62 / 98
第1部 星霊隊結成
第11話(4)覚悟を決めろ
しおりを挟む
同じ頃 食堂
ここでは一般人のほか、戦闘で負傷したメイドたちも集められていた。
珠緒は負傷した一般人の応急手当てを終えると、誰もいない部屋の隅に寄りかかり、あたりの様子を見ていた。
「もし、珠緒さま?」
そんな珠緒の横から、甲高い女性の声が聞こえてくる。珠緒が見ると、金髪を縦ロールにし、標準的な白と黒のメイド服を着た碧眼の女性が、両腕にお菓子の入ったカゴを持って立っていた。
「キララさん」
珠緒は、自分を呼んだそのメイド、西谷《にしたに》キララの名前を呼ぶ。キララは自分の長い後ろ髪を払うと、笑顔で話し始めた。
「そんなシケたツラはしちゃダメですわ!可愛いお顔が台無しでしてよ!」
「す、すみません」
「わかっていただけたのなら、一緒にお菓子を配ってくださいまし!辛い時こそ糖分で人を笑顔にいたしましょ!さぁさぁ配った配った!」
キララはそう言って珠緒にお菓子のカゴのひとつを押し付ける。珠緒が戸惑いながらカゴを受け取ると、キララは甲高い声で一般の人々に声をかけた。
「お菓子はいかがですかー!チョコもスコーンもありましてよー!」
キララはそう言ってから、珠緒の方へ振り向く。珠緒は無言でその場に立ち尽くしていた。
「珠緒さま、どうなさったの?お腹空いてらっしゃるのかしら?」
「いえ、その…」
珠緒はキララの言葉を否定すると、一瞬悩んでから話し始めた。
「…私、全然役に立ててないなって…さっきもメイド長に叱られて…戦った時も、アズマさんやミナミさんが殺されそうになった時も、何もできなかった…私、生き残ってよかったのかなって…」
「当然、いいに決まってますわ!」
思いを吐露する珠緒に対し、キララは明るく言い切る。キララはお菓子のカゴをくるくると回しながら言葉を続けた。
「勝負には時の運も関わりますわ。そんな中で生き残るのが悪いなんてことはありませんわ、絶対に!」
「でも、戦いを終えたあとのメイド長の目…!メイド長はいつも叱られてばかりの無能な私より、他の人たちが生き延びればよかったと思ってるはずです….!」
「そんなわけありませんわ!焔さまは珠緒さまにすごく期待してらっしゃいますわ!何かにつけて、『私の次を任せられるのは珠緒よ』と言っていますもの!」
「でも私は叱られてばかりで…!」
「愛情ゆえに厳しい、というやつですわー!繊細になってはダメですわよ!さ、お菓子を配りましょう!」
どんどんとネガティブな方向に物事を考えていく珠緒に対し、キララは珠緒の腕を掴んでお菓子を配るために、避難民の方へと歩き出す。
そんなふたりの正面から、赤いメイド服を着た焔が歩いてくる。キララが声をかけるのに対し、珠緒は目を逸らして伏せた。
「焔さま、お疲れ様ですわ!ご用件はなんですの?」
「キララ、お疲れ様。珠緒に用があるの」
焔が言うと、珠緒は驚いたように顔を上げる。すぐにキララが珠緒からお菓子のカゴを受け取ると、珠緒は驚いた顔のままキララの方を見る。キララは微笑みながら珠緒の肩に手を置いた。
「大丈夫ですわよ。さ、いってらっしゃい!」
「…はい」
キララに励まされ、珠緒は小さく頷く。そして珠緒は、焔と共に食堂を後にするのだった。
同じ頃 星割山《ほしわりやま》 山頂 悪魔軍指揮所
清峰たちの立てこもる屋敷、その向かいにある山は、悪魔軍の襲来と同時に占拠され、今日に至るまで悪魔軍の拠点となっており、清峰たちの屋敷を攻撃していた。
そしてここの悪魔軍の指揮官である悪魔、カザンは、指揮官クラスの悪魔たちと共に、山を降りていく下級の悪魔たちを眺め、満悦の笑みを浮かべていた。
「耐えるなぁ、人間ども。よく頑張るなぁ。耐えれば耐えるだけ苦しみが長引くだけだというのになぁ!ふははは!!」
カザンは自分の部下である悪魔たちが屋敷に群がっていく様をみて高笑いを上げる。そんな上機嫌のカザンの横に別の悪魔がやってきた。
「カザンさま、人間たちもよく戦います。このまま正面から力押ししても勝ち切れるとは限りません。別の作戦も立案するべきでは...」
「あぁん?」
カザンは自分に提案をしてきた悪魔の方へと振り向く。提案をした悪魔は一瞬怯んだものの、そのまま自分の意見を発した。
「長期戦になれば人間も何をしてくるかわかりません、ここは部隊を分け、敵の首都へと攻めこむのが」
そんな悪魔の提案を遮るように、銃声が鳴り響き、提案した悪魔は黒い煙となって消える。周囲にいた悪魔たちが見ると、カザンの右手にはショットガンのような銃が握られており、その銃口から煙が出ていた。
「誰かなんか言ったか、おい?」
カザンはわざとらしく部下たちを見回して尋ねる。部下の悪魔たちが恐る恐る首を横に振ると、カザンは再び笑顔を取り戻して話し始めた。
「そうだよなぁ!ここのボスは俺だ!指図すんのは俺でお前らじゃねぇ!俺の言ったことだけしてろ!さもねぇとこの滅魔砲で塵にしてやる!わかったな!?」
カザンが声を荒げて脅しつけると、部下の悪魔たちはおとなしく返事をする。それを聞いたカザンは、改めて声を張った。
「よし!わかってんならあの屋敷を落とすぞ!『造魔高炉《ぞうまこうろ》』の稼働率はどうなっている!」
「はっ!2基とも1時間辺り30体の生産ペースを維持できています!」
「連れてきた人間も炉にぶち込んで生産ペースをあげろ!物量で一気に押し切る!攻撃の手を緩めるんじゃねぇぞ!行け!」
カザンの指示に従い、部下の悪魔たちは走り出す。そんな部下たちを眺めながら、カザンはひとりほくそ笑んだ。
(この屋敷ももうすぐこっちのもんだ…!他の面倒な場所は他の連中に任せりゃいい。俺はここさえ落とせば楽に出世できる)
カザンはそう思いながら右手に握った滅魔砲を見下ろす。
(マズラが生物兵器を作り、トールトが月暈の巫女どもを殺し、ラウムやハバッシュ、イリーノスが街を破壊する...ドージがコーキを始末した今、この全ての作戦を描いた俺が真っ先に昇進するってもんだ…!)
カザンは満面の笑みで顔を上げる。カザンの目には、屋敷に群がる悪魔たちの姿が映っていた。
しかし、突然その光景に変化が現れる。
屋敷の2階から緑色の服を着たメイドが悪魔たちの頭上に飛び降り、サブマシンガンを乱射する。悪魔たちが煙になるのと同時に、閉まっていた屋敷の扉が開き、その中からメイドたちと、スーツ姿の女性が現れた。
「あれは、清峰、だな?」
カザンはスーツ姿の女性の正体に気づいて呟く。メイドたちは実際にそのスーツの女性を守るように散らばり、悪魔と戦い始めた。
「やつがこの屋敷の指揮官...ならばあいつさえ殺せば…!おいお前ら!全兵力を集中させて、あの女をぶっ殺せ!!」
カザンが号令をかけると、悪魔たちはそれに応えるように山を駆け下り、屋敷へと向かっていく。カザンは進んでいく部下たちを見て、高笑いを上げた。
「ふははは!今日が貴様らの最後だ!人間ども!!」
ここでは一般人のほか、戦闘で負傷したメイドたちも集められていた。
珠緒は負傷した一般人の応急手当てを終えると、誰もいない部屋の隅に寄りかかり、あたりの様子を見ていた。
「もし、珠緒さま?」
そんな珠緒の横から、甲高い女性の声が聞こえてくる。珠緒が見ると、金髪を縦ロールにし、標準的な白と黒のメイド服を着た碧眼の女性が、両腕にお菓子の入ったカゴを持って立っていた。
「キララさん」
珠緒は、自分を呼んだそのメイド、西谷《にしたに》キララの名前を呼ぶ。キララは自分の長い後ろ髪を払うと、笑顔で話し始めた。
「そんなシケたツラはしちゃダメですわ!可愛いお顔が台無しでしてよ!」
「す、すみません」
「わかっていただけたのなら、一緒にお菓子を配ってくださいまし!辛い時こそ糖分で人を笑顔にいたしましょ!さぁさぁ配った配った!」
キララはそう言って珠緒にお菓子のカゴのひとつを押し付ける。珠緒が戸惑いながらカゴを受け取ると、キララは甲高い声で一般の人々に声をかけた。
「お菓子はいかがですかー!チョコもスコーンもありましてよー!」
キララはそう言ってから、珠緒の方へ振り向く。珠緒は無言でその場に立ち尽くしていた。
「珠緒さま、どうなさったの?お腹空いてらっしゃるのかしら?」
「いえ、その…」
珠緒はキララの言葉を否定すると、一瞬悩んでから話し始めた。
「…私、全然役に立ててないなって…さっきもメイド長に叱られて…戦った時も、アズマさんやミナミさんが殺されそうになった時も、何もできなかった…私、生き残ってよかったのかなって…」
「当然、いいに決まってますわ!」
思いを吐露する珠緒に対し、キララは明るく言い切る。キララはお菓子のカゴをくるくると回しながら言葉を続けた。
「勝負には時の運も関わりますわ。そんな中で生き残るのが悪いなんてことはありませんわ、絶対に!」
「でも、戦いを終えたあとのメイド長の目…!メイド長はいつも叱られてばかりの無能な私より、他の人たちが生き延びればよかったと思ってるはずです….!」
「そんなわけありませんわ!焔さまは珠緒さまにすごく期待してらっしゃいますわ!何かにつけて、『私の次を任せられるのは珠緒よ』と言っていますもの!」
「でも私は叱られてばかりで…!」
「愛情ゆえに厳しい、というやつですわー!繊細になってはダメですわよ!さ、お菓子を配りましょう!」
どんどんとネガティブな方向に物事を考えていく珠緒に対し、キララは珠緒の腕を掴んでお菓子を配るために、避難民の方へと歩き出す。
そんなふたりの正面から、赤いメイド服を着た焔が歩いてくる。キララが声をかけるのに対し、珠緒は目を逸らして伏せた。
「焔さま、お疲れ様ですわ!ご用件はなんですの?」
「キララ、お疲れ様。珠緒に用があるの」
焔が言うと、珠緒は驚いたように顔を上げる。すぐにキララが珠緒からお菓子のカゴを受け取ると、珠緒は驚いた顔のままキララの方を見る。キララは微笑みながら珠緒の肩に手を置いた。
「大丈夫ですわよ。さ、いってらっしゃい!」
「…はい」
キララに励まされ、珠緒は小さく頷く。そして珠緒は、焔と共に食堂を後にするのだった。
同じ頃 星割山《ほしわりやま》 山頂 悪魔軍指揮所
清峰たちの立てこもる屋敷、その向かいにある山は、悪魔軍の襲来と同時に占拠され、今日に至るまで悪魔軍の拠点となっており、清峰たちの屋敷を攻撃していた。
そしてここの悪魔軍の指揮官である悪魔、カザンは、指揮官クラスの悪魔たちと共に、山を降りていく下級の悪魔たちを眺め、満悦の笑みを浮かべていた。
「耐えるなぁ、人間ども。よく頑張るなぁ。耐えれば耐えるだけ苦しみが長引くだけだというのになぁ!ふははは!!」
カザンは自分の部下である悪魔たちが屋敷に群がっていく様をみて高笑いを上げる。そんな上機嫌のカザンの横に別の悪魔がやってきた。
「カザンさま、人間たちもよく戦います。このまま正面から力押ししても勝ち切れるとは限りません。別の作戦も立案するべきでは...」
「あぁん?」
カザンは自分に提案をしてきた悪魔の方へと振り向く。提案をした悪魔は一瞬怯んだものの、そのまま自分の意見を発した。
「長期戦になれば人間も何をしてくるかわかりません、ここは部隊を分け、敵の首都へと攻めこむのが」
そんな悪魔の提案を遮るように、銃声が鳴り響き、提案した悪魔は黒い煙となって消える。周囲にいた悪魔たちが見ると、カザンの右手にはショットガンのような銃が握られており、その銃口から煙が出ていた。
「誰かなんか言ったか、おい?」
カザンはわざとらしく部下たちを見回して尋ねる。部下の悪魔たちが恐る恐る首を横に振ると、カザンは再び笑顔を取り戻して話し始めた。
「そうだよなぁ!ここのボスは俺だ!指図すんのは俺でお前らじゃねぇ!俺の言ったことだけしてろ!さもねぇとこの滅魔砲で塵にしてやる!わかったな!?」
カザンが声を荒げて脅しつけると、部下の悪魔たちはおとなしく返事をする。それを聞いたカザンは、改めて声を張った。
「よし!わかってんならあの屋敷を落とすぞ!『造魔高炉《ぞうまこうろ》』の稼働率はどうなっている!」
「はっ!2基とも1時間辺り30体の生産ペースを維持できています!」
「連れてきた人間も炉にぶち込んで生産ペースをあげろ!物量で一気に押し切る!攻撃の手を緩めるんじゃねぇぞ!行け!」
カザンの指示に従い、部下の悪魔たちは走り出す。そんな部下たちを眺めながら、カザンはひとりほくそ笑んだ。
(この屋敷ももうすぐこっちのもんだ…!他の面倒な場所は他の連中に任せりゃいい。俺はここさえ落とせば楽に出世できる)
カザンはそう思いながら右手に握った滅魔砲を見下ろす。
(マズラが生物兵器を作り、トールトが月暈の巫女どもを殺し、ラウムやハバッシュ、イリーノスが街を破壊する...ドージがコーキを始末した今、この全ての作戦を描いた俺が真っ先に昇進するってもんだ…!)
カザンは満面の笑みで顔を上げる。カザンの目には、屋敷に群がる悪魔たちの姿が映っていた。
しかし、突然その光景に変化が現れる。
屋敷の2階から緑色の服を着たメイドが悪魔たちの頭上に飛び降り、サブマシンガンを乱射する。悪魔たちが煙になるのと同時に、閉まっていた屋敷の扉が開き、その中からメイドたちと、スーツ姿の女性が現れた。
「あれは、清峰、だな?」
カザンはスーツ姿の女性の正体に気づいて呟く。メイドたちは実際にそのスーツの女性を守るように散らばり、悪魔と戦い始めた。
「やつがこの屋敷の指揮官...ならばあいつさえ殺せば…!おいお前ら!全兵力を集中させて、あの女をぶっ殺せ!!」
カザンが号令をかけると、悪魔たちはそれに応えるように山を駆け下り、屋敷へと向かっていく。カザンは進んでいく部下たちを見て、高笑いを上げた。
「ふははは!今日が貴様らの最後だ!人間ども!!」
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる