27 / 33
レジンアクセ作り、はじめました!
しおりを挟む
「よし。今日こそ作業を始めるぞ」
作業台の前に腰を下ろし、準備を整えながら気合を入れた。
テーブルの上にはレジンの材料、シリコンモールド、封入パーツ、ピンセット。
昨日のうちに作っておいたレジンアクセ作りに必要なアイテムたち。
自分で言うのもなんだが良い出来栄えだ。
目の前の品々になんともワクワクしてしまう。
「どんなデザインにするか
ちゃんと決めてから始めないとね」
そう言ったフィルギャの目は輝いていた。
どうやらレジンアクセという存在にずっと興味深々だったらしく、自分も作りたいと寝る前に駄々をこねていたほどだ。
駄々をこねなくても一緒に作るんだから駄々こね損だろと思っていた。
「そうだね……個性を出しつつ
冒険者として使いやすいデザインにしたいね」
フィルギャとそんな会話をしている最中、私の部屋の扉がノックされる音が聞こえた。
「どうぞ」と返事をすれば、双子がひょっこりと顔を覗かせた。
「婆ちゃん!準備できた?」
そう言えば昨日準備ができたら声をかけると言っておきながら寝ちゃったんだった。
双子もこうして覗きに来たってことは……何気に新しいものに対し、楽しみにしていてくれたってことか。
興味を持ってくれるのは嬉しいな。
「今呼びに行こうと思ってたところだよ」
まあ、嘘ですが。
今の今までそんなこと忘れてましたわ。
すまんとは思ってるが、悪いとは思っていない。
「これで何ができるの?」
「レジンアクセができるよ」
「レジンアクセってなに?」
「レジンアクセっていうのは……簡単に言うと
透明な樹脂を使って、いろんな形や模様を作り出したり
素材を中に閉じ込めて作れるアクセだよ」
言葉で説明するより作った方が早い気がするけど……とりあえず説明もしとかんとね。
シオンは目を丸くして聞いていたが、すぐに疑問が浮かんだようだ。
「それってどうやって作るの?
透明な樹脂?って、こぼれちゃうんじゃない?」
そこに気づくとはさすがである。
その質問があってこそ、木属性の能力を売りにできるってもんよ。
「その通り。だからこぼれないようにシリコンモールドっていう型に流し込んだり
昨日ヘイスが作ってくれたミール皿と組み合わせるんだよ」
そう言ってシリコンモールドとミール皿を手にし、双子に見せた。
「これがその型。ここに透明な樹脂を流し込み
固めるとアクセサリーの形になるんだよ」
双子はシリコンモールドとヘイスが作ったミール皿を興味深そうに交互に見ていた。
自分たちの父親がすごいものを作ったということがわかっているかどうかはわからないが、私にとっては神がかった仕事をしてくれたよ!
「なるほど…!
それで中に何かを閉じ込めることもできるんだね!」
理解力があったシオンは感心しながら言った。
リオンの方は理解しているのかちょっとわからん。
「そうそう。色粉を使って色をつけたり
小さな花やビーズを入れたりして、自分だけのオリジナルのアクセサリーが作れるんだよ」
「オリジナル?」
「リオンが想像したものが作れるってことね
二人が将来冒険者になったと仮定して
冒険者は動きやすく戦闘の邪魔になるようなものは一切つけないでしょ?」
「たしかに……グラントのおっちゃんも
すごい軽装備だった」
あれは軽装過ぎな気もするけど……人様のセンスに文句は言わないさ。
私は冒険者じゃないからね。
「だから戦闘中にも邪魔にならないような
小さなペンダントやリング、ブレスレットなんかを
相手のことを考えて作る必要があるんだよ
逆に商人相手なら派手目なのとか
貴族相手ならキラキラ系とかね」
「そっかー……そう考えるとレジンアクセって
オシャレアイテムだね!」
リオンの声が一段と弾んでいた。シオンも目を輝かせ前のめり状態だ。
その様子を見て不覚にも笑ってしまった。ここまで食いつくとは思ってなかった。
「じゃあ、実際にどんな風に作るのか説明するか」
ビックリするとは思うが……これも経験と、人差し指を双子の方に向けた。
前に一度指先から樹液を出した時のように、ほんの少しだけ樹液を流した。
いきなりの光景にシオンとリオンはビクッと体を震わせた。
思っていた通りの反応を見せる双子に無言で頷いてしまった。
わかるわかる。驚くよねー。
「これが“レジン液”っていう樹脂の液体
これは木属性の加護を選んだ人が使える能力ね
この樹脂の液体は紫外線、つまり太陽光で固まるよ」
レジン液にはUVレジン、エポキシレジンがあるんだけど…そこまで詳しく説明しなくて良いだろう。
UVレジンってなに?エポキシレジンってなに?と問われても、詳しくは説明できない。
なんせ私、ガチ勢じゃないから。
「へえー!光で固まるんだ!」
「魔法みたいだね!」
まあ……素材の話をすると化学反応なんだけど――
今回は“太陽光で固まる液体”って覚えておいてもらおう。
「さっきも言ったけど、レジン液は液体だから
形を保つにはこのシリコンモールドが必要だよ
まず好きな形のシリコンモールドを選ぶ
今回はこの楕円形の形にしてみよう」
と、言いながら実演してみせる。
これは女神様へのお供えだから綺麗に作らなければならない。
「型にまずいっぱいにならないくらいレジン液を注ぐ
型を持ってレジン液が全体に広がるように回す
ここで注意するのは気泡を残さないこと
わざと残して演出する人もいるけど
基本は取り除いておこうね
で、これを太陽光の下に置く」
窓の外から降り注ぐ太陽の光。
窓の縁のところに置き数秒で硬化が終わった。
やはり便利……。
「中、触ってみ」
「……あ。すごい!固まってる!」
「すげー!」
「そうだろうそうだろう
で、ここに二人が前に摘んでくれた
小さい花、加工済みのやつを中に入れる
そして気泡が入らないようにゆっくりレジン液を注ぐ
そしてまた硬化」
「何回も液を入れて硬化させるの?」
シオン……良い質問ですね。
ぶっちゃけ作業者によって手順は千差万別。
まずコーティングして始める人もいるし、直にやる人もいる。
詳しく知りたい人は動画を参考にするとわかりやすい。私も動画から入ったからな。
動画の人はコーティング派だったから私もコーティング派になっただけに過ぎない。
「最後にレジン液を溢れるギリギリまで注ぎ
昨日のうちに作っておいたラメを少々振る
そしてこの爪楊枝で気泡が入らないように混ぜ混ぜ
そして最後の硬化……モールドから取り出したら完成」
「わぁ……キラキラしてて、すごい!」
「魔法みたい……!」
「(すごいすごい!
アフロディーテ様絶対に喜ぶよ!)」
双子とフィルギャは完成したレジンアクセに目を輝かせていた。
趣味の範囲でやっている自分の低レベル作品をここまで気に入ってくれるなんてありがたい。
「あ。注意するがあってね
液体だから、服や机につくと大変だから
必ず、羊皮紙を下に敷いて、手袋もつけること
あと、作っててわかったと思うけど
ちょっと匂いもするから、窓を開けて換気も忘れずにね」
注意事項も伝えた。それでは実践と参りますか!
昨日のうちに準備しておいたゴム手袋とエプロン。
布マスクを二人にきちんと装備させた。
「じゃあまずは、自分たちで使いたい封入パーツを選んでみて
昨日のうちに作れるものは作っておいたからね」
就寝前に作った素材箱の中には、水の泡のようなホログラム、風を思わせる羽根のチャーム、ノームをイメージさせる岩っぽい質感のパウダーなど、工夫次第でいろんなデザインが作れそうなものがたくさん入っている。造花にした小さな花にもちろん色粉も作った。
透明は綺麗だけど、色味があった方が華やかさが出ることもある。
「小さい剣がある!すげー!」
私のダメ絵から生成された剣にすげーとコメントがつくとは思わなかった。
ありがとうリオン。造花やミニチュアを使いたい場合は某100円ショップ様のお世話になることをオススメするよ。
「羽根綺麗だね!」
鳥の羽根を綺麗にして合成したものだから害はない。
かくして、レジン作業の一日は賑やかに幕を開けた。
◇
「使う素材は決まったかい?」
しばらく人間3人と妖精1人で素材と睨めっこしていたが、そろそろ決まった頃だろうと声をかければ、双子はこれ!と見せてきた。
「俺はこれ!キラキラの青い粉と剣と盾飾り!」
「僕は緑色の粉と小さな花飾り!」
「(アキラアキラ!
僕は羽根のチャームとこのガラス玉!
あとこの青い粉!)」
「はいはい
じゃあ別容器にレジン液を用意しておいたから
各々好きなようにアクセ作りに勤しんでくれ
(フィルギャは双子が去ったあとで作ろうな)」
少々投げやり感をだしてしまったが、私は私で考えることが山積みなのだ。
そう―― ユーリスから受けた初の依頼品についてだ。
「さて……問題は、誰にどんな効果をつけるかってところだな」
指輪は外す頻度が高いし、格闘職なんて殴るたびに指へし折りそうだし却下。
ネックレスかブレスレットが無難だけど……キャラによるか。
「ユーリスは剣士だし……反応速度UPとかが良いかな?
グラントはもう見た目が脳筋タンク……本人の希望もあるし防御UPだな!
仲間を守りたいって言ってたし、挑発効果をつけるのも良いな。
ギリィは……素早さ。間違いない。格闘家だもんねどう見ても。
あ、でも格闘家なら打撃力UPとかも必要だな……。
ロットンは……女好きだが残念な性格だからな……異性に好感を持ってもらえるよう
魅了効果でもつけとくか」
感謝しろよロットン。
一生ナンパできない体になる呪いではなく、魅了効果をつけてあげるんだからな。
「付与する効果は決まった――作るぞ!」
作業台の前に腰を下ろし、準備を整えながら気合を入れた。
テーブルの上にはレジンの材料、シリコンモールド、封入パーツ、ピンセット。
昨日のうちに作っておいたレジンアクセ作りに必要なアイテムたち。
自分で言うのもなんだが良い出来栄えだ。
目の前の品々になんともワクワクしてしまう。
「どんなデザインにするか
ちゃんと決めてから始めないとね」
そう言ったフィルギャの目は輝いていた。
どうやらレジンアクセという存在にずっと興味深々だったらしく、自分も作りたいと寝る前に駄々をこねていたほどだ。
駄々をこねなくても一緒に作るんだから駄々こね損だろと思っていた。
「そうだね……個性を出しつつ
冒険者として使いやすいデザインにしたいね」
フィルギャとそんな会話をしている最中、私の部屋の扉がノックされる音が聞こえた。
「どうぞ」と返事をすれば、双子がひょっこりと顔を覗かせた。
「婆ちゃん!準備できた?」
そう言えば昨日準備ができたら声をかけると言っておきながら寝ちゃったんだった。
双子もこうして覗きに来たってことは……何気に新しいものに対し、楽しみにしていてくれたってことか。
興味を持ってくれるのは嬉しいな。
「今呼びに行こうと思ってたところだよ」
まあ、嘘ですが。
今の今までそんなこと忘れてましたわ。
すまんとは思ってるが、悪いとは思っていない。
「これで何ができるの?」
「レジンアクセができるよ」
「レジンアクセってなに?」
「レジンアクセっていうのは……簡単に言うと
透明な樹脂を使って、いろんな形や模様を作り出したり
素材を中に閉じ込めて作れるアクセだよ」
言葉で説明するより作った方が早い気がするけど……とりあえず説明もしとかんとね。
シオンは目を丸くして聞いていたが、すぐに疑問が浮かんだようだ。
「それってどうやって作るの?
透明な樹脂?って、こぼれちゃうんじゃない?」
そこに気づくとはさすがである。
その質問があってこそ、木属性の能力を売りにできるってもんよ。
「その通り。だからこぼれないようにシリコンモールドっていう型に流し込んだり
昨日ヘイスが作ってくれたミール皿と組み合わせるんだよ」
そう言ってシリコンモールドとミール皿を手にし、双子に見せた。
「これがその型。ここに透明な樹脂を流し込み
固めるとアクセサリーの形になるんだよ」
双子はシリコンモールドとヘイスが作ったミール皿を興味深そうに交互に見ていた。
自分たちの父親がすごいものを作ったということがわかっているかどうかはわからないが、私にとっては神がかった仕事をしてくれたよ!
「なるほど…!
それで中に何かを閉じ込めることもできるんだね!」
理解力があったシオンは感心しながら言った。
リオンの方は理解しているのかちょっとわからん。
「そうそう。色粉を使って色をつけたり
小さな花やビーズを入れたりして、自分だけのオリジナルのアクセサリーが作れるんだよ」
「オリジナル?」
「リオンが想像したものが作れるってことね
二人が将来冒険者になったと仮定して
冒険者は動きやすく戦闘の邪魔になるようなものは一切つけないでしょ?」
「たしかに……グラントのおっちゃんも
すごい軽装備だった」
あれは軽装過ぎな気もするけど……人様のセンスに文句は言わないさ。
私は冒険者じゃないからね。
「だから戦闘中にも邪魔にならないような
小さなペンダントやリング、ブレスレットなんかを
相手のことを考えて作る必要があるんだよ
逆に商人相手なら派手目なのとか
貴族相手ならキラキラ系とかね」
「そっかー……そう考えるとレジンアクセって
オシャレアイテムだね!」
リオンの声が一段と弾んでいた。シオンも目を輝かせ前のめり状態だ。
その様子を見て不覚にも笑ってしまった。ここまで食いつくとは思ってなかった。
「じゃあ、実際にどんな風に作るのか説明するか」
ビックリするとは思うが……これも経験と、人差し指を双子の方に向けた。
前に一度指先から樹液を出した時のように、ほんの少しだけ樹液を流した。
いきなりの光景にシオンとリオンはビクッと体を震わせた。
思っていた通りの反応を見せる双子に無言で頷いてしまった。
わかるわかる。驚くよねー。
「これが“レジン液”っていう樹脂の液体
これは木属性の加護を選んだ人が使える能力ね
この樹脂の液体は紫外線、つまり太陽光で固まるよ」
レジン液にはUVレジン、エポキシレジンがあるんだけど…そこまで詳しく説明しなくて良いだろう。
UVレジンってなに?エポキシレジンってなに?と問われても、詳しくは説明できない。
なんせ私、ガチ勢じゃないから。
「へえー!光で固まるんだ!」
「魔法みたいだね!」
まあ……素材の話をすると化学反応なんだけど――
今回は“太陽光で固まる液体”って覚えておいてもらおう。
「さっきも言ったけど、レジン液は液体だから
形を保つにはこのシリコンモールドが必要だよ
まず好きな形のシリコンモールドを選ぶ
今回はこの楕円形の形にしてみよう」
と、言いながら実演してみせる。
これは女神様へのお供えだから綺麗に作らなければならない。
「型にまずいっぱいにならないくらいレジン液を注ぐ
型を持ってレジン液が全体に広がるように回す
ここで注意するのは気泡を残さないこと
わざと残して演出する人もいるけど
基本は取り除いておこうね
で、これを太陽光の下に置く」
窓の外から降り注ぐ太陽の光。
窓の縁のところに置き数秒で硬化が終わった。
やはり便利……。
「中、触ってみ」
「……あ。すごい!固まってる!」
「すげー!」
「そうだろうそうだろう
で、ここに二人が前に摘んでくれた
小さい花、加工済みのやつを中に入れる
そして気泡が入らないようにゆっくりレジン液を注ぐ
そしてまた硬化」
「何回も液を入れて硬化させるの?」
シオン……良い質問ですね。
ぶっちゃけ作業者によって手順は千差万別。
まずコーティングして始める人もいるし、直にやる人もいる。
詳しく知りたい人は動画を参考にするとわかりやすい。私も動画から入ったからな。
動画の人はコーティング派だったから私もコーティング派になっただけに過ぎない。
「最後にレジン液を溢れるギリギリまで注ぎ
昨日のうちに作っておいたラメを少々振る
そしてこの爪楊枝で気泡が入らないように混ぜ混ぜ
そして最後の硬化……モールドから取り出したら完成」
「わぁ……キラキラしてて、すごい!」
「魔法みたい……!」
「(すごいすごい!
アフロディーテ様絶対に喜ぶよ!)」
双子とフィルギャは完成したレジンアクセに目を輝かせていた。
趣味の範囲でやっている自分の低レベル作品をここまで気に入ってくれるなんてありがたい。
「あ。注意するがあってね
液体だから、服や机につくと大変だから
必ず、羊皮紙を下に敷いて、手袋もつけること
あと、作っててわかったと思うけど
ちょっと匂いもするから、窓を開けて換気も忘れずにね」
注意事項も伝えた。それでは実践と参りますか!
昨日のうちに準備しておいたゴム手袋とエプロン。
布マスクを二人にきちんと装備させた。
「じゃあまずは、自分たちで使いたい封入パーツを選んでみて
昨日のうちに作れるものは作っておいたからね」
就寝前に作った素材箱の中には、水の泡のようなホログラム、風を思わせる羽根のチャーム、ノームをイメージさせる岩っぽい質感のパウダーなど、工夫次第でいろんなデザインが作れそうなものがたくさん入っている。造花にした小さな花にもちろん色粉も作った。
透明は綺麗だけど、色味があった方が華やかさが出ることもある。
「小さい剣がある!すげー!」
私のダメ絵から生成された剣にすげーとコメントがつくとは思わなかった。
ありがとうリオン。造花やミニチュアを使いたい場合は某100円ショップ様のお世話になることをオススメするよ。
「羽根綺麗だね!」
鳥の羽根を綺麗にして合成したものだから害はない。
かくして、レジン作業の一日は賑やかに幕を開けた。
◇
「使う素材は決まったかい?」
しばらく人間3人と妖精1人で素材と睨めっこしていたが、そろそろ決まった頃だろうと声をかければ、双子はこれ!と見せてきた。
「俺はこれ!キラキラの青い粉と剣と盾飾り!」
「僕は緑色の粉と小さな花飾り!」
「(アキラアキラ!
僕は羽根のチャームとこのガラス玉!
あとこの青い粉!)」
「はいはい
じゃあ別容器にレジン液を用意しておいたから
各々好きなようにアクセ作りに勤しんでくれ
(フィルギャは双子が去ったあとで作ろうな)」
少々投げやり感をだしてしまったが、私は私で考えることが山積みなのだ。
そう―― ユーリスから受けた初の依頼品についてだ。
「さて……問題は、誰にどんな効果をつけるかってところだな」
指輪は外す頻度が高いし、格闘職なんて殴るたびに指へし折りそうだし却下。
ネックレスかブレスレットが無難だけど……キャラによるか。
「ユーリスは剣士だし……反応速度UPとかが良いかな?
グラントはもう見た目が脳筋タンク……本人の希望もあるし防御UPだな!
仲間を守りたいって言ってたし、挑発効果をつけるのも良いな。
ギリィは……素早さ。間違いない。格闘家だもんねどう見ても。
あ、でも格闘家なら打撃力UPとかも必要だな……。
ロットンは……女好きだが残念な性格だからな……異性に好感を持ってもらえるよう
魅了効果でもつけとくか」
感謝しろよロットン。
一生ナンパできない体になる呪いではなく、魅了効果をつけてあげるんだからな。
「付与する効果は決まった――作るぞ!」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる