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第1部 星霊隊結成
第11話(3)厳しさの裏返し
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「侯爵、灯野です。正門部隊、屋敷内に退避しました…生存者は…15人中、5名です」
焔は冷静に事実のみを報告する。報告を受けた清峰は、目を瞑り、うつむいたが、すぐに顔を上げて次の指示を出し始めた。
「…了解した。食堂にいる真理子と合流したあと、2人で私の執務室に来てくれ。他の者は食堂の負傷者の治療にあたらせるように」
「承知しました」
焔は清峰からの指示を受けると、通信を切り、改めてその場にいた部下たちの方へ向き直り、清峰からの指示を伝えた。
「戦闘お疲れ様でした。休む間もなく申し訳ありませんが、皆さんは食堂の負傷者の治療へ向かってください」
焔の指示を受けると、メイドたちは食堂に向けて歩いていく。焔も執務室に向けて歩いて行こうとすると、食堂へ歩いていくメイドたちとすれ違うようにして、廊下の奥から緑色のメイド服に、明るい緑色の短髪の女性が歩いてきた。
「焔ー」
「真理子。無事だったのね」
焔の目の前に現れたのは、先ほどまで食堂で戦っていたメイド、上入《うえいり》真理子《まりこ》だった。明るい表情をしてはいるものの、そこには若干の疲労の色が見え隠れしていた。
「食堂の様子はどうだったかしら?」
焔は真理子と共に上の階へ歩きながら尋ねる。真理子は一瞬俯いたあと、顔をあげ、明るい表情を作って話し始めた。
「楽勝、だよ!一般の方に被害は出してないしね!窓を破られたけど、バリケードを作ったからもう大丈夫!でも…何人か重傷を負って…無事だといいんだけど…」
話しているうちに、真理子の明るい表情は徐々に重苦しく変わっていく。焔もゆっくりと目を伏せて言葉を返した。
「部下を失うというのは…嫌なものね」
「...うん…できれば、もう、そんなことにはなってほしくないよね…」
焔の言葉に、真理子も静かに答える。
そんなやりとりをしているうちに、焔と真理子は階段をのぼり終え、清峰の執務室の前までやってきた。すぐに焔は執務室の扉を叩く。
「灯野《とうの》と上入《うえいり》です」
「入ってくれ」
「失礼します」
短いやりとりののち、焔は執務室の中に入る。その中では、清峰がホワイトボードに黙々とペンを走らせると、乱雑にペンのキャップを閉め、焔たちの方へと振り向いた。
「灯野メイド長、上入副メイド長、忙しい中よく来てくれた」
清峰はホワイトボードを背にしながら焔と真理子に言う。真理子は清峰の背後にあるホワイトボードに目線をやった。
「早苗《さなえ》さま、そちらのホワイトボードは?」
「この屋敷の周辺図と、敵の位置、そして味方の生存者のリストだ」
清峰はそう言ってホワイトボードの横に移動し、焔と真理子にもホワイトボードを見えるようにする。真理子が納得したように返事をしていると、焔が申し訳なさそうに、ボードに書かれていた名前のひとつを消した。
「失礼…アズマは…」
「…そうか」
焔が歯切れ悪く言葉を発すると、状況を察した清峰は納得して俯くが、すぐに顔を上げた。
「犠牲が出たことは悲しいが、我々に立ち止まっている暇はない。我々は最後まで戦わなければならない。今後の抵抗作戦の立案に移るぞ」
清峰の言葉に、焔と真理子も頷く。ふたりの様子をみた清峰はホワイトボードをペンの逆側でなぞりながら話し始めた。
「悪魔に侵攻され、全方向の門は突破された。我々はこの屋敷に籠城せざるをえない状況に追い込まれている。そして今もなお、悪魔軍は圧倒的な物量で屋敷に押し寄せてきている」
清峰はそう言って、ホワイトボードの中央に四角で描かれている屋敷のの周りをなぞる。清峰がなぞるあたりは、悪魔を意味するマーカーの赤色で塗りつぶされていた。
「一方、現在こちらで戦闘可能なメイドは焔と真理子を含めても7人。重傷者は30名以上、それ以外の一般人も100人以上がこの屋敷にいる。彼らを守りながら、これだけの少人数で戦闘を継続するのは困難だ」
「まぁ、私たちも結構強いけど、守りながらでは流石に限界はありますよね」
状況を説明する清峰に、真理子が同意して肩をすくめる。清峰も頷き、かけていたメガネをかけ直してから話し始めた。
「そうだ。よって、負傷者と一般人は逃し、我々はここに残って戦う」
清峰が宣言すると、焔と真理子は表情を固くする。しかし、すぐに焔は切り替えて清峰に問いかけた。
「しかし、どうやって非戦闘員を脱出させるのですか?悪魔軍の包囲は厳重です。とても突破できるとは思えません」
焔の意見を聞き、清峰はホワイトボードに1枚の紙を貼り付けた。
「この屋敷の地下の見取り図だ。地下には現在では使っていない旧ワイナリーがある。ここにある隠し通路を使えば包囲の外まで脱出することが可能だ」
「じゃあこれで一般の方をみんな脱出させるんですか?」
「いいや。残念ながら整備していないせいで1人が通るので精一杯だろう。そして通ったあとは崩れて二度と通行できないだろうな」
清峰は真理子の質問に答えながら状況を説明する。清峰はそのまま説明を続けた。
「ここを脱出し、女王陛下が結界を張っている天正都《てんしょうと》まで行って、救援を連れてくる。メイドたちのうち誰かひとりがこれを実行し、残りは悪魔を引きつける。焔、この『ひとり』を、メイド長である君に選んでもらいたい」
清峰は焔のほうを向いて言う。焔が黙り込んでいると、真理子が焔に声をかけた。
「焔、慎重に考えて?いくら包囲の外側に出られるとはいえ、悪魔は絶対にたくさんいる。その中をひとりで戦わなきゃいけないなんて、とんでもなく危険な任務だよ?さらには味方も呼んでこなくちゃいけない。かなりの実力者じゃないと無理だよ。私は焔が行くべきだと思うな」
真理子は焔に対して語りかける。しかし、焔は首を横に振った。
「だとしても…任務に成功すれば、その人はほぼ確実に生き残ることができる。だから私以上に生きる価値のある人にこの任務を任せたいわ。侯爵、どうか脱出を」
「私は無理だ。霊力がない。だからここに残って悪魔どもを引きつける」
「しかし…」
「これは決定事項だ。さぁ、誰かを選んでくれ、焔」
清峰に強く言われた焔は下を向く。そうして息をひとつ吐くと、顔を上げて言葉を発した。
「わかりました。珠緒に、この任務を任せたいと思います」
「珠緒ちゃん!?待って、焔、彼女には危険すぎるんじゃ…!」
「大丈夫。彼女はうまくやってくれる。私たちが倒れたとしても、彼女なら生き延びてくれるはずよ」
反論しようとする真理子に、焔は静かに、しかし力強く答える。焔のそんな態度に、真理子も気圧され、納得した。
「では、珠緒にこの任務を任せよう。焔、任務の通達を頼む」
「承知しました」
「珠緒が出発すると同時に、我々も正面切って出撃し、敵を誘導する。解散」
清峰が指示を出すと、焔と真理子は一礼してその場を去る。清峰は彼女たちに背を向け、窓の外を眺め、山から降りてくる悪魔たちを見つめるのだった。
焔は冷静に事実のみを報告する。報告を受けた清峰は、目を瞑り、うつむいたが、すぐに顔を上げて次の指示を出し始めた。
「…了解した。食堂にいる真理子と合流したあと、2人で私の執務室に来てくれ。他の者は食堂の負傷者の治療にあたらせるように」
「承知しました」
焔は清峰からの指示を受けると、通信を切り、改めてその場にいた部下たちの方へ向き直り、清峰からの指示を伝えた。
「戦闘お疲れ様でした。休む間もなく申し訳ありませんが、皆さんは食堂の負傷者の治療へ向かってください」
焔の指示を受けると、メイドたちは食堂に向けて歩いていく。焔も執務室に向けて歩いて行こうとすると、食堂へ歩いていくメイドたちとすれ違うようにして、廊下の奥から緑色のメイド服に、明るい緑色の短髪の女性が歩いてきた。
「焔ー」
「真理子。無事だったのね」
焔の目の前に現れたのは、先ほどまで食堂で戦っていたメイド、上入《うえいり》真理子《まりこ》だった。明るい表情をしてはいるものの、そこには若干の疲労の色が見え隠れしていた。
「食堂の様子はどうだったかしら?」
焔は真理子と共に上の階へ歩きながら尋ねる。真理子は一瞬俯いたあと、顔をあげ、明るい表情を作って話し始めた。
「楽勝、だよ!一般の方に被害は出してないしね!窓を破られたけど、バリケードを作ったからもう大丈夫!でも…何人か重傷を負って…無事だといいんだけど…」
話しているうちに、真理子の明るい表情は徐々に重苦しく変わっていく。焔もゆっくりと目を伏せて言葉を返した。
「部下を失うというのは…嫌なものね」
「...うん…できれば、もう、そんなことにはなってほしくないよね…」
焔の言葉に、真理子も静かに答える。
そんなやりとりをしているうちに、焔と真理子は階段をのぼり終え、清峰の執務室の前までやってきた。すぐに焔は執務室の扉を叩く。
「灯野《とうの》と上入《うえいり》です」
「入ってくれ」
「失礼します」
短いやりとりののち、焔は執務室の中に入る。その中では、清峰がホワイトボードに黙々とペンを走らせると、乱雑にペンのキャップを閉め、焔たちの方へと振り向いた。
「灯野メイド長、上入副メイド長、忙しい中よく来てくれた」
清峰はホワイトボードを背にしながら焔と真理子に言う。真理子は清峰の背後にあるホワイトボードに目線をやった。
「早苗《さなえ》さま、そちらのホワイトボードは?」
「この屋敷の周辺図と、敵の位置、そして味方の生存者のリストだ」
清峰はそう言ってホワイトボードの横に移動し、焔と真理子にもホワイトボードを見えるようにする。真理子が納得したように返事をしていると、焔が申し訳なさそうに、ボードに書かれていた名前のひとつを消した。
「失礼…アズマは…」
「…そうか」
焔が歯切れ悪く言葉を発すると、状況を察した清峰は納得して俯くが、すぐに顔を上げた。
「犠牲が出たことは悲しいが、我々に立ち止まっている暇はない。我々は最後まで戦わなければならない。今後の抵抗作戦の立案に移るぞ」
清峰の言葉に、焔と真理子も頷く。ふたりの様子をみた清峰はホワイトボードをペンの逆側でなぞりながら話し始めた。
「悪魔に侵攻され、全方向の門は突破された。我々はこの屋敷に籠城せざるをえない状況に追い込まれている。そして今もなお、悪魔軍は圧倒的な物量で屋敷に押し寄せてきている」
清峰はそう言って、ホワイトボードの中央に四角で描かれている屋敷のの周りをなぞる。清峰がなぞるあたりは、悪魔を意味するマーカーの赤色で塗りつぶされていた。
「一方、現在こちらで戦闘可能なメイドは焔と真理子を含めても7人。重傷者は30名以上、それ以外の一般人も100人以上がこの屋敷にいる。彼らを守りながら、これだけの少人数で戦闘を継続するのは困難だ」
「まぁ、私たちも結構強いけど、守りながらでは流石に限界はありますよね」
状況を説明する清峰に、真理子が同意して肩をすくめる。清峰も頷き、かけていたメガネをかけ直してから話し始めた。
「そうだ。よって、負傷者と一般人は逃し、我々はここに残って戦う」
清峰が宣言すると、焔と真理子は表情を固くする。しかし、すぐに焔は切り替えて清峰に問いかけた。
「しかし、どうやって非戦闘員を脱出させるのですか?悪魔軍の包囲は厳重です。とても突破できるとは思えません」
焔の意見を聞き、清峰はホワイトボードに1枚の紙を貼り付けた。
「この屋敷の地下の見取り図だ。地下には現在では使っていない旧ワイナリーがある。ここにある隠し通路を使えば包囲の外まで脱出することが可能だ」
「じゃあこれで一般の方をみんな脱出させるんですか?」
「いいや。残念ながら整備していないせいで1人が通るので精一杯だろう。そして通ったあとは崩れて二度と通行できないだろうな」
清峰は真理子の質問に答えながら状況を説明する。清峰はそのまま説明を続けた。
「ここを脱出し、女王陛下が結界を張っている天正都《てんしょうと》まで行って、救援を連れてくる。メイドたちのうち誰かひとりがこれを実行し、残りは悪魔を引きつける。焔、この『ひとり』を、メイド長である君に選んでもらいたい」
清峰は焔のほうを向いて言う。焔が黙り込んでいると、真理子が焔に声をかけた。
「焔、慎重に考えて?いくら包囲の外側に出られるとはいえ、悪魔は絶対にたくさんいる。その中をひとりで戦わなきゃいけないなんて、とんでもなく危険な任務だよ?さらには味方も呼んでこなくちゃいけない。かなりの実力者じゃないと無理だよ。私は焔が行くべきだと思うな」
真理子は焔に対して語りかける。しかし、焔は首を横に振った。
「だとしても…任務に成功すれば、その人はほぼ確実に生き残ることができる。だから私以上に生きる価値のある人にこの任務を任せたいわ。侯爵、どうか脱出を」
「私は無理だ。霊力がない。だからここに残って悪魔どもを引きつける」
「しかし…」
「これは決定事項だ。さぁ、誰かを選んでくれ、焔」
清峰に強く言われた焔は下を向く。そうして息をひとつ吐くと、顔を上げて言葉を発した。
「わかりました。珠緒に、この任務を任せたいと思います」
「珠緒ちゃん!?待って、焔、彼女には危険すぎるんじゃ…!」
「大丈夫。彼女はうまくやってくれる。私たちが倒れたとしても、彼女なら生き延びてくれるはずよ」
反論しようとする真理子に、焔は静かに、しかし力強く答える。焔のそんな態度に、真理子も気圧され、納得した。
「では、珠緒にこの任務を任せよう。焔、任務の通達を頼む」
「承知しました」
「珠緒が出発すると同時に、我々も正面切って出撃し、敵を誘導する。解散」
清峰が指示を出すと、焔と真理子は一礼してその場を去る。清峰は彼女たちに背を向け、窓の外を眺め、山から降りてくる悪魔たちを見つめるのだった。
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