38 / 50
第2章 海を目指して
第38話 集合
しおりを挟む
「あの魚美味しかったね」
「ねー。見た目ほど癖無かったし」
「僕も嫌いではなかったです」
釣り上げた魚は私の剣で捌き、刺身盛りとして皆に振舞った。
人々が何百人も集まり私の料理を食べていった。
「というかサラマンダー、いつの間にいたんだね」
「水槽の上にいる主様を見つけたので、近寄っただけです」
「そっか。まあそしたらここで合流って事にしよっか。時間的にもいい頃合いだし、そろそろギルドに向かった方がいいかな?」
「えー、もう行くのー? まだ時間余裕あるでしょー」
「多分モースも向かってる頃だと思うけど」
「そう? じゃあ行こっか!」
「はい」
「まー仕方ないかぁ……行こ行こ」
こうして私たちはギルドに戻ることにした。
◇◇◇
私はギルドの扉を開き、中に入る。
「さて、モースはもういるかな」
「ああ、こっちだ」
その声の方、右手側にモースがいた。
ギルドの円上卓を囲むようにして置かれた椅子に座っている。
「待たせちゃったかな?」
「数分程度だ、問題ない。いつものシルフやウンディーネよりは断然マシだ」
「……シルフ、いつも何分くらい待たせてるの?」
私はジト目でシルフに目線を送る。
「いやぁー、あはは……。まぁ、100分とか……」
「平気で2時間も3時間も待たせるだろうが」
モースはすんごい顔でシルフを睨みつけた。
「ひぇぇ! すみませぇん!!」
「ホント、時間にルーズだよなぁ。まあ僕も遅刻しない事もないけどさ」
「ほらー! サラマンダーだって遅刻するしぃー!」
「コイツは10分も人を待たせたことは無いがな?」
「うぅ……、ルミツ~!! 2人がいじめてくるぅ~!!」
「時間を守らないシルフが悪いんだよ」
「ルミツまでぇ!!」
「そもそもシルフ、そろそろ行こって言った時渋ってたよね? もうモースは待ってるのにさぁ??」
サラマンダーがシルフに詰め寄る。
「やめてぇ! これ以上私をいじめないでぇ!」
「あらあら~」
ふと聞き慣れた声が聞こえ、そちらに振り向く。
「おう、ウンディーネ。いつもより早いな」
「あら、一応今は集合時間前よ~? もっと褒めてくれても良いのにぃ~」
「それは当然の事だ」
「ちぇ~。ルミツちゃんを待たせないために早く来たんだから~。人間の時間はタイトだものね~」
「そっか、私のこと考えてくれて……!」
「へー、やるじゃん」
「ふむ、ウンディーネにしては良い心がけだ」
「うふふ~」
サラマンダーもモースも感心している。もちろん私もだ。
「ねーちょっとぉ! なんでウンディーネだけ好感度上がってんのさぁ!」
「……普段の行いかしらね~」
「味方が居ねぇ!!」
まぁそんなシルフは放っておいて。
これからについて話し合う。
「思ったよりも早い集合になったな。それではこれからどうするか決めようか」
「私たちの目的地は海だし、例の組織もあるし、長居はしたくない」
「そうよね~」
「同感です」
「次の、さらに次の街。そこが私たちが目指している街、クリワーナだ。そしてその1つ手前、私たちが泊まろうと考えている街はレグノン村という比較的大きな村だ」
「そこにじゃあもう向かっちゃう?」
「ああ。それがいい」
そうして私たちは次の村、レグノン村を目指すのであった。
「ねー。見た目ほど癖無かったし」
「僕も嫌いではなかったです」
釣り上げた魚は私の剣で捌き、刺身盛りとして皆に振舞った。
人々が何百人も集まり私の料理を食べていった。
「というかサラマンダー、いつの間にいたんだね」
「水槽の上にいる主様を見つけたので、近寄っただけです」
「そっか。まあそしたらここで合流って事にしよっか。時間的にもいい頃合いだし、そろそろギルドに向かった方がいいかな?」
「えー、もう行くのー? まだ時間余裕あるでしょー」
「多分モースも向かってる頃だと思うけど」
「そう? じゃあ行こっか!」
「はい」
「まー仕方ないかぁ……行こ行こ」
こうして私たちはギルドに戻ることにした。
◇◇◇
私はギルドの扉を開き、中に入る。
「さて、モースはもういるかな」
「ああ、こっちだ」
その声の方、右手側にモースがいた。
ギルドの円上卓を囲むようにして置かれた椅子に座っている。
「待たせちゃったかな?」
「数分程度だ、問題ない。いつものシルフやウンディーネよりは断然マシだ」
「……シルフ、いつも何分くらい待たせてるの?」
私はジト目でシルフに目線を送る。
「いやぁー、あはは……。まぁ、100分とか……」
「平気で2時間も3時間も待たせるだろうが」
モースはすんごい顔でシルフを睨みつけた。
「ひぇぇ! すみませぇん!!」
「ホント、時間にルーズだよなぁ。まあ僕も遅刻しない事もないけどさ」
「ほらー! サラマンダーだって遅刻するしぃー!」
「コイツは10分も人を待たせたことは無いがな?」
「うぅ……、ルミツ~!! 2人がいじめてくるぅ~!!」
「時間を守らないシルフが悪いんだよ」
「ルミツまでぇ!!」
「そもそもシルフ、そろそろ行こって言った時渋ってたよね? もうモースは待ってるのにさぁ??」
サラマンダーがシルフに詰め寄る。
「やめてぇ! これ以上私をいじめないでぇ!」
「あらあら~」
ふと聞き慣れた声が聞こえ、そちらに振り向く。
「おう、ウンディーネ。いつもより早いな」
「あら、一応今は集合時間前よ~? もっと褒めてくれても良いのにぃ~」
「それは当然の事だ」
「ちぇ~。ルミツちゃんを待たせないために早く来たんだから~。人間の時間はタイトだものね~」
「そっか、私のこと考えてくれて……!」
「へー、やるじゃん」
「ふむ、ウンディーネにしては良い心がけだ」
「うふふ~」
サラマンダーもモースも感心している。もちろん私もだ。
「ねーちょっとぉ! なんでウンディーネだけ好感度上がってんのさぁ!」
「……普段の行いかしらね~」
「味方が居ねぇ!!」
まぁそんなシルフは放っておいて。
これからについて話し合う。
「思ったよりも早い集合になったな。それではこれからどうするか決めようか」
「私たちの目的地は海だし、例の組織もあるし、長居はしたくない」
「そうよね~」
「同感です」
「次の、さらに次の街。そこが私たちが目指している街、クリワーナだ。そしてその1つ手前、私たちが泊まろうと考えている街はレグノン村という比較的大きな村だ」
「そこにじゃあもう向かっちゃう?」
「ああ。それがいい」
そうして私たちは次の村、レグノン村を目指すのであった。
32
あなたにおすすめの小説
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる