俺のモテない学園生活を妹と変えていく!? ―妹との二人三脚で俺はリア充になる!―

小春かぜね

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第7.1章 個別ルート 虹心・小鞠編

第655話 満足出来なかったランチ

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「……食後にドリンクをお出ししますので、食事を終えたら声を掛けてください」

 配膳を終えた女性が、俺たち三人に向けて澄ました表情で話す。

「あっ、はい…。分かりました」

 俺が代表では無いが、虹心は口を開く素振りを見せなかったし、小鞠ちゃんも放心状態で有ったから、俺が穏やかな表情で女性に話す。

『すた、すた、―――』

 女性は俺の言葉を聞き終えると、体の向きを変えて厨房に戻って行った。
 やはりと言うか、一人でこの店を切り盛りしている感じだ。

 けど、真優美さんのお店と比べれば遙かにレベルは落ちる。
 厨房に女性が戻って行ったのを確認した虹心が『やれやれ』の表情で、一人喋りを始め出す。

「カフェに入ってのランチが……焼き鮭とはね…!」
「こんなのではに入った意味が無いよ!!」

「まだ、大手ハンバーガーショップの方がマシだ!!」
「フィッシュバーガーを食べていた方が遙かに良い!!!」

「……」

(虹心の気持ちは分かるぞ!)
(何で昼食で、焼き鮭定食なんぞ食べないと行けないのだ!!)
(寂れた地方工場の社員食堂じゃ有るまいし!!!)

 俺が心の中で感じていると、小鞠ちゃんが『あはは』の表情で一人しゃべりを始める。

「和風カフェですが、これは和風すぎましたね///」
「小鞠。一本取られました!///」
「てへ///」

「……」

(小鞠ちゃんが悪いわけで無い)
(この店のランチが外れ日で有ったと願いたい。店の女性だって俺たちに悪意を持って、わざわざ焼き鮭定食を出した訳では無いだろう!?)

 小鞠ちゃんの表情と仕草を見て、不味いと感じた虹心はフォローする表情で小鞠ちゃんに話し始める。
 余りにも小鞠ちゃんが痛すぎるからだ。

「えっと、取り敢えず食べようか。小鞠ちゃん」
「高級な鮭かも知れないし…?」

 虹心は小鞠ちゃんに向けて話しているが、どう見ても高級な鮭には見えない。
 冗談抜きで、スーパーで売っている鮭の切り身を塩焼きにした物だ。

 けど、こうでも言わないと小鞠ちゃんは益々責任を感じてしまうからだ。
 俺も困った笑顔で、小鞠ちゃんに話し始める。

「小鞠ちゃん。温かい内に食べよう…!」
「料理は温かい内が一番美味しいと、虹心が何時も言っているからさ!!」

「はい……そうですね」
「武蔵さんに虹心ちゃん……いただきましょうか」

 小鞠ちゃんは困った微笑み表情で、俺と虹心に向けて話す。
 俺たち三人は気を取り直し、食事前の挨拶をしてから、和風カフェでのランチを食べ始める……

 ……
 …
 ・

 和風カフェでのランチを終えて、食後のドリンクタイムも長居したく無かったので素早く飲んで店を後にする。
 会計時に女性は作り笑顔をやっと見せたが、目の奥は全く笑っていなかった。

 ランチの料金は手頃の部類に入るだろうが(?)、俺たち三人の中では最悪のランチで有った。
 さっき入った店の店名は『紫陽花あじさい』と言うらしいが、俺たち三人が二度と来る事は無いだろう。

 店から少し離れた所で、虹心が憤慨しながら一人しゃべりを始める。

「あ~~。あんな最悪の店。久しぶりに体験したよ!」
「ランチも普通の味どころか、私が作った方がアレより美味しく作るし、スタッフも見掛けが良いだけで中身が全然駄目だし!!」

「えっと……その、すいませんでした。武蔵さんに虹心ちゃん///」
「私が、変なお店を誘ってしまって//////」

『ペコリ』

 小鞠ちゃんは、頬を染めた悲しそうな表情で俺と虹心に謝り出す!
 虹心は憤慨する表情から、困った笑顔で小鞠ちゃんに話し始める。

「今回のは、小鞠ちゃんが悪いわけじゃ無いよ」
「正直言えば、私たちが舐められていただけ!」

「お口直しにコンビニスイーツでも買って、私の家か小鞠ちゃんの家で食べようか!」

『舐められていただけ!』の、言葉が出て来るのが虹心らしい。
 そして、俺の家周辺や小鞠ちゃん周辺にはコンビニぐらいしか無い。

 虹心なりの落としどころ(?)を、小鞠ちゃんに提案した。
 小鞠ちゃんは困った笑顔に変わって、虹心に話し始める。

「そうですね……虹心ちゃん」
「カフェに入ったのにスイーツを全く頼めませんでしたし……私の中では和風カフェらしく、アイスクリームと羊羹や練り切りの組み合わせたスイーツが有るのかなと感じていましたが……」

(アイスクリームとようかん類の組み合わせか)
(確かにそんなメニューが有れば和風カフェらしいな!)

 俺が心の中で感じていると、虹心は俺の方に顔を向けて、和やかな表情で話し始めた。
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