21 / 77
21
しおりを挟む男の人の前で別の男の精液が溢れるなんてそんなこと生まれて初めてだった。あんな恥ずかしい事二度と、二度と経験したくない
「下着は替えますか?」
「いい!もうお風呂入るまでノーパン!下半身まっぱでいい!」
怒ってるアピールのため下半身は全部脱いで、先程やんわり防がれた手酌をしてやろうと思ったけど羞恥心でむしゃくしゃしてるという何とも言えない感情になっているあたしはボトルごと一気してやった。なめんな、キャバと両立してた時代もあったんだ、ボトル一気がなんだ、売上のためにやってたよってグチグチ言いながら何本か飲んだ。
「ミズキ、お行儀が悪いですよ」
「どーせ男の前で精液垂らすような女だから元からお行儀わるいですー。めっちゃ恥ずかしかったんだよ?わかる?」
「えぇ、わかってて言いましたから」
「見た?あの変態を見るような目!あの3人もだけど隠れてた付き人達!もう軽蔑を通り越して哀れみ!ジョエル今までどんな人だったの?絶対ジョエルのせい!」
横からポカポカ叩いていたけど全然悪びれない男に、羞恥心MAXで結構な量のお酒の入ったあたしは遂に対面で膝の上に跨がってやった。仕事スタイルだ。
「こーしゃくごしそくさまの聞き分けのない息子さんはこちらですかー?」
ボトムのファスナー(ファスナーあった!ボタンだけ文化じゃない!)をゆっくり下ろして彼の息子を手で弄ぶ
「あなたのせいで、あたしめちゃくちゃ恥ずかしかったの!カーペットはどうするんですかー?聞いてますかー?」
「浄化をしておきましたので大丈夫ですよ」
「そーゆー問題じゃなーい!」
流石に空きっ腹に一気はキてしまった。久々に回っている。どちらかと言えば絡んでちゃんとトイレで戻して寝て二日酔いになるのがいつものパターンだけどこの世界ではどうなることやら。まぁもう握ってしまったジョエルの息子は臨戦態勢なので構ってやることにする
「お返事は?できますかー?」
「ミズキ、ソレは話すことは…」
「できるんじゃない?魔術!なんでもできそう」
「陰茎が話す魔術なんて聞いたこともありませんよ」
「えー、喋ったらかわいいとおもうなー。ねー」
跨がっていては手でしか可愛がってあげられないから、ソファから降りて奉仕してあげることにした。仕方ない、抜いてあげようじゃないかと上から。
「はい、いい子にしててくださいね」
「ちょっと、ミズキ!そんなことしなくても」
「ふるはひ!」
口に咥えたまま喋るのはやめろといつも言われていたけど今日はもう知らん。そんなことってなに?愛情表現だよ!
口では嫌がっていても素直なむちゅこたんはいい子にしてる。無理矢理離さないんだから嫌ではないってことだし。
片手で竿を握ってもう片手は玉。この世界もちゃんと2つなのねとかどうでもいいことを思っていたらイキそうなのか呼吸は荒くなってるし頭を撫でてくれている手にも力がはいっている気もする。
口の中に温かいものが出されて飲み込んで見上げたら満足そうにしているジョエルがいた。
「あぁ…ミズキ、すごく気持ちよかった」
頭撫でられたらもうダメ。思えば昼から飲んでる。あーもう眠い。よかった今日は吐く方の酔い方じゃなかった。
*****
「ミズキ、ミズキ」
「んぅー?あれ?ジョエル?」
「もうお茶の時間ですよ。気分はどうですか?」
「うーん…大丈夫。気持ち悪くないし頭痛くない。あれ?ベッド?」
「あのまま寝かせるわけないじゃないですか。運んで浄化をかけて着替えさせましたよ」
服は洗濯に出してくれたみたい。探してた板はなかったからノアに洗浄魔術をやってもらうらしい。いっそ泡だけ出してもらって手洗いしたい。
そういえばブラジャーつけてる感覚もないし今は全裸かと思ったらとんでもない服を着せられていた。
「こ、これ…」
「一昨日脱衣場へ置いておいたのに着なかったでしょう?勿体ないから是非着てほしくて」
「もう全部みえてるじゃん…」
着てるのは典型的なベビードール。パンツはなかったけど。全体的にピンクと白のレースで乳首はがっつり透けてるし着てる方がエロく見えるやつだ。
「全部見えているといえば見えていますし、隠れてると言えば隠れてますよ」
「なにそれ…ジョエルの趣味?」
「まぁ趣味というか…妻にはかわいいナイトウェアでベッドにいてほしいとは思いますね」
要はこれを着てベッドにいてくれということだ。
「じゃあまた今度ね。お風呂入りたい」
「これからメゾンの人間が来るのでそれが終わったら入りましょう。今日は殿下と晩餐でしょう?付け焼き刃のカーテシーとテーブルマナーだけでも身に付けておかないと。本当ならダンスの練習もしたかったのですがそこまで時間がありません」
なんか怒濤の1日になりそうな予感。
とりあえず着替えて、朝食という時間でもないので紅茶とスコーンだけ食べた。ボロボロこぼれるの厄介だからサンドイッチとかがよかった。がっつり寝てた人間が言えるワガママでもないので有り難くスコーンを食べる。ジャム2種類もあるしクロテッドクリームも美味しい。ちょくちょく名前とかはフランス語なかんじなのにスコーンとか食べさせるあたりゲームの世界って自由だなって思う。そろそろピザとかハンバーグ出てきそう。
「お化粧はどうされます?」
「採寸したらお風呂入るんでしょ?失礼じゃないなら素っぴんでもいいかな?」
「えぇ。お化粧をされてるミズキも素敵ですが素っぴんのミズキは大変に可愛らしくて食べてしまいたいくらいですよ」
口の端についていたクリームやらスコーンを指で掬って食べるこの男はスコーンより甘いと思う。
「ごちそうさまでした。」
口の中がパサパサになるのでめちゃくちゃ紅茶が進んだ。なんかオシャレ!ってかんじ。
今日来てくれたのはメゾン・ド・ニュイのオーナー、マチアス様。色気!色気!色気を振り撒いているような男性がきた。
「宰相御子息様がうちに御依頼なんて何事かと思ってましたが可愛いお嬢さんですね」
「えぇ。つい一昨日婚約したばかりで。4日後の陛下主催の夜会で御披露目です」
「わざわざ陛下が主催とは…お顔立ちからみても異世界の花嫁様?前回の方とは別の方ですか?」
「えぇ。でもまだ御披露目前ですので内密に」
「…ファヴォリのアレは貴方の依頼だったんですね」
「ファヴォリは4日後の御披露目のドレスを急ピッチで仕立ててもらっていますので。ルネがやる気になってますから」
「そう…ルネが率先して取り組んでるということは…ところでうちは?そちらの花嫁様には婚礼衣装ですか?」
「いいえ」
えーそんなはっきり言う!?どうみてもどう考えてもこのマチアス様とルネさんは正反対というかライバルというか仲はあまり良くなさそうなんだけど。多分ウェディングドレス作る気満々だったと思うんだけど
「結婚式のドレスは彼女が気に入ったところで仕立ててあげたいので。ファヴォリにもまだ依頼はしていませんし、もちろんあなたのニュイにも」
「2社で選ぶということですか?」
「いいえ、まだあと1つ。あのデザイナーにも衣装は依頼します。ニュイには是非観劇デビューの際のドレスをお願いしたく」
「3社!?3つのドレスを着てみて気に入ったところが異世界の花嫁様の婚礼衣装をということなのか!?いや、婚礼衣装と言っても式と披露宴、お色直しとあれば3社全てに依頼がくる…うちはどのドレスでもいいから担当させてもらいたい。純白のウェディングドレスだろうとカラードレスだろうと彼女の魅力を最大限に引き出してみせる」
採寸をしながら話をしているんだけどこのマチアス様は女性の魅力を最大限に引き出すドレスを作るのが得意だそうだ。どちらかといえばセクシー路線というか体のラインに沿って綺麗に魅せるのを主軸に展開しているらしい。
「もうちょっとヒップがあればよかったのにな」
失礼な発言もかなりある
「うちはマーメイドラインが主軸なんだ。マーメイドラインのドレスは大抵がうち。もしくはうちの百貨店ライン。女性の持つ曲線美を布で表現するなんて素晴らしいじゃないか。ところで侯爵御子息様、ヒップは詰め物は?いれます?胸はあるのにヒップがなさすぎる」
「…詰め物はしません。そのままの彼女で魅力的ですから」
「観劇でしょう?劇場には厄介な女が多いと思いますが。お前の尻肉分けてやったらどうだってくらいのやつもわんさか」
「そのような方達も牽制するような素晴らしいドレスを仕立てて下さるのでしょう?それができると思ったからニュイにも依頼してるんですよ」
人の尻が足りないとか知りもしない人の尻がデカイとか本当にこの人はすごい人なんだろうか?
「紙とペン」
ほぼ書記と化していたお連れの方から受け取ってサラサラと描いたのはドレスのデザイン画。こんなサラっと描いたとはおもえないくらい、すごかった
「ルネさんより上手…」
「だろうよ!見る目があるな!とりあえずウエストは細いし胸もあるからヒップだけ。バックスタイルに重きを置こう。腰あたりからリボン…だと幼く見られるから幾何学的なデザインか花モチーフに生地をもってきて、それにつながるように膝上あたりから下に大胆なフリル。背中は全部出した方がいい。寒ければ御夫君にあたためてもらえばいい」
膝のとこすっごいシャープなデザインだけどこれ着て歩ける?そっちのほうが心配になってきた
「色は赤か緑か青。三択。このデザインでパステルカラーはダメ。野暮ったくみえる」
「もちろん緑ですね。緑で」
今回はあたしの意見は全く聞かない方針らしい。でも戦場へ赴く服と言われてしまったらなにも言えなくなった。すごい、ルネさんとは違うベクトルの勢いのある人だった。途中からずっとタメ口だった。やっぱデザイナーってクレイジーなんだろうな
31
あなたにおすすめの小説
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
落ちて拾われて売られて買われた私
ざっく
恋愛
この世界に来た日のことは、もうあまり覚えていない。ある日突然、知らない場所にいて、拾われて売られて遊女になった。そんな私を望んでくれた人がいた。勇者だと讃えられている彼が、私の特殊能力を見初め、身請けしてくれることになった。
最終的には溺愛になる予定です。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる