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第19話 それぞれの平日 その4
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……
今日の作業も無事終わり、そして夕方。所内の全体夕礼が始まる……
朝と同じように全体夕礼が終わると、今度は部署内での夕礼が始まる。
各個人の作業内容の報告とかは、この部署では無いが、気付いた事や言付けが有る場合は、この場で発言する時も有る。
俺の担当部分では今日の言付けは無いので、そのまま黙って夕礼を聞いている。
「―――でお願いします。では、今日もお疲れ様でした!」
『お疲れ様でした!』
部署内での夕礼も終わり、後は終業チャイムが鳴るまでの少しの間は、有る意味自由時間で有る。
俺は特にやることは無いので休憩所に向かい、あの後からのメール確認をする。
(メールは入ってないか。なら良いが…)
(今日の晩ご飯は、咲子の手作り料理…)
(普段から母さんの手伝いはしているらしいし、大丈夫だと思うが?)
この3日間の晩ご飯作りは、殆ど咲子との共同作業でも有った。
包丁も使えるし、そうめんを茹でたり、春巻きも揚げれて、普通に作っていたから、今日の晩ご飯作りも任せても大丈夫だと思った。
(家に帰ったら漫画の世界見たいに『お鍋焦がしちゃった♪』とか、台所が大惨事に成っていたりして…)
一瞬だが、そんな妄想を考える。
(普段の家と違い、あのアパートの台所は少し狭いからな。上手にやれていれば良いが…)
(今日は寄り道せずに真っ直ぐ家に戻ろう)
……
私は大体の料理を完成させ、後はやる事が無いので、先ほど同じようにスマートフォンを持ちながらテレビを見ている。このテレビ画面の端には、今の時刻が表示されている。
(18時30分か……。もうすぐ、帰ってくるかな?)
この時期の夕方の時間帯は、この時間でも十分に明るい。
カーテンを少し開けて空を覗くと、空もまだ青みが掛っており、夏の夕方を演出している。
お父さんは仕事に行っているが、世間ではお盆休み。ベランダの窓越しからは、子ども達のはしゃぐ声や、その子ども達の両親の声が聞こえてくる。お盆休みを満喫しているようだ。
ここでふっと何気なく、私の心から湧き出てくる物が有った。
(……私は、この先何を望んでいるのだろう?)
昨日までの3日間は、普通にお父さんと遊んだと言うべきだろう。
多少、誘惑もしたりしたが、一応いたずらの範囲内だと私は思っている。しかし、お父さんは本気で捉えている雰囲気が出てきたので、今は少し後悔もしている……
今日は留守番と言うべきか、自由な時間と言うべきか、悩む所だが、私の中では『お母さん』の日だった感じがする。
洗濯、掃除、料理、一応一通りの家事はした。満足感は無いが達成感は有る。
(でも、これを毎日やるとしたら何だか嫌だな……)
(今は楽しいと感じているが、直ぐに飽きてくる気がする。しかし、家事は毎日しないと洗濯物は溜まっていく一方だし、部屋は埃が溜まるし、料理は……外食や中食にすれば何とか成るかな?)
(まあ、そんな事考えても仕方ないか……もう1つの方は…)
私の最初の目的は達成し、更に誘惑まで出来てしまった。
しかし、誘惑に成功した時、私の中では『何かが違う!』と感じてしまった!?
この単身赴任はチャンスだと感じた。単身赴任をお父さんは凄く嫌がっていたけど、私にとっては絶好の機会だった。
単身赴任が始まって、私は夏休みに入って、そしてお父さんの元へ遊びに行くと決まった時、真央も一緒に来たいと言ったが、別の大事な用事が重なったため、真央はそっちの方を泣く泣く取った。
その結果、私はお父さんを独占出来て目的は達成できたが、やり過ぎ感も同時に出て来てしまった。
(これ以上やるとお父さんの場合、軽いタッチやリアクションで終わらずに、本気で来そうだからな!?)
(昨日も私を抱きしめようと仕掛けたし、私はもっと軽いのを望んでいるんだよな…)
「はぁ~」
軽いため息をつく。そして、何かに気がついた!
(きっと私求めているのは、外国の家族映画に出てくる、仲睦まじい家族を理想にしているんだな!)
(オーバーアクション・ハグ・軽いキス。そう言ったのを実は望んで要るかも知れない!)
(お父さんが本当に私を求めてきたらお手上げだし、思い切ってお母さんに電話してこっちに来て貰うか? でも、仲の良さを見せつけられても、何だかイラッとしそう…)
お父さんとお母さんは本当に仲が良い。
些細な争いは有るが、大きな喧嘩や揉め事はまだ見たことが無い。時々『年考えろよ!』と感じる時も有る。
お父さんは、普通のお父さんだと思うが(私の中では)、お母さんはあの年でも美人!? で近所の評判も良くて、周りからも慕われている。自慢のお母さんと言いたいが、口うるさいのが玉に瑕だ。
(アレをここで見る位なら、まだ今の状態の方がマシかな…。私が誘惑やイベントを起こさなければ、手を出して来ない感じだし…)
(お父さんの事、好きなんだけど、やっぱり異性としての関係は持ちたく無いな)
ベランダの窓辺で色々と考えていると、道の遠くから見慣れた車が、家に近づいてくるのに気付く。
(あっ、あれ、お父さんの車だな!)
(……!!)
『パン! パン!』
私は気合いを入れるため。頬を両手で軽く叩く。
(とにかく、今の生活を楽しもう。望まぬ展開に成ったらその時はその時だ!)
(さて、料理の再開だ!!)
出来たての温かい料理を出せるよう、私は再び台所に向かった。
今日の作業も無事終わり、そして夕方。所内の全体夕礼が始まる……
朝と同じように全体夕礼が終わると、今度は部署内での夕礼が始まる。
各個人の作業内容の報告とかは、この部署では無いが、気付いた事や言付けが有る場合は、この場で発言する時も有る。
俺の担当部分では今日の言付けは無いので、そのまま黙って夕礼を聞いている。
「―――でお願いします。では、今日もお疲れ様でした!」
『お疲れ様でした!』
部署内での夕礼も終わり、後は終業チャイムが鳴るまでの少しの間は、有る意味自由時間で有る。
俺は特にやることは無いので休憩所に向かい、あの後からのメール確認をする。
(メールは入ってないか。なら良いが…)
(今日の晩ご飯は、咲子の手作り料理…)
(普段から母さんの手伝いはしているらしいし、大丈夫だと思うが?)
この3日間の晩ご飯作りは、殆ど咲子との共同作業でも有った。
包丁も使えるし、そうめんを茹でたり、春巻きも揚げれて、普通に作っていたから、今日の晩ご飯作りも任せても大丈夫だと思った。
(家に帰ったら漫画の世界見たいに『お鍋焦がしちゃった♪』とか、台所が大惨事に成っていたりして…)
一瞬だが、そんな妄想を考える。
(普段の家と違い、あのアパートの台所は少し狭いからな。上手にやれていれば良いが…)
(今日は寄り道せずに真っ直ぐ家に戻ろう)
……
私は大体の料理を完成させ、後はやる事が無いので、先ほど同じようにスマートフォンを持ちながらテレビを見ている。このテレビ画面の端には、今の時刻が表示されている。
(18時30分か……。もうすぐ、帰ってくるかな?)
この時期の夕方の時間帯は、この時間でも十分に明るい。
カーテンを少し開けて空を覗くと、空もまだ青みが掛っており、夏の夕方を演出している。
お父さんは仕事に行っているが、世間ではお盆休み。ベランダの窓越しからは、子ども達のはしゃぐ声や、その子ども達の両親の声が聞こえてくる。お盆休みを満喫しているようだ。
ここでふっと何気なく、私の心から湧き出てくる物が有った。
(……私は、この先何を望んでいるのだろう?)
昨日までの3日間は、普通にお父さんと遊んだと言うべきだろう。
多少、誘惑もしたりしたが、一応いたずらの範囲内だと私は思っている。しかし、お父さんは本気で捉えている雰囲気が出てきたので、今は少し後悔もしている……
今日は留守番と言うべきか、自由な時間と言うべきか、悩む所だが、私の中では『お母さん』の日だった感じがする。
洗濯、掃除、料理、一応一通りの家事はした。満足感は無いが達成感は有る。
(でも、これを毎日やるとしたら何だか嫌だな……)
(今は楽しいと感じているが、直ぐに飽きてくる気がする。しかし、家事は毎日しないと洗濯物は溜まっていく一方だし、部屋は埃が溜まるし、料理は……外食や中食にすれば何とか成るかな?)
(まあ、そんな事考えても仕方ないか……もう1つの方は…)
私の最初の目的は達成し、更に誘惑まで出来てしまった。
しかし、誘惑に成功した時、私の中では『何かが違う!』と感じてしまった!?
この単身赴任はチャンスだと感じた。単身赴任をお父さんは凄く嫌がっていたけど、私にとっては絶好の機会だった。
単身赴任が始まって、私は夏休みに入って、そしてお父さんの元へ遊びに行くと決まった時、真央も一緒に来たいと言ったが、別の大事な用事が重なったため、真央はそっちの方を泣く泣く取った。
その結果、私はお父さんを独占出来て目的は達成できたが、やり過ぎ感も同時に出て来てしまった。
(これ以上やるとお父さんの場合、軽いタッチやリアクションで終わらずに、本気で来そうだからな!?)
(昨日も私を抱きしめようと仕掛けたし、私はもっと軽いのを望んでいるんだよな…)
「はぁ~」
軽いため息をつく。そして、何かに気がついた!
(きっと私求めているのは、外国の家族映画に出てくる、仲睦まじい家族を理想にしているんだな!)
(オーバーアクション・ハグ・軽いキス。そう言ったのを実は望んで要るかも知れない!)
(お父さんが本当に私を求めてきたらお手上げだし、思い切ってお母さんに電話してこっちに来て貰うか? でも、仲の良さを見せつけられても、何だかイラッとしそう…)
お父さんとお母さんは本当に仲が良い。
些細な争いは有るが、大きな喧嘩や揉め事はまだ見たことが無い。時々『年考えろよ!』と感じる時も有る。
お父さんは、普通のお父さんだと思うが(私の中では)、お母さんはあの年でも美人!? で近所の評判も良くて、周りからも慕われている。自慢のお母さんと言いたいが、口うるさいのが玉に瑕だ。
(アレをここで見る位なら、まだ今の状態の方がマシかな…。私が誘惑やイベントを起こさなければ、手を出して来ない感じだし…)
(お父さんの事、好きなんだけど、やっぱり異性としての関係は持ちたく無いな)
ベランダの窓辺で色々と考えていると、道の遠くから見慣れた車が、家に近づいてくるのに気付く。
(あっ、あれ、お父さんの車だな!)
(……!!)
『パン! パン!』
私は気合いを入れるため。頬を両手で軽く叩く。
(とにかく、今の生活を楽しもう。望まぬ展開に成ったらその時はその時だ!)
(さて、料理の再開だ!!)
出来たての温かい料理を出せるよう、私は再び台所に向かった。
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