樹脂または鉄、銅、亜鉛、そして希硫酸。
希硫酸とは水で薄めた低濃度の硫酸のことだ。
そこで硫酸が必要になり、硫黄が必要になったわけだが……火山とかこの近くになくね?
と、諦めた――しかし、ふと悪知恵が働いたのだ。
“硫黄、現物でなくてもいいのでは?”
現物限定とは書かれていなかったし、ものは試しと羊皮紙を小さく千切り、硫酸の分子式「H2SO4」と書いた羊皮紙を空き瓶の中に入れて合成鍋の中に入れてみた。
赤い光が消えたのを確認し恐る恐る蓋を開ければ、空き瓶だった瓶の中には少量の液体が入っていた。
「これは……!!」
フィルギャに鑑定してもらったところ“リューサン”となっているとのことで、なんと現物でなくても大丈夫であることが判明してしまったのだ。
“異世界やばたにえん”と口走りそうになったが律した。
私のキャラ崩壊に繋がりかねないからだ。もうキャラ崩壊してる感若干あるが、これ以上の崩壊は避けたい。
硫酸ができたのでこれを水が入った瓶と一緒に鍋の中へ入れ合成。希硫酸ができたのでUVライト作りに必要な素材をすべて合成鍋の中に入れ蓋を閉めた。
そして完成したのが、犬猫が首につけるエリザベスカラーみたいなカバーのついたUVライトだ。
ちなみに太陽光は光を鍋の中に当てることで満たされるようだ。
「なんてとんでもスキルを
貰ってしまったんだろうか……」
これは女神精霊王様にネックレスとブレスレットとイヤリングと指輪もお供えしないと割に合わないな。
「これで必要なものは揃ったの?」
「まあ……そうだね
あれば便利なものは一通り揃った」
ニヤニヤしたい気持ちを抑えつつ、今すぐに双子を呼んで一緒に作りたい――が、UVライトの存在は隠しておきたい。
いつ誰に製造方法は?と尋ねられて太陽光、樹脂または鉄、銅、亜鉛、そして希硫酸なんて言ったところで意味不明だろう。
そんなの相手にするの疲れるから絶対画期的なアイテムは隠しておいた方が良いんだよ。
自分が発明したものであれば大いに結構!自慢して広めるが、これは先人たちが開発したもので特許もその人たちにある。
異世界だからと特許違反して良い理由にはならないのだが――ミール皿やシリコンモールドについては許してほしい。作ってしまった後ですが……。
「アクセ作りは明日にして
グラントからもらった食材で夕飯にするか」
「メニューは?」
「もらってすぐに焼いておいた魚だね」
明日こそは冷蔵庫を合成鍋で作るぞ!
いや、むしろ果物を冷やすために今作ってしまえ!
計画性?そんなものは現世に置いてきた!
「冷蔵庫に必要な素材は……」
この世界の冷蔵庫、もとい氷魔導箱は19世紀後半から20世紀前半に使われていたとされる、電気を使わず氷を入れて冷やす冷蔵庫が一般的らしい。上段と下段に分かれたシンプルなデザイン。
上段部分には扉が2つついており、小さい方の扉に氷属性の魔核を魔力を込めてから入れるだけで良いそうだ。それだけでずっと冷蔵庫として機能するのだからすごい。
しかし魔核が盗まれれば終わり。
魔力を込めた人間の魔力が尽きても終わり。ただの鉄箱に成り果てるそうだ。
だから盗まれたりしないよう見張る係兼冷蔵庫番の人間がいるそうだ。
ずっと魔力を込めておくことはできないから、毎日数時間毎に交代し冷蔵庫の維持に努めるそうだ。泣けるね。
幸いにも私は付与ができるから盗まれても問題ないが……それで盗まれ続けるのはさすがに腹が立つから冷蔵庫を作っても、ポムニット家には他言無用と釘を刺しておこう。
魔力を込め続けることに関してはどうしようと考える。フィルギャに込めてもらう?
妖精虐待とか言われたら目も当てられない。
そうなるとソーラーパネル積んだ冷蔵庫を作りたい欲求が出てくるが……とりあえず魔力問題については後で考えよう。
「鉄、銅、アルミニウム、氷属性の魔核……ん?
なんかいつもと違って追記項目がある」
「なになに?
なんて書いてあるの?」
「氷魔導箱を設置したい場所に
合成鍋を置いてから合成してください――だってさ」
完成したら合成鍋から飛んで出てくるのか?
設置したい場所に自動配置機能か?
もしそうなら本当に万能じゃないか合成鍋!
今も十分優秀なのにもっと優秀になっちゃうとかどうしよう……。
「よし。台所へGOGO!」
想像通りの結果になる保証はないので、検証しに行こう。
検証は大事だからね。
◇
「……」
「合成鍋粉々だね」
検証。氷魔導箱を置きたい場所に合成鍋を置いて合成した結果、勝手に鍋の外に飛び出し設置された。
ただし合成鍋は犠牲となった……――。
大きな氷魔導箱の下敷きになり粉砕されてしまった。
女神精霊王様に復元可能なのかを聞いておいて良かった。早々に使えないスキルになったら魅了効果下げるアクセサリーをお供えするところだったよ。
「合成鍋よ……――
お前の犠牲は無駄にはならないぞ」
「すぐ元通りになるもんね」
「それなー」
台所に来る前に作っておいた氷属性を付与した魔核に魔力を込めて、いざ氷魔導箱起動!
「魔力込めて
ここに入れれば良いんだよね?」
「そうそう
あとは込めた分の魔力が尽きるまでは
ずっと稼働してくれるから大丈夫だよ」
「……ん?込めた分だけ稼働?
タルディちゃんは氷魔導箱に番人がいるって言ってたけど?
番人いらないの?」
「それは貴族とかお金持ちの家にある氷魔導箱のことだよ
新鮮な食材や冷えた飲み物を常備してお客様に最高なものを振舞うことが
貴族の嗜みってやつなんだろうね
貴族様はただでさえ豪華を好むからね!
氷魔導箱の数も多いんだよ」
見栄の世界に付き合わされる番人たち可哀想にな。
まあでもそれが仕事なんだから文句はないか。それでお給料もらってるわけだし。
「アキラが今込めた分だと2日は稼働するよ」
「できれば1年稼働にしたい
むしろ永久稼働にしたい」
「永久稼働させる魔力込めたら死んじゃうよアキラ…」
「まだ終活には早いな」
見た目は終活レベルだけど中身はまだ若い!
しかし過信すること勿れ。突拍子もない出来事で一気に中身も老け込むというからな……。
橙魔核(知力)でカバーしつつ絶対にボケない覚悟でこの世界で生き抜き、あの褐色肌皇子を必ずデバフ漬けの体にしてやるまでは死なぬ!
「よし――とりあえずグラントから貰った食材は
すべて冷蔵庫に入れた」
「これで食材の新鮮さがキープできるね」
「ポムニット家の面々にはこれからお世話になるからね
新鮮さがキープできるのは喜ばしいことだ」
毎日朝昼晩と市場に出向いて食材と値段と睨めっこなんてやってられるか。
安い時にまとめ買いして冷凍できるものは冷凍して保存しておく。料理が苦手でも冷凍食品は電子レンジ一つで食事が完成する――素晴らしい世の中だ。冷凍食品万歳!
しかしこの世界に冷凍食品はない。そもそも電子レンジもない。万能鍋で電子レンジを合成したとしても、この世界にはまだ電気というものがない。冷凍食品が作れても電子レンジが作れなきゃ意味がな……くもないな。
湯煎で調理できるタイプの冷凍食品なら作っておいて損はない。お湯沸かして調理できるなら楽ちん度が増すってもんよ。
「……あ、ダメだ
真空パックの素材わかんないわ」
いや、主にナイロンとポリエチレンの素材で作られてるっていうのは知っている。
わからないのは、分子構造とか化学式の方だ。わかるものに関してはまだなんとかなるけど……お手上げだな。
質素なものと考えつく料理を作って、質素な感じで日々を乗り切ろう。
「……でも、諦めたらそこで試合終了なんだよな」
真空パックが無理なら、燻製か塩漬け、瓶詰めでいけるはず。
真空じゃなくても“保存”の形は色々ある。
水分を飛ばす棚と、風通しのいい干し場、あと瓶を煮沸できる鍋があれば一夜干しなんかは作れるだろう。
質素でも、美味しくて長持ちするなら、それが一番のご馳走だと祖母も言っていたしな。
「よし。今後やることはいっぱいだぞフィルギャ!」
「目指せ、保存食マイスター!」
「え、マイスターまで突き詰めなくていいかな」
でもまあ……できる範囲でコツコツやっていけばいいか。
焦らず、丁寧に――だね。
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