俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第5章 個別ルート 伊藤亜紀編

第406話 戦後処理 その1

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「亜紀……」
「抵抗したら……二村が持っていた、カッターナイフで髪の毛を切られた」

「!?///」

「キッ!」

 俺は困った表情で亜紀に言うと、亜紀は驚き、直ぐに二村を怒った表情で睨み付ける。
 二村は亜紀に睨み付けられて、バツの悪そうな表情を見せる。

「……///」

「……彩織!」
「あなた……自分がしたこと理解している?」
「学園内とは言え、これは立派な傷害罪だよ!?」

 亜紀は二村に眉をひそめながら、怒りと呆れを含ませた口調で言う。
 二村はどうしようも無い表情で、亜紀に言い始める。

「仕方ないじゃん。亜紀…///」
「三國が、私の言うことを聞いてくれないから……」

「はぁ~~」

 二村の言葉の後。亜紀は岡谷君のように大きなため息を吐く。
 戦いは終結を見せたが、まだ戦後処理が残っている……

 俺の実質的被害は、頭部髪の毛の一部損失で有るが、これをどう処理すべきか。
 俺の担任に報告して、事態を大事に発展させるか、それとも内内にさせるべきか?

「……///」

「……(汗)」

 二村と松田は逃げ出すことは無く、二人とも『参ったな…』の表情をしていた。
 亜紀が来なければ、二村・松田の思惑通りことが進んだろうが、亜紀が俺を助けに来てしまったので、それは失敗に終わった。

(鏡が無いから分からないが、頭皮が見えるまでは切られていないだろう)
(だけど、この髪型で生活を続けるのは無理だから、これが終わったら散髪に行かないとな…)

 俺が心の中で思っていると、亜紀は悩んだ表情で話し掛けてくる。

「武蔵君……どうする?」
「先生達に報告する?」

「本来だったら、そうするべきだろうけど、それをしてしまうと、俺と亜紀の関係が学園全体に広まる恐れも有る」

「これ以上、見えない敵は増やしたくは無い」
「出来れば、穏便に済ませたいところで有るが……」

 俺は困った表情で亜紀に話す。
 すると、亜紀は穏やかな表情に変わり、俺に話し始める。

「なら、武蔵君!」
「この後処理を、私に任せてくれない?」
「武蔵君の悪い様にはしないから…!」

(悪い様にはしない……この言葉って、良い意味では、余り使われない言葉だよな?)

 どうやら亜紀には秘策が有るらしく、この後処理を俺主導では無く、亜紀主導で行いたい感じで有った。
 俺と亜紀は恋人関係で有るから、亜紀もおかしなことはしないだろう!?

「分かった」
「亜紀の方が俺より遙かに優秀だし、頭も切れる!」
「亜紀に一任させるよ!」

 俺は穏やかな表情で亜紀に言う。
 亜紀は微笑みながら、俺に言い始める。

「……ありがとう。武蔵君…」
「私たちに、有利な条件を導き出すよ!」

「あっ、ちょっと、耳を貸して…!」

「?」

 亜紀は最後の文章を『何かをひらめく』表情で言うので、俺は亜紀の口元に耳を近付ける。
 亜紀は小言で、ささやくように俺の耳元へ話し始める。

「武蔵君……今から、彩織達と話し合いをするのだけど、武蔵君のスマートフォンで、その会話を録音しておいてくれないかな?」
「彩織は真面目な性格だから問題は無いと思うけど、松田君は信用出来ない子なんでしょ…(汗)」

「うん。分かった…」

 俺は亜紀の言葉を、素直に頷きながら言う。
 俺が余計なことを言うと、二村・松田に感づかれる恐れが有るからだ。

 亜紀はこれから行う、和平交渉の内容を録音しておきたい。
 こうしておけば、後から二村や松田の『言っていない。しらない!』が、通用しなくなるからだ。

 亜紀は俺より遙かに、上を行く人で有った!
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