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第1話 開業。最初のお客様と枝豆
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ドアの張り紙を営業開始と堂々と書かれた張り紙に変更する。
「クライア!先に注文聞いておいて!」
「了解!」
クライアはガゼンさんに注文を聞きに行った。その間に俺は厨房の調整をし、料理出来る状況にする。
「じゃあ最初は…やっぱり生だな!生1杯とつまみ適当に持ってきてくれや!」
「承知しました!」
「お待たせしました」
「…!!はやぁ!?」
俺は既にクライアの後ろに、生とつまみを持って来ていた。
「ガッハッハ!流石はオリスだ!分かっていやがるぜ!」
ガゼンさんはどうせ最初は生しか飲まないので、すでに準備してあったのだ。
「今日のつまみは無難に枝豆ですよ」
「おう、いいね、いいね!とりあえず生を一飲み…」
どうせこれだと思って準備しておいた生はキンキンに冷やしてあった。仕事で疲れただろう、こめかみに流れる汗と、ジョッキの結露が連なって落ちる。
ゴクゴクと美味そうに酒を飲むガゼンさん。
「…あぁ~、うめぇ!!」
「やっぱり幸せそうに酒飲みますね、ガゼンさんは」
「そりゃあ1日の楽しみよ!ここが空いてねえ2週間は結構キツかったぜ…?」
「ははっ、相変わらずの飲んべえなんですから」
「ガハハハ!それじゃあここで枝豆を1口…」
皮は剥かずに上から塩を振ることで、皮ごと咥えて食べるとちょうどいい塩梅の塩加減になる。
「うん…うめぇな…!」
「オリス、オリス」
「どうした?クライア」
「なんか…気持ちいいね」
「ああ。俺は人が酒を飲むときのこの顔が好きなんだ。一日の疲れを酒で流し、癒し、そこで感じる幸せの顔が、たまらなく好きだ」
「しゃあ!じゃあ今日はオリスの料理とことん楽しむぜぇ!」
「ええ!ドンと来てください!」
そして店のドアが開く。するとそこには、
「おー、今日から開店なんか!良えな、大賢者居酒屋!」
「私ここの雰囲気好きなのよね」
「わかるー。実家のような安心感というか」
「あっ、皆さんお久しぶりです!こちらの席にどうぞ!」
常連さんが次々と集まって来てくれていた。
「さてさて、オリスの腕は果たしてどれほどかいな!」
「安心してくださいよ、アクーラさん。俺の作った料理はいつでも最高傑作ですから」
「おっ、言うやないか!しゃあ!今日はこの店の酒全部飲み干したる!」
「飲みすぎ注意ですからね…、ホント、勘弁してくださいよ?」
「わははは!また半年前みたいにゲロンチョしないよう気をつけるわ!と言いつつ飲んじまうんだがな!わはははは!」
「ゲロ処理だけはまじで勘弁」
「ははは…」
クライアが苦笑いした瞬間、アクーラさんの目がギランと光った。
「なんやオリス!!えらいべっぴんさん連れとんなぁ!こんな可愛い子はべらかすとはお前もやる男やなぁ!」
「違いますよ!彼女はただの店員ですよ!」
「へぇ…?そうなんかぁ…。嬢ちゃん、名前なんて言うんや?」
「えっ、あ、クライアです」
「クライアちゃんか!!そうかそうか!!いい名前や!じゃあクライアちゃんの為に今日はいっぱい酒飲むとするか!」
「酒飲む口実じゃないですか」
「うっせ!はよ酒持ってこいやオリス!」
「俺にだけ対応が雑」
「うーん、やっぱクライアちゃんにお酒持ってきてもらうか~!頼むわ、クライアちゃ…」
「はい生いっちょ」
「くっそオリス!邪魔せんといてやぁ!」
「はいはい、酒飲む前からうちのクライアにダル絡みしないでください」
「ちぇっ。まぁ看板娘に手ェ出されちゃいい気にはならんか」
「看板娘って…」
「じゃあ飲ませてもらうで!」
ったく、調子のいい人だ。
「はい、枝豆いっちょ」
「うす、ありがとやで、オリス!」
「良い人ばかり集まって来るね、ここは」
「そうだろ。だから俺はここが好きなんだ。初めての自営業で身構えてたが、これなら2人でやっていけそうだな」
「うん、そうだね。とても愉しいよ、この空間は」
「看板娘として頑張ってくれよな、クライア」
「…!うん!!」
そして俺たちは開店初日を、常連さんたちと過ごしたのだった。
「クライア!先に注文聞いておいて!」
「了解!」
クライアはガゼンさんに注文を聞きに行った。その間に俺は厨房の調整をし、料理出来る状況にする。
「じゃあ最初は…やっぱり生だな!生1杯とつまみ適当に持ってきてくれや!」
「承知しました!」
「お待たせしました」
「…!!はやぁ!?」
俺は既にクライアの後ろに、生とつまみを持って来ていた。
「ガッハッハ!流石はオリスだ!分かっていやがるぜ!」
ガゼンさんはどうせ最初は生しか飲まないので、すでに準備してあったのだ。
「今日のつまみは無難に枝豆ですよ」
「おう、いいね、いいね!とりあえず生を一飲み…」
どうせこれだと思って準備しておいた生はキンキンに冷やしてあった。仕事で疲れただろう、こめかみに流れる汗と、ジョッキの結露が連なって落ちる。
ゴクゴクと美味そうに酒を飲むガゼンさん。
「…あぁ~、うめぇ!!」
「やっぱり幸せそうに酒飲みますね、ガゼンさんは」
「そりゃあ1日の楽しみよ!ここが空いてねえ2週間は結構キツかったぜ…?」
「ははっ、相変わらずの飲んべえなんですから」
「ガハハハ!それじゃあここで枝豆を1口…」
皮は剥かずに上から塩を振ることで、皮ごと咥えて食べるとちょうどいい塩梅の塩加減になる。
「うん…うめぇな…!」
「オリス、オリス」
「どうした?クライア」
「なんか…気持ちいいね」
「ああ。俺は人が酒を飲むときのこの顔が好きなんだ。一日の疲れを酒で流し、癒し、そこで感じる幸せの顔が、たまらなく好きだ」
「しゃあ!じゃあ今日はオリスの料理とことん楽しむぜぇ!」
「ええ!ドンと来てください!」
そして店のドアが開く。するとそこには、
「おー、今日から開店なんか!良えな、大賢者居酒屋!」
「私ここの雰囲気好きなのよね」
「わかるー。実家のような安心感というか」
「あっ、皆さんお久しぶりです!こちらの席にどうぞ!」
常連さんが次々と集まって来てくれていた。
「さてさて、オリスの腕は果たしてどれほどかいな!」
「安心してくださいよ、アクーラさん。俺の作った料理はいつでも最高傑作ですから」
「おっ、言うやないか!しゃあ!今日はこの店の酒全部飲み干したる!」
「飲みすぎ注意ですからね…、ホント、勘弁してくださいよ?」
「わははは!また半年前みたいにゲロンチョしないよう気をつけるわ!と言いつつ飲んじまうんだがな!わはははは!」
「ゲロ処理だけはまじで勘弁」
「ははは…」
クライアが苦笑いした瞬間、アクーラさんの目がギランと光った。
「なんやオリス!!えらいべっぴんさん連れとんなぁ!こんな可愛い子はべらかすとはお前もやる男やなぁ!」
「違いますよ!彼女はただの店員ですよ!」
「へぇ…?そうなんかぁ…。嬢ちゃん、名前なんて言うんや?」
「えっ、あ、クライアです」
「クライアちゃんか!!そうかそうか!!いい名前や!じゃあクライアちゃんの為に今日はいっぱい酒飲むとするか!」
「酒飲む口実じゃないですか」
「うっせ!はよ酒持ってこいやオリス!」
「俺にだけ対応が雑」
「うーん、やっぱクライアちゃんにお酒持ってきてもらうか~!頼むわ、クライアちゃ…」
「はい生いっちょ」
「くっそオリス!邪魔せんといてやぁ!」
「はいはい、酒飲む前からうちのクライアにダル絡みしないでください」
「ちぇっ。まぁ看板娘に手ェ出されちゃいい気にはならんか」
「看板娘って…」
「じゃあ飲ませてもらうで!」
ったく、調子のいい人だ。
「はい、枝豆いっちょ」
「うす、ありがとやで、オリス!」
「良い人ばかり集まって来るね、ここは」
「そうだろ。だから俺はここが好きなんだ。初めての自営業で身構えてたが、これなら2人でやっていけそうだな」
「うん、そうだね。とても愉しいよ、この空間は」
「看板娘として頑張ってくれよな、クライア」
「…!うん!!」
そして俺たちは開店初日を、常連さんたちと過ごしたのだった。
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