暗殺者の少女、四大精霊に懐かれる。〜異世界に渡ったので、流浪の旅人になります〜

赤海 梓

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第2章 海を目指して

第38話 集合

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「あの魚美味しかったね」

「ねー。見た目ほど癖無かったし」

「僕も嫌いではなかったです」

 釣り上げた魚は私の剣で捌き、刺身盛りとして皆に振舞った。
 人々が何百人も集まり私の料理を食べていった。

「というかサラマンダー、いつの間にいたんだね」

「水槽の上にいる主様を見つけたので、近寄っただけです」

「そっか。まあそしたらここで合流って事にしよっか。時間的にもいい頃合いだし、そろそろギルドに向かった方がいいかな?」

「えー、もう行くのー? まだ時間余裕あるでしょー」

「多分モースも向かってる頃だと思うけど」

「そう? じゃあ行こっか!」

「はい」

「まー仕方ないかぁ……行こ行こ」

 こうして私たちはギルドに戻ることにした。



 ◇◇◇

 私はギルドの扉を開き、中に入る。

「さて、モースはもういるかな」

「ああ、こっちだ」

 その声の方、右手側にモースがいた。
 ギルドの円上卓を囲むようにして置かれた椅子に座っている。

「待たせちゃったかな?」

「数分程度だ、問題ない。いつものシルフやウンディーネよりは断然マシだ」

「……シルフ、いつも何分くらい待たせてるの?」

 私はジト目でシルフに目線を送る。

「いやぁー、あはは……。まぁ、100分とか……」

「平気で2時間も3時間も待たせるだろうが」

 モースはすんごい顔でシルフを睨みつけた。

「ひぇぇ! すみませぇん!!」

「ホント、時間にルーズだよなぁ。まあ僕も遅刻しない事もないけどさ」

「ほらー! サラマンダーだって遅刻するしぃー!」

「コイツは10分も人を待たせたことは無いがな?」

「うぅ……、ルミツ~!! 2人がいじめてくるぅ~!!」

「時間を守らないシルフが悪いんだよ」

「ルミツまでぇ!!」

「そもそもシルフ、そろそろ行こって言った時渋ってたよね? もうモースは待ってるのにさぁ??」

 サラマンダーがシルフに詰め寄る。

「やめてぇ! これ以上私をいじめないでぇ!」

「あらあら~」

 ふと聞き慣れた声が聞こえ、そちらに振り向く。

「おう、ウンディーネ。いつもより早いな」

「あら、一応今は集合時間前よ~? もっと褒めてくれても良いのにぃ~」

「それは当然の事だ」

「ちぇ~。ルミツちゃんを待たせないために早く来たんだから~。人間の時間はタイトだものね~」

「そっか、私のこと考えてくれて……!」

「へー、やるじゃん」

「ふむ、ウンディーネにしては良い心がけだ」

「うふふ~」

 サラマンダーもモースも感心している。もちろん私もだ。

「ねーちょっとぉ! なんでウンディーネだけ好感度上がってんのさぁ!」

「……普段の行いかしらね~」

「味方が居ねぇ!!」

 まぁそんなシルフは放っておいて。
 これからについて話し合う。

「思ったよりも早い集合になったな。それではこれからどうするか決めようか」

「私たちの目的地は海だし、例の組織もあるし、長居はしたくない」

「そうよね~」

「同感です」

「次の、さらに次の街。そこが私たちが目指している街、クリワーナだ。そしてその1つ手前、私たちが泊まろうと考えている街はレグノン村という比較的大きな村だ」

「そこにじゃあもう向かっちゃう?」

「ああ。それがいい」

 そうして私たちは次の村、レグノン村を目指すのであった。
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