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番外編
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日常小話
もはやこっちがメインみたいなもの。
【教室前廊下】
トイレに行こうと廊下に出たら隣のクラスは大騒ぎだった。移動教室ない休み時間いつもこんなだな隣、って思ってたら彼女の声も混じっている。
「きゃーっ、ちょっとまってやばいやばい、」
手にちいさなコントローラーを持って誰かのスイッチで○リパか○リカやってる。
そういえばあの軽すぎるバッグにはお弁当と水筒、メイク道具、ハンカチとなぜかスイッチのコントローラーが入ってた。ティッシュは教室に箱で置いてる。
「おい結奈、寄っ掛かって妨害すんじゃねーよ」
「右折側にいるのがわるいの!」
「おいこいつカーブ全部動くんだけど!」
いらっとした。
ムカムカしながら用を足して手を洗ったらスマホ
『他の男にくっつくのみてるのあんま気分よくない』
嫉妬丸出しの文章送って自分の教室に入ったらペタペタと廊下から走ってくる音、ガラガラっと教室の扉を開けて入ってきたのはついさっきまでカートやってた彼女。もちろんさっきの嫉妬文章の送り先だ。
「大翔見てたなら声かけてよー」
自分の教室でもないのに俺の前の席に我が物顔で座って普通に入って話してくる。
「白熱してたし」
「じゃあ大翔もやろ」
「いや今はやんない」
あからさまに怒ってますアピールをしてみたら彼女は嬉しそうに顔をニタニタさせている。
「かわいい大翔」
「はぁ?なにが」
「なんでもなーい。あっ授業始まるから戻るね」
ほんの数言交わしただけだからか、もっと一緒にいたいという気持ちだけが大きくなる。今日は部活だし一緒にはいられない。部活の前にとも思ったけれど、今日はネット張りあるし早く行かなくてはならないし、いつ時間が作れるか考えてしまう。
「大翔」
教室に帰ろうとしていた結奈が振り返ったと思ったら耳元に手を当てて
「5限移動教室だから休み時間特別教室棟の階段のとこいて。ぎゅーしてほしい」
無理ならいってねーって笑いながらへらへらして帰っていった
『6限前の休み時間に待つようにする』
『ぎゅーだけ?』
キスもするよ!なんて送れないからスタンプだけ返す。
↑
本編だと結奈が嫉妬するけど実は大翔もいーっつも嫉妬してるよって話。今時ってスイッチって学校持っていっていいの?
【応援】
「体育館ってなんで駅前にないの?」
体育館の最寄り駅から徒歩。シードだからって言ってたから余裕もってきたけど若干遠くない?友達2人誘って来たけど普通に駅前で買ったフラぺ溶けるんだが
「彼氏は?」
「学校のバス!うちら乗り換えまでしてんのに!彼女は乗せてくれてもいいと思わない?」
「いや、普通に部員だけっしょ笑」
まぁとっくに着いてるんだろうけど。
着いた体育館は大きくて引いた。
「え?でかくね?」
「つーかコンビニとかあんじゃん。駅前で買う必要なかったくない?」
「そういや、エモ写撮れたからストーリーにあげとくわ」
女が三人なんちゃらなんちゃら?うるっさいし場違い感がやばい。
制服にルーズにローファー。お揃いのショルダーのスクバ。髪はかわいくセットしてるし化粧もバッチリ。周りみたら超少数派だった。あと意外と大人多いびっくり。
「彼氏の親とか来てるの?」
「お母さん来てるらしい。なんか保護者の役員?やってるんだって」
「うける。ママと一緒にみるの?」
「他の保護者と一緒に部員達とみるって。すっげーうざがられそうじゃんうちら。大翔のママには挨拶いくけど」
彼氏ママには何度か会ってる。ごはん美味しいし大好き。
「一般席ってとこじゃない?あれあれ、オペラグラス借りれるみたいだよ。かりよーよ。いい男探ししよー」
「ほんと。結奈は彼氏の応援だけどうちら普通にいい男探しするわ。」
「彼女持ちは彼女いますってなんか印つけといてほしいわな。無駄な努力したくないし」
男漁りについてきたことが判明。えー、めっちゃ遠い学校だったらどうするんだろ?会うのもめんどくさそう
「あっ大翔♡」
信じらんないくらい短いパンツで下着のほうが心配になっちゃう。
「えースタメンなの?すご。一年なのにね」
「つーかもも毛ないじゃん!あし綺麗!」
「ちょっと!人の彼氏の無駄毛とかさがさないでよ!みないでっ!あっでも私はみるからオペラグラス貸して」
「あっ!気付いたっぽい!こっち見てる!結奈の彼ピっピみてるよ!」
手振ったりは恥ずかしいからかしてくれない。だけど目線はこっちだし口角上がってるから気付いてる
「大翔がんばれっ」
照れくさそうに笑ってるけど、チームメイトが気付いてめちゃくちゃからかわれてる。
↑
このあと試合中のギャップにやられる。
大翔は帰ったらママに「結奈ちゃん来てくれてよかったじゃん」ってママにもからかわれる
【夏休み】
体育館はエアコンついてるし普通に毎日部活。
今日は土曜日だし数校が集まって練習試合をしている。
「今日は普通に応援とか入れてるんだな。他校の子とかいるじゃん。かわいい子いないかな」
体育館の二階部分、色んな制服の男女がいる。友達、彼氏、片思いとか色々だろうなーって思っていたら待ち人が現れた。
「白井、彼女ちゃん来たじゃーん」
先輩達にからかわれるが仕方ない。だって控え目にいっても結奈が一番かわいいから。
「でも遅かったな。奥田さんなら一番に来てくれそうなのに」
「…お弁当作ってくれてた」
「はぁ!?お前あんなにかわいいギャルの彼女がいるだけでも罪深いのに手作り弁当まで!?前世どれだけ徳を積んだんだ…?」
でもお弁当作るのは早起きすると言ってたし実際早起きだったから少し意外だ。
「おい白井、奥田ってマネになってくんないの?あんなかわいい子マネだったら俺ら春高制覇できそうだけど」
先輩は今後ろから睨んでいるうちのマネージャー達にもう何も奉仕してもらえなくなればいい
「バイトあるからやらないみたいです」
やらせたくないが本音。そもそも本人が俺以外に尽くすつもりがないってところも…好きだ。
「なぁ、あのかわいい子、すっげー誰かに手振ってるけどもうちょっとでスカートの中見えそう」
「な、マジで窓とか開けて風ふけ!」
他校の男がそう言ってるのを聞いて気分が悪い。手を振られてるのは俺だよ!と言わんばかりに普段ならしないけど手を振り返した。
男達は驚いてるが一番驚いて嬉しそうなのは彼女だった。ぴょんぴょん跳ねてるけど危ないからやめてくれ。場所も危ないし下着みえたら困る。あと手でハートつくらなくていい、恥ずかしいから
↑ファンサもらった女になっただけ
【プールデート前ショッピング】
土曜日部活終わったら夕方くらいだけど買い物行かない?8月のプールの水着見たい
彼女と!プール!これはずっと計画してた。買い物も3日前から約束していたけど、プールが楽しみすぎる。まだ夏休みにも入ってないのに。
「あの日傘って奥田さん?校門のとこいるじゃん」
「土曜日なのにな、健気ー」
「おい白井早く別れろよ、俺が奥田と付き合いたい」
「胸何カップかだけ教えろよ」
同級生も先輩も言い放題すぎる
「ひーろとっ♡お疲れ様♡」
小さすぎるニットトップスにみっじかいスカート。白く伸びる脚にヒール太めなサンダル。肌の半分以上露出してると思う。
「寒くない?」
「暑いし大丈夫。大翔いるからっ」
本当は一回帰ってシャワー浴びて着替えて行きたかったけど結奈のお願いだから聞く。
「はぁ~、ほんとお熱いですねお二人さん」
*****
「ねぇどれがいいと思う?」
正直どれもかわいいと思う。
「これは?」
「布少なくない?」
「えー、好きかと思ったのに」
嫌いなんて一言も言ってない。むしろ好き、好きだからこそ他のやつがみても可愛いと思うだろうからダメ。
「じゃあこれは?」
「ハイウエストで騙されるとでも?サイド全部編み上げじゃん」
「嫌い?」
「…」
周りの人達が微笑ましく見てるのがツラい。カップルかわいいわねふふふふみたいな生温い視線。
「かわいいから困る」
結奈じゃなくて近くにいたお姉さんが吹き出した。いや、もういたたまれないんですけど。お姉さん一緒にいる友達に「めっちゃラブラブなんですけどーアオハル!」って言ってる。結奈が全く気付いてないから恥ずかしいの俺だけ
「黒がいい。あとあんまり露出しないやつ」
ハイウエスト正直かわいいとは全く思わないけれど、お臍も性的興奮をおぼえる変態がいるから出さないでほしい。
「なねさに?スク水?やだービキニがいい」
話し合いが必要みたいだ。
↑わからせセックスとかしてほしい。絶対わかってくれなさそうだけれど。
【冬休みは(も)地獄】
「やっば笑えない」
1年の12月、とんでもないものが返ってきた。
「はい赤点の人補習確定ね。特に彼氏にうつつ抜かしたりバイトばっかりな派手な女は親御さんにも電話しまーす。」
ほぼ名指しだった
「先生!クリスマスイブは補習ないよね!?」
「もちろん!」
あーよかった!
「あるに決まってます」
絶望の淵にってやつ。
「24日俺練習試合でいないかも」
おちた。淵にいたはずがリアル地獄に落ちた。
休み時間、大翔に補習になったって泣きつきに言ったらもっと絶望。
きけばあれ、春高?にはいけなかったけど、代表校が強いとこと練習試合したいってご指名らしくて大翔達が行くらしい。いや、お前達が来いよってかんじだけど大翔達からしてもありがたいことらしい。ちなみにその春高は見に行くらしいです。私も行こうかな。体育館デート♡
「それより補習?勉強し…ごめん」
勉強って名目で大翔ともいたけどヤることヤってた。テスト期間大翔が部活の人とか進学クラスの補習とか塾のときは勉強をしていたかと言えば…
「私こそごめん…折角教えてくれたのに」
そもそも進学クラスとはテスト内容も違うのに教えてくれてた。
「補習がんばろう。学校に来るならお昼一緒に食べられるだろ?」
「ひ、ひろとぉ~泣」
*****
「奥田、何教科目?」
「今日は3教科のうちのこれから2教科目」
「弁当持参で補習なの切ないな」
同じクラスの男バレに言われた。なんで部活あるのに教室?
「まだ始まらないなら廊下でてみろよ」
えー、寒いのにめんどくさいと思ったら会いたい人がいた。
「大翔っ!」
「結奈。寒くない?大丈夫?」
「朝からちゃんとエアコンついてたから平気!」
あの男バレはわざわざ大翔を連れてきてくれたってことか!神じゃん。あいつの好きな子も補習にいるの知ってるし教えてあげよー
「ん」
「なに?」
「抱っこ。補習がんばるからぎゅーして」
両手を広げておねだりしたらキョロキョロ周りを見てからしてくれた。
「がんばれ、わからないとこあったら教えるから」
「うん、大翔も練習がんばって」
大翔の腕のなかあったかい
「えーっと、お二人さん、お熱いところ申し訳ないけど予鈴鳴ったよ。白井も部活戻ろうぜ」
「もーっ!ちゅーくらいしてもよくない?」
「いや、冬休みとはいえ廊下だから。奥田も先生来るだろ?補習やりに来てるのに彼氏といちゃついてる場合じゃなくね?」
「結奈、昼になったら連絡するから。補習がんばれよ」
ベンチコート着た二人組は去っていった
『弁当楽しみにしてる』
今日はおにぎりラップで作っただけで残りはママが作ってくれたけど。
「あーんっ!もうがんばる!」
「おうおう、お前が頑張らなきゃ彼氏と一緒に2年になれないから頑張れよ」
いつの間にか現れた先生にとんでもないこと言われてテンション爆下がり。
↑補習は4教科。現代文、古典、数、英。他はお情けで補習なし。
ちなみにわからないところしかないから聞いて呆れられるオチ
【リボンよりネクタイ】
「はい次、奥田は、ネクタイ?」
「そう。」
「絶対にリボン改造してると思ってたから先生ちょっと引いてる」
「はぁ?しんがーい。」
「しかもちゃんと結ぶやつって…彼氏のか」
「そう!せいかーい♡」
「でもスカート丈ダメだから直して放課後職員室な」
学年集会で服装チェックだった。
「A組早くて助かる。B組担当だったら永久に終わらなかった」
先生が愚痴るなんて相当だなって思って横の列を見れば、出席番号順なのにまだ結奈だった。奥田はかなり早い番号だと思うんだけど。
「しっかし奥田がネクタイって向こう騒いでるからもしかして白井がリボンかと思ったらネクタイで安心した」
「あげたときに貰いました」
「いまだにお前みたいな好青年があの問題児奥田と付き合ってるのわかんないなー」
「たのしいですよ。あっ次爪ですか?」
「はい、爪もOK。いつから付き合ってるんだ?」
「4月です」
「入学してすぐかーいいねー青春。はい白井問題なし」
なにも問題なく終わったので隣のクラスを見ていたらまだ結奈達は騒いでた。
結奈と付き合ってなかったら騒がしいくらいにしか思わなかったけれど、今は可愛くて仕方がない。こっち向いてほしいのにクラスの子達と騒いでるから向いてもらえない。
「なに白井、かわいい彼女に念でも送ってんの?」
「はぁ?見てただけだよ」
「彼女見てるのは否定しなんだな。お前らくらいだよ付き合ってるの隠さないし好きが駄々漏れしてるの。しかも奥田さんからなんだろ告白してきたの」
「…まぁ、そうだけど」
「身長?やっぱり身長か!?身長あって運動できて勉強もできて彼女も可愛いとかお前恵まれ過ぎたよ…」
「それは俺も思う」
「はぁ~せめて奥田がなー、可愛くなければまだ許せたのに」
↑恵まれた男白井。
【先生の頼みの綱】
「え…人生終わった」
「先生達もあなたともう一回一年生とか耐えられません」
3学期、ほんの少ししか大翔といられなかった地獄の冬休みが明けてちょっと、職員室に呼ばれた私は何度目かの絶望の淵に立たされた
「このままだと本当に、本っっっ当に進級が危ぶまれる」
「うそでしょ!?欠席しないでちゃんと学校きてるよ!?」
「それはえらい、でも肝心の成績が…本当にヤバい」
「せんせーもヤバいしか言わないとかヤバいじゃん」
数学の先生と英語の先生に呼ばれたのに国語の先生達まできた。いや、ガチでヤバそう。受験はギリ合格だったんだよ、下から5番目くらいだった自信はある。でもほんと、理解出来ないんだって
「これはもう、あれですね」
「そうですね、使うしかありませんね」
「バレー部には頭を下げましょう」
先生達が何か話してるけど、もう一回一年生が嫌すぎて頭も回らない
*****
『1年A組白井君、至急職員室まで』
翌日、何故か大翔が職員室に呼ばれる放送を聞いた。えー、意外。昼休みになったら聞いてみよ。
「結奈」
まさかの先呼び出しだった。え?以心伝心?あれ?使い方合ってる?
「大翔♡さっき休み時間呼ばれてたのどうしたの?」
「それについての話」
え、やば。避妊しろとか言われたとか?ちゃんとゴムしてるし大丈夫だと思うんだけど、え?校内ではヤって…ない?うん、多分してない、キス?キスはちょくちょくしてる。バレないようにしてたけどバレてたとか?ふじゅんいせーこーゆー???
「結奈さ、成績ヤバいんだって?」
ガチなこと言われた
「なんで…」
「その件で呼ばれたから。泣きついてくるってこういうことかって。初めてみた大人のは」
「部活始まる前のちょっとでいいから結奈の勉強みてやってくれって頼まれたからさ、今日からやろう?放課後30分くらいだけど。期末テスト赤点だったら留年だろ?一緒に二年生になりたいじゃん」
好き、ほんと好き。絶対一緒のクラスになれないけど好き。
「俺も復習になるし、彼女のためならやるよ」
「えー、学年1位とかとっちゃう?」
「俺もとれないから無理だよ」
*****
「んぅ~、え?もう意味がわかんない」
隣の机で教えようとしたけれど「顔見ながらならもっと頑張れるかも」なんて結奈が言うものだから結奈の前の席に横座りして教えることにした。
「どこ?」
「ここ。なにこれ?三角でよくない?」
「ちがうよ、これは」
結奈の教科書を指差して教えようとしてるのに目の前にはふざけてキス顔をしてくる彼女だ
「ん~♡」
「来年も1年生やるならいいけど。あとまだ人いるよ」
「みんな付き合ってるの知ってるしよくない?」
「よくない」
冬休みは部活が忙しくてあまり一緒にいられなかったし、3学期想像以上に忙しい。キスなんてしたら舌絡めずにはいられないし胸も触りたい、我慢出来なくなる。人目があるのも大きな理由ではあるが、自分を抑えられる自信もない。
「これ分かれば他のもわかるから、な?がんばって」
「がんばったらごほうびくれる?」
結奈の求めてるごほうびは一緒にいたいだろう。キスとかセックスを想像してしまうのは俺だけど、結奈はもっと純粋なことを求めている。
「進級、がんばろうな」
↑多分お情けで2年生にはなれる。
もはやこっちがメインみたいなもの。
【教室前廊下】
トイレに行こうと廊下に出たら隣のクラスは大騒ぎだった。移動教室ない休み時間いつもこんなだな隣、って思ってたら彼女の声も混じっている。
「きゃーっ、ちょっとまってやばいやばい、」
手にちいさなコントローラーを持って誰かのスイッチで○リパか○リカやってる。
そういえばあの軽すぎるバッグにはお弁当と水筒、メイク道具、ハンカチとなぜかスイッチのコントローラーが入ってた。ティッシュは教室に箱で置いてる。
「おい結奈、寄っ掛かって妨害すんじゃねーよ」
「右折側にいるのがわるいの!」
「おいこいつカーブ全部動くんだけど!」
いらっとした。
ムカムカしながら用を足して手を洗ったらスマホ
『他の男にくっつくのみてるのあんま気分よくない』
嫉妬丸出しの文章送って自分の教室に入ったらペタペタと廊下から走ってくる音、ガラガラっと教室の扉を開けて入ってきたのはついさっきまでカートやってた彼女。もちろんさっきの嫉妬文章の送り先だ。
「大翔見てたなら声かけてよー」
自分の教室でもないのに俺の前の席に我が物顔で座って普通に入って話してくる。
「白熱してたし」
「じゃあ大翔もやろ」
「いや今はやんない」
あからさまに怒ってますアピールをしてみたら彼女は嬉しそうに顔をニタニタさせている。
「かわいい大翔」
「はぁ?なにが」
「なんでもなーい。あっ授業始まるから戻るね」
ほんの数言交わしただけだからか、もっと一緒にいたいという気持ちだけが大きくなる。今日は部活だし一緒にはいられない。部活の前にとも思ったけれど、今日はネット張りあるし早く行かなくてはならないし、いつ時間が作れるか考えてしまう。
「大翔」
教室に帰ろうとしていた結奈が振り返ったと思ったら耳元に手を当てて
「5限移動教室だから休み時間特別教室棟の階段のとこいて。ぎゅーしてほしい」
無理ならいってねーって笑いながらへらへらして帰っていった
『6限前の休み時間に待つようにする』
『ぎゅーだけ?』
キスもするよ!なんて送れないからスタンプだけ返す。
↑
本編だと結奈が嫉妬するけど実は大翔もいーっつも嫉妬してるよって話。今時ってスイッチって学校持っていっていいの?
【応援】
「体育館ってなんで駅前にないの?」
体育館の最寄り駅から徒歩。シードだからって言ってたから余裕もってきたけど若干遠くない?友達2人誘って来たけど普通に駅前で買ったフラぺ溶けるんだが
「彼氏は?」
「学校のバス!うちら乗り換えまでしてんのに!彼女は乗せてくれてもいいと思わない?」
「いや、普通に部員だけっしょ笑」
まぁとっくに着いてるんだろうけど。
着いた体育館は大きくて引いた。
「え?でかくね?」
「つーかコンビニとかあんじゃん。駅前で買う必要なかったくない?」
「そういや、エモ写撮れたからストーリーにあげとくわ」
女が三人なんちゃらなんちゃら?うるっさいし場違い感がやばい。
制服にルーズにローファー。お揃いのショルダーのスクバ。髪はかわいくセットしてるし化粧もバッチリ。周りみたら超少数派だった。あと意外と大人多いびっくり。
「彼氏の親とか来てるの?」
「お母さん来てるらしい。なんか保護者の役員?やってるんだって」
「うける。ママと一緒にみるの?」
「他の保護者と一緒に部員達とみるって。すっげーうざがられそうじゃんうちら。大翔のママには挨拶いくけど」
彼氏ママには何度か会ってる。ごはん美味しいし大好き。
「一般席ってとこじゃない?あれあれ、オペラグラス借りれるみたいだよ。かりよーよ。いい男探ししよー」
「ほんと。結奈は彼氏の応援だけどうちら普通にいい男探しするわ。」
「彼女持ちは彼女いますってなんか印つけといてほしいわな。無駄な努力したくないし」
男漁りについてきたことが判明。えー、めっちゃ遠い学校だったらどうするんだろ?会うのもめんどくさそう
「あっ大翔♡」
信じらんないくらい短いパンツで下着のほうが心配になっちゃう。
「えースタメンなの?すご。一年なのにね」
「つーかもも毛ないじゃん!あし綺麗!」
「ちょっと!人の彼氏の無駄毛とかさがさないでよ!みないでっ!あっでも私はみるからオペラグラス貸して」
「あっ!気付いたっぽい!こっち見てる!結奈の彼ピっピみてるよ!」
手振ったりは恥ずかしいからかしてくれない。だけど目線はこっちだし口角上がってるから気付いてる
「大翔がんばれっ」
照れくさそうに笑ってるけど、チームメイトが気付いてめちゃくちゃからかわれてる。
↑
このあと試合中のギャップにやられる。
大翔は帰ったらママに「結奈ちゃん来てくれてよかったじゃん」ってママにもからかわれる
【夏休み】
体育館はエアコンついてるし普通に毎日部活。
今日は土曜日だし数校が集まって練習試合をしている。
「今日は普通に応援とか入れてるんだな。他校の子とかいるじゃん。かわいい子いないかな」
体育館の二階部分、色んな制服の男女がいる。友達、彼氏、片思いとか色々だろうなーって思っていたら待ち人が現れた。
「白井、彼女ちゃん来たじゃーん」
先輩達にからかわれるが仕方ない。だって控え目にいっても結奈が一番かわいいから。
「でも遅かったな。奥田さんなら一番に来てくれそうなのに」
「…お弁当作ってくれてた」
「はぁ!?お前あんなにかわいいギャルの彼女がいるだけでも罪深いのに手作り弁当まで!?前世どれだけ徳を積んだんだ…?」
でもお弁当作るのは早起きすると言ってたし実際早起きだったから少し意外だ。
「おい白井、奥田ってマネになってくんないの?あんなかわいい子マネだったら俺ら春高制覇できそうだけど」
先輩は今後ろから睨んでいるうちのマネージャー達にもう何も奉仕してもらえなくなればいい
「バイトあるからやらないみたいです」
やらせたくないが本音。そもそも本人が俺以外に尽くすつもりがないってところも…好きだ。
「なぁ、あのかわいい子、すっげー誰かに手振ってるけどもうちょっとでスカートの中見えそう」
「な、マジで窓とか開けて風ふけ!」
他校の男がそう言ってるのを聞いて気分が悪い。手を振られてるのは俺だよ!と言わんばかりに普段ならしないけど手を振り返した。
男達は驚いてるが一番驚いて嬉しそうなのは彼女だった。ぴょんぴょん跳ねてるけど危ないからやめてくれ。場所も危ないし下着みえたら困る。あと手でハートつくらなくていい、恥ずかしいから
↑ファンサもらった女になっただけ
【プールデート前ショッピング】
土曜日部活終わったら夕方くらいだけど買い物行かない?8月のプールの水着見たい
彼女と!プール!これはずっと計画してた。買い物も3日前から約束していたけど、プールが楽しみすぎる。まだ夏休みにも入ってないのに。
「あの日傘って奥田さん?校門のとこいるじゃん」
「土曜日なのにな、健気ー」
「おい白井早く別れろよ、俺が奥田と付き合いたい」
「胸何カップかだけ教えろよ」
同級生も先輩も言い放題すぎる
「ひーろとっ♡お疲れ様♡」
小さすぎるニットトップスにみっじかいスカート。白く伸びる脚にヒール太めなサンダル。肌の半分以上露出してると思う。
「寒くない?」
「暑いし大丈夫。大翔いるからっ」
本当は一回帰ってシャワー浴びて着替えて行きたかったけど結奈のお願いだから聞く。
「はぁ~、ほんとお熱いですねお二人さん」
*****
「ねぇどれがいいと思う?」
正直どれもかわいいと思う。
「これは?」
「布少なくない?」
「えー、好きかと思ったのに」
嫌いなんて一言も言ってない。むしろ好き、好きだからこそ他のやつがみても可愛いと思うだろうからダメ。
「じゃあこれは?」
「ハイウエストで騙されるとでも?サイド全部編み上げじゃん」
「嫌い?」
「…」
周りの人達が微笑ましく見てるのがツラい。カップルかわいいわねふふふふみたいな生温い視線。
「かわいいから困る」
結奈じゃなくて近くにいたお姉さんが吹き出した。いや、もういたたまれないんですけど。お姉さん一緒にいる友達に「めっちゃラブラブなんですけどーアオハル!」って言ってる。結奈が全く気付いてないから恥ずかしいの俺だけ
「黒がいい。あとあんまり露出しないやつ」
ハイウエスト正直かわいいとは全く思わないけれど、お臍も性的興奮をおぼえる変態がいるから出さないでほしい。
「なねさに?スク水?やだービキニがいい」
話し合いが必要みたいだ。
↑わからせセックスとかしてほしい。絶対わかってくれなさそうだけれど。
【冬休みは(も)地獄】
「やっば笑えない」
1年の12月、とんでもないものが返ってきた。
「はい赤点の人補習確定ね。特に彼氏にうつつ抜かしたりバイトばっかりな派手な女は親御さんにも電話しまーす。」
ほぼ名指しだった
「先生!クリスマスイブは補習ないよね!?」
「もちろん!」
あーよかった!
「あるに決まってます」
絶望の淵にってやつ。
「24日俺練習試合でいないかも」
おちた。淵にいたはずがリアル地獄に落ちた。
休み時間、大翔に補習になったって泣きつきに言ったらもっと絶望。
きけばあれ、春高?にはいけなかったけど、代表校が強いとこと練習試合したいってご指名らしくて大翔達が行くらしい。いや、お前達が来いよってかんじだけど大翔達からしてもありがたいことらしい。ちなみにその春高は見に行くらしいです。私も行こうかな。体育館デート♡
「それより補習?勉強し…ごめん」
勉強って名目で大翔ともいたけどヤることヤってた。テスト期間大翔が部活の人とか進学クラスの補習とか塾のときは勉強をしていたかと言えば…
「私こそごめん…折角教えてくれたのに」
そもそも進学クラスとはテスト内容も違うのに教えてくれてた。
「補習がんばろう。学校に来るならお昼一緒に食べられるだろ?」
「ひ、ひろとぉ~泣」
*****
「奥田、何教科目?」
「今日は3教科のうちのこれから2教科目」
「弁当持参で補習なの切ないな」
同じクラスの男バレに言われた。なんで部活あるのに教室?
「まだ始まらないなら廊下でてみろよ」
えー、寒いのにめんどくさいと思ったら会いたい人がいた。
「大翔っ!」
「結奈。寒くない?大丈夫?」
「朝からちゃんとエアコンついてたから平気!」
あの男バレはわざわざ大翔を連れてきてくれたってことか!神じゃん。あいつの好きな子も補習にいるの知ってるし教えてあげよー
「ん」
「なに?」
「抱っこ。補習がんばるからぎゅーして」
両手を広げておねだりしたらキョロキョロ周りを見てからしてくれた。
「がんばれ、わからないとこあったら教えるから」
「うん、大翔も練習がんばって」
大翔の腕のなかあったかい
「えーっと、お二人さん、お熱いところ申し訳ないけど予鈴鳴ったよ。白井も部活戻ろうぜ」
「もーっ!ちゅーくらいしてもよくない?」
「いや、冬休みとはいえ廊下だから。奥田も先生来るだろ?補習やりに来てるのに彼氏といちゃついてる場合じゃなくね?」
「結奈、昼になったら連絡するから。補習がんばれよ」
ベンチコート着た二人組は去っていった
『弁当楽しみにしてる』
今日はおにぎりラップで作っただけで残りはママが作ってくれたけど。
「あーんっ!もうがんばる!」
「おうおう、お前が頑張らなきゃ彼氏と一緒に2年になれないから頑張れよ」
いつの間にか現れた先生にとんでもないこと言われてテンション爆下がり。
↑補習は4教科。現代文、古典、数、英。他はお情けで補習なし。
ちなみにわからないところしかないから聞いて呆れられるオチ
【リボンよりネクタイ】
「はい次、奥田は、ネクタイ?」
「そう。」
「絶対にリボン改造してると思ってたから先生ちょっと引いてる」
「はぁ?しんがーい。」
「しかもちゃんと結ぶやつって…彼氏のか」
「そう!せいかーい♡」
「でもスカート丈ダメだから直して放課後職員室な」
学年集会で服装チェックだった。
「A組早くて助かる。B組担当だったら永久に終わらなかった」
先生が愚痴るなんて相当だなって思って横の列を見れば、出席番号順なのにまだ結奈だった。奥田はかなり早い番号だと思うんだけど。
「しっかし奥田がネクタイって向こう騒いでるからもしかして白井がリボンかと思ったらネクタイで安心した」
「あげたときに貰いました」
「いまだにお前みたいな好青年があの問題児奥田と付き合ってるのわかんないなー」
「たのしいですよ。あっ次爪ですか?」
「はい、爪もOK。いつから付き合ってるんだ?」
「4月です」
「入学してすぐかーいいねー青春。はい白井問題なし」
なにも問題なく終わったので隣のクラスを見ていたらまだ結奈達は騒いでた。
結奈と付き合ってなかったら騒がしいくらいにしか思わなかったけれど、今は可愛くて仕方がない。こっち向いてほしいのにクラスの子達と騒いでるから向いてもらえない。
「なに白井、かわいい彼女に念でも送ってんの?」
「はぁ?見てただけだよ」
「彼女見てるのは否定しなんだな。お前らくらいだよ付き合ってるの隠さないし好きが駄々漏れしてるの。しかも奥田さんからなんだろ告白してきたの」
「…まぁ、そうだけど」
「身長?やっぱり身長か!?身長あって運動できて勉強もできて彼女も可愛いとかお前恵まれ過ぎたよ…」
「それは俺も思う」
「はぁ~せめて奥田がなー、可愛くなければまだ許せたのに」
↑恵まれた男白井。
【先生の頼みの綱】
「え…人生終わった」
「先生達もあなたともう一回一年生とか耐えられません」
3学期、ほんの少ししか大翔といられなかった地獄の冬休みが明けてちょっと、職員室に呼ばれた私は何度目かの絶望の淵に立たされた
「このままだと本当に、本っっっ当に進級が危ぶまれる」
「うそでしょ!?欠席しないでちゃんと学校きてるよ!?」
「それはえらい、でも肝心の成績が…本当にヤバい」
「せんせーもヤバいしか言わないとかヤバいじゃん」
数学の先生と英語の先生に呼ばれたのに国語の先生達まできた。いや、ガチでヤバそう。受験はギリ合格だったんだよ、下から5番目くらいだった自信はある。でもほんと、理解出来ないんだって
「これはもう、あれですね」
「そうですね、使うしかありませんね」
「バレー部には頭を下げましょう」
先生達が何か話してるけど、もう一回一年生が嫌すぎて頭も回らない
*****
『1年A組白井君、至急職員室まで』
翌日、何故か大翔が職員室に呼ばれる放送を聞いた。えー、意外。昼休みになったら聞いてみよ。
「結奈」
まさかの先呼び出しだった。え?以心伝心?あれ?使い方合ってる?
「大翔♡さっき休み時間呼ばれてたのどうしたの?」
「それについての話」
え、やば。避妊しろとか言われたとか?ちゃんとゴムしてるし大丈夫だと思うんだけど、え?校内ではヤって…ない?うん、多分してない、キス?キスはちょくちょくしてる。バレないようにしてたけどバレてたとか?ふじゅんいせーこーゆー???
「結奈さ、成績ヤバいんだって?」
ガチなこと言われた
「なんで…」
「その件で呼ばれたから。泣きついてくるってこういうことかって。初めてみた大人のは」
「部活始まる前のちょっとでいいから結奈の勉強みてやってくれって頼まれたからさ、今日からやろう?放課後30分くらいだけど。期末テスト赤点だったら留年だろ?一緒に二年生になりたいじゃん」
好き、ほんと好き。絶対一緒のクラスになれないけど好き。
「俺も復習になるし、彼女のためならやるよ」
「えー、学年1位とかとっちゃう?」
「俺もとれないから無理だよ」
*****
「んぅ~、え?もう意味がわかんない」
隣の机で教えようとしたけれど「顔見ながらならもっと頑張れるかも」なんて結奈が言うものだから結奈の前の席に横座りして教えることにした。
「どこ?」
「ここ。なにこれ?三角でよくない?」
「ちがうよ、これは」
結奈の教科書を指差して教えようとしてるのに目の前にはふざけてキス顔をしてくる彼女だ
「ん~♡」
「来年も1年生やるならいいけど。あとまだ人いるよ」
「みんな付き合ってるの知ってるしよくない?」
「よくない」
冬休みは部活が忙しくてあまり一緒にいられなかったし、3学期想像以上に忙しい。キスなんてしたら舌絡めずにはいられないし胸も触りたい、我慢出来なくなる。人目があるのも大きな理由ではあるが、自分を抑えられる自信もない。
「これ分かれば他のもわかるから、な?がんばって」
「がんばったらごほうびくれる?」
結奈の求めてるごほうびは一緒にいたいだろう。キスとかセックスを想像してしまうのは俺だけど、結奈はもっと純粋なことを求めている。
「進級、がんばろうな」
↑多分お情けで2年生にはなれる。
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