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第31話 家族で料理 その2
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唐揚げは、母さんと咲子の担当だ。
俺と真央は、母さん達の揚げ物行程を見守ろうとしていると、母さんに声を掛けられる。
「お父さんと真央は、さっき切ったキャベツを、みんなのお皿に別けてくれるかな?」
「じゃあ、真央。あっちの部屋でキャベツを別けようか?」
「うん!!」
真央と一緒にキャベツをお皿に別ける。そして、その作業も直ぐ終わりまた台所に戻る。台所ではいよいよ、鶏肉の唐揚げ作りが始まろうとしていた。
「まあ、このコンロは温度センサーが付いているから良いけど―――無い時は―――」
「ふむ。ふむ。―――」
どうやら母さんは咲子に揚げ物のコツを教えているようだ。サラダ係は一応咲子のはずだが、俺と真央がサラダを完成させても問題ないだろう。
「咲子~。サラダの方は、俺と真央で完成させておくから~」
「あっ、ありがと~」
咲子の方も、揚げ方を覚えたいのだろう。再び居間で真央と一緒に、茹で上がったマカロニと人参に、キュウリ、ツナ缶、コショウ、マヨネーズを入れて混ぜ合わせる。
ツナ入りマカロニサラダの完成だ! サラダも完成させて間が有るので、再び真央と台所に戻る。
そして台所では母さんの指導を受けながら? 咲子が唐揚げを揚げている。
「あんまり一気に入れないでね。油の温度も下がるし、油が溢れるかも知れないから…」
「うっ、うん。分かった…」
あいにく家には揚げ物鍋は無いから、フライパンで代用しているが、底が浅いため、サラダ油は結構な量が入っている。たしかに万が一、溢れたりしたら大惨事に成りそうだ。
「フライパンだから判りにくいけど、鶏肉が浮いてきたらまず大丈夫だから…」
「もう、そろそろかな? あっ、咲子。それはもう揚がっているかも!」
「あっ、じゃあ、もう引き上げなきゃ!」
咲子は少々混乱しかけているようだ。
「ふふ、そんなに慌てなくて大丈夫だよ。別に売り物を作っている訳じゃ無いから♪」
「たとえ、真っ黒焦げに成ったって、お父さんに食べさせれば大丈夫だよ♪」
「『私(咲子)が頑張って揚げたよ!』と言えば、今のお父さんなら黒焦げの炭でもきっと喜んで食べるよ♪」
「……」
母さんは咲子に教えるのに夢中に成っていて、俺達が近くに居るのを気付いていないのか、とんでもない事を言っている。これが、母さんの悪い癖だ!俺は火鉢か!!
悪気の無い発言だと信じたいが、裏表が見えにくいのも問題だ。
母さんは純粋無垢な性格か、感じた事をそのまま言う癖が有る!?
アニメのキャラクターをそのまま演じて居る場面が、重ねて見える時が本当に有るので、正直言って恐いので有る。まあ、良い場面も多いからなんとも言えないが……
俺は真央の反応を見たくて、真央の方をちらっ見たが、真央は俺を見て苦笑いをした。
(いや、真央。漫画みたいな対応を取らずに何か発してくれ。漫画の世界で無いのだから)
しかし、真央は何も発言をしようとしなかった。
(本来なら一言言いたいが、揚げ物を揚げているしな。事故でも起きたら大変だし黙っておくか)
咲子は苦戦しながらも何とか鶏肉を揚げている。大きなお皿に盛り上げている唐揚げは普段と同じように見えたが、少し焦げ気味のも有れば、揚げが甘そうなのも有り、やはり母さんが揚げるのと比べれば見劣りはしているかも知れない。
「咲子が大分揚げてくれたけどまだ有るし、残りはお母さんが揚げようか?」
と母さんは咲子に聞いている。
「ん~~、本当は全部揚げたいけど、流石に疲れてきたし、はねた油で私も揚げ物に成りそうだから。変わる……」
食べ盛り? の4人分の唐揚げとなると、見ているだけでも大変そうだ。
「じゃあ、後はお母さんに任せて♪」
咲子から母さんにバトンタッチする。……流石母さんだ。母さんは手際よく揚げ物を揚げていく。それを横で見ている咲子だが『すごいな……』と言っていた。
「でも、咲子も結構上手に揚げていたよ」
「えっ?」
「あれ、お父さん達何時から居たの!?」
咲子はやっと、俺と真央の存在に気付いたようだ。
「何時からって……大分前から居たぞ。なあ、真央」
「うん!!」
元気よく頷く真央。
「全然気付かなかった……」
「それだけ集中していた証拠だよ」
「俺と真央も少し離れた所で見ていただけだから」
そう、話している合間に、母さんはドンドン鶏肉を揚げていく。
「しかし、母さんの揚げ物は大したもんだよ。俺はこんな手際よく出来ないよ」
「あら、そんなの場数を踏めば誰でも上手に出来るよ♪」
母さんは俺に言う。
「何でも、練習すれば大体は上手に成っていくよ♪」
「まあ、上手に成らない時も有るけど、それは、それで……」
揚げ物を上手に作る母さんだが、包丁の扱いはあまり上手では無い。魚は絶対に捌かないし、ブロック肉も買わない。野菜の皮も殆どピーラー(皮むき器)を使う。ピーラーが使いにくい、梨とかの果物は包丁で皮を剥くため、結果的に凸凹のが出てくる。
母さんいわく『何か、指切りそうで恐いんだよね!』と言うが、正しい包丁の使い方をしていないのかも知れない。俺も包丁の扱いは母さんと同レベルだが、今まで何となくで包丁を扱ってきた。
(練習も大事だが、正しい方法も調べないと行けないな。自己流では何時かケガをする可能性も有るし)
(しかし、咲子は比較的上手に包丁を使っているから、何処かで調べたのかな?)
と考えている間に、鶏肉の唐揚げは無事完成したようだ。
待ちに待った晩ご飯の時間で有る。
普段の座卓には本当に溢れんばかりのお皿やコップが乗っている。そして、それを取り囲むように4人が座るのだから、凄い密着感や密接感が有る。
(何か家族って感じがするな。凄い新鮮感が有る)
単身赴任中のアパートで、母さんと真央を含めた初めての晩ご飯。
再度、団らんが始まろうとしていた。
俺と真央は、母さん達の揚げ物行程を見守ろうとしていると、母さんに声を掛けられる。
「お父さんと真央は、さっき切ったキャベツを、みんなのお皿に別けてくれるかな?」
「じゃあ、真央。あっちの部屋でキャベツを別けようか?」
「うん!!」
真央と一緒にキャベツをお皿に別ける。そして、その作業も直ぐ終わりまた台所に戻る。台所ではいよいよ、鶏肉の唐揚げ作りが始まろうとしていた。
「まあ、このコンロは温度センサーが付いているから良いけど―――無い時は―――」
「ふむ。ふむ。―――」
どうやら母さんは咲子に揚げ物のコツを教えているようだ。サラダ係は一応咲子のはずだが、俺と真央がサラダを完成させても問題ないだろう。
「咲子~。サラダの方は、俺と真央で完成させておくから~」
「あっ、ありがと~」
咲子の方も、揚げ方を覚えたいのだろう。再び居間で真央と一緒に、茹で上がったマカロニと人参に、キュウリ、ツナ缶、コショウ、マヨネーズを入れて混ぜ合わせる。
ツナ入りマカロニサラダの完成だ! サラダも完成させて間が有るので、再び真央と台所に戻る。
そして台所では母さんの指導を受けながら? 咲子が唐揚げを揚げている。
「あんまり一気に入れないでね。油の温度も下がるし、油が溢れるかも知れないから…」
「うっ、うん。分かった…」
あいにく家には揚げ物鍋は無いから、フライパンで代用しているが、底が浅いため、サラダ油は結構な量が入っている。たしかに万が一、溢れたりしたら大惨事に成りそうだ。
「フライパンだから判りにくいけど、鶏肉が浮いてきたらまず大丈夫だから…」
「もう、そろそろかな? あっ、咲子。それはもう揚がっているかも!」
「あっ、じゃあ、もう引き上げなきゃ!」
咲子は少々混乱しかけているようだ。
「ふふ、そんなに慌てなくて大丈夫だよ。別に売り物を作っている訳じゃ無いから♪」
「たとえ、真っ黒焦げに成ったって、お父さんに食べさせれば大丈夫だよ♪」
「『私(咲子)が頑張って揚げたよ!』と言えば、今のお父さんなら黒焦げの炭でもきっと喜んで食べるよ♪」
「……」
母さんは咲子に教えるのに夢中に成っていて、俺達が近くに居るのを気付いていないのか、とんでもない事を言っている。これが、母さんの悪い癖だ!俺は火鉢か!!
悪気の無い発言だと信じたいが、裏表が見えにくいのも問題だ。
母さんは純粋無垢な性格か、感じた事をそのまま言う癖が有る!?
アニメのキャラクターをそのまま演じて居る場面が、重ねて見える時が本当に有るので、正直言って恐いので有る。まあ、良い場面も多いからなんとも言えないが……
俺は真央の反応を見たくて、真央の方をちらっ見たが、真央は俺を見て苦笑いをした。
(いや、真央。漫画みたいな対応を取らずに何か発してくれ。漫画の世界で無いのだから)
しかし、真央は何も発言をしようとしなかった。
(本来なら一言言いたいが、揚げ物を揚げているしな。事故でも起きたら大変だし黙っておくか)
咲子は苦戦しながらも何とか鶏肉を揚げている。大きなお皿に盛り上げている唐揚げは普段と同じように見えたが、少し焦げ気味のも有れば、揚げが甘そうなのも有り、やはり母さんが揚げるのと比べれば見劣りはしているかも知れない。
「咲子が大分揚げてくれたけどまだ有るし、残りはお母さんが揚げようか?」
と母さんは咲子に聞いている。
「ん~~、本当は全部揚げたいけど、流石に疲れてきたし、はねた油で私も揚げ物に成りそうだから。変わる……」
食べ盛り? の4人分の唐揚げとなると、見ているだけでも大変そうだ。
「じゃあ、後はお母さんに任せて♪」
咲子から母さんにバトンタッチする。……流石母さんだ。母さんは手際よく揚げ物を揚げていく。それを横で見ている咲子だが『すごいな……』と言っていた。
「でも、咲子も結構上手に揚げていたよ」
「えっ?」
「あれ、お父さん達何時から居たの!?」
咲子はやっと、俺と真央の存在に気付いたようだ。
「何時からって……大分前から居たぞ。なあ、真央」
「うん!!」
元気よく頷く真央。
「全然気付かなかった……」
「それだけ集中していた証拠だよ」
「俺と真央も少し離れた所で見ていただけだから」
そう、話している合間に、母さんはドンドン鶏肉を揚げていく。
「しかし、母さんの揚げ物は大したもんだよ。俺はこんな手際よく出来ないよ」
「あら、そんなの場数を踏めば誰でも上手に出来るよ♪」
母さんは俺に言う。
「何でも、練習すれば大体は上手に成っていくよ♪」
「まあ、上手に成らない時も有るけど、それは、それで……」
揚げ物を上手に作る母さんだが、包丁の扱いはあまり上手では無い。魚は絶対に捌かないし、ブロック肉も買わない。野菜の皮も殆どピーラー(皮むき器)を使う。ピーラーが使いにくい、梨とかの果物は包丁で皮を剥くため、結果的に凸凹のが出てくる。
母さんいわく『何か、指切りそうで恐いんだよね!』と言うが、正しい包丁の使い方をしていないのかも知れない。俺も包丁の扱いは母さんと同レベルだが、今まで何となくで包丁を扱ってきた。
(練習も大事だが、正しい方法も調べないと行けないな。自己流では何時かケガをする可能性も有るし)
(しかし、咲子は比較的上手に包丁を使っているから、何処かで調べたのかな?)
と考えている間に、鶏肉の唐揚げは無事完成したようだ。
待ちに待った晩ご飯の時間で有る。
普段の座卓には本当に溢れんばかりのお皿やコップが乗っている。そして、それを取り囲むように4人が座るのだから、凄い密着感や密接感が有る。
(何か家族って感じがするな。凄い新鮮感が有る)
単身赴任中のアパートで、母さんと真央を含めた初めての晩ご飯。
再度、団らんが始まろうとしていた。
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