28 / 33
ギルド受け取り?いいえ、対面受け取り派です
しおりを挟む
「……こんなとこか」
ユーリスたちに納品するレジンアクセは服やマントにつけることができるピンバッチタイプにしてみた。
封入した素材はそれぞれ初対面での印象を元に組み込んでみた。
まずユーリス……爽やか系男子。
見た目だけなら貴族街を歩いてても違和感ないレベル。主人公級なのに、蓋を開ければ介護男子だったことに驚きを隠せない。世話焼き。オカンか?
そんな彼には、澄んだ海と青空をモチーフにしたデザインを選んだ。
清涼感のある青と白のレイヤーに、小さな剣をクロスさせたパーツを封入。
双剣使いっぽかったしクロスさせるっきゃないに至ったこの中二病思考!誰か殴ってくれ。
効果は反応速度上昇を一点狙いCで添えてみた。
ロットン……圧倒的チャラ男。二重人格者であったことに驚いたがチャラ男成分が強すぎる。
そんな彼には、豪華絢爛なデザインにしてみた。
艷やかな紫と金のグラデーション。煌めく金粉と小さなハートのチャームを封入。遊郭の花魁チックな見た目からしてもうナンパ仕様である。
魅了効果を付与したから、これで撃沈率も少しは減るだろう。多分。あとは本人の性格の問題だ。
グラント……胸筋ゴリラ。いや違う、守護系胸筋ゴリラ。悪口ではない。良い意味でだ。
家族を守るために力を求めたその生き様は私には到底真似できん。
そんな彼には砕いた鉄鉱石の欠片と、小さな銀の盾のパーツを使用。
色味はなし。余分なものは要らん。あいつは純粋に真っ直ぐがよく似合う!
実際につければグラントの漢度も3割増し……いや、筋肉に押し負けて目立たない可能性あり。むしろ目立たないなレジンアクセ。
効果はもちろん防御力アップ。紙装甲のタンクにタゲ取りさせてみろ、余裕で床ペロだぞ。
ギリィ……積極的に話すタイプではなさそうな青年。
格闘家の割にかなり細身だけど、きっと脱いだらすごいんですな細マッチョ。
顔立ち的にもカッコいいとは思うが、道中そんなに会話がなかったから謎多き人物。
彼には燃え上がる感情みたいなのが見えないから、下地は黒のレジン液。そこに赤とオレンジのレジン液で作った炎型のパーツを封入、少しだけ銀の粉をあしらってみた。
完成してみれば和な仕上がりになっていた。三日月か満月のパーツも入れれば良かったかなと思ったがこれでも十分だろう。
効果は格闘家にあれば嬉しいと思う素早さアップを仕込んだ。
できれば全部にもう1つ追加付与をしたかったが、変な効果がついたら作り直しだからやめた。
考えてもみたまえよ?
この一点狙いCの効果は優秀なのに、ここに“装備時に衣服が弾け飛ぶ呪い”が付与されましたなんて出た日にはあいつらが変態扱いされてしまうよ。そして確実に私は袋叩きにされる。恩を仇で返す行為だよこれ……。
見たさ的には100%なんだけどね。腹抱えて笑えそうだよ。
「婆ちゃん見て見て!できたー!」
リオンが差し出してきたのは、剣と盾のチャームを封じ込めたキラキラの青いレジンアクセ。
見た目は完全に“冒険者予備軍”のそれだ。さっき私が話していた邪魔になるかもしれないというのをしっかり覚えているようで、私が作ったのと同じピンバッチタイプで仕上がっている。
「僕のはこれ!」
シオンはというと、緑のレジン液で作った葉と小さな白い花を封入したシンプルなデザインのレジンアクセ。
シンプルだがどこか上品さがある。初心者とは思えないほど配置センスがある。私よりセンスあるのでは?
シオンの方は冒険者になるつもりはそこまでないのか、ヘイスが作ったミール皿に固定しネックレスタイプに仕上がっている。
「(二人ともセンス良いね)」
「(フィルギャもそう思う?
私よりも良い出来すぎて泣きそうなんだけど)」
こんな何気なく作った初めてのアクセサリーが、双子の将来にどう影響するのかはわからない。影響を与えるほどのものではないかもしれない。それでも物作りを経験することは決して無駄なことではない。自分で考え形にする、発想力と創造力は培っておいて損はないはずだ。
冒険者になるのか、ヘイスの跡を継ぐのか……まあ、私には関係ないな。所詮は赤の他人なもんで。
まあレジンアクセを販売するという目標があるから、腕を見込んでクラフターになってほしいという気持ちはある。私の代わりに作ってクレメンス。ただし売り上げは私の懐に入るがな!
「二人ともセンス良いな
これを機にアクセサリー職人になるのはどう?」
そう問えば二人は少し考えるも首を横に振った。
「俺は冒険者になって
父さんにお宝持ってかえるんだ!」
「僕は困ってる人を助けられる人になりたいなぁ」
「(エリュシオンくんは魔法の才があるし
シュベリオンくんは万能型だから
二人とも冒険者コース突き進みそうだね)」
なんと面白みがない世界なんだろうか。冒険者以外の選択肢はないのか?
もう少し広い視野を持とうぜ異世界人!
「そっかそっか……
まあがんばんなさいよ」
外野が文句言ったところで自分の人生だ。好きに選択して好きに生きれば良い。ただし自己責任な。自分の選択に他人は関係ない。八つ当たりも責任転嫁もするんじゃないぞ。
「これお父さんに見せてくる!」
「俺も!」
「あー……ちょい待ち」
せっかくの処女作だ。役立ちそうな効果だけでも付与しといてあげるかな。
「(なにか付与してあげるの?)」
「(そうだね。上昇能力のランク上げしたいし)」
付与の能力があったところで使わないことにはランクアップもしないからね。
一点狙いCのスキルレベルも上げたいから特別に付与しといてあげよう。
「(魔力アップとか?器用さアップとか?)」
「(魅了アップ)」
「(今でも十分可愛い子たちを
これ以上可愛くするつもりなの!?
ショタコンの登場待ったなしになるよ!)」
ショタコンが双子に群がったところで一斉検挙。
《ディブル》の治安がよくなる未来が見えるというのにご満足いただけない?
どこが不服なんだ。
「婆ちゃん?」
「どうしたの?」
……危ない目には合わすのはダメよな。
「おまじないかけといてあげるよ」
呪いと書いて呪いと読む。
「シオンとリオンに危害を加えるべからずってな」
「「べからず?」」
これはアフロディーテ様が教えてくれた制約付きの付与だ。
シオンとリオンに危害…つまり悪意や殺意を持って接する相手を対象に発動するもの。
具体的にどうなるって?
そこは発動してからのお楽しみだよ。はっはっは!
「(アキラ……今日一番の悪い顔してるよ)」
「(褒め言葉ありがとねフィルギャ!)」
さて……双子もヘイスのところに向かったわけだし、私も商業ギルドへ納品しに行くか。
そういえばふと疑問に思うんだよね。
納品したタイミングでどうやってユーリスたちに納品されたことが伝わるんだろ?
伝書鳩でもいるのか?
それとも前にギリィが使っていた伝令水晶でも使うのか?
◇
「納品登録と同時に、対象者に通知が届くようになってます!」
商業ギルドへ到着し、受付のベルを鳴らせば奥の方からタルディちゃんが転びそうになりながらも、今日は転ばず姿を見せたことに一瞬舌打ちをしそうになった。ドジっ子は本日旅に出ているようだ。
納品するレジンアクセをカウンターの上に置くとタルディちゃんは「これがレジンアクセですか…」と呟くも手続き書類を手渡してきた。
必要なことを記入しながら納品について話を聞けば通知がいく仕様になっているそうだ。
「へぇ……そんな仕組みなんだね」
「はいっ!ギルド証と連動してますから、皆さんすぐに気づかれ――」
「通知を受け取りました」
「「!!?」」
ギルドの扉はいつ開かれたのだろうか?
まさかのユーリスの声が私の背後から降ってきた。
私とドジっ子タルディちゃんが驚き振り返ればイケメン見た目寡黙系男子ユーリスが、相も変わらずクールで涼やかな表情をして立っていた。
「(……って、いやいやいや!?
タルディちゃんが通知送ってから
まだ数分も経ってないんだけど!?
通知システムと心が繋がってんの?
一心同体か!?)」
「ユーリスさん早過ぎでは!?」
タルディちゃんも吃驚の速さ。
まさかーー考えたくないがユーリス……お前商業ギルドの周りを常にうろうろしてたわけではなかろうな?
ちゃんとダンジョンとかに潜ってモンスター討伐してたんだよな?
爽やか青年がまさかのストーカーなんて笑えないぞ。
「冒険者ギルドに依頼達成の報告をし
宿に戻ろうと思っていたところ
商業ギルドへ入って行くアキラさんを見かけたので」
喜べ。ストーカーの容疑は晴れたぞ。
ユーリスたちに納品するレジンアクセは服やマントにつけることができるピンバッチタイプにしてみた。
封入した素材はそれぞれ初対面での印象を元に組み込んでみた。
まずユーリス……爽やか系男子。
見た目だけなら貴族街を歩いてても違和感ないレベル。主人公級なのに、蓋を開ければ介護男子だったことに驚きを隠せない。世話焼き。オカンか?
そんな彼には、澄んだ海と青空をモチーフにしたデザインを選んだ。
清涼感のある青と白のレイヤーに、小さな剣をクロスさせたパーツを封入。
双剣使いっぽかったしクロスさせるっきゃないに至ったこの中二病思考!誰か殴ってくれ。
効果は反応速度上昇を一点狙いCで添えてみた。
ロットン……圧倒的チャラ男。二重人格者であったことに驚いたがチャラ男成分が強すぎる。
そんな彼には、豪華絢爛なデザインにしてみた。
艷やかな紫と金のグラデーション。煌めく金粉と小さなハートのチャームを封入。遊郭の花魁チックな見た目からしてもうナンパ仕様である。
魅了効果を付与したから、これで撃沈率も少しは減るだろう。多分。あとは本人の性格の問題だ。
グラント……胸筋ゴリラ。いや違う、守護系胸筋ゴリラ。悪口ではない。良い意味でだ。
家族を守るために力を求めたその生き様は私には到底真似できん。
そんな彼には砕いた鉄鉱石の欠片と、小さな銀の盾のパーツを使用。
色味はなし。余分なものは要らん。あいつは純粋に真っ直ぐがよく似合う!
実際につければグラントの漢度も3割増し……いや、筋肉に押し負けて目立たない可能性あり。むしろ目立たないなレジンアクセ。
効果はもちろん防御力アップ。紙装甲のタンクにタゲ取りさせてみろ、余裕で床ペロだぞ。
ギリィ……積極的に話すタイプではなさそうな青年。
格闘家の割にかなり細身だけど、きっと脱いだらすごいんですな細マッチョ。
顔立ち的にもカッコいいとは思うが、道中そんなに会話がなかったから謎多き人物。
彼には燃え上がる感情みたいなのが見えないから、下地は黒のレジン液。そこに赤とオレンジのレジン液で作った炎型のパーツを封入、少しだけ銀の粉をあしらってみた。
完成してみれば和な仕上がりになっていた。三日月か満月のパーツも入れれば良かったかなと思ったがこれでも十分だろう。
効果は格闘家にあれば嬉しいと思う素早さアップを仕込んだ。
できれば全部にもう1つ追加付与をしたかったが、変な効果がついたら作り直しだからやめた。
考えてもみたまえよ?
この一点狙いCの効果は優秀なのに、ここに“装備時に衣服が弾け飛ぶ呪い”が付与されましたなんて出た日にはあいつらが変態扱いされてしまうよ。そして確実に私は袋叩きにされる。恩を仇で返す行為だよこれ……。
見たさ的には100%なんだけどね。腹抱えて笑えそうだよ。
「婆ちゃん見て見て!できたー!」
リオンが差し出してきたのは、剣と盾のチャームを封じ込めたキラキラの青いレジンアクセ。
見た目は完全に“冒険者予備軍”のそれだ。さっき私が話していた邪魔になるかもしれないというのをしっかり覚えているようで、私が作ったのと同じピンバッチタイプで仕上がっている。
「僕のはこれ!」
シオンはというと、緑のレジン液で作った葉と小さな白い花を封入したシンプルなデザインのレジンアクセ。
シンプルだがどこか上品さがある。初心者とは思えないほど配置センスがある。私よりセンスあるのでは?
シオンの方は冒険者になるつもりはそこまでないのか、ヘイスが作ったミール皿に固定しネックレスタイプに仕上がっている。
「(二人ともセンス良いね)」
「(フィルギャもそう思う?
私よりも良い出来すぎて泣きそうなんだけど)」
こんな何気なく作った初めてのアクセサリーが、双子の将来にどう影響するのかはわからない。影響を与えるほどのものではないかもしれない。それでも物作りを経験することは決して無駄なことではない。自分で考え形にする、発想力と創造力は培っておいて損はないはずだ。
冒険者になるのか、ヘイスの跡を継ぐのか……まあ、私には関係ないな。所詮は赤の他人なもんで。
まあレジンアクセを販売するという目標があるから、腕を見込んでクラフターになってほしいという気持ちはある。私の代わりに作ってクレメンス。ただし売り上げは私の懐に入るがな!
「二人ともセンス良いな
これを機にアクセサリー職人になるのはどう?」
そう問えば二人は少し考えるも首を横に振った。
「俺は冒険者になって
父さんにお宝持ってかえるんだ!」
「僕は困ってる人を助けられる人になりたいなぁ」
「(エリュシオンくんは魔法の才があるし
シュベリオンくんは万能型だから
二人とも冒険者コース突き進みそうだね)」
なんと面白みがない世界なんだろうか。冒険者以外の選択肢はないのか?
もう少し広い視野を持とうぜ異世界人!
「そっかそっか……
まあがんばんなさいよ」
外野が文句言ったところで自分の人生だ。好きに選択して好きに生きれば良い。ただし自己責任な。自分の選択に他人は関係ない。八つ当たりも責任転嫁もするんじゃないぞ。
「これお父さんに見せてくる!」
「俺も!」
「あー……ちょい待ち」
せっかくの処女作だ。役立ちそうな効果だけでも付与しといてあげるかな。
「(なにか付与してあげるの?)」
「(そうだね。上昇能力のランク上げしたいし)」
付与の能力があったところで使わないことにはランクアップもしないからね。
一点狙いCのスキルレベルも上げたいから特別に付与しといてあげよう。
「(魔力アップとか?器用さアップとか?)」
「(魅了アップ)」
「(今でも十分可愛い子たちを
これ以上可愛くするつもりなの!?
ショタコンの登場待ったなしになるよ!)」
ショタコンが双子に群がったところで一斉検挙。
《ディブル》の治安がよくなる未来が見えるというのにご満足いただけない?
どこが不服なんだ。
「婆ちゃん?」
「どうしたの?」
……危ない目には合わすのはダメよな。
「おまじないかけといてあげるよ」
呪いと書いて呪いと読む。
「シオンとリオンに危害を加えるべからずってな」
「「べからず?」」
これはアフロディーテ様が教えてくれた制約付きの付与だ。
シオンとリオンに危害…つまり悪意や殺意を持って接する相手を対象に発動するもの。
具体的にどうなるって?
そこは発動してからのお楽しみだよ。はっはっは!
「(アキラ……今日一番の悪い顔してるよ)」
「(褒め言葉ありがとねフィルギャ!)」
さて……双子もヘイスのところに向かったわけだし、私も商業ギルドへ納品しに行くか。
そういえばふと疑問に思うんだよね。
納品したタイミングでどうやってユーリスたちに納品されたことが伝わるんだろ?
伝書鳩でもいるのか?
それとも前にギリィが使っていた伝令水晶でも使うのか?
◇
「納品登録と同時に、対象者に通知が届くようになってます!」
商業ギルドへ到着し、受付のベルを鳴らせば奥の方からタルディちゃんが転びそうになりながらも、今日は転ばず姿を見せたことに一瞬舌打ちをしそうになった。ドジっ子は本日旅に出ているようだ。
納品するレジンアクセをカウンターの上に置くとタルディちゃんは「これがレジンアクセですか…」と呟くも手続き書類を手渡してきた。
必要なことを記入しながら納品について話を聞けば通知がいく仕様になっているそうだ。
「へぇ……そんな仕組みなんだね」
「はいっ!ギルド証と連動してますから、皆さんすぐに気づかれ――」
「通知を受け取りました」
「「!!?」」
ギルドの扉はいつ開かれたのだろうか?
まさかのユーリスの声が私の背後から降ってきた。
私とドジっ子タルディちゃんが驚き振り返ればイケメン見た目寡黙系男子ユーリスが、相も変わらずクールで涼やかな表情をして立っていた。
「(……って、いやいやいや!?
タルディちゃんが通知送ってから
まだ数分も経ってないんだけど!?
通知システムと心が繋がってんの?
一心同体か!?)」
「ユーリスさん早過ぎでは!?」
タルディちゃんも吃驚の速さ。
まさかーー考えたくないがユーリス……お前商業ギルドの周りを常にうろうろしてたわけではなかろうな?
ちゃんとダンジョンとかに潜ってモンスター討伐してたんだよな?
爽やか青年がまさかのストーカーなんて笑えないぞ。
「冒険者ギルドに依頼達成の報告をし
宿に戻ろうと思っていたところ
商業ギルドへ入って行くアキラさんを見かけたので」
喜べ。ストーカーの容疑は晴れたぞ。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
【12月末日公開終了】これは裏切りですか?
たぬきち25番
恋愛
転生してすぐに婚約破棄をされたアリシアは、嫁ぎ先を失い、実家に戻ることになった。
だが、実家戻ると『婚約破棄をされた娘』と噂され、家族の迷惑になっているので出て行く必要がある。
そんな時、母から住み込みの仕事を紹介されたアリシアは……?
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる