単身赴任しているお父さんの家に押し掛けてみた!

小春かぜね

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第33話 団らん その2

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「やっぱり、駄目なの……」

 真央は悲しそうな声で言う。
 俺もネコは嫌いでは無いが、野良猫を見て『あっ、ネコだ!』程度で、俺は十分だからだ。

「まあ……父さんも、ネコは可愛いと思うが、母さんの世話が大変に成るからな…」

「私(真央)がお世話すると言っても……ダメ?」
「毎日、ちゃんとお世話するよ!!」

「真央……中々、生き物を飼うは大変なんだよ」
「初期費用や病気に成ったら病院代も馬鹿にならないし、病気に成らなくても予防接種とかでお金が掛るし、それにネコだから当然室内で飼うから、抜け毛や壁とか床も傷つくし……」

「……」

 真央は完全うつむいてしまった。

(少し言い過ぎたか……。しかし、ネコは犬みたいに外で飼えないからな)
(真央には悪いが…)

「だから言ったでしょ真央! お父さんも反対するって!」

 咲子は俺に加勢するつもりか、あきれ顔で真央に強めの口調で話しかける。

「お父さんなら『良いよ!』言うと思っていたもん!」

 真央も咲子の口調が気に入らなかったのだろう。咲子に強めの口調で反発する。

「駄目と言われたから諦めるしか無いよ!!」
「ネコなんか、私は要らないよ!!」

 咲子は、真央に追い打ちをかける。

「そんな言い方無いよ、咲子お姉ちゃん!!」

「!!!」

 俺が今まで見た事無い勢いで、真央が咲子に反撃をする!?」
 その勢いで、我が家で一番勝ち気の咲子がひるむ!?

「……」

 咲子は何か言いたそうな顔していたが、両親(お父さん、お母さん)が居る手前、言葉を選んで居るのだろう。見た感じ、ネコが一蹴を喰らって、体勢を立て直している状態だ!?

 咲子がネコを拒んだのは、咲子の前世がネコだからか!?

 我が家は、危ない世界では無いが『義理と人情を思いやる』。咲子の言葉は、咲子の感情で有るが、思いついた事を喋って良い訳では無い!!
 しかし、咲子も思春期真っ只中。言葉を間違えれば、咲子自信を壊してしまう……

 今まで楽しかった、団らんに急に嵐がやって来た。食事時に喧嘩は非常に良くない。
 どうするべきかと思った瞬間、母さんが真央に声をかける。
 
「真央」
「お母さんもネコは飼いたいけど、生き物は本当に大変なんだよ…」
「あなた達見たいに、何処か悪いとは言ってくれないし、ネコはあなた達より遙かに寿命が短いから、長くは暮らせ無いのよ」
「真央は、元気なネコしか見ていないけど、病気や弱っているネコを、あなただけでは直す事は出来ないのよ……」

「それに、咲子」
「あなたは、お姉ちゃんなのだから、妹に対する言葉と言えども、少しは考えて喋りなさい!」


「……」

「……」

 咲子も真央は黙って聞いている。
 真央は、生き物を飼う大変さ。咲子は、己の発言の失態に後悔しているのだろう。
 普段は温厚の母さんのはずだが、俺が出る前になしをつけてしまう!
 母さんは、極○の女か!? そんな過去聞いてないぞ!!

 母さんの言葉で話は纏まりそうだが、真央の問題は根本的に解決はしていない。
 このままでは湿った晩ご飯で終わってしまう。何か良い解決策は無いか?

「なぁ、真央」

 俺は真央に声を掛ける。

「ネコは流石に駄目だが、比較的世話が掛らない生き物なら、父さんは飼っても良いと思うがな…」

 すると、真央は『パッ』と顔を上げる。

「えっ、それって、どんなの?」

 真央は希望を持った顔で言う。

「まぁ、小鳥とかウサギとか?」

「えっ、小鳥とか、ウサギとかなら飼って良いの!」

「ちょっと、お父さん!」
「真央に甘すぎるよ!!」

 真央に水を差すように咲子が珍しく、俺に噛みついてくる。

「でも、生き物を飼う大切さも必要だと思うんだよ」
「なぁ、母さん……」

「……お父さんの気持ちは分かるけど、小動物なら良いのかな……ヘビとか!!」

 ネコに対しては、金銭面で不満が有った母さんだが、ヘビは飼いたいらしい!?

「私も、ヘビなら飼ってみたい!!」

 何故か、ヘビなら賛同する咲子。

「私はヘビより、まだ小鳥の方が良い~!!」
「短足ネコが一番飼いたいけど~~!」

 真央もしっかり自己主張する。
 引っ込み思案の真央だったが、しっかり成長しているようだ……

「まあ、その辺は今度……俺が家に帰った時にでも、宮子お姉ちゃん含めて、家族全員で相談しよう。なぁ母さん」

「そうね」
「仮に、新しい家族を迎えるなら、家族みんなで相談しなくちゃ♪」
「でも、仮にだ・か・ら・ね!」

 最後の方は凄く強調して喋る母さん。
 たしかにペットは安くは買えないし、面倒も大変だ。

「それで、結局ネコに決まったりして…」
「生き物を飼う事自体は反対では無いけど」

 咲子はぼそっと言う。

 ……

 真央はペットを飼える事で機嫌を直し、湿った晩ご飯のままで終わらずに済みそうだ。
 その後は体制? を持ち直し、再び晩ご飯が進んでいく……

 ビールもロング缶を2缶開けてしまったため、咲子に(お酒を)強制終了されて、ご飯(白米)で進めていく。
 沢山揚げた唐揚げも、晩ご飯終了時には片方の皿は無くなり、もう片方も小さな山に成っていた。空に成った皿は誰が揚げたかは言うまでも無い。

 今度は、みんなで後片付けをして、後片付けが終わったら、順番にお風呂に入って行き、テレビを見ながら、お菓子を食べたりの夜の団らんをする。
 俺は普段、菓子類はあまり食べないが、菓子類をつまみながら、夜の団らんを楽しむ。
 一時、険悪に成った咲子と真央だが、いつの間にか仲直りしていた。
 子どもだからか、姉妹だからかは解らないが、俺にもそんな時代ときが有った……

 夜更けが近づいて来たので、母さんの声で夜の団らんも終り、母さんは、咲子と真央を寝室にしている部屋に向かわせて、俺は団らんの片付けをして雑用をしていると……

「お父さん。私達だけで3次会しようか♪」

 母さんはそう言いながら、ワインのボトルを見せてくる。

「母さんから誘ってくる何て珍しいね」

「たまにはね~♪」
「チーズとかのおつまみも用意して有るし♪」

「俺も、今日は少し飲み足りなかったんだよ!」

 片付けたばかりのコップや、菓子類のおつまみ、晩ご飯で余った唐揚げを用意をして、母さんと3次会(夫婦の時間)が始まる。

 母さんはビール類を好んでは飲まないが、酎ハイやワイン等は好んで飲む。しかし、俺みたいにご飯時にはあまり飲まない。お母さんの威厳を保つためらしい。
 俺は基本的には何でも飲むが、メインはビール(発泡酒)や焼酎で有る。今は咲子の目が特に厳しいから、ご飯時には焼酎は飲めず(飲み過ぎらしい)、焼酎は咲子が寝た後に軽く飲んでいる。まあ、こんな話はどうでも良い……

 母さんとの3次会が始まった……
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