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入れ替わりは基本中の基本
しおりを挟む「え…」
目が覚めたら妙に気分が優れない、身体中の謎の倦怠感疲労感と抜けきってないアルコール。こめかみを押さえたときにそのまま手櫛を通したら自分じゃない長さの髪。
嫌な予感しかなくてベッドから起き上がればベッドは予想通りのもの。隣に寝ている男も見覚えしかない。胸元に感じる重さに驚きながらも鏡のある場所まで移動する。この部屋にもいつも来るから鏡の場所だってわかっている
「やっぱり…」
鏡に映っているのは自分ではなく愛おしい妻、ミズキである。
彼女がここに来てすぐに結婚もした。様々なトラブルも経験している。さすがにこれは初めてなので戸惑ってもいる。
しかもその肝心の妻は昨晩を共にしたのは自分ではないということ。厄介以外のなにものでもない。しかし唯一の救いは妻の横で寝ていたのがミシェルとロランではなかったことだ。あの二人なら起きた気配だけで何かに気付くはずだが、幸いなことに寝ていたのはリュカ。生まれもって王子様である彼が横に寝ている人間に左右されることはない。
慣れないブラジャーを着けて小さすぎるパンツをはいて。さすがにピタピタしたワンピースを着る勇気はないのでブラウスとロングスカートを身につけてダイニングルームへ向かう
「おはようミズキ、早いですね」
食事の支度をしてくれていたミシェルが朝イチのキスとばかりに寄ってくるが、両手を伸ばして拒否をする
「ミズキの姿ですがミズキではありません。ミシェル、昨晩何かおかしいことはありませんでしたか?」
一瞬歪んだ顔は秒で戻り「ジョエルも災難ですね」と半笑いで対応をされた。
「犯人は男か女か、どっちだと思います?」
朝食の支度をしているミシェルに問えば
「あなたのファンでしょうね。8割くらいの確率で。ミズキに恋する男はミズキをわざわざ男にしようなんて思いませんから」
たしかにそうだ。残りの2割のうち半分は普通にミズキに対する悪意と公爵家に対する悪意のある者だろう。まぁどれであっても許すつもりはない。
「どうです?愛おしい女の体は」
「どうもなにも…アルコールは抜けきっていないし疲労はありますし」
ミズキが「午前中だいたい二日酔いー」とダルそうに言っていたのがわかる。少し酒量は見直した方がよさそうだ。
「ミズキが一人寝をしているかと思うと…いや、ジョエルですもんね…隣に人がいたら」
「いません」
「いたら離婚されますね」
「あり得ないから心配いりませんよ」
食事より先にグラスに入った水と温かい紅茶をティーポットとともに出してくれるミシェルは本当によく出来ていると思う。自分なら紅茶は出しても水を出すまで気はつかえなかったと思う。
「やっぱり胸は重いですか?」
「このブラジャーで支えてはいるけれど、まぁまぁな…よくこの小さく細い体についているなと」
「私達には有難いですけれどね。ミズキのそれは武器ですから。おかげで私達は皆、ロリ巨乳好きとさえ呼ばれていますよ」
「…それは知らなかった」
噂の出所を辿るか
『うわぁっ!!!!』
普段の自分からはでないとんでもない声が聞こえてくる。ミズキが起きたのだろう。
「え、やだ…かっこよすぎない?」
階段をかけ上って二階に着いて、自分の部屋に入れば鏡の前にいる自分をみた。
下着だけは身につけていたはずだが全裸になった自分が鏡の前でうっとりしている喜ばしくはない光景だ。
「顔もかっこいいし筋肉も。ジョエルってばほんと着痩せしすぎ。お尻も上がってるしなによりこのちん「触るのはやめてください」
朝から扱こうとしている手をとっさに止めた。
「え、あた…?まさか…」
「そのまさかですよ」
「こんなちっちゃいの!?チビじゃんチビ!やん、つむじ見えるの恥ずかしい」
自分の姿声で「やん」なんて言わないでほしい、気持ちが悪すぎる。
「…」
じろじろとなめまわすように見てくるミズキ(見た目は自分)にきいてみた
「ん?勃起するかなーって思ったんだけど、見てるだけじゃ勃起たないし、なによりあたしがあたしみてもなーんも興奮しない」
逆に他の夫をみて興奮されても困る。
「キスしたいけど自分の顔だしなー。かわいいけど自分だし」
「同じくですよ」
「ミシェルは?もう起きてたでしょ?」
「中身が私だと言ったら拒否されましたよ」
「やだ、同族嫌悪じゃん」
とんでもない悪口が聞こえたが聞き流すことにした。
「服、どれ着たらいい?」
「お好きなものでと言いたいですが、朝から夜会用なんて着られても困りますからね」
「ジョエルはどうしてそんな地味な服えらんだの?お忍び?」
露出が多すぎたりミズキが転移してくる前の服は見るのは好きだが着る勇気はない。
無難なシャツとスラックスを着せてダイニングに連れていく。なんだ、違和感しかない。最初は腕にぎゅっとしてきたミズキも違和感しかないから止めてた。
「やだー、自分と手繋いでもときめかない」
「私だって自分と手繋ぐなんて…」
「中身がジョエルだからか真面目ぶってる顔も笑えるし」
こんなにへらへらしてる自分をみることがないから新鮮ではある。手鏡をずーっと見ているのはどうかと思うが、「ほんとこの顔好き」と嬉しそうにしている中身がミズキだと思えば愛おしいは愛おしい。
「ミーズキっおはようっ!」
すごい勢いで抱きついてきたのはノア。話し声で起きたのだろう、寝癖も直してないし寝間着のままだ。思ったより勢いがあってバランスを崩しそうになる。いつもミズキはどうしているんだ?
「やだぁ、ノア、それ今日中身ジョエル」
「え?ジョエル?え?ジョエルが?え?」
「あたし、ジョエルの中身があたし。あたしはジョエル」
「え?」
そうなるのはわかる。私の声でミズキにそう話しかけられてくっついてこられたらどうしていいかわからないはず。
「やだー、ノアもちっちゃく感じる」
「僕どうしたら…?どっちに聞けば…」
「もうミシェルに聞いたらいいですよ。朝食の用意ができてますから」
「ミズキってちゃんと喋れるんだね」
「それジョエルだからー」
「ジョエルがバカっぽくなった」
「えー!?あたしのことバカだと思ってたの!?」
無言を察してほしい。
「それで?ミズキもジョエルもノアールへの説明を怠ってこんなことに?」
「こんなに距離近いジョエルこわい」
「だからー、ジョエルじゃないってば」
「ほら、もうこわすぎる、ジョエルなのにミズキの喋り方」
「私は中身が私だと知ってもくっついてくるノアールのこともこわいですよ」
「だって~、おっぱいはそのまんまなんだもん」
胸目当てだった。
このあとロランもリュカも起きてきてまた説明をしてでそれだけで疲れた。ミズキの体力はなさすぎるんじゃないだろうか?ロランにでも言ってセックス以外の運動の機会を設けるべきだ。
「はーい、目つむって」
外に出るなら化粧をしてくれと言われ、自分でやるつもりだったのに「やってみたーい」というミズキのワガママも聞いた。
「ファスナー上げるよ?」
着替えも自分でできるものにしたのにわざわざ手助けがないと着れないデイドレスに着替えさせられた。
「お姫様靴をどーぞ」
わざわざハイヒールははかせてくれるし
「腕、どーぞ」
エスコートもしてくれた。端からみたら普通の光景も中身が違うのだから違和感しかないだろうに、他の夫達は微笑ましく見守ってくれている。ミズキのやりたいことをやらせてあげるのが一番なのだから。
そういえば性別が逆転したときも喜んでいたからミズキは意外とこのようなことも好きなのだろう。
「なんかね、夜から風邪っぽくって」
「大丈夫か?」
「ちょっと、くしゃみが、」
ノアが風邪っぽいとロランに言っていた。ちなみに外出はただの買い物兼散歩。6人揃った日にすることではないが、夜はパーティーがあるのでそれまでの暇潰しのようなものだ
「はっくしょんっ!」
ノアのくしゃみと同時に何かが変わった。
「も、」
「戻った!!」
あまりの嬉しさに普段はなんとか冷静さを保っているが、大きな声が出てしまった。
「よかったねジョエル」
鼻が痒いのか手で掻いてのをやめさせるのが先だ。
ハンカチを渡して話を聞くことにした。
「ノア、あなたのせいですね」
「…多分そうです」
「うわっノアあっつい!」
いきなり割って入ってきたミズキがノアの額に手のひらをあてて熱いと
「熱があったんですね、だから中身が私でもあんなに」
「あれはおっぱいだからです」
内部に魔力が国で一番多くて魔術に長けた人間がいたのだ。忘れていたわけではないが純粋な彼を犯人だと思えなかった。
「いや、こんなにおっぱいおっぱい言う男が妻を男にするわけがないだろう。よく考えてみたらどうだ?」
ロランの正論に何も言えなくなってしまった。やはり外部の魔術で替わって、風邪を引いたノアのくしゃみだけで解除されたということだろうか。
「まぁ夜までに戻ってよかったじゃないか」
「逆に何が待ち受けているかのほうが楽しみですよ。ミズキになった私になにかしようとは思いませんし、私になっているミズキにでしょう?犯人は私に恨みがある男が濃厚ですかね」
ミズキは熱があるノアを心配しているからこちら3人の話には乗ってこない。ミシェルは車の手配をしている。
「リュカはどう思うんですか?」
腕を組んで神妙な顔をしていたリュカに問いかける
「世の中何があるかわからないからな、犯人はあながち男でないかもしれないぞ」
「酔狂な女も多いからな。ミズキ好みの男を用意してジョエルの姿なことを忘れて…」
リュカとロランの言い分が当たっているなら恐ろしすぎる。ミズキならありえるし、それを撮られたりしようものなら大変なことになる。考えたくもない。
「まぁミズキを話さないようにさせてジョエルがミズキのように振る舞えば問題はないだろう?とんでもない大物が釣れるといいな」
リュカの言う大物は政治中枢にいる人間であろう。そんな都合のいいことそうそう起きるわけがない。
その夜のパーティー、いつも通りミズキに無駄に寄ってくる男達に辟易としてたら、少し離れているところからこちらを伺っている女性に気が付いた。あれは魔女の縁戚、あれならば魔術を使えてしまうのに納得もできる。しかし動機はなんだ?言い寄られたこともなければ、恨みも買った覚えもない。10は年の離れた令嬢がなぜ?
ちなみにノアは熱でダウン、ミズキはお仕置きと銘打って声が枯れるほど激しく抱いてから来た。足腰に力が入らないのかおとなしくしている。術をかけた人間からしてみれば、ハイヒールに慣れない私がミズキになって苦戦しているように見えるだろう。私は私でいつもより笑顔を全面に出すだけで勘違いしてくれるだろう。喋るのは夫達から止められているととってくれるだろうから、犯人は大いに騙されてくれているはずだ。
魔女の親戚はある男と話していたが特に害は無さそうなので気にするのをやめた途端
「ミズキ様、お話が」
その男は私に向かってミズキだと話し掛けてきた。やはり犯人は魔女の親戚。この男との関係はまだ思い出せない。
「なぜ?」
いろんな意味のなぜを問い掛けてみた。なぜミズキだと話しかけるのか、そして目的はなんなのか。
「二人になれるところで話をしたくて」
この男越しに見た魔女の親戚の顔を見て犯人を確信した。
ミズキは魔女の一族から恨まれていたか?いや、私か?恨まれる覚えもないから恨みではない。ではなぜ?全く検討もつかないが、リュカにだけ念話で伝えて、特に言葉も発さずついていくことにした。話せばボロがでる。ミズキほど砕けた話し方が出来る自信がない。あれはあれでかわいいが、貴族社会に慣れた人間に出来るかと言われれば難しいのだ。
連れてこられたのは休憩室として開放されている部屋の1つだ。大きな窓があって、パーティー会場のテラスからも見える場所だ。向こうのテラスにあの女もいる。なんだ?なにが狙いだ?
「ミズキ様…」
なんだこいつ、こんな表情をして。知りもしない男の恍惚とした表情なんて見たくない。
「男性の体でしてみたいとおっしゃっていたので…私でよければ相手に」
「はぁっ!?」
ミズキである体なんか忘れて低い声が出た。いや、ミズキなら出るだろう。
「ですから、ジョエル様のお体で性的「ふざけるな」え?」
ミズキはおかしいし他の夫もおかしいやつしかいない。それでもなんとか楽しくやってはきていた。それで苛立つこともなくはなかったが、抑えてはいたし、なんとかなっていた。
でもさすがに今回だけは怒りなのかストレスなのかなんなのかが爆発した。窓のガラスは吹き飛んだし恐らく部屋の中の鏡も砕け散っているはずだ。それでも魔力が抑えられない。
『え?なんの音?やばっ、え?ジョエルなんでそんなとこいるの!?』
パーティー会場からこちらが見える場所にミズキが出てきたのが声でわかった。気分を変えるためにか、テラスのベンチに座るためか出てきたのだろう。ミズキの方が高位なので先客がいようがミズキにはなんら関係ない。
愛妻の声が聞こえ冷静さを取り戻せたのでその場でその男を捕らえることをした。
「言いたいことはあるが、まずはそちらの言い分でも聞いてやろうか」
骨の一本二本でも折ってやるんだったと後悔したのは翌日だった。
私を連れ出した男は違法男娼館の一人だ。花街ではなく住宅街で営んでいる違法風俗店の男。そこに関しては花街のやり方で取り締まりがあるだろうから触れないでおく。
「ミズキ様を介してでもジョエル様と繋がれると」
実際介していると思われていたのは逆だけどな
「そのクールな目元に薄い唇、細身なのに横から見ると意外と厚い体がたまらなく色っぽく」
気持ち悪すぎて殴ってしまった。嬉しそうにしているこの男娼を見て鳥肌がたったのだ、仕方ない。同性愛は当たり前にあるからなんとも思わないで生きてきたか、自分自身にその目をあからさまに向けてこられることは少なかったため拒否反応がでたのだ。
この男は罪に問うので城の牢にぶちこんで帰宅した。
ことの顛末を話せば他の夫達は同情とも捉えられるあわれみの目を向け、一人だけ腹を抱えて大笑いをしているのは妻だ。
「あっはっはっは、ひーっ、やっばっ、ウケる」
顔の前で猿のおもちゃかとつっこみたくなるくらい手を叩きながら大笑いをしている。
全てを話さなくても察したのか、はたまた勝手に誇大妄想して笑っているのかはもはやわからない。
「手を叩きながら笑うのははしたないと言われたばかりだろう?またミシェルとジョエルに叱られるぞ」
「それどころじゃなくない?だってジョエルが後ろ狙われてたとか。抱いてくださーいって男は何人か見てるけど逆は」
ミズキの中の何かしらの固定概念的にあり得ないから笑っているらしい。
そもそもミズキならやってくれるだろうも思ったあの男もどうかと思う。
「それより魔女の親族はどうなったんだ?」
それだ。
大笑いしていたミズキも気にはなるらしい。まぁこの世界に来てから出来た仲のいい友人のことだ、気にもなるだろう。
正直言いたくはない。しかしこの家族からの期待の眼差し、言うしかないのだろう
「男性同士の性行為に興味があったそうです」
一瞬の沈黙のあと、ミズキは先程よりも大笑いをした。そして噎せた。
他の夫達も笑いをこらえようとしているが、しきれていない。
ムカつくので事細かに説明してやった。
まず見目が整った男同士でなければならないこと、しかしホンモノは怖いので見た目が男性であればいい、中身を女性にしてしまえと思い付いたその女は、性に寛容で奔放そうなミズキに目をつけた。
今は流通していない魔術を娼館ではプレイの一貫として提供しているところもある。もちろんそんなことを表だって出来ないあの女は、男女ともに相手をすることができる違法男娼館をみつけたのだ。まずこの時点でその違法男娼館は潰せる。
普段であれば魔術くらいいくらでも探れるノアが熱で使い物にならなかったことと、私を含めた4人が違法魔術に精通していなかったためわかることがなかった。
ミズキが誰と入れ替わるかまで指定をすると魔術式が複雑になるとのことで相手はランダム、屋敷にいる人間に限ったそうだ。普段であれば皆の魔術でほぼなんとでもなるので城裏の離宮には人は夫婦だけ、使用人も置かないと決めたことが仇となったのだ。
「いい趣味してんね」
夫達はミズキの言葉に苦笑いだ。今回こそ自分が被害に遭わなかったが、一歩間違えば自分がミズキになっていたからだ。ノアが変な風邪も引かず、正気であればすぐさま気付いたかもしれないが、風邪では仕方がない。魔術というよりは潜在魔力を研究している人間達にノアの件は調べてもらうしかない。
魔女の親類に関しては魔女の実家、もしくは侯爵家が動いているので問題はない。どこか適当に嫁がせるか婿をもらうか、そうだとしても監視があるような生活になるだろう。実行犯ではないが立派な主犯である、もう違法風俗に通うことも出来ないだろう。せめて国のためになってくれ。
「ミズキは?興味ないんだろ?」
「夫同士でってやつ?」
「いや、そうとは言ってない」
「攻め受けってやつね。う~ん…」
そうじゃない、興味はないよなという確認をロランはしたのだ。まじまじと夫を見ているが考えろなんて言ってない。
「じゃあミズキがまた入れ替わってどうにかするしかないな!俺だけは勘弁してくれ!」
ロランは逃げたがミズキはまだ考えている。リュカも逃げたしミシェルも「お茶菓子を用意しますね」なんて最もらしいことを言って席を立った。
その間もミズキは悩んでいる。いや、やめてほしい。
「やっぱりあたしに一途でいてほしいからなしなし。はいおわりー。お茶あったかいのじゃなくて冷たいティーソーダが飲みたいから一緒にキッチン行こ」
立ち上がって私を一緒に連れていきたいから腕を掴んで「早く早く」と言う妻の眩しさたるや…入れ替わるのはもうごめん蒙るが。
end
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